12/15〜12/21のSANFRECCE Diary


<02.12.21> 明日の天皇杯4回戦は、横浜Fマリノスとの対戦です。今季の横浜との対戦成績は1勝1敗。
1st stage第6節(4/13)H サンフレッチェ広島●0-2○横浜Fマリノス 【横】中村、久永
2nd stage第2節(9/7) A サンフレッチェ広島○2-1●横浜Fマリノス 【広】藤本、森崎浩、【横】上野
 1st stageはガジエフ体制下のゲームで見どころの少ないものでしたが、2nd stageのものはなかなか好ゲームだったと記憶しています。不調の久保と怪我の大木が遠征メンバーから外れて茂木、中山のツートップでしたが、若い選手たちの労を惜しまない働きで横浜を内容的に押し込んで、ようやく7連敗の泥沼から脱出したゲームでした。それまで相性最悪だった横浜国際で勝てた、と言う意味でも重要な結果を残したのですが、ただこの時の横浜はナザ、松田、遠藤、波戸ら主力の多くを出場停止や怪我で欠いていました。今がどういう状況なのか良く知らないのですが、契約でもめていた松田、奥らも解決したようで、来季岡田監督の元で一致団結して優勝を狙う体制が固まりつつある、と言う感じです。3回戦も大学チャンピオンの駒大に3-0で順当勝ちしており、手強い相手であることは間違いないでしょう。
 これに対するサンフですが、ビロングは相変わらずカメルーンから戻ってきていない模様。また藤本が怪我のため出場が微妙ですが、大木が戻ってきて練習でもキレのある動きをしているそうです。広島フットボールの情報によると、次のメンバーになる可能性が高そうです。
       林

   駒野 桑原 上村

森崎浩  李 森崎和  服部

  高橋      大木
      久保

SUB:尾崎、八田、沢田、山形、エルツェグ
 リーグ戦の終盤から先発起用されてきた八田ですが、札幌戦、新潟戦と集中を欠くプレーが目立った事もあって評価を下げているとのこと。今週の練習でもCチーム扱いになっている事があったそうで、駒野をストッパーに入れる可能性が高そうです。その代役として右WBに入るのは森崎浩だとのことですが、沢田が入るかもしれません。天皇杯に負けた時点でお休みに入ってしまうことを考えれば、ここは1試合でも多く戦って来季に向けての準備をしておきたいところ。「優勝を狙う」と宣言して天皇杯に臨んでいる小野サンフレッチェは久保を先頭にモティベーション高く練習しているようですので、まずは横浜を撃破して、一つでも上に行って欲しいものです。
<02.12.20> 昨日の広島フットボールによると、小野監督は「新潟相手だろうが、横浜FM相手だろうが、私の目指すサッカーは変わらない」として、相手に応じて戦い方を変えることはせず「キープコンセプト」で練習を繰り返していたそうです。昨日は藤本が内転筋を痛めて練習を休んだものの、大木が紅白戦のAチームに合流。久保・大木・エルツェグの3トップと久保・大木・高橋の組み合わせの2パターンを試していて後者の出来が良かったそうです。また守備陣も、新潟戦の後半途中からのパターン(上村、桑原、八田の3バック+森崎兄弟のドイスボランチ)と駒野を入れて森崎浩を右WBにしたパターンの両方を試していたとのこと。駒野のストッパーは坂田のスピード対策を考えてのもののようですが、いずれにしろ「前からの守備でボールを奪って素早く攻める」と言うコンセプトは同じで、来季に向けての戦術固めをしつつ横浜に対することになりそうです。なお移籍騒動の渦中にいる?久保ですが、「着用しているビブスが破けてしまうほど」の激しいプレーを見せていたそうで、とてもこのチームから去ることを考えている選手だとは思えないような(たぶん^_^;)張り切りようだったようです。次の相手の横浜はオファーを出したチームの一つなのでそれで張り切っているのか、それともまずは広島のため、と考えて頑張ろうとしているのか。どちらの可能性もあるのは確かですが、久保の性格から言って前者の可能性は少ないような気がするのですが... いずれにしろ天皇杯で「結果」を出すためには久保の活躍は不可欠です。日曜日には横浜を粉砕して、サンフの本当の力を見せつけて欲しいものです。
