6/24〜6/30のSANFRECCE Diary


<01.6.30> 日本の敗退で世間の関心が著しく落ちたワールドユースですが、決勝トーナメントに入ってなかなか見どころの多いゲームが続いています。その中から、2つほど話題を取り上げてみたいと思います。
まず日本が苦戦の末破れたアンゴラでしたが、トーナメント1回戦でオランダと対戦しました。このゲーム、内容的には完全にアンゴラのもの。アフリカ系の選手が多かったオランダをも身体能力で遥かに圧倒し、20本以上のシュートを放ってゴールを脅かしました。しかし結果は0-2でオランダ。守備陣の必死の守り、そして攻撃ではワンチャンスを生かすといういずれも高い集中力を発揮して勝利を収めました。オランダは言うまでもなく伝統国の一つですが、この大会ではコスタリカに1-3で敗れ、エクアドルに1-1で引き分け、エチオピアにようやく3-2で勝って3位で決勝トーナメント進出を果たしているという、言わば「普通の」チームの一つ。公平に見て、もしかすると日本の方が力は上かも知れません。しかしこうして勝ち進んでいるというのはひとえにそのゲーム運びの巧さ、集中力の高さの賜物ではないかと思います。この事実からは、日本の学ぶべきことは多いのではないか、と思いました。
もう一つは、パラグアイとウクライナのゲームから。この試合、パラグアイが2点を先取して迎えた後半ロスタイムに、ウクライナのブリィレックがバイシクルシュートを決めて1点差に迫りました。左サイドからの速いクロスに合わせ、DF2人に挟まれながら思い切って打ったビューティフルゴールで、敗色濃厚だったチームを一気に活性化させるゴールだったのですが、これを見て私はガンバ戦の吉田選手のバイシクルシュートを思い出しました。あの場面はやはり終盤、相手選手に囲まれながらペナルティエリアの外から打ったものでしたが、しかし試合後吉田はチームメイトやマスコミから、「あそこはファウルを取られる可能性も高いし打つべきではなかった」と批判されたそうです。これは、冷静に考えればその通りかも知れません。しかし、リードして守りを固める相手をなかなか崩せず苦労していた、と言う意味では、あの日のサンフはウクライナと同じ状況だったのです。そう言う時に相手を打ち破れるのは決して教科書通りの動きではなく、むしろ意表を衝いたプレーなのだ、と言えるのではないでしょうか。同様の場面はスペインリーグの最終節、バルセロナ×バレンシアのゲームでもあって、引き分け狙いのバレンシアの守りを打ち破ってロスタイムにチャンピオンズリーグ出場権をもたらしたのは、リバウドの思い切ったバイシクルシュートでした。ブリィレックやリバウドと吉田の違いは何か、と言うと、単に成功したか失敗したかだけ。チャレンジのないところには、大きな成功はありません。誰もが硬くなるプロ初出場の場面で見せた吉田の挑戦的なプレーは、批判するよりもむしろ評価すべきなのかもしれない、と言う気がしました。
<01.6.29> 広島フットボールによると、サンフレッチェ広島は一昨日定期株主総会を開き、昨年度決算で6期ぶりの単年度黒字を達成したことが報告されました。昨年度の売り上げが17億3600万円(前年比+0.93%)だったのに対し支出が17億2400万円(前年比-2.87%)だったことによるもの。累積赤字(10億円強)の解消には程遠いものの、利益が出る体質が作れたことでようやく「経営危機」は脱することができたと言えるでしょう。これは営業活動の強化による広告協賛費の増加や支出の圧縮等いわゆる「リストラ」に依るところが大きいのですが、その一方で選手年報総額はJリーグ全体で5位と、戦力面での出し惜しみはしていないことは注目に値するでしょう。後は選手が頑張ること、サポーターが観客席を埋めることだけが残された課題だと言えるのではないでしょうか。観客動員については、今年はドル箱のビッグアーチの主催ゲームが少ない上に雨に祟られることが多く苦戦していますが、「観客動員を増やすために、現在、各試合毎の詳細なデータをとっていまして、秋にはデータベースが稼働できる予定です。そのデータベースを元に、様々な新しい施策を打っていきたい。さらに、スタジアムでのミニFM中継のサービスも、検討中です」(広島フットボールによる)といろいろと作戦を練っているとのこと。これから夏休みにかけて、成績も観客数も大幅アップと行きたいものです。
