2/10〜2/16のSANFRECCE Diary


<02.2.16> 明日のプレシーズンマッチに続いて予定されている佐伯キャンプの詳細は次の通り。
期間:2月18日(月)〜23日(土)
場所:佐伯市総合運動公園(大分県佐伯市大字長良柿木畑478
主な日程:2/17(日)14時  vs 大分トリニータ(大分ビッグアイ)
     2/21(木)11時  vs 天津泰達(佐伯市総合運動公園)
     2/23(土)14時  vs サガン鳥栖(鳥栖スタジアム)
          15時半 vs アビスパ福岡(博多の森球技場)

<02.2.15> 昨日神戸ウィングスタジアムで非公開で行われたヴィッセル神戸とのトレーニングマッチは、1-1で引き分けました。この試合、サンフは疲れがたまっている主力選手を休ませ、次のようなメンバーでした。
GK:尾崎(→林65分)、DF:沢田(→河野71分)、トゥーリオ、ビロング、中村、MF:山形(→梅田45分)、桑原、松下(→李45分)、ミロ、FW:高橋(→茂木26分)、中山(→山形63分)。
 対する神戸は70分前後まではほぼベストメンバーで、GK:掛川、DF:土屋、シジクレイ、平野、MF:望月、アタリバ、岡野、山口、FW:播戸、三浦知、城。元代表ばかりのスリートップの後ろには岡野や望月を置き、平野がストッパーに入るという「超攻撃的」な布陣でしたが、許した得点は34分にセットプレーからシジクレイに決められただけ。守備ではビロングの活躍が目立ったらしく、リーダーシップを発揮してDFラインを統率し、スピードは岡野にも負けなかったそうです。逆に得点は40分に中山。ミロのFKをワントラップして叩き込んだそうです。神戸はこれまでの練習試合は3戦3勝で来ていたようですが、ここに控え中心のメンバーで引き分けた事は結構成長しているということなのかも知れません。
<02.2.14> サンフレッチェは昨日、元ブルガリア代表のMF、ネスコ・ミロバノビッチ(登録名ミロ)選手の期限付きでの獲得を発表しました。契約は2月1日から来年の1月1日までの11ヶ月間で、背番号は32。ミロは「契約となってとても嬉しい。このクラブでできることを幸せに思っている。このチームには、いい選手がたくさんいる。その中で、自分の技術を活かせると思うし、サッカー自体もやりやすい。とにかく、サンフレッチェの勝利のために、頑張りたい」とコメントしています。報道を見ると技術的にはコリカ以上のものを持っていて、単独でのドリブル突破よりも人を使うことが出来る選手だとのこと。また中盤ならトップ下だけでなくサイドもこなせるそうで、守備意識が高いという噂が本当ならばボランチとしての起用もあるかも知れません。キャンプ以降、中盤は桑原、森崎和、森崎浩、藤本の4人で決まり、と言う感じでしたが、ここにどのポジションでもこなせるミロが入ることによってレベルの高いポジション争いが行われるものと思われます。ミロは1月に広島で練習参加したのに続いて宮崎キャンプでもプレーしており、周りとのコンビネーションを合わせるのにも問題無さそう。このところトップチームは練習試合でなかなか点が取れていないけに、攻撃のアクセントとして活躍して欲しい、と思います。
 なお、広島フットボールによると昨日の練習では久保、下田が代表のメディカルチェックのため不在だったため、次のような布陣で練習を行っていたそうです。
    【Aチーム】             【Bチーム】

      加藤                 尾崎

駒野  川島  八田  服部     沢田 ビロング  トゥーリオ 中村

      森崎和                 桑原
  李       森崎浩        山形      松下
      藤本                 ミロ