<02.12.19> 昨日日本サッカー協会は1/14〜24にカタールで行われる国際大会に出場するU-22日本代表を発表し、サンフレッチェ関係では林と来季の入団が内定している高木(香川西高)が選ばれました。
【GK】藤ヶ谷(札幌)、上野秀(京都)、林(広島)
【DF】三田(新潟)、岩政(東京学芸大)、井川(G大阪)、小原(横浜FM)、大井(藤枝東高)
【MF】千島(浦和)、杉本、濱田(C大阪)、中里、加藤(湘南)、徳永(早稲田大)
    成岡(藤枝東高)、菊池(清水商高)、高木(香川西高)
【FW】原(名古屋)、前田、西野(磐田)、佐藤寿(C大阪)、矢野(浜名高)
 今回選ばれたのは、アジア大会代表を除いたこの年代の「B代表」と言う感じのメンバーで、Jリーグにコンスタントに出場している選手とU-19代表の目ぼしいところを集めた、と言う感じの構成になっています。林がこの年代で代表(候補)に選ばれるのは2回目ですが、やはり札幌戦、新潟戦でプレーしたことが認められた、と言うことなのでしょう。またU-19代表でもレギュラーではない高木の選出はやや意外な感じを持ちますが、その潜在能力の高さを買われた、と言うことなのかも知れません。その他にも広島には森崎浩や八田、松下、山形、茂木などここに選ばれてもおかしくない選手が沢山いるわけですが、1月下旬はリーグ戦の最中ではないもののキャンプなどでチーム作りを進めている時期。そこで選手を多く抜かれるのも困るので、2人ぐらいがちょうどよい?と言えるかも知れません。林、高木にはこの中東遠征でいろいろな事を経験してきて、そして来季の定位置確保に向けてきっかけを掴んできて欲しいと思います。
<02.12.19> 今週のサッカーマガジン、サッカーダイジェストは高校選手権の特集を組んでいますが、どちらも「注目の選手」として来季の広島入りが内定している大久保(市船橋)と田中(星稜)を取り上げています。大久保は代表が揃う市船橋の中でもキャプテンを任される選手で、チームでのポジションは右SB。また田中はがっちりした体つきをした万能のFWで、サッカーダイジェストによると「和製ロナウド」と呼ばれているとのことです。市船橋、星稜ともに本命・国見の対抗馬と目されているチームで、上位進出の可能性も十分にありそう。サンフ入りする他の高校生(高木、河原)はいずれも予選で敗退したので、今年の高校選手権はこの両チームに注目です。
<02.12.18> 昨日の中国新聞の報道によると、4チームから獲得のオファーを受けている久保選手は今週に予定されていた交渉を当面棚上げして、チームの天皇杯の日程終了後に変更した事が明らかになりました。代理人を立てていない久保に代わってサンフレッチェが交渉の窓口となっているそうですが、その担当者?である織田強化部長は「本人が天皇杯に集中したいと話している。広島の今季の全日程が終り次第、交渉を始めることになった」と語っていたとのことです。
 久保はチームのJ2降格以降、「代表のことは頭にない。チームで頑張りたい」と言ったり「他チームからの話もあるみたいなので、それを聞いてみてから考えたいと思います」と話したり(広島フットボールによる)、あるいは「来年のサンフレッチェをよろしく」とスピーチしたり(これはスポンサーとの会合での事らしい)とはっきりしない態度を取り続けていますが、これは別に(久保の性格を考えれば)駆け引きをしている、と言う訳ではないでしょう。たぶん単に迷っているだけ、その時々で思ったことを素直に口に出しているだけだ、と思われます。先日も書いたように調子にムラがあって出来不出来がはっきりしている久保ですが、先日の新潟戦は明らかに「良い時の久保」。ゴールこそなかったものの、エゴイスティックなボールキープからの強烈なミドルシュートや60mにも及ぶロングドリブル等、存在感あふれるプレーを連発していました。これは、普通に考えれば移籍を決意した選手のなせる技ではないでしょう。むしろ、小野監督になったこと、それによってチーム全体が前向きになったことがポジティブに作用して、チームの自分に対する信頼を受け止めて充実した気持ちでプレーしている、と言う雰囲気を感じます。