6/3〜6/9のSANFRECCE Diary


<01.6.9> 昨日の広島フットボールによると、W杯オセアニア予選のために神戸戦などに出られないはずだった豪州代表の2人が、来週は出場できる可能性があるようです。と言うのは、2次予選の日程がまだ決まっていないから。ホーム&アウェイで戦われるこの予選のオーストラリアラウンドの日程は決まっている(確か24日頃だったはず)のですが、ニュージーランドなどが参加する2組は現在進行中で、まだ相手が決まっていない状態です。2組は今週末には結果が出るはずですが、さすがにその1週間後に2次予選を行うのは無理、と言う事なのかも知れません。また豪州代表もエマートンの妹の結婚式のためにオコンなど主力数人が今日の3位決定戦を欠席し、ヴィドゥカは「疲れを取りたい」と言う理由で、更にキーウェルは「子供が産まれたから」と言う理由でコンフェ杯だけでなく2次予選も辞退の意向とか。そう言う状況を聞くと、コリカやポポヴィッチも所属クラブの都合を優先してもいいのではないか、と思うのは日本人的考え方なのでしょうか?来週の相手のFC東京と神戸は、ほぼフルメンバーで来ることが予想されますし、ここでコリカとポパが代表に行くかどうかは非常に重要な事と言えそうです。
<01.6.9> 昨日日本サッカー協会はU-20日本代表の背番号を発表し、駒野は6、森崎和は8、そして森崎浩は16となりました。正式メンバーとなったのは、GK:藤ヶ谷、黒河、DF:池田、茂庭、羽田、中澤、MF:森崎和、森崎浩、石川、駒野、山瀬、永井、青木、FW:平本、前田、飯尾、佐藤寿、田原の18人で、那須、根本、岩丸はバックアップメンバーとなりました。このメンバーを見ると、弱点と言われているDFはわずか4人の登録となっています。これは、例えばGK:藤ヶ谷、DF:石川、羽田、中澤、駒野、MF:森崎和、青木、山瀬、森崎浩、FW:前田、飯尾と言う感じの4-4-2か、あるいは森崎浩の代わりに田原を入れた4-3-3で攻撃重視で戦う、と言うことなのかも。U-20代表選手達は日本とオーストラリアの戦いをスタジアムで観戦していたそうですが、A代表が見せた戦うスピリットを強く感じることができたはず。それに負けない、と言う気持ちで頑張ってきてほしいと思います。
<01.6.8> まるで台風のような強い雨が叩きつける中行われた準決勝の日本×オーストラリアは、前半終了間際の中田英のゴールを守り切って1-0で日本が勝ち、FIFA主催のA代表の国際大会としては初めて決勝進出を決めました。
オーストラリアはポポヴィッチ、コリカが先発。これに対して日本代表の先発はGK:川口、DF:中田浩、森岡、松田、MF:小野、稲本、戸田、波戸、中田英、FW:鈴木、西澤と久保も上村もベンチだったので、個人的にはかなりオーストラリア寄りで見ていた序盤の戦いでしたが、前半22分に森岡が負傷退場して交代で入ったのが上村。それ以降は「がんばれ上村モード」で気合いを入れて日本を応援していました。(^_^;) この日の上村は緊張感がありありだった前の2戦に比べかなり肩の力が抜けたな、と言う感じで、持ち味の1対1の強さ、球際の強さを存分に発揮し、厳しい条件下での完封劇に貢献していました。先日の「広島フットボール」でもこのコンフェ杯での上村の成長について書かれていましたが、カナダ戦、ブラジル戦、そしてオーストラリア戦と試合を経験する度に課題を一つ一つ克服し、成長して行く様子はテレビの画面から見ても分かります。これまで何度も挫折や苦しい状況を経験し、そしてそれを克服することで成長してきた上村ですが、このコンフェ杯は彼にとっては一番大きな、重要な経験となっているかも知れません。試合終了後には真っ先にコリカとユニフォームを交換し、ポポヴィッチと抱き合って健闘を賛え合っていましたが、その晴れやかな笑顔に仕事をやり遂げた男の充実感を感じました。
