3/23〜3/30のSANFRECCE Diary


<02.3.30> 代表のゲームのために1週間空いて、Jリーグ第4節は明日開催されます。広島の相手は、昨年のチャンピオンの鹿島。ここまでの3試合は1勝2敗の10位です。
鹿島 ●2-4○ FC東京 【鹿】平瀬、秋田、【F】小林成2、伊藤、ケリー
鹿島 ■0-1□ 清水  【清】バロン
鹿島 ○2-0● 市原  【鹿】柳沢、小笠原
 開幕戦ではFC東京にかき回されて衝撃の4失点。清水には押し込みながらも点が取れず敗れ、一見調子が出ていないように見えます。が、内容的にはそう悪かったわけではなく、最初は単にACCやスーパーカップの疲れが出ていただけ。「司令塔」がビスマルクから本山に代わったことによる戦術面での問題点も修正され、好調だった市原をも圧倒して勝つなど徐々に盛り返してきています。不安材料があるとすれば、代表で遠征していた鈴木、柳沢、小笠原、中田浩、曽ケ端のコンディションと秋田が出場停止な事でしょうが、経験豊富な選手が多いだけにきっちりとチームを作ってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェは、やはり久保のコンディションが不安材料。鹿島とは違って控え選手とのレベル差が大きいだけに、久保を先発で使えるかどうか、フルに出場できるかどうかでチーム状態が大きく変わります。大木も不調とコンディション不良が続いているようなので、まずは久保を起用して疲れが見えるようだったら大木にスイッチする、というパターンになるかも知れません。
      下田