   大木    茂木           中山    高橋
 注目はトップチーム入りした李と茂木。それぞれ出来はそれほどでもなかったようですが、監督の期待は高く案外早い時期に公式戦デビュー、と言う事もあるかも知れません。また新外国人候補のビロングも急激なダイエットを敢行した(?)そうでかなり絞れていたとのこと。HFでは「素直な性格」と書いていましたが、私はこれは強烈なプロ意識の表れである、と見ます。昨年のサンフはリーダー不在に泣かされていただけに、彼のような実績のある一流選手が加入してくれれば色々な意味でメリットは大きい、と思います。強化部にはぜひ頑張って、何とか良い条件で契約して欲しいものです。
<02.2.13> 「日本代表ニュース」によると、「入団テストを受けていた元カメルーン代表DFミシェル・パンセ・ビロングを獲得する見込みとなった。」とのことです。ただ、その根拠については不明。昨日も書いたようにサンフレッチェに獲得の意志があるのは事実ですが、契約できるかどうかはまた別。いくら必要な選手でも経営上支払える金額には上限があるわけで、そこがまとまらなければ「獲得決定」とはなりません。サンフレッチェにとって「一流国」の代表クラスが入ればハシェック以来の事。DFの整備と言う「緊急課題」を考えても、是非とも獲得に成功して欲しいところなのですが...
<02.2.12> 市原戦を最後に宮崎キャンプを打ち上げたサンフレッチェは、日曜日の大分とのプレシーズンマッチまでの1週間、広島に戻って調整します。どのチームよりも早く練習を始めたガジエフ・サンフレッチェは、ここまで見たこともないほどハードな練習を続けてきましたそうです。キャンプ中、試合の無い日はほとんどが午前・午後・夜間の3部練習。しかも1回がたっぷり2時間以上かかり、かつ休憩は30秒のものがたった一度しかなかったらしい。こうなると選手は毎日へとへとで、4試合戦った練習試合でも動きが鈍く見るべきものが少なかったのも当然だったとのことです。その中で上村選手の大怪我があったのがチームにとって最大の痛手だったわけですが、しかし逆に大きな怪我がこれしかなかったというのは、ハードな練習を課した割には意外なことだった、と言えるかも知れません。言うまでもなくガジエフ監督は、オリンピックでメダルを取りまくったソ連スポーツ界の流れをくんでいます。その「ソ連のスポーツ」の特徴は、非人間的とも言える程の?徹底的な科学的管理と鍛練。その中で育った優秀なコーチであったガジエフは、昨年見た数試合と1月に広島で測定した選手のデータを見た結果、このチームと選手に欠けているものはフィジカル面の強さだ、と見て、このようなメニューを組んだようです。(広島フットボールによる。)実際、ハードな練習を課しながらも監督は選手の状態を非常によく見ていたそうで、沢田がアキレス腱を痛めたときは監督から「痛みがあるのか」と問いかけていたそうですし、また怪我をしかけていた中村を強制的に別メニューにするなど細かいコントロールをしていたそうです。先週の練習試合は、トップチームが点を取ったのはPKからの1点のみと何となく不安になるような結果でしたが、ガジエフ監督にとっては予想の範囲内だったのかも。今後広島でややペースを落として身体を休ませながら調整し、佐伯キャンプ以降のメニューでチームを仕上げていくものと思われます。
 ただ、そのガジエフ監督にとっても上村選手の離脱は予想外のショッキングな出来事だったようです。キャンプ終了時のインタビューで監督は冒頭から「上村の件はとても残念だ。大きな損失だ。彼は、優れたプレーヤーというだけではなく、チームにまとまりと刺激を与えてくれる。特に、試合前はそうだ」と語っています。広島フットボールによると、ここまで外国人選手の補強が遅れていたのは上村選手の存在があったからこその事で、監督の頭の中には「最悪の場合は、上村と川島、あるいは八田・トゥーリオというあたりを組ませればいい。慌てて能力の低い選手を採用するよりはましだ」という考えがあったようです。しかしそのキープレーヤー・上村がいなくなってしまうとなると補強は至上命題。上村に代わってリーダーとなれる選手がどうしても必要になっています。現在テスト中の元カメルーン代表・ビロングは実績から見てその資格は十分ですが、相当高く吹っかけられていて交渉が難航しているとのこと。仮に彼を取ることが出来たとしても出場停止や怪我、あるいは代表招集で欠場する可能性もあるわけですから、若手選手の頑張りや桑原や沢田など他のポジションの選手のコンバート等で対処する事が必要だと思われます。
※なお、ビロングには「小切手窃盗事件」のためKリーグと代表をクビになった、と言う噂が飛び交っていますが、実際には本人は「あの小切手は自分のものだ」と主張しており、証拠不十分で釈放されています。盗んだとされる小切手は額面が50万円ほどで、世界的なプレーヤーであるビロングにとってはハシタ金。その上、ビロング本人もガジエフ監督の折り紙付きの非常に紳士的な選手で、とても犯罪者には見えない(^_^;)のだそうです。
 また、チームの戦術面ですがこれまでの練習でやって来たことはバランス重視のある意味「当たり前」の事で、紅白戦でも練習試合でも特別の指示はなく選手も少々疑心暗鬼になっているそうです。しかし広島フットボールによると練習を見ていれば監督の意図は明らかで、フラットなラインをコントロールして相手の飛び出しを封じ込め、FWからの、中盤からの速いアプローチとプレッシングでボールを奪い、早い切り替えから攻撃を仕掛けるという極めてオーソドックスな「現代サッカー」を指向しているとのことです。そしてそのベースになるのが90分間プレッシングを続けることの出来るフィジカルの強さと、1対1で負けない技術と判断の確かさ。「奇策」をもってチームを強くするのではなく、土台をがっちりと作り、その上で揺るぎの無いチームを構築しようとしているのは間違い無いようです。昨年のサンフレッチェはヴァレリー監督の元で超攻撃的サッカーを指向し、確かに得点力は上がりました。しかし終盤に体力と精神力が切れて無様な逆転負けを喫することも多く、チームとしてのしっかりした力の不足を感じました。これに対するガジエフ監督の答えが、おそらくこのキャンプのトレーニング内容で、これによってこそ本当に優勝を争う力が付くのだろう、と思います。開幕まで20日間を切りましたが、ここで選手とチームが完成度を高めて、そして最初からサポーターが不安にならないような戦い(^_^;)を見せて欲しいものです。
<02.2.10> 昨日の市原との練習試合は、李のゴールで1-0で勝ちました。メンバーはたぶんこんな感じ。
     【前半】              【後半】

