9/2〜9/8のSANFRECCE Diary


<01.9.8> 昨日の広島フットボールによると、「出場組」の練習にはスカチェンコではなく梅田が入っていたそうです。C大阪戦で途中出場していきなり2ゴールに絡むという鮮烈なデビューを飾ったスカチェンコですが、コンディションはなかなか上がってきていない様子。暑さに相当参っているうえに、足にマメが沢山出来ているそうです。今は久保、大木のツートップが好調ですが、彼らの調子が落ちたとき、あるいは怪我や出場停止の時にはスカチェンコの力が必要になるだけに、ここは無理をさせずに調整に専念させるつもりなのかも知れません。
今日のゲームは久々に広島ビッグアーチで、午後7時キックオフ。午後3時からは広域公園第一球技場で、全広島選手権(天皇杯広島県予選)の準々決勝の第2試合、サンフレッチェ広島ユースと広島朝鮮高のゲームも行われます。(第一試合は午後1時から、広島大×福山大。)更に補助競技場では12時からU-10サッカー大会を開催。広島スタジアムで好評だった「7人の侍弁当」(250個限定、800円)の販売とミニFM放送(FM87.0MHz)も用意されています。先日紹介したように、スタンドでは広島テレビの「進め!スポーツ元気丸」が募集する応援団500名による大応援も予定されています。今日の広島地方の天気予報は曇り時々雨、とやや不安定な天候となりそう(今年はこんなのばっかり)ですが、大きな声援で雨雲も吹き飛ばしてしまいたいものです。
なお、テレビ放送はスカパー121chで生放送。スタジアムに行けない方は、テレビの前で応援を!
<01.9.7> 明日の相手は、この2ヶ月で4度目の対戦となる名古屋。過去の3試合ではいずれも1点差で敗れています。それも、どのゲームでも内容的には勝つチャンスはあったはずなのに最後には競り負け。それぞれの試合には別々の敗因があって一概には言えないのですが、しかし「相性」と言う厄介なものを考えると嫌な相手だと言えます。むしろ逆に今後に苦手意識を残さないためにはここは必ず勝たねばならない、と言うべきなのかも知れません。
名古屋 ○2-0● 浦和  【名】ウェズレイ、平岡
名古屋 □2-0■ 市原  【名】ウリダ、森山、【市】管野
名古屋 △1-1△ 横浜FM 【名】ウェズレイ、【横】上野
名古屋 ○1-0● FC東京 【名】酒井
名古屋 □2-1■ 鹿島  【名】ウェズレイ、森山、【鹿】秋田
名古屋 ●0-3○ 磐田  【磐】高原2、中山
名古屋 ○3-1● C大阪 【名】ウェズレイ、岡山哲、平岡、【C】大久保
名古屋 ●0-2○ 神戸  【神】薮田、和多田
名古屋 □3-2■ G大阪 【名】ストイコビッチ、OG、平岡、【G】山口智、ニーノ・ブーレ
名古屋 △2-2△ 札幌  【名】ストイコビッチ、福田、【札】ウィル2
名古屋 ●1-4○ 柏   【名】森山、【柏】渡辺、柳、加藤、大野
名古屋 ○4-0● 福岡  【名】ウェズレイ4
名古屋 □2-1■ 清水  【名】福田、原、【清】アレックス
名古屋 □3-2■ 広島  【名】森山2、ストイコビッチ、【広】久保、大木
名古屋 ○3-0● 東京V 【名】ウェズレイ2、森山
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名古屋 ○3-2● G大阪 【名】ウェズレイ、中村、森山、【G】ニーノ・ブーレ2
