10/13〜10/19のSANFRECCE Diary


<02.10.19>  広島フットボールと中国新聞によると、今週は森崎和、駒野も戻ってかなり良い雰囲気で練習できていたそうです。広島フットボールの掲示板に「矢も盾もたまらなくなって書き込んだ」藤本選手は「去年、いろいろ言われた時でも、僕らには絶対に陥落しない、絶対に負けない、という自信があった。その雰囲気が、今季初めて、出てきたね」と語っていたそうで、ようやくチーム全体が一つになるようなオーラが出てきた(広島フットボール)とのこと。これまで苦しい戦いが続いてきましたが、今日こそはサンフレッチェのサッカーを魅せてくれる、と期待できそうです。
 今日の会場は久々に広島ビッグアーチで、午後2時キックオフ。先日紹介したように「緊急大募集!サンフレッチェサポーター」の入会受付が始まるほか、B6ゲートの上と下に分かれて応援していたサポーターグループも一緒に声を上げることを決めるなどチーム、サポーター一丸となる態勢作りを行います。またこれまで見開き4ページだったマッチデープログラムも2ページ増えて、「元気丸」の吉田安孝さんを中心にしたサポーターのページができるそうです。先着のご来場プレゼントは、オタフクソースの「たこ焼きソース」を960名様、カルビーの「Jリーグチップス」を5,000名様に。ファンクラブ会員限定のプレミアムカードは、大木選手と高橋選手です。13時からの選手サイン会(ビロング、佐田)や、キックターゲット、フェイスペイント等のイベントも予定されています。今日の広島地方はあいにくの雨模様となっていますが、午後からはやや持ち直すとの予報ですので、ぜひスタジアムにお越しください。テレビ中継はスカパーch122で生放送。どうしてもビッグアーチに行けない方は、テレビの前で応援してください。
<02.10.18> アジア大会の期間中は3連敗。ライバルたちが勝ち点を積み上げる中、年間勝ち点が18から増えずに追いつめられたサンフの明日の相手は東京Vです。
H○5-0京都  【V】平本2、山田、エジムンド、桜井
A○2-0神戸  【V】エジムンド2
H●2-3鹿島  【V】エジムンド2
A●1-2FC東京 【V】エジムンド
H△1-1横浜FM 【V】エジムンド
H○3-2名古屋 【V】小林慶、桜井、エジムンド
A○2-0市原  【V】三浦、エジムンド
H○2-0清水  【V】米山、玉乃
 ついこの間まで同じような地点で争っていたはずが、いつの間にか勝ち点を重ねて既に年間勝ち点は29。これで安心、とは言えないもののほぼ安全圏に入っていると言って良いでしょう。その原動力は、何と言ってもエジムンド。出場した7試合全てにゴールを決めると言う荒稼ぎぶりで、チームの機関車の役割を果たしています。そして、これに引っ張られるように若手が育ってきているのも見逃せません。前節はエジムンドが出場停止だったにも関わらず、玉乃、羽山、矢野、柳沢等若い選手が活躍して清水を粉砕しています。これで2nd stageは首位浦和と勝ち点差3の3位。今もっとも調子の良いチームの一つで、非常に厄介な相手であると言って間違いないと思います。
 これに対するサンフですが、何と言っても森崎和、駒野が戻ってくるのは好材料です。森崎和はU-21代表の中心として戦ってかなり成長しているはずですし、駒野はほとんど試合に出してもらえなかった鬱憤が溜まっているはず。彼らの力が加われば、チームを活性化することは間違いないと思います。布陣を予想するのは難しいのですが、広島フットボールの情報を総合するとこんな感じになりそうです。
       下田