試合後のサポーターのコールに全く反応せず、久保社長との会談でもはっきりとした意志を示さなかった久保ですが、それは単にシャイなだけであって全く気持ちが動いていない、と言うことはないでしょう。むしろ彼の心の中では、自分がプロとして育ったクラブの姿が再び大きくなってきているのではないでしょうか。新潟の反町監督は久保を評して「あんな速いシュートを撃てるのは、J2では外国人選手くらい。早く、J1のチームに移籍してもらいたい」と語っていたそうですが、その言葉を待つまでも無く久保はサンフにとっては貴重な「最終兵器」です。久保の移籍したい、と言う気持ちも分からないでもないですが、ここは一つチームとサポーターの気持ちを受け止めて、是非とも残留して来季も一緒に戦うという決断を下して欲しいものです。
<02.12.17> 先週発売の「紫熊倶楽部」1月号(Vol.59)を紹介します。表紙に写真はなく、大きく「闘え、俺達の誇り。」と大きな字で訴えています。最初のページはガッツポーズをする森崎浩司選手の写真で、続いて小野監督就任に期待する記事が続きます。これまで選手としての実績はほとんどない(大学までプレー)ながら、日本でも有数の理論家としてのし上がってきた小野剛がどのような人物なのか。そしてどのようなサッカーを目指し、サンフレッチェをどこに導いて行こうとしているのかを、6ページにわたって詳しく分析しています。
 続いて、「J2降格」と言う結果に終った今季を検証する記事。来年を勝ち抜くためにも、そしてまた同じ轍を踏まないためにも足元を見つめ直すことが必要だろう、と言う見地から今季を振り返っています。続く記事は、J1復帰を目指した戦いとなる来季に向けての記事。どのポジションが弱点か、どのポジションを強化すべきかを一つ一つ見ていって、可能性を探っています。更に来季新加入してくる選手たちを紹介。J2降格後に電話したスカウトに異口同音に「やりがいがあります。来季J1に上がりましょう」と答えたと言う6人のプロフィールと、彼らに対する期待を述べています。
 続くコラムの最初は、中野編集長による「広島にもサッカーバーがあった」と言う記事。中国新聞の五反田記者による「ユースについて語ろう」では、ユースの選手たちの精神的な成長について綴っています。「紫熊短信」と「SUPPORTER'S AREA」を挟んで、次のコラムは日刊スポーツの中上記者による「愛すべき紫熊野郎たち。」「J2におちて、考えたこと。」と言うタイトルで、チームに対する思いを独特の文体で語っています。後ろのカラーページは、神戸戦、鹿島戦、柏戦、札幌戦のラスト4試合の激闘をレポート。そして最後のtssアナウンサー石井百恵さんによる「大好き!サンフレッチェ」では、藤本選手の実家で取材したエピソードを交えて、J2に落ちてもサッカーが出来なくなるわけじゃない、大好きなサッカーをできる喜びを噛みしめながら頑張って欲しい、と訴えています。
 紫熊倶楽部は月刊で、定価350円。J2降格と言う現実に、編集部では「読者の方が離れてしまうのでは...」と心配したそうですが、その日の夜から編集部あてに次々と申し込みのメールが届いたそうです。ただでさえ全国レベルの報道で取り上げられることの少なかったサンフレッチェが、来季はますますマスコミに出てこなくなることはほぼ間違いないところ。そんな中で紫熊倶楽部は、唯一にして最大のサンフレッチェを報道するメディアです。苦しい時こそ、チームをサポートしたい。そんな気持ちをお持ちの方は、ぜひこの紫熊倶楽部を定期購読してください。(お申し込みは下のバナーをクリックして、紫熊倶楽部・広島フットボールホームページよりどうぞ。)
#ところで、この号の「どうして、負けたのか」と言う記事で数行抜けているために意味が通らない部分があります。この記事の2ページ目から3ページ目の間で、次の文章が入ってたそうです。
"てくる。さらに言えば、「この人についていけば大丈夫だ」と選手に思わせるには、監督自身がそれを選手に見せる必要があるのだ。「見せる」場面は、練習ではない。試合だ。
 木村がそれを見せるチャンスは、あった。ガンバ・名古屋と連敗して迎えた仙台戦である。"