<01.6.28> ついにこの日が来てしまったか。これまでも毎年のように移籍の噂が絶えなかったポポヴィッチですが、今朝の中国新聞、及び広島フットボールによると、とうとう今月限りでの退団が決まったそうです。トムソン監督の就任と共に広島入りしたポポヴィッチも今年が5シーズン目。これまで守備の要として活躍してきただけでなく、機を見た攻撃参加やセットプレー時のヘディングの高さや強さで、チームの中心選手として活躍してきました。監督がヴァレリーになってからの信頼も高く、5月末には契約延長のオファーをしてここまで交渉を重ねてきましたが、コンフェデレーションズ杯での活躍もあってイングランド・プレミアリーグへの移籍の可能性が高くなって来たとのことです。(なんでも、ダービー・カウンティの噂があるらしい。)守備が安定していない上に上村の怪我で立て直しが急務となっているサンフレッチェにとっては、これは非常に痛い移籍ですが、しかし今年28歳になるポパにとって、これはほとんど最後の欧州移籍のチャンス。広島ファンとしても、彼のこれまでの働きに感謝しつつ喜んで送り出してあげるべきなのかも知れません。
ともあれ、今後の補強があるにしても無いにしても、少なくとも7月の3試合はポパ、上村抜きで戦わなければならなくなりました。これまで攻撃の練習ばかりをしていたというヴァレリー監督も、さすがにこうなっては守備の組織作りを急ピッチで行われなければならないのではないでしょうか。その手腕と、そして残ったDFの選手の奮起に期待したいと思います。
<01.6.27> 日本代表ニュースによると、サンフレッチェはMF河恩哲(26)、FW金光善(18)の二人の韓国人プレーヤーのテストを行っているそうです。河恩哲は蔚山現代所属。準レギュラークラスで、試合終盤に起用されることの多い選手のようです。金光善については不明で、年齢を考えると高校生かも知れません。実績を見る限りでは、獲得の可能性は高く無さそうな気がするのですが...
<01.6.27> 先週発売の「紫熊倶楽部」Vol.36の特集は「スーパー・アタッキング・フットボール」。「攻める方が楽しい。だから、攻めるんだ」と言うヴァレリー監督の哲学にスポットを当てています。シーズンの立ち上がりでなぜうまく行かなかったのか。なぜ4バック、3トップのシステムを取っているのか。これらのヴァレリー・サンフレッチェの特徴の一つ一つを、監督へのインタビューを元に解き明かしています。またこの特集記事には詳しい用語解説が載っていると言う新しい試みもなされています。これまで「紫熊倶楽部は難しい」と感じていた方も、これなら良く分かるかも?特集の2つめの記事は、「生まれながらのアタッカー 山形恭平」。デビュー戦のナビスコ杯で大活躍した彼の実像に迫っています。トップ記事はナビスコ杯FC東京戦のホームゲームのレポートで、久保の生涯初のハットトリックを詳しく解説しています。そしてこれに第11節の神戸戦のレポートが続きます。
今回のコラムは、広島ホームテレビの河野高峰さん、フリーライターの赤沼圭子さん、そしてサンフレッチェの佐々木温さんの3本。特に河野さんの「広島をリバプールにしたい、と思った。」は4ページにわたる力作です。氏が体験してきたイングランドサッカーの様子から、「文化」としてのサッカーのあり方を語っています。「紫熊短信」では、ポポヴィッチの欄に注目です。契約切れが迫っており、欧州への移籍を希望していると聞いていましたが、「帰国後、契約の詳細を煮詰める予定」と書かれています。W杯予選も終わっておそらく既に交渉の席に付いている事と思われますが、早くはっきりさせて、そして守備の崩壊したチームを救ってほしいと思います。
