5/6〜5/12のSANFRECCE Diary



<01.5.12> 広島フットボールによると、駒野が昨日の練習を休んだそうですがこれは風邪のために大事を取ったからだそうで、今日の出場は問題ない模様。セレッソは右SBの山内が、前節レッドカードを受けたため出場停止で、代役は清水か久藤、あるいは鈴木悟か。誰が出ても今季あまり経験の無い布陣となるので、そのへんが狙い目と言えそうです。今日は広島スタジアムで16時キックオフですのでお間違い無いように。天気も良く大勢の観客が予想されますので、なるべくバス等公共の交通機関で行った方が良さそうです。またテレビ中継はBSiで生中継。解説は高木琢也さんとなっています。(スカパーはJスカイスポーツ1(ch306)で水曜日深夜0時からです。)
<01.5.11> サンフレッチェの明日の相手は、現在12位のセレッソです。昨年の1st stageは優勝を最後まで争ったセレッソでしたが、今年は森島、盧らの主力がいなかった事もあってスタートにつまずき、ようやく初勝利をあげたのは6節の清水戦でした。
C大阪 ●1-2○ 札幌  【C】尹、【札】ウィル、播戸
C大阪 △2-2△ 浦和  【C】大柴2、【浦】アドリアーノ2
C大阪 △0-0△ 鹿島
C大阪 ●1-2○ G大阪 【C】蔵田、【G】吉原、小島
C大阪 ●2-3○ 磐田  【C】大久保、西谷、【磐】名波、中山、高原
C大阪 ○2-1● 清水  【C】岡山一2、【清】澤登
C大阪 ●1-3○ 名古屋 【C】大久保、【名】ウェズレイ、岡山哲、平岡
C大阪 ○3-0● 福岡  【C】岡山一、森島、盧
森島と盧が揃ってからの成績は2勝1敗。この2人が入ったことで、トップに張る岡山や左サイドの西谷も伸び伸びとプレーできるようになって本来のセレッソの強さが戻って来ています。もしサンフレッチェが「下位チーム」だと思って油断したら、痛い目を見るのは間違いないでしょう。ただ、前節の福岡戦の3-0の勝利は多分に幸運に恵まれたもの。前半開始早々の先制点は、GKへのファウルが見逃された隙を突いたかのような得点でしたし、2点目も両チームの選手がペナルティエリア内で痛んでいる間でした。福岡は審判の判定に不満がたまり、ビスコンティがつばを吐いて退場になるなど自滅した感もありました。セレッソが得意とするスピードに乗った縦の攻めは要注意ですが、しかし中盤の構成力の点では市原や磐田ほどではないでしょう。広島が前線からの守備を90分間手を抜かずに行えば、ゲームを支配して勝つことは難しくない、と思います。
サンフレッチェのメンバーですが、森保がイエローカードの累積で出場停止です。
       下田

