8/26〜9/1のSANFRECCE Diary


<01.8.30> 明日、明後日は都合により更新をお休みします。
<01.8.30> ヴァレリー・サンフレッチェには不思議な事がいろいろとあるのですが、最大の謎は選手交代ではないでしょうか。もともとヴァレリーは、非常に攻撃的なサッカーでリードして終盤を迎えても守らず取りに行く、と言われていました。が、これまでそんなシーンがあったかどうか。少なくとも終盤に攻撃的な交代を見せたことはほとんど無いどころか、守備固めとしか思えない展開が多いように思います。
実際、これまでのリーグ戦18試合の交代のパターンを調べて見ると次のことが分かります。ゲーム中の55回の交代のうち、ほぼ同じポジションの選手に代えたのが35回。そしてこれに次いで多いのが、守備的な選手に入れ替えたケースで17回もあります。逆に攻撃的な選手にしたのは、1st stageの横浜戦、市原戦で森保→コリカの交代をしたのと、名古屋戦で森崎和から藤本に代えたぐらいしかありません。しかもその3回ともが60分までのもの。終盤にシフトチェンジして攻めに出た、と言うパターンは全く無いと言ってよいのです。
この守備的な交代のうち、リードしている展開だったのは13回あります。これはある意味当然なのですが、しかしそのままリードを守り切ったのは半分強の7回しかありません。また同点だった2回もその後点を取られて敗戦。リードされていた2回もそのまま敗れています。つまり、守備固めに入ろうとしても守りきれない事が非常に多いのです。
また、交代のパターンを時期ごとに見てみると、最初の6試合は「守備的交代」が2回しか無かったのに対して次の6試合では7回、直近の6試合では8回と増える傾向にあります。特に2nd stageの交代は、スカチェンコの投入以外は全て守備的な交代です。これは当然試合展開にもよるわけで、2nd stageはどのゲームでも先手を取っていたので当たり前と言えば当たり前ではあります。でも、その裏には控えに守備的な選手が多い、と言う側面もあるわけです。
今発売中の「アスリート・マガジン」に広大サッカー部監督の沖原氏が、3トップについて解説しています。それによると、3トップが機能すれば守備も上手くいくはず、なのだそうです。ヴァレリー監督が3トップに拘るのは、それがバランスが良いと考えるからなのでしょう。でも本当にそう考えているのなら、どうして終盤に前線を強化するような交代をしないのでしょう?逆に守備的な選手を沢山入れたほうが良いと考えているなら、どうして最初からそうしないのでしょう?途中でシステムを変えるからこそ、かえってバランスを崩して守りきれないのでは無いでしょうか。
一つだけ考えられるのは、攻撃的な交代要員の力不足と言うことです。今のレギュラークラス以外で攻撃的な選手と言ったら、もう若手しかいません。そして彼らはこれまでそれなりにチャンスを与えられても、あまり結果を出していません。ヴァレリーとしては使いたくても使えない、のが本音なのかも知れません。ヴァレリーが外国人枠の問題に目をつぶってもスカチェンコを獲得したところに、ヴァレリーの本音が見え隠れしているのかも。
<01.8.29> ウズベキスタン代表は26日、首都タシケントでW杯予選をカタールと戦い、2-1で勝ちました。ここまでの予選B組は、UAEに3-0で勝った中国(1試合のみ消化)が勝ち点3で首位。これに同じ勝ち点のUAEとウズベキスタンが続く展開となっています。初戦でUAEに大敗したウズベキスタンですが、予選は始まったばかり。今後のことを考えれば、オレグには1試合でも多く出て欲しいところかも知れません。なお、ウズベキスタン代表の今後の試合日程は次のようになっています。
09/08(土) ウズベキスタン×オマーン
09/15(土) 中国×ウズベキスタン
09/22(土) ウズベキスタン×UAE
09/28(金) カタール×ウズベキスタン
10/13(土) オマーン×ウズベキスタン
10/19(金) ウズベキスタン×中国
これらはどの日もJリーグの日程と重なっているのですが、オレグが中国戦に出場するなら影響があるのは第5節のFC東京戦(9/15)と第9節の東京V戦(10/20)。第8節の札幌戦(10/17)も無理かも知れません。これまでの3試合で既にチームに不可欠の選手となった感のあるオレグですが、出場停止の次節を含めてこれだけ出れないことが分かっているわけですから、代役として期待されるトゥーリオ、八田らにはしっかりとした準備をしておいて欲しいものです。