   トゥーリオ  上村
駒野            服部
    沢田   森崎和

  藤本       森崎浩

    久保  エルツェグ

SUB:林、八田、桑原、松下、鳴尾
 仙台戦、名古屋戦では3バックを採用してきましたが、「中盤での守備力・安定感に卓越したものを誇るカズ不在では、とても持ちこたえられないから、3バックにしただけ」(広島フットボール)だったそうで今週の練習では最初から4バックだったとのこと。3バックは確かに安定していたように見えますが、しかし2試合とも2失点で成功した、とはとても言えません。個人能力の高いビロング不在の状況で4バックに戻すのはやや不安ではありますが、逆に失点を怖れて腰が引けてしまっては勝てるゲームも勝てません。ここは守りから入るよりも「とにかく点を取って勝つ!」と言う気持ちを前面に出した方が正解かも。特に久保がこのところ絶好調で、更にここまで屈辱にまみれてきた藤本、エルツェグがかなり前向きになってきたとの事ですから、彼らの意欲と個人能力、そして責任感に賭けてみたい、と言う気がします。このチームの今年のキャッチフレーズである"Agressive and Harmony"に戻って、アグレッシブに最後まで戦い抜いて欲しいもの。そしてチーム一丸で勝利を勝ち取って、この苦しみを乗り越えて欲しいものです。
<02.10.17> 先週発売の紫熊倶楽部Vol.57(11月号)のテーマは「絶対残留!そのために、点を取れ!」。トップ記事は「【緊急提言】点を取るために、考えること」と題したコラム。総得点ではリーグで下から2番目のサンフですが、メンバーを見れば攻撃に特色のあるチームです。なのになぜ点が取れないのか、点を取るためにはどうすれば良いのかを考えています。そして多士済々のFW陣の中で、若手の高橋選手と中山選手を取り上げてインタビュー。ここまで苦しい中でどのように戦ってきたのか、これからどのようにチームを救って行くのか決意を聞いています。
 日刊スポーツの中上記者による「愛すべき紫熊野郎たち」は、尾崎選手。控えのGKとして出場機会も限られる中、チーム最年長としてチームにどのように貢献しているかを紹介しています。コラム「サッカー初心者のための、戦術講座」はコンパクトとプレッシングについて。中国新聞のサンフレッチェのサブ担当である五反田記者は、「ユースについて、語ろう」と言うタイトルで木村達朗選手を紹介しています。これに続くのは、「紫熊短信」と「SUPPORTER'S AREA」。ここに珍しく札幌のサポーターからの「専用スタジアムについて」と言う投稿が紹介されています。
 巻末のMATCH REPORTは、FC東京戦、G大阪戦、市原戦、京都戦、そして仙台戦。一喜一憂したこの1ヶ月を振り返ることが出来ます。そして最終ページのコラムはtssアナウンサーの石井百恵さんによる「大好き!サンフレッチェ」。今回は7ヶ月半のリハビリから復活した上村選手と取り上げています。
 「紫熊倶楽部」は定価350円でフタバ図書などの広島県内の大手書店やV-POINTで発売中。東京では新宿にある広島県のアンテナショップ「ひろしまゆめてらす」で購入可能です。それ以外の方は通信販売が可能ですので、紫熊倶楽部・広島フットボールホームページ(下のバナーをクリック!)よりどうぞ。
<02.10.17> 広島フットボールと中国新聞によると、名古屋戦で怪我のため途中退場した中山選手は、左足前十字靭帯部分断裂と言う最悪の結果で今季絶望と言う事になりました。「左足前十字靭帯」と言えば、ルーキーイヤーの2年前に断裂したのと同じところ。上村選手と同じ部位で、彼と同様に保存療法(今の靭帯が自然に治癒するのを待つ)か手術(身体の他の部分から靭帯を持ってきてつなげる)かを選択することになります。前者なら8週間、後者なら8ヶ月で復帰することになりますが、問題は保存療法の場合は再び断裂する危険性があること。いずれにしろどちらを選ぶかは、医師、トレーナーと相談して中山自身が決めることになります。怪我から復帰してようやくプロとしてプレーできるようになり、A契約まであと2分までこぎつけた中山ですが、ここは焦らずきっちりと直して、上村のように「戦う身体」を作って来て欲しいと思います。
<02.10.16> サンフレッチェは今週末の東京V戦より『緊急大募集!サンフレッチェサポーター 今こそキミのパワーが欲しい』と題してサポーターを募集します。募集は個人またはグループ、家族単位で、入会金や年会費は無料。紫色の地に12番が白抜きされたサポーターカードやオリジナルステッカーが進呈されるほか、フラッグやしゃもじなどの応援グッズの貸し出し、年2回程度の応援グッズプレゼント等の特典があります。申し込みはホームゲーム会場やオフィシャルショップ「V-POINT」の他、FAX(082-233-3251)、オフィシャルサイト(10/21より。下のバナーからどうぞ)でも登録できます。申し込みされる方はお名前(フリガナ)、生年月日、郵便番号住所(フリガナ)、電話番号、携帯電話番号、メールアドレスを、またグループや家族の場合はグループ名と代表者名を、更にファンクラブ・後援会員の方はファンクラブ・後援会員番号を添えてお申し込みください。ゴール裏からバックスタンドまでを紫色に染めて、J2降格の危機にあるチームを、スタンドからサポートしましょう!