一方のコリカとポポヴィッチですが、それぞれ持ち味を発揮してなかなかのプレーぶりでした。特にコリカは試合を通して獅子奮迅の活躍。序盤はワントップのやや下右寄りのポジションで、素晴らしい身体のキレから何度も日本の守備陣を切り裂いていました。特に圧巻だったのが前半39分。ペナルティエリアのやや外側でFWのリターンパスを受けると、取り囲んだ3人もの相手(たぶん戸田、中田浩、松田)をスーパードリブルで突破し、GKとの1対1から決定的なシュートを放ちました。また前線の人数を増やした後半には中盤に下がってプレー。攻撃の起点となっただけでなく、中田英のドリブル独走に最後まで食らいついていくなど守備面でもチームに貢献していました。またポポヴィッチは持ち味であるハードマークを披露。鈴木をいらつかせ、退場に追い込んだのは彼の功績と言えるかも知れません。オーストラリアは予想通りしっかりした基本技術の上に組織力を構築した好チームで、それがこの準決勝を感動的なものにした一方の要因だったと思います。しかし、ゴール前でのスピードとアイディアに乏しく本当に決定的なチャンスが少なかったのは、エースのヴィドゥカ、キーウェルの不在が最後に響いた、と言うところかも知れません。また、ムーアがイラついて退場を食らうなど精神的に波があると言う弱点も相変わらず。この大会でオーストラリアは世界レベルの力があるところを見せた、と思います。しかし悲願のW杯出場を勝ち取るためには克服すべき課題があることを確認できた、と言えるのではないでしょうか。
ともあれ、コンフェデレーションズ杯も残り2試合となりました。大会前は、参加国のほとんどが(日本でさえ!)主力選手を何人も欠いていることが分かっていて、ゲームの質と盛り上がりが懸念されていました。しかし、やはりこう言う大会はホスト国が活躍してこそ盛り上がる、と言うもの。お隣韓国はどうか分かりませんが、少なくとも日本にとってはW杯1年前の大会としては最高の結果になりつつある、と言えそうです。
<01.6.7> 今日はいよいよ、サンフのファン・サポーターにとっては「夢の対決」とも言える日本×オーストラリア。この対戦は「アジア・オセアニアチャンピオンシップ」(だったっけ?)として8月にも予定されていますが、ただの親善試合ではなくFIFA主催ゲームのガチンコ勝負、と言うシチュエーションはめったにない機会。お互いに負けられない一戦と言うことで、面白いゲームが期待できそうです。
主力が欠場して戦力ダウンになる、と言う噂のオーストラリア代表ですが、準決勝に出られないのは妹の結婚式のため帰国したエマートン(フェイエノールト)と、出場停止のゼーン(モルデ)、それに控えGKのカラチ(ローダJC)だけ。エマートンは合流の遅れのためメキシコ戦には出ていませんから、それほど大きな戦力ダウンだ、とは言えないと思います。フランスを完封したGK:シュワルツァー(ミドルスブラ)、DF:マスカット(ウォルバーハンプトン)、ムーア、T・ヴィドマー(レンジャース)、ポポヴィッチ、そしてドイスボランチのスココ(ヘンク)、オコン(ミドルスブラ)が構成する強固な守備ブロックは健在ですから、日本代表も相当苦しめられるのではないでしょうか。また攻撃陣はラザリディス(バーミンガム)、ブレシアーノ(エンポリ)、ズドドリッチ(ウンターハヒンク)等、欧州で活躍中の選手と共にコリカが中心的な役割を果たすことになりそう。オーストラリアはそのごつい体つきに似合わず?細かいパス交換と堅実なテクニック、そして時折見せる大きな展開からのサイド攻撃が持ち味。今大会絶好調の日本代表の力がどこまでのものかを測るには、絶好の相手と言えそうです。
一方の日本代表は、各種報道を見る限りではカメルーン戦のメンバーがほぼ先発と鳴る模様。となると、上村、久保の出場機会は無いか、あるいは限られてしまいそうなのが辛いところです。ついついオーストラリアを応援してしまう広島ファンも多いかも知れませんが、ここで負けると韓国に渡って3位決定戦を(たぶんブラジルと)戦わなければならなくなる上に、選手が更に欠けてやる気も半減のオーストラリアが決勝進出、と言うのはコンフェ杯の盛り上がりの点でもマイナスでしょう。面白いサッカーを1試合でも多く見たい、と言う立場からすれば、ここは日本代表にもオーストラリア代表にも頑張ってほしい、と思います。
(因みに広島FMの「ゴ〜ル」に出演していた下田選手は、今岡さんの「オーストラリアを応援したくなる」との言葉に「そんなこと言わないで日本代表を応援してください」と言ってました。)
<01.6.6> サンフレッチェ広島後援会は、来週土曜日(6/16)に行われる神戸戦の応援ツアーの参加者を募集しています。料金は大人7,500円、子供6,000円で、往復のバス代、ゴール裏自由席入場券、それに昼、夜2食分の弁当代が含まれます。6/16の8:30に広島駅の新幹線口を出発し、山陽道小谷SA(9:15)、福山SA(10:05)を経て神戸ユニバに14:00着。試合終了後は17:30に現地を出発して福山SA(20:45)、小谷SA(21:35)を経由して22:30に広島駅に到着の予定です。募集は先着80名。お申し込みの〆切は6/10(日)となっています。お問い合わせはサンフレッチェ広島後援会事務局(082-233-3233)へ、またお申し込みはデオデオ旅行社(082-247-5111/10:00-20:00)へどうぞ。
