11/17〜11/23のSANFRECCE Diary


<02.11.23> ホーム最終戦となる今日の柏戦は、様々なイベントが予定されています。まずは小中高生先着3,000名を無料でご招待。会場正面の「紫に染めよう」特設ブースで招待券を配付します。ビッグアーチ正面には「おまつり広場」が用意され、中国電力吹奏楽団の演奏(12:30より)や服部、ビロング両選手のサイン会(12:00より整理券配付)、キックターゲット(11:30より)、フェイスペイント(11:00より)が行われます。またサンフレッチェグッズが全て30%引きで購入できるセールや、これまでのホームゲームで配付されたハーフタイムプレゼントの「外れ券」で当たるWチャンスプレゼントもあります。またファンクラブ会員には、これまで集めたポイントでもらえるプレゼント(対象者にははがき郵送済み)や上村、桑原両選手のプレミアカード(先着1000名様)、サイン入りゲームシャツ(抽選で20名様)のプレゼントもあります。スタジアムでの先着プレゼントはJリーグチップスを1,200名様へ。ハーフタイムプレゼントはベンチウォーマー、レプリカユニフォームなどが用意されています。更に12:05からは福山トレセン対三次トレセンの前座試合も予定されています。今日の広島地方は秋晴れの好天が予想されていますので、できるだけ多くのファン・サポーターが集まって、紫の旗やグッズでスタンドを紫色に染めましょう。もし紫色のものを何も持っていなかったら、ぜひ今日の中国新聞朝刊を開いて見て下さい。ちょうど中間のページが大きな「SANFRECCE」のロゴとともに紫に染め抜かれていますので、これを持ってきて掲げるだけでもOKです。
 どうしても会場に行けない人はNHK-BSで(広島ではNHK総合でも)生放送がありますので、テレビの前で応援を。J1残留のために気合い十分の選手たちを、日本中から後押ししたいものです。
<02.11.23> 最終節の札幌戦に向けて、またまたアウェイ応援ツアーが企画されています。飛行機での往復、1泊付きと言う豪華ツアーで、大人46,800円(ファンクラブ・後援会員44,800円)、子供43,800円(同41,800円)。募集は明日から26日(火)までの3日間で、先着30名様のみとなっています。お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島アウェイ必勝応援ツアー」係(082-240-3447)までどうぞ。
<02.11.22> J1残留のためにはいよいよ2連勝しか無くなったサンフレッチェの、明日の相手は柏。年間通算勝ち点は29で、サンフとの差は6となっています。
A△2-2札幌  【柏】玉田、根引、【札】小倉2
H△1-1名古屋 【柏】エジウソン、【名】原
H●0-1京都  【京】鈴木慎
A△1-1浦和  【柏】宇野沢、【浦】内舘
H○1-0鹿島  【柏】リカルジーニョ
H○1-0仙台  【柏】エジウソン
A○1-0FC東京 【柏】加藤
H■0-1横浜FM 【横】ウィル
A●1-2市原  【柏】宇野沢、【市】斎藤、崔
H○1-0清水  【柏】エジウソン
A●1-3神戸  【柏】エジウソン、【神】シジクレイ、アリソン、佐伯
A■2-3磐田  【柏】玉田、エジウソン、【磐】高原2、西
H○4-1東京V 【柏】田ノ上、平山、玉田、エジウソン、【V】柳沢
 1st stage第8節から12試合勝ち星無し(3分け含む)と不調の底にどっぷりと浸かっていた柏でしたが、2nd stageの鹿島戦から3連勝して立ち直り、それ以降はほぼ五分の星を残しています。2nd stageだけを見ると5勝3分け5敗の8位で、得失点差も+1。エジウソン等外国人補強や若手の抜擢などでアウレリオ監督が散々苦しんだ末にチームを立て直し、ようやく残留が見えてきたと言うところでしょう。とりわけ前節、1点リードされてから立て続けに点を取って勝ったことで、チームはかなり盛り上がっているはず。明日のゲームで残留を決めて、早く楽になりたいと思っている事でしょう。2nd stageはアウェイでは1試合しか勝っておらず、また明日はサンパイオと田ノ上が出場停止ですが、「延長突入でもOK」と言う条件は圧倒的に柏有利。守りを固めてカウンターと言うコンセプトに磨きをかけて、広島に乗り込んでくるに違いありません。
 これに対するサンフは、引き分け以下に終れば他の結果に関わらずJ2降格が決まります。しかも柏との得失点差は6もあるため、仮にこちらが2連勝して柏が2連敗したとしても、追いつけない可能性があります。つまり、J1残留のためには勝ち点3が必須で、それも出来れば3点差以上で勝ちたいところ。今季3点差以上で勝ったのは開幕戦だけと言うサンフにとっては非常に厳しいミッションですが、何とかここを勝って希望を最終節に繋ぎたいものです。
 メンバーですが、2回目の累積警告を受けたビロングは前節に続いて出場停止。また磐田戦のレッドカードのために清水戦に出場停止だった服部も、今度は累積のため出場停止となります。更に藤本も前節3枚目のイエローをもらって出場停止。この大事なゲームを、苦しいメンバー構成で迎えなければなりません。
      下田