   上村   ポポヴィッチ
駒野            服部

    森崎和   桑原

       コリカ

 藤本          高橋
       久保

SUB:加藤、トゥーリオ、奥野、森崎浩、梅田
このなかでは特に、前節活躍したコリカと森崎和がどれだけ動いて相手の中盤、特に盧と尹の動きを抑えられるか、がポイントとなりそうです。また、ハットトリックのFC東京戦に続いて市原戦でも素晴らしい動きを見せた高橋にも注目。2年前にプロ入り初ゴールを決めた縁起の良い広島スタジアムで、3試合連続の歓喜が見たいものです。
<01.5.11> 昨日日本サッカー協会はコンフェデレーション杯の一次登録メンバー35人を発表し、広島からは下田、上村、久保の3人が選出されました。コンフェ杯に登録される23人は、16日に発表の予定です。
<01.5.10> 1st stageのほぼ半分となる8試合を終えて勝ち点9の10位。この成績はサンフレッチェとしては収まるべきところに収まっている、と言うイメージがあるのですが、実際どうなのかを過去2年のデータと比較してみました。
    【2001年】             【2000年】         【1999年】
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第1節 ●1-2鹿島 (トゥーリオ)     ●0-1神戸          ●1-2C大阪(沢田)
第2節 ●1-4磐田 (高橋)        △1-1市原 (上村)     ●0-1磐田
第3節 ○1-0札幌 (久保)        ○1-0川崎F(ポポヴィッチ) ●0-1鹿島
第4節 ●1-2柏  (藤本)        ○2-0京都 (伊藤、森崎和) ○4-1浦和 (上村、フォックス、藤本、久保)
第5節 ●2-3福岡 (久保2)       ●1-2柏  (上村)     ○2-0名古屋(ポポヴィッチ、久保)
第6節 ●1-2横浜 (藤本)        □2-1G大阪(服部、上村)  ○2-0G大阪(上村、沢田)
第7節 ○3-0F東京(高橋3)       ●0-1F東京         ○2-0市原 (久保、藤本)
第8節 ○3-1市原 (久保、高橋、コリカ) ■0-1福岡          ●2-5神戸 (高橋、伊藤)
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    3勝5敗(9) 得13失14        3勝1分4敗(9) 得7失7     4勝4敗(12) 得13失10
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最終成績                 7勝1分7敗(19) 得17失15(10位) 9勝6敗(27) 得30失18(6位)

(ただし、2000年は第7節清水戦が後回しになったため、東京戦は第8節、福岡戦は第9節。)
今年の勝ち点は昨年の8試合経過時点とのものと全く同じで、一昨年ともほぼ同じ。成績の面では今のところこれまでと似たようなものであることが分かります。ただその内容は全く違っていて、今年特に目立つのは得点と失点の多さ。特に失点は、昨年までの「堅守」のイメージとは程遠く、ここまで最多失点の東京Vの失点15と1しか違いません。逆に得点は一昨年と同じ13で、「爆発的に増えた」と言う印象も無いように見えます。しかしその内容は大違い。昨年まではFW以外の得点が多く、特に昨年はDF登録の選手の得点が70%にも達していました。そう言う意味では一昨年も似たようなもの。流れの中からの攻めのパターンに乏しく、セットプレーからの高さを生かした得点に頼っていた感すらありました。ところが今年はDFの得点と言えば開幕戦の1点のみ。