駒野  川島  ビロング 沢田

   森崎和
         森崎浩
 梅田
      ミロ   藤本

      久保

SUB:尾崎、トゥーリオ、桑原、大木、中山
 ここまで3試合を4-4-2のシステムで戦い2勝1敗というまずまずの成績を残してきましたが、相手となった3チームのここまでの成績を合計すると何と1勝8敗。相手に恵まれたと言ったほうが、たぶん間違いないでしょう。この中で梅田が結果を出し、川島や駒野が伸び伸びとプレーするなど良い面もありましたが、DFラインの不安定さや中盤のプレスの甘さなど不安材料も露呈しつつあります。これをどのように修正してくるのか。そしてチャンピオンチーム相手にどう戦うのか。今後を占う上で重要なゲームになる、と言えるのではないでしょうか。このところ鹿島相手のホームゲームは好内容で勝つ、というパターンが多いので、その「相性の良さ」にあやかりたいものです。
<02.3.30> W杯に出場するアイルランド代表のキャンプ地となる出雲市は、昨日サンフレッチェと「記念試合」を行うことを正式に発表しました。日時は5/25(土)午後3時キックオフで、会場は島根県大社町の県立浜山公園競技場。チケットはSS指定席(7000円)からゴール裏自由席(2000円)まで5種類用意されていて、4/21から島根県内のスポーツ店、V-POINT、オンラインチケット販売網等で売り出す予定だそうです。お問い合わせは記念試合実行委員会(090-6406-3275)までどうぞ。
<02.3.29> 広島フットボールによると、今週はワントップの布陣で練習を行っていたそうです。一昨日は久保、茂木、須田が代表招集で、大木が風邪で練習に参加せず、AチームはGK:下田、DF:駒野、川島、ビロング、沢田、MF:梅田、森崎和、森崎浩、藤本、ミロ、FW:中山というメンバーで、またBチームはGK:尾崎、DF:河野、八田、トゥーリオ、中村、MF:桑原、松下、李、山形、西村、FW:高橋、というものだったそうです。トップは一人というよりもミロと藤本がかなり高い位置でプレーし、また森崎浩が下がり気味で内側に絞り、対照的に梅田がやや上がり目になることが多かった模様。これによって森崎和の負担が軽減され、ボールもスムーズに回るようになっていたそうです。この布陣が鹿島戦でも採用されるのかどうかは久保、大木のコンディション次第だと思われますが、相手はJリーグ屈指の高い技術と組織力を持ったチームです。バックアップメンバーも含めたクラブ全体の総合力が問われる戦いになりそうです。
<02.3.28> 昨日深夜(日本時間)、ポーランドのウージで行われた日本代表とポーランドとの親善試合は、中田英、高原のゴールで2-0と快勝しました。序盤こそ、積極的に攻めてきたポーランドに押し込まれましたが、その後はずっと日本のペース。心配された「欧州組」のコンディションとコンビネーションもまずまずで、W杯に向けてチームが順調に仕上がりつつあることを示したゲームだった、と言えるのではないでしょうか。
 この試合で久保は後半10分ごろから出場しましたが、(期待度と過去の実績を勘案すれば)全体的な出来は良くもなく悪くもない、と言う感じだったと思います。2点リードということで日本はあまり無理をしない布陣を引いていて、久保は前線に張り付いたり右サイドに流れたりしながら起点になってシュートも1本?放ちました。NHKの栗田アナウンサーは「久保はようやくトルシエ戦術を理解した」と言っていました(解説の岡田さんからは「遅すぎますね」と突っ込まれていた ^_^;)が、その言葉通り以前のようなギクシャク感もなく、スムーズにチームに溶け込んでいたような感じはありました。しかしその一方で久保らしい「荒々しさ」はあまり見られず、他のFWと比較して特に優れた資質を見せたか、と言うとそうでもなかったように思います。これを、本番まで残り2カ月となったトルシエ監督がどう判断するか、結構難しいところ。「もう少し使ってみよう」と考えるか、それとも「もう諦めよう」と考えるか。私は個人的には、前者ではないかという気が何となくするのですが...
<02.3.27> 「バランス」をテーマとしてチーム作りを進めるガジエフ監督。広島フットボールでも議論されているように、キャンプから守備練習ばかりしていたにも関わらず、フタを開けてみれば超攻撃的なサッカーを進めています。昨年は3トップにしてはいたものの、中盤から下が守備的な選手ばかりになって「3人で攻めて8人で守る」ことになることもしばしばでした。が、今年はツートップの下に攻撃的な選手を3人並べ、中盤を森崎和が一人で支えるような形になっています。サイドについては片方が上がればもう片方はバランスを取るようになっていますから、バランスを意識しているのは確かですが、しかし攻撃の人数、守備の人数を考えるとかなり前寄りの布陣。シーズン前に今のようなメンバーを予言した人がいたとしても、「そんな『バランスの悪い』形で戦えるはずが無い」と一蹴されたに違いありません。
 だいたいこの前の京都と比べて、どちらがチームとしてのバランスが取れていたかというと、たぶん京都の方でしょう。それでも勝ててしまうのは何故か。単に個人の能力で勝っていたからじゃないか。そんなのが本当に「バランス重視」なの?と思ってしまいます。
 ただ、一言で「バランス」と言ってもいろいろあるのは確かでしょう。別に「守備と攻撃のバランス」に限らず、例えば「肉体と精神のバランス」とか「個人戦術とチーム戦術のバランス」とかもあるはずです。ガジエフ監督の「バランス」の意味が、果たして攻撃と守備についてだけ言っていたのかどうか。ひょっとするともう少し広い意味で、言っていたのかも知れません。
 先日WOWOWで稲本のインタビューを放送していたのですが、彼がアーセナルで注意される事はただ1点、「1対1に負けるな」と言う事なのだそうです。何と、ガジエフ監督と同じ!世界のサッカーが戦術重視、フィジカル重視と巡ってきて再び個人の技術を重視するようになってきた、と言うのは良く言われることですが、ガジエフ監督が目指しているものがその路線上にあることは間違い無い、と思います。そう言う目で昨年のサンフを見て一番目立ったのは、守備と攻撃のバランスの悪さよりも、むしろチーム戦術と個人の技術、精神的なコンディションのバランスの悪さだったのかも知れません。
 今のサンフのサッカーがガジエフの本当の理想の状態かというと、まだまだ判断は出来ないでしょう。何と言ってもこれまで対戦した相手は12位、15位、16位のチームで、それ相手に2勝1敗というのは「結果オーライ」でしかない、とも言えます。本当に苦しむのは、そしてガジエフの本当の姿が見えてくるのは、これからなのかも知れません。そう言う意味では、次の鹿島戦が非常に重要な意味を持ちそうな気がします。
<02.3.26> ブラジル代表がW杯第2ラウンドに進出した場合のキャンプ地誘致を進めていた広島でしたが、昨日ブラジルサッカー連盟から「試合会場以外でのキャンプは行わない」との通告が来たとのことです。これで広島市でW杯の代表のキャンプが行われる可能性は無くなりました。
<02.3.26> 日曜日に行われたサテライトのガンバ戦は、0-1で敗れました。メンバーは、GK:尾崎、DF:西嶋、河野、八田、中村、MF:李、松下、西村、山形、FW:中山(→佐田)。ガンバの素早いプレスとパス回しに付いて行けず、一方的な展開だったとのこと。失点は前半の1点のみでしたが、その他にも何度も攻め込まれ、こちらはあまりチャンスも作れず完敗だった模様です。
<02.3.26> 土曜日に吉田サッカー公園でJFLの愛媛FCとのトレーニングマッチが行われ、2-2の引き分けに終わりました。この試合、サンフの先発は久保以外はフルメンバーで、GK:下田、DF:駒野、川島、ビロング、沢田、MF:森崎和、森崎浩(→大木31分)、ミロ、藤本、梅田、FW:大木(→山形23分)、と大木のワントップの下に梅田、藤本、ミロを並べる布陣だったようです。ゲーム内容についてはふぇりくすさんのむらさきぐま日記に詳しいのですが、それによると序盤はサンフが押していたもののなかなか決まらず、逆に前半38分に愛媛の速い攻撃(起点は広島から移籍した吉田幸生だったらしい)でサイドを破られ失点。これで慌てたか中盤でボールが繋がらなくなってしまったそうです。後半に入るとメンバーを入れ替え、GK:下田、DF:駒野、川島、ビロング(→森崎和66分)、トゥーリオ、MF:沢田、森崎浩(→山形81分)、梅田、ミロ(→大木66分)、藤本、FW:中山、と言う布陣。後半7分に森崎浩のスルーパスにミロが抜け出し、折り返しを藤本が決めてようやく同点に追いつきましたが、その直後にあっという間に1点取られ(完全に守備の集中力を欠いたもので、藤本が呆れたような怒り声を出していたらしい)、その後も愛媛の厳しいプレスにあって全く形が作れなかったとのこと。あまりの酷さに後半22分には森崎和をCBの位置に入れるという見たこともない(^_^;)布陣に変えてきたそうです。そして更に驚くべきことにこの森崎和の「リベロ」が意外に機能。そのおかげで?後半44分に森崎浩のパスからトゥーリオが抜け出して同点に追いつく事が出来たそうです。「格下」相手のトレーニングマッチと言う事であまり気合いが入らなかったのかも知れませんが、それにしてもあんまりな出来で鹿島戦に向けて不安が募るゲームだった模様です。
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