10/27〜11/2のSANFRECCE Diary


<02.11.2> アジアユース選手権は昨日閉幕し、U-19日本代表は韓国に延長の末敗れ、3大会連続の準優勝に終りました。
 この大会、私はあまり真剣には見ておらず断片的な印象しかないのですが、これまでのチームに比べて落ち着いたチームだな、と言う感想です。3バックは常にパニックにならずに良い連携を保ち、ボランチがしっかりと中盤で網を張って相手の攻撃を寸断する。やはり永田、角田、今野とJクラブでレギュラーを取っている選手を要所に配している事が、チームのベースになっているのだと思います。それに対して高校生が中心の攻撃陣はやや物足りない、と言うところ。個人個人の技術はしっかりしてキープ力もあるものの、アイディアに乏しく得点に至るストーリーが見えない攻撃に終始したと言う感じでした。また4人揃ったFW陣も、坂田の突破力と思いきりが目立ったものの他の選手はいずれも一長一短。本来軸になるべき茂木の不調が響いた(決勝では一度だけ素晴らしい突破を見せましたが)のではないか、と思います。延長まで粘りながら優勝できなかったのは非常に残念でしたが、世界と戦うためにはまだまだレベルアップが必要。特に茂木がもっともっと強く、巧くなって、チームを引っ張らなければならないのではないでしょうか。
<02.11.1> 30日配信の広島フットボールによると、水曜日にサテライトの練習試合を福岡との間で行い、0-2で敗れました。メンバーは、GK:林、DF:西嶋(→井手口)、トゥーリオ(→河野)、八田、中村(→佐田)、MF:松下、李、山形、高橋(→須田)、鳴尾(→梅田)、大木。交代は全て後半からだった模様です。
<02.10.31> お知らせです。この「SANFRECCE Diary」管理人の瀬戸は本日付けで広島を離れることになりました。広島大学に赴任して13年半。福島生まれにも関わらず心はすっかり広島人になり切っていたのですが、残念ながら「広島残留」はならず明日から京都に移ります。だからと言ってサッカーまで広島を忘れてしまうわけではなく、今後ともサンフレッチェのサポートを続けて行きたいと思いますが、しかしこれまでのように毎試合のようにホームゲームを見に行くとか、あるいは地元の情報を発信して行く、と言うことは出来なくなると思います。そのような状況でこの「Diary」をどのように続けて行くかについては私の中でもまだ結論は出ていないのですが、少なくとも次の2点については変更したいと思います。
(1) 「広島大学サイト」は更新を中止し、「@niftyサイト」のみ更新します。
(2) 「メッセージボード」はリニューアルして、@niftyのサーバを使います。
 今後は少々情報の質が落ちるかも知れませんが、チームが苦しんでいる中で雰囲気を更に悪くするような事だけはしたくない、と思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。
<02.10.30> 今朝の中国新聞によると、久保が昨日の練習中に右足を地面に強打し、ピッチで応急処置をした後足を引きずりながらグランドを後にしたそうです。吉崎トレーナーは「右足甲の腱に炎症が起きている」との事でそれほど酷くなさそうですが、チーム浮上の鍵を握る選手なだけに少々心配です。
<02.10.29> 紫熊倶楽部は11/8発売の12月号で、サンフレッチェのJ1残留をアピールするための緊急企画を組みます。そこで、11/9の神戸戦から始まるサバイバルシリーズに向けてのサポーターからの「絶対残留激励メッセージ」を募集するそうです。メッセージは紫熊倶楽部に掲載する他、監督や選手に手渡しするとのこと。広島フットボール・紫熊倶楽部ホームページに投稿フォームがありますので、ぜひ多くのサポーターの思いを伝えてください。紫熊倶楽部掲載分の締め切りは今週金曜日ですのでお早めに。その後の到着分も、選手や監督には伝えるとのことです。
<02.10.28> 昨日サンフレッチェユースはJユースカップ予選リーグ第4戦を別府で行い、大分トリニータU-18に2-0で勝ちました。メンバーは、GK:松岡、DF:大野、寄井、中野(→森脇78分)、高柳、MF:沖本、田坂、前田和、西山(→高萩71分)、FW:木村、馬屋原(→前田俊68分)、SUB:栗崎、牛見、桑田、田村。得点は前半2分に高柳、後半40分に田坂が決めています。これでサンフレッチェユースは4連勝。勝ち点12でF組トップに立ちました。次の鳥栖戦(11/4、アウェイ)に引き分け以上の結果を残せばF組2位以上が確定し、決勝トーナメント進出が決まります。
<02.10.27> 昨日日本平で行われた雨の中の清水戦は、終了間際に追いつく粘りを見せたものの延長で突き放されまたも勝ち点0に終り、いよいよ崖っぷちに追い込まれてしまいました。
 サンフレッチェのメンバーは、出場停止の服部の代わりに駒野が左、沢田が右に入って次のような感じでした。
       下田