      下田                尾崎

駒野  川島 ビロング 服部    河野  八田 トゥーリオ 中村
       (→トゥーリオ23分)
    桑原  森崎和           松下   李
藤本         森崎浩    山形           藤本(→ミロバノビッチ66分)
(→ミロバノビッチ33分)      (→須田76分)
   大木    久保          高橋    梅田(→茂木66分)
   
怪我人続出でメンバーがそろわない市原に対し、前半はボールを支配したものの得点できず。後半は逆に攻め込まれながらも何とか耐え、ミロバノビッチのスルーパスを受けた中村のボールを李が押し込んで勝利を呼び込んだそうです。オフィシャルホームページのキャンプレポートによると、守備陣、特にトゥーリオの頑張りが目立ったとのこと。これまであまり目立たなかった2年目の選手達ですが、須田や茂木など評価の高い新人達に負けないよう頑張って欲しいものです。
<02.2.10> 昨日サンフレッチェは、元ロシア代表コーチのマーク・ゴジック氏のコーチ就任を発表しました。ゴジック氏は旧ソ連代表コーチを7年間経験し、その後ロシア代表コーチとしてW杯アメリカ大会を経験しています。そしてその後98年からウクライナのCSCA等のクラブのコーチを務めていたそうです。ガジエフ監督によると「選手のフィジカル面の指導を任せたい。データを分析し、練習量の調整などもしてもらう」とのことで、ガジエフ監督の頭脳として、また片腕として選手を指導することになりそうです。
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