名古屋 ●1-2○ 神戸  【名】森山、【神】ダニエル、三浦
名古屋 ○3-2● 東京V 【名】ウェズレイ3、【V】山田、マルキーニョス
名古屋はここまで勝ち点6で5位に付けていますが、状態は万全とは言えません。それはストイコビッチの不在が響いているというよりも、守備の不安定さ。2nd stageから4バックに変更していますが、そこの組織作りがうまく行っていないようで、毎試合2失点ずつしています。逆に攻撃陣はウェズレイ、森山を軸に良く機能している感じ。オレグ、沢田を欠くサンフレッチェとしては守備をどうするかが頭の痛い所ですが、むしろ点を取られても下を向くことなく、攻撃的な姿勢を保つこと、そして点を取ることが重要だと言えるのではないでしょうか。
サンフレッチェのメンバーですが、広島フットボールの情報を考慮すると次のようになるものと思われます。
       下田

    トゥーリオ 上村
駒野            服部
        桑原
     森崎和
   
   藤本     コリカ

     久保  大木

SUB:加藤、八田、奥野、森崎浩、スカチェンコ
先発はほぼこれで間違いないと思いますが、サブがなかなか難問です。桑原のポジションに不安が残ることを考えると、チーム練習に復帰したばかりの森保を入れてその経験とリーダーシップに期待する、と言う可能性もありそうです。
1st stageは1〜2節、4〜6節、11節〜15節と一つの黒星の後には必ず次の黒星が続いていました。ポポヴィッチによるとサンフレッチェの選手は、敗戦を引きずらずに切り替えが早いそうですが、それが良いのか悪いのかはこの結果が語っている、と言えるでしょう。浦和戦では勝っていたゲームをひっくり返されるという悔しさを経験しているだけに、それを忘れずに絶対に連敗しないという気持ちで戦えるかが問われます。2nd stageの広島は1st stageとは違う、と言う事を、このゲームでこそ見せて欲しいものです。
<01.9.6> 昨日配信の広島フットボールによると、森保選手も含めて全選手が通常メニュー、と言う状態で練習が行われているそうです。そして昨日の練習では3グループに分けてのゲーム形式の練習で、それぞれ次のように分かれていたそうです。
【A組】GK:下田、DF:駒野、上村、トゥーリオ、服部、MF:桑原、森崎和、コリカ、藤本、FW:久保、大木
【B組】GK:加藤、DF:沢田、オレグ、八田、宮崎、MF:森保、松下、森崎浩、山形、FW:スカチェンコ、高橋
【C組】GK:林、DF:李、奥野、河野、影山(コーチ)、MF:田森(ユース)、西嶋、寺内、吉田、FW:中山、梅田
土曜日は先発メンバーとなる事が予想されるA組の中では、トゥーリオの動きはまずまずだっだものの桑原に迷いがあるらしい。このポジションが守備でも攻撃でもポイントとなるだけに、「まだ沢田とオレグの代わりに誰を使うか、決めていない」と言うヴァレリー監督がどのような判断を下すのか、注目されます。またスカチェンコはまだまだと言う感じで、好調のツートップを変える程では無いようです。更に若手では森崎浩と宮崎が目立っていたとのこと。サブに守備的な選手を多く入れるかどうかも注目です。
