2/3〜2/9のSANFRECCE Diary


<02.2.9> 今朝の中国新聞によると、昨日の練習から元カメルーン代表のビロングが合流し、オフ開け&来日直後で体調は不十分ながら抜群の存在感を見せつけたそうです。今年はライン4を指向するガジエフ体制下のサンフレッチェですが、オレグが抜け上村がリタイアしてディフェンスラインの整備が至上命題となっています。一昨日のガンバ戦では川島、八田の若手2人がCBを務めましたが、なかなか押し上げられないなど経験不足を露呈したとのこと。昨年1st stageにレギュラーを取りかけていたトゥーリオもガジエフ戦術に馴染めず、ずっとサテライトでプレーしている状態です。ビロングは一応「テスト」と言う事になっていますが、実績もありガジエフ監督も良く知っているため既に獲得に向けての交渉を行っているとの情報もあります。織田強化部長は「まずは新外国人を決めることが先決。その後、W杯による中断明けを睨んで日本人DFの獲得にも動く」と語っています。開幕まであと3週間。残された時間は決して多くないだけに、今はとにかくビロングが無事獲得できることを祈るだけです。
<02.2.8> 昨日行われたガンバ大阪との練習試合は大黒のゴールで0-1で敗れ、大宮戦に続いて2連敗となりました。
 メンバーですが、前半はトップ、後半はサテライトが出て次のような感じだったと思われます。
     【前半】              【後半】

      下田                尾崎

駒野  川島  八田  服部    沢田  河野 トゥーリオ 中村

    森崎和 桑原(→松下35分)     松下   李
藤本         森崎浩    山形           藤本
                               (→西嶋60分→木村72分)
   大木    久保          高橋    中山
   (→ミロバノビッチ27分)
中国新聞によると前半は「ペースをつかめず苦戦。サイドからの攻撃も不発」だったとのこと。連日試合が続いて疲れがたまりモティベーションも上がらないのかも知れませんが、ガジエフ監督によると「練習でやれていることが試合で出来ないこと」が問題なのだそうです。今後その問題点をどのように修正していくか、監督の手腕が問われます。なお、後半はG大阪のトップチームを相手にサテライトが健闘したそうで、これは一昨日の監督の檄が効いたということでしょうか。上村のリタイアで今後ポジションが一つ空くわけですし、若手、特にDF陣には一層の成長が求められます。
 ところで現在契約交渉中のミロバノビッチが前半の途中から出場し、「体調は最悪」と言いながら光るプレーを披露したそうです。中国新聞によると「ドリブル突破などで局面を打開するコリカとは違い、周囲の選手と連携しながら自らを生かすタイプ」だとのこと。「監督が望めば、両サイドでもボランチでもやる」と語っているそうで、中盤、あるいは前線のレベルアップのために貴重な戦力となるかも知れません。
<02.2.8> サンフレッチェの新外国人候補のカメルーン人、ミシェル・ヴァンセ・ビロング選手が昨日来日し、昨夜の練習から早速チームに合流したそうです。ビロングはフランスW杯のカメルーン代表に選ばれ、グループリーグ第3戦のチリ戦に先発フル出場しています。190cmを越える身体ながらスピードも技術もある選手だそうで、アンジ・マハチカラでガジエフ監督の元でもプレーしており戦術に馴染むのも早そうです。今回の来日は一応トライアルが目的ですが、広島フットボールの書き方によると既に契約を前提として交渉を行っている模様。上村の怪我で守備の整備が急務となっているだけに、一刻も早く身分をはっきりさせてチームに合流して欲しいものです。
<02.2.8> 一瞬、私も目の前が真っ暗になったような気がしました。一昨日の大宮戦で怪我をした上村選手ですが、1日経っても痛みが引かないため昨日広島市内の病院で診断を受けたところ、結果は最悪。右膝前十字靭帯断裂の重症で全治8ヶ月と診断され、今季のプレーは絶望となりました。広島フットボールによると上村選手は「今年は自分の調子もよく、また新しい監督のもとで、いろいろなことを教えてもらっていた。W杯も含めて、今季をとても楽しみにしていただけに、残念で仕方がない。特に、チームに迷惑をかけてしまうことが辛い。しかし、時間をかければ治る怪我なので、焦らずにゆっくりと治していきたい」とコメント。96年、97年に続く3度目の大怪我に、絶望的な気持ちを押し殺して何とか前向きに考えたい、と言う思いが伝わってくるような言葉を残しています。ガジエフ監督も「上村の件は、悲しいニュースだ。びっくりした。大変なことだ」とショックを隠せない様子ですが、その穴は新外国人と若手選手で埋めて、何とか今年一年を乗り切って欲しいものです。
<02.2.8> サンフレッチェの株主の一つである広島銀行の祇園支店の行員が、昨日サンフレッチェのユニフォーム姿で営業を行ったそうです。(今朝の中国新聞から。)このユニフォームは2年前のホーム(チェック模様)のもので、レプリカではなく「選手が使っていた」本物だとのこと。Jリーグ開幕を盛り上げる狙いと同支店の営業推進キャンペーンの一環で、お客さんの反応も行員の評判も上々だそうです。18日、27日もこれを行うそうですので、お近くの方は見に行ってはいかが?
<02.2.7> 昨日行われた大宮アルディージャとの練習試合は、前半に許した黒崎のゴールで0-1で敗れました。広島フットボールなどによると、大宮のメンバーはGK:渡辺、DF:西脇、トニーニョ、木谷、岡本、MF:大塚、斎藤、村主、島田、FW:黒崎、磯山。対するサンフの前半は、次のような控え中心のメンバーでした。
       林