   八田 上村 駒野

沢田    桑原   森崎浩

      森崎和
  茂木      大木
      久保

SUB:林、トゥーリオ、李、高橋、エルツェグ
 4バックにするか3バックにするかが一つのポイントですが、「ウィニングチーム・ネバーチェンジ」の原則に従って前節と同じ3バックとする可能性が高そうです。左MFには森崎浩。また中盤に森崎和が戻ってくるのは、非常に心強い材料です。練習ではこの森崎兄弟のコンビネーションから良い形が何度も出来ていたそうで、この2人に駒野が絡めば面白い攻撃が見れるかも知れません。また広島フットボールによるとDFのサブを入れずに戦う可能性もあるとのこと。引いた相手を崩す状況になれば、セットプレーでの正確なキックが必要だと言うことで松下がサブにはいる可能性もありそうです。
 とにかく、明日は点を取ること。そして勝つこと。それ以外には価値はない。そう言うつもりで、全力を尽くして戦って欲しいものです。
<02.11.21> 広島フットボールによると、次節出場停止になる服部の代役の左サイドに、森崎浩が起用されそうだとのことです。守りを固めてくるであろう柏には4バックで戦う可能性もありますが、せっかくうまく機能した鹿島戦の布陣を捨てて新しいメンバーにするのもリスクが伴います。それに柏の攻撃の特徴はカウンターからのサイドアタックとエジウソン、玉田のスピード。いくら攻め込んでも先に失点しては勝ち目は薄くなるわけで、無闇に攻撃の枚数を増やせばいい、と言うわけにも行かないでしょう。もちろん森崎浩は服部とはプレースタイルが違うわけで、サイドを突破してクロスを入れる、と言う形は作りにくいかも知れませんが、しかし彼には彼のスタイルがある。左サイドからのゲームメイクや中央に流れての攻撃参加等、服部とは違う新しい形でチームを活性化できるかも知れません。
<02.11.20> サンフレッチェは昨日、市立船橋高のDF大久保裕樹選手と香川西高のMF高木和正選手との仮契約を結んだ、と発表しました。大久保、高木は共にU-19日本代表で、先日カタールで行われたアジアユース選手権にも出場しています。大久保は代表合宿に招集されてすぐに右ストッパーの位置を獲得する等、能力の高さが際立つ選手です。アジアユースでは中東やウズベキスタンの選手にも当たり負けしない強さを見せ、また「頭の良さ」も兼ね備えています。ストッパーだけでなくリベロもボランチもできる万能タイプのディフェンダーで、層の薄いサンフのDF陣を考えれば案外早く出てくるかも知れません。一方高木は小柄なドリブラーで、一見してかつてサンフにいた(現福岡)宮崎光平選手を思わせるタイプです。広島の強化指定選手として何度も練習やサテライトのゲームに出場しており、サンフとしても実力を良く分かった上での獲得のはず。こちらも今後の伸び次第では、割合早い時期から出てくる可能性もありそうです。
 これで、来年度からの入団が確定的になったのは田中(星稜)、松浦(阪南大)を含めて4名。ユースからは木村達朗が昇格すると言われており、他にもう1人獲得の予定があるとのことです。今季、3年目の選手が次々とブレイクしてメンバーの低年齢化(^_^;)が進んだサンフですが、来季は更に若手中心のチームになって行きそうです。
<02.11.19> Jユースカップに参加しているサンフレッチェユースは既に決勝トーナメント進出が決まっていましたが、17日に行われたアビスパ福岡U-18との対戦も4-0で快勝し、全勝で予選リーグを終了しました。この日のメンバーはほぼベストの布陣で、GK:松岡、DF:中野、寄井、大野(→桑田60分)、高柳、MF:沖本、田坂(→前田俊63分)、前田和、高萩(→西山55分)、FW:木村(→吉村69分)、馬屋原(→田村78分)、SUB:佐藤、藤井。得点は前半に馬屋原(26分)、寄井(36分)、後半に馬屋原(58分)、田村(76分)でした。
<02.11.18> この週末に高校サッカー選手権大会の広島県予選の準決勝、決勝が行われ、皆実が3年連続4度目の優勝を飾りました。
【準決勝】
皆実 4|1-1|1 沼田
    |3-0|