<02.10.16> サンフレッチェは一昨日、阪南大のFW松浦宏治選手と仮契約を結びました。松浦は100mを10秒台で走る俊足が武器の選手だそうで、磐田の川口のようなタイプだと思われます。昨年の東アジア大会で初めてユニバーシアード代表となり、今年の北京大会でもスーパーサブとして2試合に出場しました。中国新聞によると阪南大の須佐監督は「彼のスピードはレベルの高い環境の方がより生かされる」と語っていたそうで、即戦力として期待できそうです。
<02.10.15> 一昨日行われたアジア大会決勝は日本がイランに1-2で敗れ、準優勝に終りました。これまで散々「谷間の世代」と揶揄されてきたU-21代表が過去最高の結果を残したことは、十分に胸を張って良いことです。途中からずっとキャプテンマークを付けてチームをまとめてきた森崎和、少ない出場機会の中で全力を尽くした駒野には、まずはおめでとう、と言いたいと思います。
 ただ、そうは言ってもこのゲームは「勝ちゲームを落とした」と言う思いを強く感じます。前半は強豪・イランに対して真っ向から戦い、良い流れで試合を進めていました。これまで「引いて守って、攻めは前の3人にお任せ」と言う戦い方が多く、ワールドユースやトゥーロン国際の時と比べて戦術的に後退したような感じだったのが、このゲームは選手が伸び伸びと自信を持って戦っている様子が見て取れました。が、それも前半終了まで。後半になるとミスから失点して気持ちが後ろ向きになり、なかなか立て直せないままに押し込まれ、最後にまたミスから失点と言う最悪のパターンでの敗戦。マスコミでは「最後に良く1点を取った」と持ち上げていますが、これは2点リードしてイランの気持ちが緩んだからでしょう。1点取ったのは零封されるよりは良いでしょうが、勝利に結びつくようなものではなく言わばおまけみたいなもの。試合後松井が憮然とした表情でインタビューを受けていましたが、それは彼ら自身が一番良く知っている事を如実に表しているように思えてなりません。
 ではなぜこのような結果になってしまったか。それは、明白な采配ミスがあったから、と言わざるを得ないと思います。BSで解説していた岡田さんは鈴木から青木への交代を「鈴木のポジションが攻撃に絡むチャンスが多いから、そこを強化したかったからだろうか」と言っていましたが、それなら他にも手はあったはず(野沢を入れるとか森崎和を上げるとか)で、それまで機能していた最終ラインをいじる理由にはなりません。青木の能力の高さを買ってどうしても使いたかったのかも知れませんが、それなら本来のポジションの中盤で起用すればいいでしょう。少なくとも青木(と三田)のミスで失点した後、精神的に落ち込んでいるはずの青木のポジションを阿部と入れ替えてやる、等の手を打つべきだったと思います。またその後の選手交代も疑問で、相手が引いてスペースの無い中に、田中達、石川と言うドリブラータイプを入れて機能させるのは難しい、と思います。案の定、終盤の時間帯は攻めが中央へ、中央へと寄ってなかなか相手のDFを突破できずになかなか有効な攻めが構築出来ていませんでしたし、本来FWの松井がトップ下だったためボールキープもままならず、根本が不正確なクロスを入れて跳ね返される、と言うことが繰り返されました。田中達、石川を入れる代わりに松井をトップに上げてターゲットにすべきだったのではないか。阿部を残しておいて正確なロングボールとプレースキックに賭けるべきではなかったのか。駒野や野沢を投入する必要はなかったのか。采配について部外者が語るのは結果論にしかならないのは確かですが、それにしても山本監督の采配は「常識」から外れたことが多く、とても理解できるものではありません。
 そして更に解せないのが、山本采配を評するマスコミの態度です。昨日の新聞をいくつか見てみたのですが、そこでこの「采配ミス」を指摘したものは一つも無し。(もし見逃していたら誰か教えてください。)もちろん、マスコミが采配についてとやかく言う必要は無いのですが、それならどうしてトルシエ監督の時にあれほど酷く批判したのでしょう。結果が良い時は天まで持ち上げ、悪かったら徹底的に叩く。それがマスコミの本質ならば、なぜ今回の山本采配も批判されないのでしょうか。これはマスコミ受けが悪かったトルシエ監督と、マスコミと良い関係を築いている?山本監督の違いではないのか、と勘ぐりたくもなる、と言うものです。まあ、私としては山本監督が批判されようがどうしようがどちらでも良いのですが、それにしても今回の「良かったのは監督の手腕。悪いところは選手のせい」(これはトルシエ時代とは全く逆)と言わんばかりの論調には、正直言って辟易してしまいます。せっかく苦しいチーム状況を犠牲にして主力2人を送ったのに、それが正しく評価されない(森崎和の働きをちゃんと評価したのは加茂さんぐらい?)のは、残念で仕方がありません。森崎和と駒野には、ぜひアジア大会で得たものをチームにフィードバックして欲しいもの。特に森崎和には、チームのリーダーとしての力を是非サンフで発揮して欲しい、と思います。そして危機的状況になるチームを救って欲しいものです。
<02.10.14> 昨日の名古屋戦は一度は同点に追いついたものの勝ち越せず、逆に終盤2点を奪われて敗戦。勝ち点を18から伸ばすことが出来ず、いよいよ崖っぷちに追い込まれてきました。
 