沢田  八田 トゥーリオ 中村
(→河野)
    松下  李(→沢田)
山形           西嶋(→李)
   木村    高橋
   (→中山)
 この前半は大宮が圧倒。完全にボールを支配され、木村の2つのシュート以外はチャンスらしいチャンスも作れずに終わったそうです。(中国新聞によると、「内容は互角だったが...意図した戦術は全く機能せず」だったそうですが。)ハーフタイムにはガジエフ監督の怒号が飛び、「やる気が無く、勝ちたい、点を取りたいという気持ちが見えなかった」とコメントしていたそうです。
 後半になるとサンフのメンバーはトップに交代して、次のようになりました。
      加藤

駒野  川島  上村  服部

    桑原  森崎和
藤本         森崎浩
   大木    中山(→久保)
 こちらはサンフがボールを支配しましたが、大宮の堅い守りを崩せず点を奪えないままにタイムアップ。2日連続のゲームで疲れが出ていたとはいえ、「格下」相手にやや不甲斐ないゲームだったようです。
 ところで後半42分、この日一番の事件が起きました。左サイドでプレー中に上村が右膝を抱えて崩れ落ちるように倒れたそうで、「ブチッ、と音がした」(上村)ため「また靭帯を切ったか」と周囲は大騒ぎになりかけました。上村はしかし「大丈夫だと思う」とコメントを残して宿舎に戻ったそうで、今のところそれほど酷い様子ではなさそうです。一日様子を見て痛みが引かないようであれば今日病院に向かうとのことですが、ここまで代表合宿も含めてずっとハードな練習をこなしてきたわけで、そろそろ疲れがたまってきているのでしょう。今は戦術を固める大事な時期ではありますが、怪我をしてしまっては何にもならないわけですし、あまり無理をしないで欲しい、と思います。
<02.2.6> 昨日サンフレッチェはガジエフ体制となって初めての対外試合を柏レイソルと行い、久保と李のゴールで2-0で勝ちました。
 トップ同士で戦った前半のサンフレッチェのメンバーは次の通り。
      下田

駒野  川島  上村  服部(→沢田24分)

    桑原  森崎和
藤本          森崎浩
   久保    大木
怪我から復帰したばかりの服部も先発して、日本人選手だけならベストの布陣。対するレイソルは、GK:南、DF:渡辺毅、根引、薩川、MF:薮崎、柳、渡辺光、平山、??(HFでは北嶋と書いてありましたが多分大野でしょう)、FW:北嶋、黄。明神とサンパイオを欠いていたものの、こちらもベストに近いメンバーだったと思われます。さすがに両チームともシーズン初のゲームということで身体が重く、20分過ぎからは「サッカーにならなくなってきた」(広島フットボール)のだそうです。ただ、そんな中でもサンフがたびたび良い動きを見せていたそうで、今西総監督は「改善しなければならないところもあるが、収穫も多い試合だったね」と合格点を与えたとのこと。特に前線でダイレクトパスを繋いで柏を翻弄したところはなかなか見物だったようです。逆に、守備の組織が確立しておらずカバーリングが遅れてピンチになることがあったこと、選手が「追い越す」事があまり出来ずに前線への飛び出しが無かったことなどいくつか課題は見え隠れしたとのこと。それは今後練習を重ねることによって、また新外国人が入ることによって克服していくものと思われます。
 得点ですが、前半の1点はPKから。藤本のパスに反応した大木がペナルティエリア内で倒されて得たチャンスを、久保が決めました。また前半終了間際には藤本のパスを相手がハンドで止めて再びPKを得ましたが、これは藤本が蹴って南の足に当ててしまったそうです。
 後半になるとサンフはメンバーをサテライトに入れ替え、次のようになりました。
      下田