紫熊倶楽部は定価350円ですが、ファンクラブ会員は290円に割引きされます。(試合会場とVポイントのみ。)広島県内の大きな本屋さんには置いてありますが、確実に手に入れるためには年間購読を。お問い合わせ、お申し込みは、広島フットボール・紫熊倶楽部ホームページからどうぞ。
<01.6.26> ようやく本来の力を発揮した。そんな思いで昨日のユースのゲームを見ていた人も多かったのではないでしょうか。既にグループリーグ敗退が決まった後にそれまでグループ首位だったチェコと対戦したU-20日本代表は、森崎和のゴールなどで3-0で快勝しました。この試合で特徴的だったのは4バックの採用。石川、駒野を両サイドバックに高く張り出させ、中央を羽田、中澤のCBと青木、森崎浩のドイスボランチで守り、森崎和がトップ下に上がってゲームメイクし、田原を中心に山瀬、前田が走り回って起点を作るという積極策を取りました。そして序盤こそペースを握られますが、前半11分の一つのパスが流れを変えました。右サイドで粘った石川が中央にボールを送ると森崎和が絶妙なループパスをDFの裏へ。オフサイドぎりぎりで抜け出した前田が決定的なシュートを放ちます。そしてその後も駒野のサイドチェンジからの攻撃で森崎和のシュートに至ったり、あるいは左サイドで囲まれた森崎和が絶妙なスルーパスを出して山瀬のシュートを導いたり、と森崎和を起点に決定機を何度も作ります。試合開始早々に相手との接触で出血して包帯をグルグル巻きにした森崎浩も、中盤の底でボールを散らして貢献。駒野も安定した守備と正確なロングパスで勝利に貢献しました。ここまでの2試合は、緊張からか自信の無さそうなプレーが多く、相手の攻撃に受け身になってラインをずるずる下げるシーンが目立ちましたが、この日の日本は違いました。危険なカウンターを繰り出すチェコの攻撃を最終ラインとGKが落ち着いて防ぎ、前半は右サイドが、後半は左サイドが高く張って起点を作り、また青木の正確なロングフィードと田原のポストプレーで押し返します。大きなサイドチェンジで相手の中央を薄くして素早いパス交換で突破するという攻めは、本来の日本代表の姿でした。後半20分ごろに森崎浩を佐藤寿に代えて中盤が薄くなり、やや危険な時間帯はありました。しかしそこは29分の森崎和の先制弾(まさにゴールに向かってパスする、と言う感じの絶妙なループシュートでした)で盛り返すと、山瀬、田原のゴールと続いてチェコを粉砕しました。この日の日本は選手全員の動きが良かったのですが、特に森崎和の動きは出色だったと思います。
それにしても思うのは、なぜこのチームがグループ最下位に沈んでしまったのか、と言うことです。3試合を通じてどのチームと比べても、技術の面では決して遜色は無かったのは確かです。しかしその持てる力を安定して発揮できなかったのは、精神的な弱さが原因だとしか言えないのでは無いでしょうか。ミスをしたとき、劣勢になったときにチームを落ち着かせ、自分達のサッカーを思い出すことが、こう言う国際大会ではいかに難しいことか。「本気の世界大会」に初めて臨むことになったこの代表の経験不足が、この敗退を導いた直接の原因であると言って間違いないと思います。羽田のミスで先制されたオーストラリア戦で、みんなでカバーしあおうと声を出して立て直すことができたら。一時は同点に追いついたアンゴラ戦で、もう一度しっかりと自分達のやるべきことを確認して、最低でも引き分けに持ち込むことができたら。結果論ではありますが、そう言うちょっとした事の積み重ねが、「敗退」と言う結果につながってしまったと言えるでしょう。
