1/7〜1/12のSANFRECCE Diary


<02.1.11> 紫熊倶楽部のVol.48(2月号)が発売されました。トップ記事は「栄光の背番号7 森保一は、広島の魂だった」と題して、昨年限りで退団となった森保選手を取り上げています。監督から「スピードが無い」と宣告され、苦しい思いも味わった昨年のシーズンの総括から始まり、仙台戦での森保コール、京都へのレンタル移籍、そして広島での選手生活。広島での、選手としての最後のロングインタビューは、彼のファンならずとも興味深いものだと言えるでしょう。
 これに続くのは、前号の「ヴァレリー監督のもたらしたもの」の後編。彼がなぜ3トップに拘ったのか、なぜ大量失点が続いたのか、これにどう対処していたのか。昨年のサンフレッチェの守備面、攻撃面での、そして選手起用の面でのヴァレリー監督のチーム作りと采配の功罪について詳しく分析しています。ロシアに帰る、と言って退団しながら中国のクラブ入りした事で前監督に対するサポーターの思いは相当冷えたような感はありますが、それはそれとしてヴァレリー氏がもたらしたものの良い面と悪い面を冷静に振り返ることは、今季に臨むうえでも重要なことなのではないでしょうか。
 連載記事の「スタジアム向上委員会」は、「サッカースタジアムは、サッカーのためだけのものか」と題して文化的な側面についての分析。早川文司さんの「名選手物語」は広島史上最高の外国人・ハシェック選手について。佐々木温さんのコラム「バックルームから愛を込めて。」は今回が最終回となっています。
 後半の特集は、ガジエフサッカーについて。就任会見で華々しいキャッチフレーズを掲げたわけでもなく、まだ練習が始まったばかりで戦術すら明らかでない中で「ガジエフ新監督はどう戦うのか」を推論しています。マッチレポートは天皇杯の2試合。そして最終ページの編集長コラムは「祭りの後にも。」として、W杯の後にもテンションを落とすことなくサッカーを、Jリーグをサポートして欲しいと訴えています。
 紫熊倶楽部は定価350円。メールマガジン「広島フットボール」とセットで年間購読するのがお得です。お問い合わせ、お申し込みは広島フットボール・紫熊倶楽部ホームページ(下のバナーをクリックして下さい)からどうぞ。
<02.1.10> ガジエフ監督は昨日の練習で、早くも紅白戦(15分×3)を行ったそうです。広島フットボールによると1本目のメンバーは、【Aチーム】GK:下田、DF:駒野、川島、上村、沢田、MF:桑原、森崎和、藤本、森崎浩、FW:久保、大木、【Bチーム】GK:加藤、DF:梅田、八田、河野、中村、MF:李、松下、山形、西嶋、FW:中山、高橋。2本目はBチームに茂木、高木(強化指定選手・香川西高)が入り、3本目は【Aチーム】GK:尾崎、DF:梅田、八田、上村、駒野、MF:松下、李、藤本、森崎和、FW:久保、高橋、【Bチーム】GK:林、DF:西嶋、八田、河野、中村、MF:桑原、山形、高木、FW:茂木、大木、中山、と言うメンバーだったそうです。練習開始3日目にして実戦とは前代未聞の早さですが、ただこれはあくまで監督がデータをとるためのもの。システムもメンバーも暫定的なもので、これと今日、明日行われる体力テストの結果を合わせて選手の能力を数値化し、今後のトレーニングメニューを立てていくそうです。このトレーニングに関してはソ連・ロシアで培った科学的な理論が最大限に用いられる予定だそうで、そのために専門のフィジカルコーチも招聘する予定だとか。昨年のヴァレリー・イズムとはまた違った形で、チーム作りが進んでいきそうです。
<02.1.10> 昨年10月10日に右足甲を骨折して戦列を離れていた森崎浩司選手が、昨日の練習から3ヶ月ぶりに実戦に復帰しました。昨日は1本目と2本目の30分にトップ下として出場して、2列目から飛び出しやスルーパスでチャンスに絡んでいたそうです。広島フットボールによると「やっぱり少し怖さがありましたね」と対人プレーに不安を見せていたそうですが、それでも「自由にやれて面白かったですよ」と久々のピッチ上の感触に嬉しそうな表情を見せていたとのことです。