<01.9.5> 7月に痛めた左足ふくらはぎ肉離れのため1ヶ月以上戦線を離れている森保選手ですが、月曜日の中国新聞によると次の名古屋戦に出場の可能性があるそうです。8月中旬にはチーム練習には合流したものの「回復具合は7割程度」と本来の動きには程遠いそうですが、次節は沢田が出場停止。守備の要のポジションですから、森保の経験とリーダーシップは必ず生きるでしょう。「おやじパワーで頑張ります」と言う彼の言葉に、期待したいと思います。
<01.9.4> 広島テレビのスポーツ情報番組「進め!スポーツ元気丸」は、これまでサンフレッチェを軽視してきた姿勢を反省して?(^_^;)大応援企画を立ち上げることになりました。今週末の名古屋戦で「元気丸応援団」を募集。加入者全員に会員カードを配付するほか、先着500名に「サポーター12番ベスト」と「応援メガホン」をプレゼントします。また藤村直己、吉田安孝両氏など元気丸のスタッフがビッグアーチB6ゲートの付近の応援に参加。サポーターと一緒に盛り上がる事になっています。サンフレッチェのファンの絶対数が少ないわけではない、と思うのですが、いつも問題になるのは旗を振ったり声を出したりする「コアなサポーター」の存在感の希薄さ。これまではB6ゲート周辺に集まる人はそこそこいるものの、概しておとなしい人が多く座ったままでシャモジを叩くだけ、と言う人がほとんどだったように思います。そこで今回のこの企画は、この「コア」の部分を元気づけて行こうと言うものです。参加を希望する方は、まずビッグアーチ正面左の受付ブースで応援団に加入し、B6ゲート付近でグッズを受け取ってそのままそこで応援して下さい。浦和戦では応援でも負けたようで悔しさ倍増でしたが、今度は500名の応援の力で名古屋にプレッシャーをかけましょう!(なお、詳しくは毒毒連合サンフレ応援掲示板をご覧下さい。)
<01.9.4> 昨日書いたJOMO杯の久保選手の件ですが、もう一度ビデオを見直したところちょっと印象が変わりました。JAPAN DREAMSとWORLD DREAMSの違いは、スピードの違い。味方がボールを奪ったときに即座にフリーランニングを開始するか、パスをワンタッチ、ツータッチで小気味よく回すかの違いだったと思うのですが、久保は間違いなく、少ないタッチでボールを回そうという姿勢を見せていました。10分前後には左サイドの波戸からのボールをDFを背負いながら受けてリターンパスを出したり(これは惜しくもオフサイド)柳沢の中央突破を引きだそうとしたり、通れば決定的、と言う狙いを持ったプレーが何度かありました。これらはいずれもコンビネーションの微妙なずれで失敗に終わりましたが、少なくとも意図のあるプレーだった事は間違いない、と思います。むしろ日本の攻めが全体的に遅かったのは中盤の中村と小笠原のプレーの遅さが原因でした。特に小笠原は、ボールを受けるとボールに3タッチも4タッチもして相手が態勢を整えるのを待ち、ルックアップしてパスを出してもほとんど相手に引っ掛かる、と言う事の繰り返し。久保が一瞬のタイミングで抜け出ようとしてもそこにはボールが出てこない、と言う事は一度や二度ではありませんでした。そしてたぶん久保はそれによって徐々にモティベーションが下がって?単純なパスミスが増え、従って監督も代えざるを得なくなったのかも知れません。久保がやろうとしていたのは、普段やっている速いサッカー。しかしJOMO杯で日本がやっていたサッカーは、エキシビジョンらしい気の抜けたものだった。そのへんに、久保と周りの選手との考え方のギャップがあった、と言う事なのかも?