    ビロング 上村
沢田            駒野
     桑原 森崎和
     (→高橋85分)
  森崎浩       藤本(→大木74分)

    久保 エルツェグ(→八田74分)

SUB:林、鳴尾
 悪名高い日本平のでこぼこピッチ。その上雨が激しく降る状況の中で、両チームともボールコントロールに苦心しトラップミスやパスミスを連発。そう言う状況下での戦い方と言うことになるとやはりホームチームに利があり、ダイレクトパスからの速攻を狙うサンフの戦い方は機能せず、前半は清水が押し込みます。しかし清水の攻撃も単発的でシュートもロングレンジのものが多く、ほとんどは下田の正面か枠の外。全体的に身体も重い感じで、どちらもぱっとしない戦い方に終始しました。
 後半の立ち上がり、サンフの初めての決定機は右サイドからのクロスでしたが、ファーサイドに飛び込んだエルツェグのヘッドはヒットせずに枠外へ。その後は再び清水のペースで、サンフは中盤でボールを拾うことは出来るもののツートップに決定的な形でボールが渡ることはほとんど無く、なかなか決定的チャンスが作れません。これに清水もお付き合いしてくれてどちらも手詰まりのまま後半30分も近づこうと言う時間帯、まず動いたのはサンフのベンチで、八田、大木を用意して同時に投入しようとします。激しくアップしていたこの両選手がタッチライン脇に立ち、ゲームが切れるのを待つばかりになります。しかし、この動きは遅すぎたのか、ここで先に得点したのは清水でした。何度か入ったクロスは精度が無く、そのたびにサンフの選手がクリアします。が、そのボールが小さかったりラインを割りそうで割らなかったりでことごとく拾われ、右から、左から繰り返しクロスが入ります。そして何度目かのクロスを澤登が入れると、これがとうとうゴール前で待ちかまえていた安貞桓に合ってしまいました。鳴り物入りでJリーグに来ながらこれまでぱっとしなかった韓国代表でしたがさすがにこのチャンスは外さず、記念すべきJ初ゴールを献上してしまいました。これでいよいよ追いつめられたサンフは、八田と大木を入れて3バックにし、更に後半40分には高橋を入れ、3トップで勝負を賭けます。そしてこれが功を奏したのは後半41分。右サイドからの上村のFKを清水のDFがクリアしようとしましたが小さく、ここに走り込んだ森崎浩が右足をダイレクトで当て、ボールは強烈な弾道でゴールに突き刺さりました。そして更にこの後サンフは勝ち越し点を狙って遮二無二攻撃。高橋のスルーパスから久保。駒野のCK。森崎和のパスから大木。延長開始早々には久保がヘッドで狙いますが、どうしてもゴールを割ることが出来ません。そして逆に延長2分、カウンターから市川に持ち込まれてスルーパスを出され、これを受けたアレックスのシュートは下田が身体に当てたもののバウンドが悪くゴールマウスへ。アレックスが走り込んだ勢いのままに押し込み、またしても勝ち点を失ってしまいました。
 これでサンフは、大事な終盤に1引き分けを挟んで5連敗。勝ち点19、年間通算15位のまま動かず、いよいよ追いつめられました。メンバー、戦術、試合内容。それぞれがもうちょっとのところまで来ていながら勝てない状況が続き、これと言った打開策も思いつかない(はっきり言って監督交代ぐらいしか無いかも)と言うところかも知れません。が、だからと言って諦めるのはまだ早いと思います。神戸は「崖っぷち対決」で柏に完勝し、勝ち点を26まで伸ばして一歩リードしましたが、しかしまだ手が届かない範囲ではありません。柏も1試合多く残してはいるものの、磐田、G大阪との対戦を残しておりまだまだ負ける可能性は大きいでしょう。年間12位の仙台も勝ち点28のまま足踏みしており、4連勝すれば追いつけるかも知れません。ここで諦めても、ここで腐っても得るものは何も無い。ただライバルたちの利になるだけでしかありません。何度も書きますが、よそのチームだって苦しいはず。一つ勝てば安心度が上がりますが、逆に心に隙が出来る事だってあるのです。こういう時こそ、選手、首脳陣、フロントからサポーターまで一丸となって、出来る事は全てやり切って自ら運命を切り開くしかないのではないでしょうか。
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