<02.1.10> サンフレッチェは昨日、今季のキャンプの予定を発表しました。それによると一次キャンプ、二次キャンプに分けて行う事になっていて、1/30-2/10は宮崎シーガイアで、2/18-24は大分県佐伯市総合運動公園で行われます。また2/17には大分トリニータとのトレーニングマッチも予定されているようです。
<02.1.9> 昨日サンフレッチェは、川島の浦和からの復帰と、前橋育英高の佐田、須田両選手の入団内定を発表しました。
 川島は昨年、1st stageには4試合に主に右SBとして起用されましたが結果を出せずに出場機会を失い、浦和にレンタルで移籍していました。が、噂によるとこれは浦和フロントによる監督の意志を無視した補強だったそうで、川島には全くチャンスも与えられずに終わってしまいました。高さとスピードを兼ね備え、DFだけでなくFWとしてもプレーできる器用さも持つ川島は、広島にとっては貴重な戦力。復帰して前と同じ背番号2を与えられたというのは、首脳陣の期待の表れだと言って良いでしょう。若手、と言っても今年は24歳。もう「中堅」と言っても良い年齢なのですから、後が無いつもりで頑張って欲しいものです。
 佐田、須田に関しては、前日に高校選手権で敗退した事により今回の発表となったものと思われます。私は前橋育英の試合は準決勝しか見ていないので(それにどれがどの選手なのか良く分からなかった ^_^;)プレーの印象はあまり残っていないのですが、須田はプレーエリアはサイドというよりもトップ下で、攻撃の組み立てに貢献していたと思います。また佐田は右SBとして時折サイドを駆け上がり、相手ボールになったら一気に戻って守備に参加すると言うような運動量の豊富さを見せていたように思います。ただ、他の人の印象(KASAさんの掲示板とか)と同様に他の高校生と比べて群を抜いた能力を見せていたか、と言うとそんなことは無く、とりわけ佐田は1対1にあまり強くない感じでした。実際、昨日発表された高校選手権の優秀選手として表彰されたのは須田の方で、佐田は名前が出ていなかった事を考えても、この大会の出来は良くなかったと言う事なのだと思います。これで見る限り須田はともかく佐田が戦力になるかどうか苦しいのではないか、と心配になりますが、しかし若い選手(高校生に限らず)に大会ごと、試合ごとの好不調の波があるのは良くあること。むしろそれをどれだけ抑えて常にトップパフォーマンスを出すことが出来るか、と言う点に選手の成長のポイントがあります。どんなに優秀な選手でも高校生の力でプロに通用することはめったに無いわけですから、むしろ今後どれだけ伸びる余地があるか、伸びる力があるかが重要なのではないでしょうか。
<02.1.9> 昨日の広島フットボールによると、外国人選手に関しては既にガジエフ監督から3〜4人のリストが提出されていて、その中から強化部が全力を挙げて獲得に動いているそうです。ポジションは攻撃陣については現状で行く事になり、DFと守備的MFの獲得の方針だとのこと。来日させてテストをすることも考えているそうですが、今西総監督によると「一人は、トライアルを行うこと自体が失礼な選手。実績も名前もある」とのこと。国籍もロシアに限らず東欧圏やブラジルの選手も含まれているそうです。
 またガジエフ監督は昨日から姿を見せて、練習前に「信頼関係を築きたい」「去年よりももっといい成績を残さなければならない」と語り、更に「大切なのは、やり遂げようという意志であり、最高の結果を残そうという意志。勝つためのトレーニングメニューや戦術は用意するが、それをやるのは選手の皆さんだ」と訓示したそうです。昨年のヴァレリー監督は「やらされるサッカー」から「自分からやるサッカー」への転換を図った、と言う印象がありますが、ガジエフ監督はそれを更に推し進めると言う事なのかも。選手がどれだけ甘えを捨て、厳しくサッカーに取り組むかが問われることになりそうです。
<02.1.8> 昨日、尾崎、中村、茂木や浦和から復帰した川島を含むサンフレッチェの26選手が今季の練習を開始しました。(たぶん欠席はトゥーリオ、佐田、須田、西村。)この日はガジエフ監督が県庁や市長を訪問して不在だったため木村ヘッドコーチが指導し、ランニングや筋肉トレーニング等で汗を流したそうです。ガジエフ新監督は今日の練習からチームに合流し、明日には早速ビッグアーチで紅白戦を実施するとのこと。広島フットボールによると今季は優勝争いを意識してトップとサテライトを明確に分けたチーム作りをするという噂もあるそうで、初めから厳しいポジション争いが勃発しそうです。