MFを含めてもわずかに2点で、実に85%がFWの得点となっています。それもセットプレーからの得点は13点中4点だけで、ほとんどが流れの中から点を奪っています。更に昨年まではだいたい4試合に1試合はあった無得点試合が今年は一つも無い、と言うのも特徴。まだ試行錯誤が続いていて不安定だとは言え、「アタカバチ(ロシア語で攻撃の意)」をモットーとするヴァレリー監督の面目躍如、と言うところではないでしょうか。「今年のサンフレッチェのゲームは面白い」と言う感想がいろいろ聞こえてきますが、少なくとも昨年までとは大きく違っている、と言うことを、この記録が物語っていると言えるでしょう。
ただ、たまたま良いゲームをしても長続きしない、というのは今年も引きずっている課題です。例えば一昨年、4連勝で迎えたホームでの第8節で、ミスを乱発して神戸に大敗していますし、昨年も連勝して戻ってきた第5節の柏戦で全く気力を感じられないゲームで敗れています。そして今年も福岡戦で、前節の健闘を帳消しにするような内容の乏しい敗戦を喫しています。この「持病」を克服できるかどうか、がサンフレッチェにとっては非常に重要なのは論を待たないところ。そう言う意味では、次節のC大阪戦、そして東京V戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、に注目したいと思います。
<01.5.9> 次節のセレッソ戦は母の日の前日、と言うことで、サンフレッチェは「母に贈るメッセージ」を募集しています。50文字以内のメッセージをサンフレッチェ広島まで送ると、採用者10組をセレッソ戦の指定席にご招待。そしてハーフタイムに電光掲示板で紹介するそうです。〆切は本日必着。(1)お名前(2)ご住所(3)電話番号(4)年齢(5)紹介するお名前(6)紹介するお母さんのお名前を書いて、はがきでは間に合いませんのでFAX(082-233-3255)でご応募下さい。
<01.5.8> 日本サッカー協会は一昨日、御殿場市で行われているU-20日本代表候補合宿に松下(広島)と中里(湘南)を緊急招集しました。松下は昨年10月以来の招集で、「正直びっくりしています。いい刺激となるので、精一杯頑張ってきます」と語っていたそうです。これでこの代表合宿に参加している広島の選手は、森崎兄弟、駒野、八田に続いて5人目。1人でも多くの選手がフランス遠征、そしてアルゼンチン大会へのチケットを手にしてほしいものです。
ところで今回松下と中里が招集されたのは、日曜日のJリーグで羽田(鹿島)と今野(札幌)が怪我をしてしばらくプレーできなくなった事によるもの。特に羽田はDFラインのまとめ役でチームの主将も務めており、出場できないことによるダメージは計り知れないものがあります。松下はこのチームが「U-18代表」だった頃には主将を務めていましたので、そのへんの役目を期待されての招集なのかも知れません。また、このU-20代表はもともとディフェンスに弱点を抱えていて、本来攻撃的MFの今野がDFラインに入ることもありました。しかし、今回招集された二人はいずれもMF。従って例えば青木を羽田の代役として最後尾に入れ、松下をボランチに起用する、と言うことを考えているのかも知れません。いずれにしろ今回の松下の果たすべき役割は、チームにとって非常に重要なものだと思われます。「いい刺激」等とのんびりしたこと?を言っていないで、チームを引っ張るつもりで頑張ってほしい、と思います。
<01.5.7> 昨日行われた第8節市原戦は、前半からゲームを完全に支配されて20本のシュートを浴びましたが1点に抑え、逆に効率良く5本のシュートで3点を奪って貴重な勝ちを拾いました。
サンフレッチェのメンバーは、FC東京戦と同じで次のような感じだったと思われます。
       下田