しかしこの「経験不足」はU-20代表選手達の責任か、と言うとそれは違うとも思うのです。そもそも20歳以下の若い選手に豊富な経験があるわけが無いのですし、その上日本は南米からも欧州からも離れた極東の地にあります。オーストラリアやアンゴラのように、欧州のリーグやA代表で活躍している選手がいるわけでもありません。そう言う条件の中でいかにチームを高くモティベートし、精神的に落ち着かせるのは誰の責任か、と言うと指導者ではないか、と思うのです。今回の西村監督の采配には、素人目にも疑問がたくさんあるのですが、まあそれは良いとします。しかし、試合に臨む選手達を落ち着かせることができなかった事に関しては、責任を免れることはできないでしょう。前回のナイジェリアユースの時のトルシエ監督は、選手を大人にするという目的で国王と会見させたり、孤児院を訪問させたりしたそうですが、今回はそう言うエピソードは聞こえてきていません。それどころか連日のように非公開練習を繰り返し、選手はホテルに篭もってDVDを見て過ごしたとか。もともと日本人は内にこもりがちな人が多いのに、それを助長するような指導をしていては力を発揮できないのも当然だ、と言えるのではないでしょうか。つまり今回の敗退の原因は、選手の経験不足以上に監督の経験不足が響いたのだ、とは言えないでしょうか。
このU-20代表はこの後帰国して解散し、メンバーは各所属チームに戻ることになります。しかし、幸いなことに彼らにはアテネ五輪があります。そのためには、まずはチームで更にレベルアップすること。そして国際試合で今回の経験を生かすことでは無いでしょうか。彼らの今後にこそ、期待したいと思います。
<01.6.25> 昨日吉田サッカー公園で行われたサテライトのガンバ戦は、4-3(前半3-0)でサンフレッチェが勝ちました。メンバーは、GK:林、DF:川島、河野、八田、宮崎、MF:松下、李、山形、FW:吉田(→西嶋45分)、中山、梅田(→寺内45分)、SUB:松岡。ガンバは片野坂、森下、山口、ヘルゴビッチ等実績の豊富な選手も多いメンバーだったようです。得点は前半30分に梅田、36分に中山、44分に山形(PK)、81分に宮崎で、失点は73分と89分にヘルゴビッチ、75分に森下でした。
<01.6.25> W杯オセアニア地区2次予選の2nd legが昨日行われ、オーストラリアが4-1で快勝しました。これで対戦成績は2勝で勝ち抜き決定。11月頃にホーム&アウェイで予定されている南米5位とのプレーオフ進出を決めました。サンフレッチェの選手ではポポヴィッチが先発しましたが38分に交代。コリカの出番はありませんでした。これまで2人ともチームの主力としてフル出場が基本だったのになぜ途中退場と欠場だったのか。怪我でもしたのでなければ良いのですが。
ところで6月一杯で広島との契約が満了するポポヴィッチですが、紫熊倶楽部と広島フットボールに情報によると今のところ再契約の可能性が高そうです。ガンバ戦ではDFラインが崩壊し、また上村が2ヶ月は試合に出れそうに無いだけに、1st stageの残り3試合と2nd stageのためにはぜひとも元気に帰って来てほしいものです。
<01.6.24> 断続的に降り続く雨の中行われた昨日のガンバ戦は、良くボールをつないで攻めたもののガンバに先手を取られて追いつけず、1点差を追いつけずに敗れました。
豪州代表、ユース代表に加えて森保、梅田を欠くサンフは、大木を今季初先発に起用して次のようなメンバーでした。
      下田

  トゥーリオ  上村(→川島45分)
沢田          服部

   奥野    桑原

      藤本(→吉田74分)
 大木        高橋(→山形57分)
      久保

SUB:加藤、八田
立ち上がりこそガンバに攻められましたが、その後の時間帯は広島がパスをつなぎ、ガンバが人数と手数をかけずにカウンターを狙う、と言う展開。奥野、桑原、藤本と言う今季初めてのコンビで攻めを構築しようとします。しかし上村が前半3分に接触プレーで靭帯を損傷。それでも無理をして出続けますが、それが逆に守備の崩壊を招きます。サイドを狙われてボールを自陣深く持ち込まれ、何度も決定機を作られます。1失点目は右サイドを新井場に破られあっさりとクロスを上げられると、中央で待ちかまえていたニーノ・ブーレにフリーでヘディングを決められてしまいました。簡単にクロスを上げられてしまったことも問題ですが、一番のミスは最も注意しなければならないはずのニーノ・ブーレを危険な場所でフリーにしてしまったこと。競り合うこともできなかった上村の怪我の深刻さとともに、ポポヴィッチの不在の影響を強く感じさせるシーンでした。