<02.1.8> 昨日サンフレッチェは、鹿島からDF中村祥朗選手のレンタル移籍を正式に発表しました。98年に奈良育英高から鹿島入りした中村は、これまでJ1のリーグ戦には13試合に出場しています。昨年は相馬の代役の左SBとして開幕からレギュラーとして使われていて、広島戦ではアシストも記録するなど1st stageは9試合713分間出場しました。しかし結局鹿島の戦術に合わなかったのか、アウグストの加入と入れ替わるようにして大分に期限付き移籍。大分では第28節から第44節のうち14試合に出場するなどレギュラーとして活躍しました。中村は「早く広島に慣れ、1試合でも多く出場したい。チームに貢献できるように頑張ります」と語っているそうです。サンフレッチェのSBにはこれまで服部、駒野、沢田がいましたが、これに次ぐ選手が不在で服部が怪我を押して出場せざるを得ない状況でした。中村は22歳で、年齢的にはちょうど服部と駒野の間になります。駒野のライバルとして、服部を脅かす存在としてこのポジションの充実に繋がる加入だと言えるのではないでしょうか。
<02.1.7> 昨日配信の広島フットボールによると、残留する外国籍選手はトゥーリオのみとなり、スカチェンコ、オレグ、コリカの3人は退団することが確実となりました。スカチェンコとオレグはレンタル元に返すことになり、またコリカはガジエフ監督の構想から外れた事によるものだとか。これに伴い現在、ガジエフ監督のルートでDFとFWの選手を探しているそうですが、キャンプまでに合流できるかどうかは微妙な情勢だとのことです。
<02.1.7> 広島フットボールによると、今季在籍する選手の背番号が次のように決まったそうです。
背番号 選手    前所属
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 1  下田  崇
 2  川島 眞也(浦和)
 3  沢田謙太郎
 4  桑原 裕義
 5  駒野 友一
 6(23)トゥーリオ
 7(15)森崎 浩司
 8  森崎 和幸
 9(14)高橋  泰
 10  久保 竜彦
 11  藤本 主税
 12  【サポーター】
 13  加藤 竜二
 14(25)山形 恭平
 15(26)松下 裕樹
 16  梅田 直哉
 17  服部 公太
 18(28)八田 康介
 19  上村 健一
 20  大木  勉
 21  林  卓人
 22  河野 淳吾
 23(32)李  漢宰
 24  西嶋 弘之
 25  須田 剛史(前橋育英)
 26  茂木 弘人(聖光学院)
 27  中山 元気
 28  佐田聡太郎(前橋育英)
 29  西村 英樹(G大阪ユース)
 30  中村 祥朗(大分)
 33  尾崎 勇史(福岡)
 全体的に昨年実績を残した若手選手が小さい番号に「昇格」した、と言う感じで、昨年までにリーグ戦出場を果たした選手がほとんど20番以下になっています。この中で特に注目は森崎浩司選手。「サンフレッチェの魂」とも言える森保選手の7番を付けることになります。彼を「将来必ずスーパースターになる選手」だと予言したのはヴァレリー前監督でしたが、その言葉どおりにチームの期待を感じさせる番号だと言えるでしょう。同様にトゥーリオ選手は小島、フォックス、奥野が付けた6番を、高橋選手はアーノルド、山口敏、コリカの9番を、八田選手は高木、ポポヴィッチ、スカチェンコの18番を継ぐことになり、彼らに対する期待のほどがうかがえます。また14番は盧、皆本、大木、高橋が、15番は安部、山根、藤本、上野、森崎浩が付けてきた背番号で、毎年のように背負う選手が替わっています。これは将来「出世」できる番号だとも言えるし、結果が出なければ後が無い番号だとも言えます。これを付けることになる山形、松下両選手には、今年が勝負だというつもりで頑張って欲しいものです。
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