<01.6.5> グループリーグの最終日、既に準決勝進出が決まっている日本はブラジルと0-0で引き分け、B組1位となりました。この試合の先発メンバーは、GK:都築、DF:服部、松田、上村、MF:小野、明神、伊東、波戸、中田英、FW:鈴木、山下。初代表の都築、山下を起用するなどカメルーン戦から6人を入れ替えてのメンバーでしたが、しかし中田英、小野、明神などキープレーヤーは残し、ただの控え組の「虫干し」ではない事を示していたと思います。ゲームは、「サッカー王国」の誇りを賭けて勝ちに来たブラジルの攻撃をしっかりと受け止め、あまりリスクを冒さずに守り切ろうというゲームプラン通りの内容。攻めのアイディアに乏しくゴール前での落ち着きも無いブラジル「B代表」のパフォーマンスに低さに助けられた感はありましたし、またもう少しカウンターの怖さが欲しかったと思うのですが、こちらもメンバーを落としていたことを考えると上々の内容と結果だった、と言えるのではないでしょうか。スペイン戦では守備的な戦い方を選択してかなり批判を浴びましたが、このゲームはむしろあの時の経験が生きた、と言えそう。前半こそ左サイドを崩されて何度かピンチを迎えましたが、終盤はスリーバックの中田浩、松田、上村、両サイドの服部と波戸、ボランチの伊東と明神が強固なブロックを形成して落ち着いて守り切り、予定通り勝ち点1を取りました。カメルーン戦の快勝以上に、日本代表の成熟を示したゲームだった、と思います。
ところでこのゲーム、サンフレッチェファンとしては期待の2人のうち上村選手はフル出場を果たしましたが、久保選手の出番はありませんでした。上村選手はカナダ戦で被った「汚名」を返上する出来。相手選手に振られても粘り強く対応するなど常に高い集中力を保って完封劇に貢献しました。テレビ放送中に「FIFAの国際映像で大写しになる回数が多いのは中心選手の証し」と言及されていましたが、上村選手が何度もアップになっていたことが、彼のパフォーマンスの高さを表していたと言えるのではないでしょうか。中国新聞に書かれていたように「自信を取り戻した」事によって、今後もまた出場のチャンスがあるはず。ここで得た自信を「確信」に変える事ができるよう、頑張ってほしいと思います。逆に前日練習ではレギュラー組で出ていたという久保選手は、先発どころか途中からの出場もなし。ああいう「引いて守ってカウンター」と言う戦術にはぴったりの人材だろうと思っていたのですが、トルシエ監督はそうは思わなかったようです。出してもらえない理由は想像するしか無いのですが、昨日の中国新聞に「コンビネーションが悪かった」とあったように戦術理解と言う面で問題があったのかも知れませんし、あるいは「気持ち」の面で国際試合に出るコンディションにはない、と判断されたのかも知れません。この大会では久保だけでなく藤田も楢崎もまだ出ていませんし、また三浦淳宏も初戦で10分ほど出ただけです。トルシエ監督は選手個人の能力で起用しているのではなく全体とのバランスを考えている事は明らかですから、今回はたまたま出場機会がないだけだ、と信じたい。24歳の久保は、まだまだこれからの選手です。これで腐ったりせずに、今後のチャンスに備えて自分を高めてほしいと思います。
<01.6.4> コンフェデレーション杯の5日目、韓国で行われたA組のグループリーグ最終戦は、韓国がオーストラリアに1-0で勝ちましたが、フランスがメキシコを4-0で下して得失点差で1位フランス、2位オーストラリアの準決勝進出が決まりました。私は韓国×オーストラリアを見ていたのですが、自力勝ち抜きのためには4点差を付けて勝たなければならない韓国に対し、少差なら負けてもOKのオーストラリアはメンバーをやや落としていました。サンフレッチェ関係ではポポヴィッチはお休みで、コリカとフォックスも前半のみの出場。またA・ビドマーが後半37分から出場し、久々に元気な姿を見せていました。ゲームはだいたい韓国ペース。