   上村   ポポヴィッチ
駒野            服部
(→奥野86分)
    森保    桑原
    (→コリカ26分)
       森崎和

 藤本(→トゥーリオ62分)高橋
       久保

SUB:加藤、梅田
開始早々に市原が前線にロングフィード。ここに一人だけいた崔には2人がマークに付いていたにもかかわらずあっさりとシュートまで持ち込まれたところから、市原の「ショー」が始まります。広島のパスを鋭い出足でことごとくカットし、左サイドの村井に展開。この21歳のMFは市原で「今季一番成長した」と言われているそうですが、その言葉が嘘ではないことを見事に証明するプレーぶりでサンフの右サイドをズタズタにします。逆にサンフは遠征続きの疲れからか動きが鈍く、ボールの後を追って右往左往するばかり。崔ばかりでなく大柴も長谷部もムイチンも捕まえきれず、更に中西やミリノビッチのオーバーラップも許してシュートの雨を浴びます。しかし、幸いだったのはこのシュートの全てが不正確だったこと。前半の広島のシュートは駒野の「やけっぱちシュート」1本だったのに対し、市原にはほとんどが決定的な形で10本打たれたのですが、これが全く枠には飛ばずに下田がセーブする場面はなし。広島のDFが必死で身体を寄せていた、とは言えあまりにもお粗末なフィニッシュに助けられた、と言う感じでした。
このまま為す術もなく耐えるだけか、と思われた前半でしたが、この日のヴァレリー監督は26分に早くも動きます。それは森保からコリカへの交代。「目的は、最終ラインからきちんとビルドアップすること。そのために...森保をコリカに代え、カズと2人で中盤をつくろうとした」(広島フットボール)と言う意図だったそうです。前半こそこの交代の効果は目に見える形では現れませんでしたが、しかしこれが後になって大きく効いてくることになりました。
後半になるとさすがの市原もやや運動量が落ち、また広島の選手の出足も速くなって押し返します。後半16分には村井からのボールを受けた大柴がペナルティエリア内に進入してシュートを打ちましたが、これは下田が冷静にセーブ。市原はこの前後で前半同様に前掛かりに攻めてきますが、しかしそれが逆にこちらのチャンスになる、というところがサッカーの面白いところであり、恐ろしいところ。後半18分、高橋がボールカットして起点となって、オーバーラップしてきた服部に渡します。服部はこの日なかなか勝てなかった中西を今度はフェイント一発で抜くと、ゴール前に高いクロスを入れます。中央に飛び込む高橋に身体を寄せようとする市原のDF。しかし、服部のボールはこの上をふわりと越えてファーに落ちます。そしてここには素晴らしいステップでマークを外し、フリーになっていた久保がいました。「矢印マーク付き五厘刈り」の頭をボールに叩きつけ、この試合初めての決定機で貴重な先制ゴールをゲットしました。
これでますます攻勢に出ようとする市原。ヴァレリー監督はすかさず藤本に代え、トゥーリオを投入して3-5-2に修正します。これで生き返ったように元気になったのがコリカ。前線に出来たスペースを自在に動き、ボールキープ、パス&ゴーと攻めの起点となります。後半22分、こちらも本来のボランチで元気にプレーしていた森崎和が、ボールカットしてコリカへ。コリカは前にドリブルしながら相手DFを引きつけると、マーク相手から逃げるようなポジションを取りながらゴール前に走る高橋に必殺のスルーパスを送ります。高橋の前にはGK櫛野が身体を投げ出しますが、前節のハットトリックで自信を取り戻していた高橋には完全に動きが見えていました。小さくふわりとボールを浮かしてゴールに流し込み、得点ランキング2位タイに付ける2試合連続のゴールとなりました。
初の5連勝に燃える市原は、この2点のビハインドを跳ね返そうとねじを巻き直し、再び攻勢を強めます。それがいったんは実ったのが2点目の直後。右サイドからのロングボールをファーサイドで受けた佐藤寿が折り返し、フリーでボールを持った崔が強烈なシュートを叩き込みます。その後も前に前に出て来る市原。必死のディフェンスで耐える広島。素晴らしい集中力と相変わらず不正確な市原のシュートに助けられ、何とか凌ぎます。そして後半38分。攻め疲れて足が止まってきた市原のDFを、またもやコリカが引き裂きます。奪ったボールを後ろ向きに森崎和に渡すと、全力で前に走ります。森崎和からのボールを久保が頭で落とすと、走り込んでいたコリカは完全にフリーになっていました。今季、全くと言っていいほど仕事が出来ていなかったこの豪州代表は、シュートはこうやって打つんだよ、と市原にお手本を示すかのように冷静にゴールに送り込み、試合を決定づける3点目を奪いました。これでぱったりと足が止まった市原。それでも気力で広島ゴールを脅かしますが、ヴァレリー監督は奥野を投入して更に守備固めし、最後は余裕で逃げ切りました。
これでサンフは、勝ち点9で10位に浮上。6位神戸まで1勝差のところまで上がってきています。しかし下を見ればこちらも団子状態。15位横浜までの勝ち点差はわずかに2で、1つの勝ち負けで一気に順位が上下する状況が続いています。このゲーム、内容的には市原が圧倒的に上でしたし、サンフとしてはいろいろな課題が見えたゲームでした。だから厳しいことを言えればいくらでも言える、とは思います。でも、今のサンフは成長の途上です。やろうとしていることが出来ることもあれば出来ないこともある。特にこのゲームはアウェイ。しかも相手は好調で、更にこちらは体力的に厳しい立場でした。従って相手の時間帯はなんとか守り切り、カウンター一発に賭けるというゲームプランは当然「有り」でしょう。とにかく今のサンフに必要なのは結果です。内容は次のセレッソ戦以降に期待したい、と思います。
<01.5.6> 今日の市原戦ですが、中国新聞の先発予想もFC東京戦と同じ。連戦の疲れがたまっていることから、選手交代がポイントだとしています。ヴァレリー監督になってから選手交代がうまくいったと言えるのは、開幕戦のポポヴィッチ→トゥーリオぐらいしかないだけに、いささか不安が残ります。特に運動量が必要とされる中盤をどのように90分間持たせるか、がポイントとなりそうです。今日のテレビ中継ですが、スカイパーフェクTVがch121で15時から生放送の予定です。
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