<01.8.28> 先週発売の「紫熊倶楽部」Vol.40は、「センターラインの魅惑。」と題してGKからセンターフォワードまでの中央に位置する選手を取り上げています。その、最初の考察はバクスター監督の元で優勝した94年のサンフレッチェと現在とのシステムとメンバーの比較です。94年は強烈な才能に依存せずに組織の力で勝ち取った優勝だ、と言われていましたが、しかし一人ひとりの才能を見れば随所に代表の主力クラスが配されていて、特に前川、風間、ハシェック、高木と繋がるセンターラインは盤石でした。これと今のサンフを比べて何が不足しているか。それを見つけて正しい解答を出すことが、ヴァレリー監督に求められていることのように思います。「背骨を支える男の叫び。」と題した記事では、上村、久保、オレグ、下田、森崎和、大木と、今のサンフレッチェのセンターラインを支える選手達の一人ひとりについて紹介しています。これに続くのは、一番の要のポジションに「異動させられた」沢田選手のインタビューとなっています。
今回のVol.40から始まった新連載が2つ。「若者達の表情」として松下選手、「ヴェテランの肖像」として森保選手と、2人のボランチを取り上げています。また前号から始まった連載「スタジアム向上委員会」は、せっかくサッカー専用スタジアムを持ちながら陸上競技場に移転しようとしている柏レイソルについて考えています。コラムは佐々木温氏の「バックルームに愛を込めて。」ファン感謝デーのコリカの活躍の様子や、大人気の「七人の侍弁当」等について書いています。マッチレポートは、巻頭にC大阪戦と、その前に行われたナビスコ杯名古屋戦を、巻末の一つ前に市原戦を掲載。特に市原戦のレポートでは「いつもチームのために闘う。ロシアのサムライ、オレグ」を取り上げ、「硬派で、無口で、そして仕事はとびきり。サムライと呼ぶにふさわしい」と、その活躍を讚えています。そして最終ページは、久保選手がどうして代表に呼ばれるのかを考察した編集長のコラムとなっています。
「紫熊倶楽部」は定価350円。ファンクラブ会員や年間パス保有者は290円に割り引きになります。(ただし、ホームゲーム会場とV-POINTのみ。)通信販売もありますので、県外にお住まいの方は広島フットボール・紫熊倶楽部ホームページからお申し込み下さい。
<01.8.27> 昨日愛媛県総合運動公園などで行われた高円宮杯全日本ユース(U-18)選手権第2日目で、サンフレッチェ広島ユースは高松商を1-0で下し、準決勝に進出しました。ここまでの結果は次の通り。
       8/25  8/26  8/31  9/2
仙台育英高 ──┐
              ┏━━┐
清水ユース ━━┛   │
           ┏━━┐
京都ユース ━━┓  ┃  │
        ┗━━┛  │
静岡学園高 ──┘     │
              ├─┐
水橋高   ━━┓     │ │
        ┗━━┐  │ │
札幌ユース ──┘  │  │ │
           ┏━━┘ │
奈良育英高 ──┐  ┃    │
        ┏━━┛    │
国見高   ━━┛       │
                ├
FC東京U-18━━┓       │
        ┗━━┓    │
駒大苫小牧高──┘  ┃    │
           ┗━━┐ │
多々良学園高──┐  │  │ │
        ┏━━┘  │ │
日章学園高 ━━┛     │ │
              ├─┘
岐阜工高  ──┐     │
        ┏━━┓  │
広島ユース ━━┛  ┃  │
           ┗━━┘
佐野日大高 ──┐  │
        ┏━━┘
高松商高  ━━┛
この結果、準決勝は優勝候補の一角であるFC東京と対戦(8/31金19:00 西が丘サッカー場)することになりました。FC東京とはクラブユース選手権でも対戦してVゴール負けを喫しているだけに、今度こそ勝って決勝に駒を進めたいところです。
<01.8.27> 9/2に行われるJOMOカップの外国人選抜に選ばれていた洪明甫が怪我のために辞退し、代わりにオレグが選出されました。Jリーグの出場こそ少ないのですが素晴らしい活躍を見せているだけに、当然の選出と言えるのではないでしょうか。ところでこのオレグですが、9/8の名古屋戦は出場停止。また9/15にはW杯アジア予選の中国×ウズベキスタンが予定されています。当初の噂ではW杯予選は「重要な中国戦のみ出場する」と言われていましたが、その通りならば2試合連続でJリーグには出場できないことになります。もし可能なら、W杯予選に出るのは9/8のオマーン戦の方にして9/15には戻ってきて欲しいところですが...