<02.12.16> 来週日曜日に行われる天皇杯の4回戦に向けて、「サンフレッチェ広島 天皇杯必勝応援ツアー」が行われます。4回戦の会場は愛媛県総合運動公園陸上競技場で、相手は横浜Fマリノス。朝7時45分に広島港に集合し、フェリーで松山に渡って試合を観戦し、再びフェリーで広島港に19:55に戻ってくると言うスケジュールとなっています。今回はチケット代、食事代は含まれませんが、大人8,000円(ファンクラブ・後援会員7,000円)、子供(6歳〜12歳)6,000円(ファンクラブ・後援会員5,000円)と割安なツアーになっています。募集期間は明日から19日(木)までの3日間で、先着40名様限定です。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島 天皇杯必勝応援ツアー係」(082-240-3447)までどうぞ。受付は午前10時から午後7時までです。
<02.12.16> 昨日Jユース杯の1回戦を戦ったサンフレッチェユースは横河FCに4-0で快勝し、準々決勝に進出しました。この日のメンバーは、GK:松岡、DF:中野(→藤井84分)、寄井、大野(→三浦80分)、高柳、MF:沖本、田坂、前田和(→高萩85分)、西山(→田村82分)、FW:木村、馬屋原(→前田俊59分)、SUB:佐藤、吉村。前半29分に田坂のゴールで先制後ペースを握り、終盤に木村、沖本、高萩のゴールで突き放して勝利しました。準々決勝の相手は京都で、会場は長居第二陸上競技場。12/23(月)の午前11時キックオフです。
<02.12.16> 昨日の試合終了後に広島スタジアム内の一室で久保社長と会談した久保選手ですが、広島フットボールと今朝の中国新聞によると結論の出ないまま「天皇杯終了後まで待つ」ことになったそうです。一部には「もう移籍で心を決めた」と言う噂もあった久保選手ですが、この会談後に「社長は『選手はみんな息子のようなものだ』と思ってくれていると言うことが良く分かりました」と語ったそうで、久保社長の言葉に心を動かされるものがあったのは間違いないと思われます。今後オファーのあった4チーム(横浜FM、FC東京、清水、大分らしい)との交渉も行われるようですが、その後再びサンフとの(久保社長との)交渉の場も設けられるとの事。昨日はサポーターも試合前後にずっと「久保コール」を続けていましたが、そのサンフレッチェに関わる者全体の残留の願いを、ぜひ聞いて欲しいと思います。
<02.12.16> 昨日の天皇杯3回戦は2-0で新潟を破り、「小野サンフレッチェ」はまずは順調な船出となりました。
 下田、大木を怪我で欠き、藤本が風邪のため、またビロングが身内の不幸のため欠場したサンフは、次のようなメンバーでスタートしました。
       林

   八田 桑原 上村

駒野   李 森崎和  服部
     (→山形56分)
  森崎浩      茂木(→高橋45分)
      久保

SUB:尾崎、トゥーリオ、沢田
 リベロに桑原を入れ、またボランチに初先発の李を入れると言う新しい布陣ながら、ボールを奪ったら素早くパスを回して前線に送る、と言うコンセプトはリーグ戦終盤と同様。平均年齢22.8歳の若いメンバーは立ち上がりから元気一杯で前からプレッシャーを掛けて行きます。しかし茂木が不調でボールを失うことが多く、またサイドからの攻撃もクロスが不正確でうまくシュートまで繋げることが出来ません。久保の強烈なミドルシュートなど前半は6本のシュートを放ったものの、いずれも単発的。小野監督の指導の成果か、サイドチェンジを強く意識した攻撃の組み立てを意図していることは分かるものの、新潟の守備を崩すには至らず落ち着いて対処されてしまいます。逆に前線で動き回るマルコスと両サイドからの積極的な上がりに押し込まれるシーンも多く、ボール支配率は高いもののほぼイーブンペースで前半が進みます。しかしその雰囲気が一気に変わったのは、前半終了間際のことでした。右サイドで上村と絡んで倒れたマルコスが、ファウルをアピール。しかし主審はそれを流して立つように指示します。ボールは広島ボールとなって前に運ばれましたが、しかしそこで鋭い笛。主審は躊躇無くマルコスに(2枚目の)イエローカード、そして続けざまにレッドカードを提示しました。マルコスはそれまでずっと上村のしつこいマークに悩まされていましたが、その苛々が頂点に達したところで何か暴言を吐いたのか。これで前線での最も重要なプレーヤーを失った新潟は、守りを固めてカウンターに戦術を切り替えるしかありませんでした。