観音 1|1-0|0 広島朝鮮
    |0-0|

【決勝】
皆実 1|1-1|1 観音
    |0-0|
    |0-0|
    |0-0|
   PK|4-3|
 決勝で先制したのは観音。前半9分、FKからのこぼれ球をFWの松永が押し込みました。これに対して皆実は焦ることなく自分たちのサッカーをして、前半29分に右から左への大きなサイドチェンジからチャンスを作って田村勇が決め、同点に追いつきました。そしてその後一進一退の展開から延長でも決着がつかず、PK戦ではGK山城が好セーブを見せて優勝を掴みました。昨年の高校選手権本大会では、市立船橋に0-6で完敗した皆実。この屈辱を晴らすことが、次の目標になります。
<02.11.17> サンフは残留を賭けて、鹿島は優勝を賭けての勝ち点3を巡る戦いは、広島がゲームプラン通りの戦いで勝利し、明日への希望を繋ぎました。
 森崎和とビロングを累積警告で欠くサンフは、守備重視の3バックで次のような布陣でした。
      下田

   八田 上村 駒野

沢田    桑原    服部
(→トゥーリオ73分)
      森崎浩
  茂木(→李86分)大木(→藤本76分)
      久保

SUB:林、高橋
 試合は立ち上がりから鹿島ペース。中盤がボールを支配して、エウレルが、柳沢がゴール前に迫ります。しかしサンフは引き気味の布陣でこれに対応。ゴール前にスペースを作らないように注意しながらがっちりと守ります。何度か名良橋の攻め上がりから、あるいはこちらのDFのミスからチャンスを作られますが、最終ラインと下田の集中力の高さで凌ぎます。更に中盤は桑原が走り回って締め、鹿島の二次攻撃、三次攻撃を防ぎます。攻撃面は、ボールがうまく繋がらずなかなか形が作れませでしたが、ボールに対する反応を速くしてこぼれ球を拾い、奪ったら素早く攻めると言う意志を徹底。シュートには至らないまでも何度か鹿島ゴール前に持ち込みます。そしてそれがようやく実ったのが、前半41分の事でした。相手右サイド、名良橋がボールを持ってドリブルを開始しようとします。しかしそこで服部が激しくプレッシャーをかけてボールを奪うと、中央に向かって斜めにドリブルで進みます。ここでサンフの3トップが一気に上がったのに対して、鹿島DFは3人が戻るのがやっと。4対3の数的有利の状況で、ゴール前まで来た服部はシュートよりも茂木へのパスを選択します。右前に出されたボールはやや流れて難しい位置に行きましたが、茂木はDF1人と競りあいつつGKに触られないよう必死で折り返します。これが鹿島のDFに当たってこぼれたところに、反応していたのは大木。「ちょっとダフってしまいました」(広島フットボールによる)と言いながらもゴール前1メートルから思いきり蹴られたボールに相手が反応できるはずも無く、ゴールネットに突き刺さって真っ赤に染まったゴール裏を沈黙させました。その後、猛攻を仕掛けた鹿島でしたがサンフのDFは集中力高く守り切り、ある意味理想的な展開で前半を折り返しました。
 ハーフタイムに磐田リードの情報が入り、優勝の可能性を残すためには何としてでも勝たなければならない鹿島は、後半開始早々から攻め込みます。後半2分には小笠原のシュートがゴールマウスを襲いますが、間一髪で下田が弾き出します。その後も鹿島は両サイドの名良橋、アウグストは上がりっぱなし。DFラインには2人しか残さない状態で攻めに出ますが、しかしこれはサンフにとっては思う壷。手数をかけない速い攻撃から相手の「2バック」を脅かし、茂木のシュートや大木のシュートなど何度も決定的場面を作ります。そして後半11分、低い位置で相手にプレッシャーをかけた久保がボールを奪い、ダイナミックなドリブルから抜け出してフリーになります。ゴール前に走り込む大木と茂木。これを自由にさせまいと必死で戻る秋田とファビアーノ。久保は何度も中を確認しながらドリブルで進むと、マイナスの優しいクロスをグラウンダーで送ります。ここに走り込んできた森崎浩は 「FWに入れたボールのこぼれを狙おう」(広島フットボール)と思っていたそうですが、これ以上ない絶好のボールに迷わず左足を振り抜きます。森崎浩の利き足から放たれたボールは地を噛んで曽ケ端の横を貫き、サンフレッチェサポーターの目の前のゴールネットに突き刺さって歓喜を呼び起こしました。
 その後、焦って力攻めの攻撃を繰り返す鹿島。サンフはDFライン高い集中力でペナルティエリア内での相手の自由を奪い、中盤では速い出足からこぼれ球に反応して何度もカウンターを仕掛けます。鹿島はアウグストを前線に上げ、更に柳沢に代えて高さのある長谷川を投入して何とか状況を打開しようとします。しかし上村、八田を中心とするDF陣は一切の雑念を廃して(八田は柳沢の交代にも気づかなかったらしい)神経を研ぎ澄まし、相手の仕掛けを未然に防ぎます。そしてその集中は最後まで切れることなく鹿島を完封してタイムアップ。9/22の市原戦以来、実に55日ぶりの勝利でJ1残留の望みを繋ぎました。