<01.8.26> 昨日の浦和戦は久保のゴールで先制しましたが、後半に沢田、オレグが立て続けに退場。数的不利から逆転を喫し、1-2で敗れました。サンフレッチェのメンバーは、GK:下田、DF:服部、オレグ(→退場78分)、上村、駒野、MF:沢田(→退場71分)、森崎和(→奥野73分)、コリカ(→桑原58分)、藤本、FW:大木(→スカチェンコ62分)、久保、SUB:加藤、梅田。遠征の疲れ、ナビスコ杯の疲れがあるサンフは前半からやや動きが鈍かったそうですが、しかし先制したのは前半12分。左サイドを突破した服部がGKの前に低いクロスを入れます。これをGKが弾きますが、しかしその先に居た久保が左足で強烈に蹴り込みました。その後も主導権は浦和に握られますが、しかしタイトな守備で決定機を与えず、カウンターから何度かチャンスをつかみます。が、これを決められず、また沢田、オレグが何でもないファールでイエローを与えられていたことが後で意味を持ってしまいました。
後半になると、ますます浦和のペースとなり守りに追われるようになったそうです。特に桑原の投入後はまたもやラインが下がってしまい、中盤でボールを奪われて途中出場のトゥット、田中らに走られたそうです。ここは高い集中力の最終ラインで弾き返し、下田の好セーブもあって1点リードのまま終盤に向かいました。そして問題の後半26分。右サイドを突破しようとするエメルソンを沢田が後ろから引っ張って倒してしまいます。これが2枚目のイエローカードとなった沢田は退場となりますが、中国新聞の記事によるとこれはある程度確信犯的なものだったらしい。沢田には「一人少なくなっても逃げ切れる」と言う読みがあったようです。しかし、後半33分のは違いました。左サイドライン際を抜け出そうとしたエメルソンに対してオレグが強烈なタックルを浴びせます。確かにスピードで抜け出されそうにはなっていましたが、オレグのタックルは確実に足下のボールを狙ったものでした。エメルソンが痛そうにゴロゴロと転がったのは多分に演技も入ったものでしたが、これに完全に騙されたのが太田主審でした。信じられない、と言う顔をするオレグに対してこの日2枚目のイエローカード。これで2人少なくなったサンフは後は必死で耐えるだけになります。後半39分にはシュートのこぼれ球をエメルソンに押し込まれついに同点。そしてその4分後には阿部のシュートで逆転。この阿部のシュートも下田の前にはエメルソンがいて、GKに判断に影響を与えたと見られればオフサイドを取っても不思議ではないものでしたがそれも取ってもらえず。とことん審判の判定に泣かされたゲームで、勝ちを奪われたような、納得の出来ない敗戦に終わりました。
ただ、そう言う判定のブレはJリーグでは当たり前の事。長い目で見ればプラスマイナスゼロになるものですから、そこだけにとらわれてもダメなのだと思います。このゲームの映像はまだ見ていないので内容についてはなんとも言えないのですが、先制点を奪った後に突き放せなかったこと、スピードのある相手の攻撃に対してパスの出所を潰す事が出来なかった事が敗因だったのではないか、と言う気がします。このゲームの敗戦は非常に痛いのですが、それ以上に痛いのは沢田、オレグが次の名古屋戦に出れないことです。しかし幸い次まで2週間の空きがあります。そこで桑原やトゥーリオなど代役が期待される選手がしっかりと戦術を詰めて、そしてズルズルと下がらずに前で勝負できるような守備を構築して欲しい、と思います。
<01.8.26> 昨日愛媛で行われた高円宮杯全日本ユース選手権U-18の1回戦。岐阜工と対戦したサンフレッチェユースは2-0で快勝し、2回戦を高松商と戦うことになりました。
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