       下田

 トゥーリオ 上村 ビロング
 (→松下77分)
沢田     桑原     服部

       森崎浩

 中山(→藤本40分)   鳴尾(→エルツェグ77分)
       久保

SUB:林、八田
 この試合、立ち上がりは互角でしたが徐々にパスが繋がるようになり、前半10分過ぎには鳴尾の粘りから森崎浩が決定的なシュートを打つなど先にペースを掴みました。前半19分に相手左サイドからの平岡直のクロスをウェズレイに押し込まれ先制点を許しますが、しかし後半開始早々、同点に追いつきます。藤本のパスでDFラインの裏に抜け出した久保が、GKの鼻先でループシュート。これはゴールポストに当たりますが、突進した久保はそのポストに抱きつくようにして態勢を立て直すと反転してゴールに蹴り込みました。エースの執念とも言えるゴールで息を吹き返したサンフは、その後も何度も決定的なシュートを放ちます。しかし天にも見放されたかどうしても相手ゴールを割ることが出来ず。逆に後半28分、上村がウェズレイに後ろからボールを奪われ、中村にシュートを決められついに勝ち越しを許すと、その後は足が止まってなかなかボールを支配できません。更にロスタイムにはオフサイドトラップのかけ損ないから原に決められてジ・エンド。選手にとっても名古屋まで遠征したサポーターにとっても、何とも辛い敗戦となってしまいました。
 この試合を見る限り、チームが非常にうまく行っている、とは言えないもののそれほど悪いわけでも無く、勝つチャンスはあったと思います。ただ、負けるからには何かが足りないのは間違いないでしょう。欠けているもの、と言うといろいろあるかと思いますが、最大のものは「自信」ではないでしょうか。(広島フットボールにもそう書いてましたけど。)自信が無いからうまくいかない。うまくいかないから自信を失う。何か完全にそう言う悪循環に陥っているように思います。こういう時、トムソン時代なら「とにかくしっかり守りを固めて先に失点しないようにしよう」ヴァレリー時代なら「2点や3点はいつでも取ってくれるんだからそれまで頑張ろう」と頼るものがあったのですが、今は全く何も無い。個人個人がそれぞれで頑張るしかなくて、そしてだんだん疲弊して、出来た綻びを突かれて負けてしまうのだろうと思います。後半になって足が止まってしまったこと、守備陣のミスで点を取られたこと、決定的な場面で決めることが出来なかったこと。この試合も、敗因を語ればいろいろあるでしょう。しかし、そもそもサッカーと言うのはミスを避けることは出来ないスポーツです。自分たちのミスをいかに全員でカバーしあうか、相手のミスをいかに鋭く突くか。そしていかにミスを怖れずに思い切ったプレーが出来るか、が問題なのです。負け続けて出口が見えないこと。降格争いのプレッシャー。そう言う一つ一つの事が選手の心を縛り、本来の力が出せなくなっているのではないか、と思えてなりません。
 残り7試合。柏、神戸との勝ち点差は5。確かに苦しくなったのは事実ですが、まだチャンスが無くなったわけではありません。苦しいのはどこでも同じ。そこを先に諦めてしまっては、チャンスを自ら手放すことになります。幸い、次節からは森崎和と駒野が戻ってきます。彼らを加えてもう一度チームを立て直して、何とか勝ちを手繰り寄せて欲しいものです。
<02.10.13> 広島フットボールと中国新聞によると、今日の先発メンバーは前節と同じとなるとの事です。これまで良い形を求めて毎試合のようにFWの組み合わせを変えてきましたが、ここでメンバーを固定するのは良い兆候だと言えるでしょう。久保にはエースらしい働きを、中山、鳴尾にはゴールに向かう意欲を見せてくれることを期待したいと思います。また昨日の練習には100人規模のサポーターが詰めかけ、「共に闘おうぜ、いつまでも」と横断幕を掲げて声援を送ったとのこと。これには選手、スタッフともに感激していたそうで、今日はきっとこれに答えるような戦いを見せてくれると思います。
 今日の会場は名古屋市の瑞穂陸上競技場で、午後3時キックオフ。テレビ中継はNHK-BSが生放送となっています。(スカパーは予定無し。)名古屋まで行けないサポーターは、テレビの前で応援を。
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