 このゲームの勝因は何か。挙げればいろいろあると思いますが、一番大きかったのは守備が安定していたことだ、と思います。上村がコントロールするラインは終始高すぎず、低すぎずで絶妙なバランスを保ち、スピードのある相手のスリートップにほとんど中に入り込ませませんでした。鹿島のシュートは18本でしたが、そのほとんどはロングレンジからの精度の低いもので、打たれた割には危ないシーンは少なかったように思います。また、若い八田と駒野のストッパーは目立ったミスは無くほとんど相手に裏を取られる事もなし。そしてボールを奪ってからはきっちりと味方にボールを繋ぎ、相手の波状攻撃を許しませんでした。特に八田は著しい成長の跡を見せ、高さ、スピードで相手に負けなかっただけでなく、ロングレンジのパスでも久保に1本素晴らしいものを通して見せました。「良い攻撃は良い守備から」とは良く言われる言葉ですが、昨日のゲームでカウンター攻撃が機能したのはまさに良い守備が出来ていたからだ、と言えるでしょう。
 次に大きな勝因となったのは、久保の活躍だったと思います。この日の久保は運動量も多く、低い位置から高い位置までいろいろなところに顔を出し、ボールに絡んでいました。また一度ボールを持てば重戦車のようなドリブル突破を見せ、相手を恐怖に陥れました。その上周りが良く見えていて、大木、茂木を生き生きと動かしていました。鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督は試合後の記者会見で「特に久保の動きは素晴らしかった。今日は、スピードもあったし、気持ちも入っていた。本当に怖かった」と語っていたそうですが、エースのエースらしい活躍はチーム全体を鼓舞しました。
 そして、中盤の活躍もまた素晴らしかったと思います。1点目、2点目ともに中盤の上がりによって攻撃の枚数を増やすと言うセオリー通りの動きが実ったもので、これまであまり出来ていなかった思い切った攻撃参加が得点に結びついたものでした。また桑原、沢田の両ベテランは主に守備面で奮闘。読みの確かさと諦めない粘り強さで、何度も相手の攻撃を寸断して攻撃の起点となりました。更に下田の好セーブ連発も危機に陥りかけたチームを救い、チーム全体を勇気づけました。そして途中から入った3人も自分の役割をきっちりと果たして、チームに貢献しました。まさにピッチ上の11人が、そしてそれ以外のチーム全員が1人も余すことなく団結して戦ったからこそ、得ることが出来た勝利だったと言えるのではないでしょうか。  ただこの試合、主導権を握っていたのは鹿島の方で、広島のリアクションサッカーがはまったゲームだった、とも言えるでしょう。相手との順位や選手などの力関係を見てまともに立ち向かっては勝てないと判断して、現実的なゲームプランを立てた結果で、これは今までボールを支配してゲームを組み立てるパスサッカーを指向していた事を考えれば「後退だ」と言えないこともないと思います。しかし、サッカーの流れは相手との力関係や試合の展開によって常に移り変わるものです。どんなに強いチームでも90分間を通して相手を圧倒することは難しいし、押し込まれる局面もあるものです。そこでどれだけ我慢できるか、チーム全体が意志を一つにして戦うことができるのか、が重要です。むしろ押し込まれた展開でもいかに我慢できるか、自分たちのチャンスに一気に攻めに出ることが出来るかが大事なのです。そう言う意味で、この日の一番の勝因は苦しい前半に我慢したことと、リードした時に受け身にならずに次の点を取りに行ったことだと言えるのではないでしょうか。チーム全員が心を一つにして流れを失わないように戦い続ける事ができたからこそ、最高の結果を得ることが出来たのだ、と思います。
 試合終了後、歓喜に沸くサポーター席をよそに選手は冷静に「次」を考えていたそうです。確かに昨日勝ったと言っても状況の苦しさには変化はなく、残る2試合に勝たなければ降格を免れることはできません。とりわけ残る柏と札幌がこの日の鹿島のように焦って攻め込んでくる可能性はほとんど無く、違う戦い方での勝利を求められます。しかし、だからと言って難しい事は無いはずです。この日のように、チームとしてやるべきことを選手全員が一丸となってやり切れば、きっと良い結果を得ることが出来るはずです。これから1週間、ホーム最終戦のために良い準備をして、そしてまずは柏を迎え撃って、自らの未来を切り開いて欲しいものです。
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