 逆にサンフは、後半の頭から茂木に代えて高橋を投入。この采配が大当たりで、ヘッドに強い高橋は前線で起点になって攻撃のリズムを作ります。ゾーンを低めに設定して耐えようとする新潟に対して、サンフはボールを自在に動かして攻めを構築。森崎兄弟を中心に華麗なパス回しを見せて新潟を翻弄します。そしてついに先制点を奪ったのは、後半11分のことでした。左サイドでボールを持った服部が早いタイミングでクロスを入れます。これをペナルティエリアで受けた高橋は、うまく身体を使って反転すると振り返りざまにシュート。これがGKの脇を抜けてゴールに飛び込みました。攻めの姿勢を崩さない小野監督は、その直後に李に代えて山形を投入し、森崎浩をボランチに下げます。更に桑原も高い位置に上がって「2バック」のような形で前からプレッシャーを掛け、新潟を圧倒します。今季2試合目の登場の山形は、意欲が空回り気味でボールが失うことが多くそこから逆襲を食らうことが多かったのですが、しかしサンフの勢いはそれで止まることなくどんどん前に出て行きます。広島フットボールによるとこの時間帯に「あまりにボールが回りすぎるため、小野監督がベンチから『シュートで終われ!』と声を荒げるシーンもあったほど」だったそうで、勢いはあるもののちょっとしたミスがあるとどうなるか分からないような、そんな一種危うい雰囲気のまま時計が進みます。そんな中の後半35分、サンフは新潟ゴール前でFKのチャンスを得ます。ポイントに立つ森崎兄弟のどちらか(浩司?)がぽんとボールを浮かし、これをもう1人(和幸?)がふわりと浮かせてDFラインの裏に出すと言うトリックプレーを見せます。これはうまく行かなかったのですが、しかし折り返しされたボールを森崎浩がゴール前にクロス。ここに飛び込んだ山形がしっかりと頭を振ってヘディングでゴールに流し込み、嬉しいプロ初ゴールを決めました。そして試合はそのまま広島ペースのままでタイムアップ。小野監督の初戦は、若い力で勝利をもぎ取った、と言う形で終りました。
 この試合の全体の流れを見ると、良い意味でも悪い意味でもサンフの「若さ」が出たものだった、と言えるでしょう。選手個々の力は明らかに新潟よりも上で、調子に乗った時のパス回しの速さは目で追うのでさえ大変なほど。新潟の選手はただピッチに立ちつくすしかありませんでした。が、その調子に波があって、うまく行かない時になかなか修正できないのもまた、若さゆえの事でしょう。特にサンフは李と林が初先発。また山形も今季2試合目の登場で、プレーが粗削りで経験不足は隠しようもありませんでした。守備にしても攻撃にしてもチーム全体の意志が統一されていたのは新潟の方で、マルコスが退場していなければ、あるいは何かの拍子に新潟が先に点を取っていればどう転んだか分からない、と言うゲームでした。が、逆に言えばそんな状況でも勝てたこと、結果をしっかり出せたことはこの上もない収穫だったと言えます。彼らが出場回数を増やして経験を積んだ時、どんな形になっても耐えて勝ちをもぎ取る力を付ける時が来れば、とんでもないチームが出来る可能性は見せたと思います。若いと言うことは、勢いに乗った時にそれまで以上の力を出せる可能性も大きいと言うことです。次の横浜を撃破して、そして一気に頂点まで駆け登って欲しいものです。
<02.12.15> 今日の新潟戦ですが、桑原のリベロでの起用が確定的。また李が公式戦初先発となりそうです。森崎和のサポート役として運動量と闘争心を前面に出したプレーを見せてくれそうです。今日の会場は広島スタジアムでキックオフは午後1時。好天に恵まれて多くの人出が予想されますので、なるべく公共の交通機関を使ってご来場下さい。
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