沢田  八田 トゥーリオ 中村
(→河野55分)
    松下  李
山形           西嶋
   中山    高橋
 柏もサテライトメンバーが出場していたようですが、これに対してサンフが圧倒。後半15分には中山のパスを李が叩き込み、結局2-0での勝利となりました。ガジエフ監督は試合後に「柏と広島のレベルの差はないだろう」と語りながら「コンディションが良くないせいか、ミスが多かった。あまりいい試合とはいえない。ただ、場面によってはいいシーンもあった。パス回しはよかったね」と言っていたそうで、かなり手ごたえを感じたのではないでしょうか。今日は大宮との、また明日はG大阪との練習試合が行われます。
<02.2.5> 今朝の中国新聞、および昨夜配信の広島フットボールによると、サンフレッチェは元ブルガリア代表でレフスキ・ソフィアに所属するネスコ・ミロバノヴィッチと契約を結ぶことを決め、水曜日にも代理人と契約交渉を行うそうです。ミロバノヴィッチは突破力のある攻撃的MFで、「運動量が豊富でドリブル技術、守備能力も高く...コリカ以上、との評価を受けていた」(中国新聞より)とのこと。ポジションが藤本や森崎浩と重なりますが、「アジア大会で森崎兄弟、駒野らが抜ける可能性が高いので、中盤の選手が欲しかった」(ガジエフ監督・中国新聞より)と言うのがミロバノヴィッチ獲得の理由だそうです。もう一人の外国人候補は明日にも来日の予定ですが、カメルーン代表歴もあるCBだとのことです。
<02.2.4> 「HFニュース」によると、今週予定されている練習試合のうち明日の柏戦、土曜日の市原戦の場所と時間が確定しました。
2/5(火)15:00 柏レイソル(国分市運動公園陸上競技場)
2/9(土)14:30 ジェフユナイテッド市原(宮崎県総合運動公園ラグビー場)
また、以前2/24に開催とお伝えした福岡戦ですが、2/23に変更になっているそうです。
<02.2.4> 昨日配信の広島フットボールによると、今週からトライアルに来るカメルーン人DFはガジエフ監督が指揮していたアンジ・マハチカラの所属選手だと言うことが分かったそうです。つまり、監督がどんな選手か良く知っていて、かつ選手の方も監督の戦術を理解していると言う事になります。また広島でテストした2人のうち一人とは現在契約についての交渉を進めているとの話もあり、近々外国人選手が揃う可能性も出てきました。
<02.2.3> 広島フットボールによると、昨日の練習では森崎浩、八田に加えて松下がトップに昇格。逆に河野と須田がサテライト練習に回ったそうです。更に午後の練習では15分2本のゲームが行われ、メンバーは次のようだったとのことです。
     【A組】              【B組】

      下田                尾崎

駒野  川島  上村  服部    河野 トゥーリオ 八田 中村

藤本  桑原  森崎和 森崎浩    山形  松下   李   須田

   大木    久保          高橋     中山
 布陣はDFラインがフラットなだけでなく中盤もフラットに並ぶことが多く、攻撃時には桑原、森崎和がどんどん前を追い越してゴール前に飛び出してくる、というもの。また中盤の両サイドもかなりワイドに開き、攻撃の起点になっているそうで、言わばマンチェスター・ユナイテッドのような布陣だと考えられます。マンチェスター・ユナイテッドの場合は、言うまでもなく両サイドのベッカムの正確なクロスとギグスのスピードが攻撃の鍵であり、また真ん中のベーロン、ロイ・キーンの運動量とバランス感覚が中盤を支えています。今年のサンフレッチェが同様の戦術を取るならば、中盤に入る4人の出来がポイントとなりそうです。
 なお、「頻繁に入れ替える」と宣言して事実その通りにされているトップとサテライトのメンバーですが、これまでの流れを見ると昨日のA組のメンバーをレギュラー候補と考えてよさそうです。そしてここに新外国人2人と沢田が入った選手が、開幕スタメンを争うことになるものと思われます。外国人については今週半ばにカメルーン人のCBが合流してテストを行うとのことですが、テストを予定している選手はあと数人いて、最終的に誰になるかはまだまだ分からないと言う状況です。開幕に間に合うのか心配になるところですが、しかし本当に質の高い外国人選手であればちょっと練習しただけですぐにチーム戦術に合わせることができるはず。となると、逆に今レギュラー組で練習している選手でも、新外国人にあっさりとポジションを取られてしまう可能性もあるわけです。チームの層を厚くし、将来につなげるためには今のAチームの選手だけでなく、これに続く選手もレギュラーとして活躍できるだけの力を付ける必要があるわけですし、外国人のいない今こそアピールするチャンスだと思って頑張って欲しいものです。
<02.2.3> 先日はナビスコ杯の日程を紹介しましたが、全体の組み分けは次の通り。
【A組】札幌、仙台、柏、磐田
【B組】FC東京、東京V、清水、神戸
【C組】市原、横浜FM、京都、G大阪
【D組】鹿島、浦和、名古屋、広島
これらのうち上位2チームが次のラウンドに進出し、9/4に準々決勝、10/2に準決勝、そして11月初旬に決勝が行われます。このトーナメントはホーム&アウェイではなく、全て一発勝負になるのも今季の特徴。準々決勝はA組とD組、B組とC組の1位チームと2位チームが対戦することになりますが、それぞれ1位チームのホームで試合を行います。また準決勝については進出チーム決定後に抽選でホームを決定します。
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