しかしこの日のサンフは、それで落ち着きを失うことはありませんでした。メンバーが揃わないなりに自分達が目指す攻撃サッカーを、と粘り強く戦います。序盤は久保にボールが収まらなかったのですがそれも徐々に解消。大木とのコンビで何度もチャンスを作ります。それが最初に実ったのが前半34分でした。センターライン付近でボールを持った久保が右サイドに流れながらドリブルで50m近くも突進します。そしてゴールライン付近で切り返してマークに付く宮本らをかわすと、ファーサイドに鋭いクロスを入れます。ここに走り込んで来ていたのが奥野。飛び込むようにして頭でゴールに押し込み、鹿島在籍中の95年以来6年ぶりのゴールで同点に追いつきました。
しかしその4分後に、ガンバに突き放されます。パスミスから右サイドを破られて入ったクロスを吉原が戻すとそこにはビタウ。広島の選手が詰めてこないのを見て放ったミドルシュートはゴール左隅へ飛び、横に飛んだ下田の手も届かずゴールネットを揺らしました。更に後半4分。今度は吉原が同じような距離からミドルシュート。これは下田が手に当てますが弾くまでに至らず、そのままゴールイン。どちらのシュートも素晴らしいものではありましたが、しかしペナルティエリアの外から打たれたシュートを2本も決められると言うのはGKにとっては屈辱的なものだったのではないでしょうか。DFラインの前の守備の甘さと合わせ、課題の残る失点シーンでした。
2点差を追いつきたいサンフはまず山形を投入。更に後半29分には、プロ入り3年目にして初めてベンチ入りした吉田幸生を投入して攻めの圧力を強めます。久保が前へ、後ろへと縦横無尽に走り回り、ガンバゴールを攻めたてるサンフ。そしてこれがようやく実ったのが後半32分でした。久保からのパスを大木が中央で受けると、ドリブルしながら相手を引きつけてスルーパスを出します。中央でボールを受けた久保が鋭く左足を振り抜き、ゴール右隅に蹴り込みました。エースの追撃のゴールで勢いに乗るサンフでしたが、しかし残念ながら反撃はここまで。ボールを回すことはできるもののなかなか決定的なシュートを打てずに最後まで1点差を詰めることができず、連敗で順位も13位まで落ちてしまいました。
と言うことで残念ながら敗れたサンフでしたが、しかしこの敗戦は決して悲観的になるようなものではない、と思います。何度も書くようにこの6月ラウンドは主力メンバーを大量に欠いての戦いでしたが、ナビスコ杯を含めれば1勝1分2敗とまずまずの結果だった、と言えるのでは。その中で山形と吉田がプロデビューを果たし、大木にも使える目途が立ったのは今後に向けて非常に大きい事ではないか、と思います。13位ということでそろそろ降格争いの心配をする向きもあるかも知れませんが、勝ち点から見れば4位名古屋との差はわずかに4。これは、最下位C大阪との差5よりも小さく、まだ全体的にほとんど差が付いていない、と言うのが実際のところでしょう。新しいチーム作りを進めているサンフにとって、この1st stageは後の飛躍のための準備期間です。ここで戦術を熟成し、選手を育て、良い準備を進めていけば勝ち点は後から幾らでも稼ぐことができるでしょう。そう言う意味でこのところの数試合は、必ず後につながるだろう、と思います。上村が全治6週間と言う怪我を負ったことなどマイナス要因はありますが、戻ってくる選手と成長しつつある選手を考えれば今後も十分に戦えます。キリン杯の中断の2週間の間に更に質を高めて、そして1st stageの残りゲームに良いゲームを見せてほしいと思います。
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