<01.9.3> どうしてこうなってしまうんだろうな、と言うのが昨日のJOMO杯の印象でした。Jリーグ日本人選抜(JAPAN DREAMS)はほとんどが「トルシエ代表」を経験する選手。対するJリーグ外国籍選手選抜(WORLD DREAMS)は、これまで一度も一緒にやったことの無い寄せ集め。ところが絶妙のコンビネーションを見せてサッカーの面白さを堪能させてくれたのは、WORLD DREAMSの方でした。かつてのように日本人に比べて外国人が圧倒的に技術が高い、と言う事は無くなりましたが、ここぞというときのゲームの読みが絶妙。攻めの場面になると前線の3〜4人が微妙な距離感を保ちながら前に走り、守備の場面では攻撃的MFまでの7人がゴール前に戻って人垣を作ります。今のJリーグの外国人選手は以前のようなビッグネームは居なくなりましたが、その分チームの中でどう自分を生かしたら良いかを熟知している、質の高い選手が増えている事を証明したように思えました。得点シーンはいずれも素晴らしいものだったのですが、特に4点目、アレックスがエムボマに預けてDFラインの裏に飛び出し、このループパスがゴールラインを割ろうとするところをジャンプして折り返し、これを走り込んだニーノ・ブーレが頭で押し込んだシーンは圧巻。一つ一つのプレーにスキルの高さとチームメイトへの信頼が現れていました。
サンフレッチェのコリカ、オレグの2人はいずれも後半からの登場でしたが、オレグはシジクレイと絶妙のコンビネーション(テレビの画面ではどっちがどっちか良く分からなかった ^_^;)を見せてゴール前に鍵をかけました。またコリカは3トップを操るトップ下のポジションから攻撃の場面には何度も絡み、特にニーノ・ブーレとのコンビネーションでチャンスメイクしました。WORLD DREAMSの3点目はコリカのFKをシジクレイが頭で合わせたもの。コリカは「王様」として君臨して何でも自分一人でやってしまうようなタイプではないのですが、他の良い選手と組みあわせればその力を何倍にもすることの出来る選手だ、と言えるのではないでしょうか。
これに対してJAPAN DREAMSははっきり言って期待外れ。一応2点は取って見せ場も作りましたが、それは3点リードされて試合の大勢が決まり、相手のプレッシャーが緩くなってからのこと。特に前半はチャンスらしいチャンスも作れず、「代表」らしいゲームを見たかった人にとっては非常に物足りないものだったのでは?この日のトップ下は中村と小笠原、ボランチは中田浩。代表のポジションとは違う中村と中田浩、フル代表選出経験の無い小笠原ですが、Jリーグでは本来のポジションです。ですから良いプレーを見せて当然だし、また本人達にもここでアピールして代表でもポジションを取りたい、と言う意気込みはあったかも知れません。が、それが表面に出ないプレーは、かえってトルシエの見る目の確かさを証明することになってしまったように思います。同様のことが言えるのが久保。せっかく先発のチャンスを得たのに、シュートを一本も打つことなく35分には早々に交代させられてしまいました。「代表」での久保を語る場合、いつも「パスが来ない不運」で語られることが多いのですが、そう言う意味ではこの日も同様。中盤の出来が悪く、あまり良い形でボールを受けることが出来なかったのは残念でした。しかし、だから久保には責任がないかというとそうではない、と思います。ツートップの片割れの柳沢は、来ないなら来ないなりに何とかしよう、と色々工夫している様子が見て取れました。特にサイドからのボールが上がったときに、シジクレイのマークを外せない久保と違って、柳沢はきっちりとフリーになって決定的なシュートを放っています。また後から交代で入った三浦と中山は、それぞれ自分の特徴を何とか生かしてチームにプラスアルファをもたらそう、としていました。久保の能力の高さ、ここぞというときの爆発力は万人が認めるところです。しかし、それを見せるまでの工夫が無ければ、「宝の持ち腐れ」と言っても過言ではないでしょう。だからどうしろ、とは私には言えないのですが、少なくとも久保にはもう一段のレベルアップが無ければ、代表での活躍はあり得ないように思えて残念でした。
<01.9.2> 一昨日行われた高円宮杯の準決勝でサンフレッチェ広島ユースはFC東京U-18と対戦し、PK戦の末惜しくも敗れました。序盤から積極的に攻めた広島は前半12分にカウンターから1点を失ったものの、その後(後半1分)相手の退場もあって攻め続け、後半14分には木村のゴールで同点に追いついたものの1点が遠く90分は1-1で終了。PK戦ではその木村のシュートをセーブされて3-5で敗れ、残念ながら決勝進出を逃しました。シュート数は前後半を合わせて21-7と圧倒し、中村監督も「ゲーム内容は良かった」と語っていたそうです。しかし前回のクラブユース選手権では、先制しながら逆転されており、試合の中身では進歩している様子です。今後のユースは、まず天皇杯の広島県予選に2年連続出場を賭け、更にJユースカップを戦います。夏の大会ではこれまでで最高の結果を残している彼らの、今後に注目です。
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