どうしても勝つぞ、と言う意欲を見せてパスをつなぐサッカーを展開していたのですが、しかし全体的に判断が遅いなー、と言うのはフランス戦、メキシコ戦での印象のままでした。ヒディング監督になって日が浅いため戦術が浸透しておらず、オートマティックに身体が動くまでには行っていない、と言うことだったのだろう、と思います。ただ、歩んでいる方向性は間違いないと思いますし、そのサッカーは今後1年かけて完成させれば良いわけです。今後を信じて、このまま続けていくしかなさそうです。逆にオーストラリアはボールに対する執着心は見せていたものの全体的に動きが重く、「今日は勝たなくても良いよ」と言う雰囲気が見え見えでした。ここは寄せ集めチームで一緒に練習する機会が少ないため、どんな時でも一定のパフォーマンスを保つ、と言うのは難しいのかも。悲願のW杯出場を勝ち取るためには、その辺のムラの多さを克服する必要があるような気がします。なおフランス×メキシコは見ていなかったのですが、ここぞと言うときのフランスの集中力と迫力はさすがのものだった、とのこと。1点目を取るまでと、韓国リードの報を聞いて引き分けはだめだと知ってからの後半の戦い方は、まるでギアをいきなりトップに入れ替えたような鋭さだったそうです。この大会に参加している8チームのうち、やはりフランスの力が突出しているような印象を受けます。日本としては決勝で当たるより、中田英の出場が確実な準決勝で対戦したほうが得るものが大きいかも知れません。
ところで今日はグループリーグ最終戦のブラジル戦があります。勝ち抜き決定の日本だけでなく、ブラジルも大差で負けない限り大丈夫、と言う状況となってお互いモティベーションを保つのが難しいゲームとなりそう。ここで日本は大幅にメンバーを入れ替えてくる予定だそうで、スカパーの取材によると昨日の練習では、GK:楢崎、DF:服部、松田、上村、MF:三浦、伊東、戸田、波戸、中田英、FW:中山、久保、と言う布陣でやっていたそうです。特にトルシエ監督は「広島ファンから久保、上村を見たいという電話があった」と冗談を言っていた(中国新聞による)そうで、この二人が出場することはほぼ間違いなさそうです。上村はリーグ戦での不調を引きずっているように見えること、久保はコンビネーションが合っていなかったらしいことなど不安材料はありますが、なんとかここで良い動きを見せてアピールして欲しい、と思います。
<01.6.4> 一昨日吉田サッカー公園で行われたサテライトの大分戦は、2-3で敗れました。サンフレッチェのメンバーは、GK:林、DF:川島、八田、河野、宮崎、MF:李、松下、山形、FW:大木(→寺内)、中山、吉田(→西嶋)。前半は形が作れず一方的に攻め込まれ、3点を取られましたが、後半は交代選手が機能したか攻め込むシーンが多かったそうです。1点目は後半15分で、右サイドを突破した中山のクロスを中央に走り込んだ西嶋がヘッドで決めました。2点目はその6分後で、山形からのパスを寺内が落とし、これをワントラップした宮崎が右足で豪快に蹴り込みました。その後もサンフレッチェは同点を狙って攻め続けましたが、残念ながらそのまま逃げ切られました。
<01.6.3> コンフェデレーションズカップ4日目。アフリカ王者カメルーンと対戦した日本代表は2-0で完勝し、準決勝進出を決めました。この日の日本代表の先発は、GK:川口、DF:中田浩、森岡、松田、MF:小野、稲本、戸田、明神、中田英、FW:西澤、鈴木。カナダ戦で出来の悪かった右サイドを入れ替え、これまで1分間しか出場経験の無かった鈴木を先発に使って来ましたがこれが正解。鈴木は前半8分の先制弾と後半20分に試合を決定づける2点目を決め、トルシエ監督の期待に応えました。日本代表は全体的に戦術、ポジショニング、バランス、そしてファイティングスピリットなどどれを取っても完璧に近い内容で、名波、高原など主力とされていた選手の不在を感じさせませんでした。ただ、サンフレッチェファンとして残念だったのはこの素晴らしいゲームに久保も上村も居なかったこと。リーグでの不調を引きずってか代表でも精彩のなかった上村はともかく、久保にチャンスが与えられなかった(特に西澤がそれほど良くなかっただけに)のが残念です。次のブラジル戦は日本にとっては「消化ゲーム」となったためたぶん出場機会があるはず。相手はモティベーションも高く難しいゲームになるでしょうが、ぜひともそこで良い働きを見せて欲しいと思います。
 SANFRECCE Diaryトップページに戻る