4/7〜4/13のSANFRECCE Diary


<02.4.13> 広島フットボールと中国新聞によると、今日のゲームに茂木が初めてベンチ入りすることが確定的になった、とのことです。このところの練習でもU-19代表のエースストライカーらしい強さ、巧さを発揮しているそうで、昨日も久保が練習を早退した(足首を軽く捻ったため大事を取ったらしい)のに代わって大木とツートップを組んで、堂々としたプレーを見せていたとのこと。これまで2試合出場機会が無く意欲が充満している大木とともに、横浜のディフェンスを切り裂いて欲しいものです。
 今日のゲームはビッグアーチが会場で、キックオフは午後2時。「ドコモ中国デー」ということで、先着3000名の方に「勝ちかちしゃもじ」がプレゼントされます。またイエローブックからはメモ帳を1000名様にプレゼント。ハーフタイムプレゼントやファンクラブ、年間パス会員、5万人の会会員の方への似顔絵タオルプレゼントもあります。また選手サイン会は、上村選手と河野選手。更に紫熊倶楽部/広島フットボールの中野編集長が、今日のゲームの見どころをレクチャーするイベント(ファンクラブサロンにて12時半より・会員限定)もありますので、ぜひお早めにお出かけください。
 テレビ放送ですが、今日はJスカイスポーツ2(ch307)で7時半から。スタジアムで歓喜を味わって、帰宅してからもう一度テレビで喜びに浸りたいものです。
<02.4.12> W杯の中断まで残り2試合。これをホームで戦うサンフレッチェは、明日横浜を迎えます。
 昨年、残留争いのまっただで苦しんだ横浜ですが、今年はチームのまとまりが出てきて本来の実力を発揮し、ここまで負け無しで3位に付けています。
横浜FM ○1-0● 浦和  【横】ウィル
名古屋 ●0-1○ 横浜FM 【横】中村
F東京 △1-1△ 横浜FM 【東】ケリー、【横】ウィル
市原  ●0-3○ 横浜FM 【横】ナザ、清水、ウィル
横浜FM □2-1■ G大阪 【横】上野、中村、【G】OG
 このチームが変わったのは、やはりウィル、奥などの選手の補強の効果だと言って良いでしょう。昨年は守備が堅くボールは支配できるものの攻めが遅く、FWのシュートミスで点を取れずに敗れるというパターンが多かったのですが、今はウィルが決めてくれるという信頼感があります。また奥が中盤に入ったことで、中村へのマークが分散して余裕を持って攻めを構築している、という感じもあります。前節はボール支配率で圧倒したもののウィルのシュートミス等で延長にもつれ込みましたが、引き分けとなる4分前にVゴールを決めるなど勝負強さも出てきています。前節完敗を喫した広島にとっては、厄介な相手であることは間違いないでしょう。
 これに対して、どうしても連敗を止めたいサンフの予想メンバーは次の通り。
      下田

駒野  川島  ビロング 沢田

      森崎和
 梅田        ミロ
      藤本

    大木  久保

SUB:尾崎、トゥーリオ、桑原、森崎浩、高橋
 広島フットボールによるとガジエフ監督は昨日のミーティングで3バックの可能性を否定し、これまでの方向性を貫くことを改めて表明したとの事です。ただ、2試合続けて結果が出なかった1トップはやめて2トップとし、また森崎浩に代えてミロを先発させるとのこと。監督は「ミロは激しく戦ってくれる。スピードもある。パスは浩司の方が上だが、今回はミロを使うよ。浩司は、プロの選手として常に全力で戦うし、クレバーで技術もある。ただ、まだ経験が足りない。しばらくは途中出場で経験を積んだほうがいいかもしれない」と語っていたそうです。鹿島、浦和に連敗したサンフレッチェですが、内容的に悪かったわけではなくちょっとした隙、ちょっとしたミスを突かれただけのこと。横浜は強いチームで調子も良いようですが、広島も決して弱いチームではない。それを、今回は結果で示して欲しいものです。
<02.4.11> 昨日、日本サッカー協会はコスタリカ戦(4/17(水)19:20横浜国際)の日本代表メンバーを発表し、サンフレッチェからは久保選手が選ばれました。今回選ばれたのは次の22人。
【GK】楢崎(名古屋)、曽ケ端(鹿島)
【DF】服部、田中(磐田)、波戸、松田、中澤(横浜FM)、宮本(G大阪)、中田浩(鹿島)
【MF】森島(C大阪)、福西(磐田)、三都主、戸田、市川(清水)、明神(柏)、中村(横浜)、小笠原(鹿島)
【FW】鈴木、柳沢(鹿島)、西澤(C大阪)、久保(広島)、山下(仙台)
 トルシエ監督は記者会見の席上で三都主、明神、中村、中澤、福西、久保、小笠原ら「他の選手を使う良い機会」と語っていて、久保を起用する可能性を示唆しています。これに対して久保も「代表に選ばれて嬉しい。今は調子もいいので、試合に出て自分をアピールし、ゴールを狙いたい。ワールドカップも近づいていることですし、全力で頑張ります」と強い意欲を示していたそうで、待望の代表初ゴールのチャンスはおおいにありそうです。
<02.4.11> 昨日サテライトは広島大学との練習試合を行い、2-1で勝ちました。この日のメンバーは、前半はGK:林、DF:西嶋、河野、八田、佐田、MF:李、須田、田坂、西村、FW:茂木、中山。後半はGK:林、DF:河野、寄井、八田(→須田65分)、佐田、MF:李、松下、西嶋、西村、山形、田村。ゴールは17分に茂木、55分に西嶋でした。
<02.4.10> 昨日ようやく、浦和戦のビデオを見ました。事前に色々と情報を見て、かなりの先入観を持って見たのですが、その上で「内容的にはどうしようもないと言うものでもないな」と言う感想を持ちました。前半、特に1点を失うまでは完全に広島ペース。長短織り交ぜたパスが小気味よくつながり、浦和はカウンターに賭けるしかない、と言う展開だったと思います。失点はその中で生まれた「交通事故」のようなもので、1点目、2点目ともに中盤でこぼれたボールがたまたま浦和にとって良いところに出てエメルソンに良い形で繋がれてしまった、と言うもの。守備のミスといえばミス(特に2点目はビロングが付いているところに沢田か森崎和がサポートに入るべきだった)なのですが、しかしボールの流れといいシュートといいいくつかのアンラッキーが重なったものである程度は仕方がないか、と思われるものだったと思います。前半ロスタイムに3点目を失ったこと、後半またもやカウンターから失点したことで「やる気」が感じられなくなり、自ら立て直しができないままにズルズルと敗れてしまった事は非常に印象が悪いのですが、しかし決して後に響くような内容ではなかった、と思いました。
 ただ、私が問題だと思うのは、そう言う悪い流れを監督が修正できなかった、と言う事です。1点目を失ったすぐ後の22分、ミロを桑原に交代させていますが、少なくともテレビの画面で見る限り、ミロがそれほど悪かったようには見えませんでした。広島フットボールによると「1点目の失点シーンは最悪だった...スローインのボールに対し、全く集中していなかった」のだそうですが、このシーンはミロが前に出てボールを貰おうと思って動き出した後にパスを出した藤本のミスにも見えます。「その後もミロは、何度も集中を切らし、ボールを奪われていた」ようにも見えたのも確かです(「何度も」かどうかは分かりませんが、少なくとも1度はあった)が、それにしてもその場で即刻交代させるほどの「懲罰」が必要だったのか。これによってかえって選手全体が萎縮してしまい、雰囲気を悪くしてしまったように思えてなりません。また交代で入った桑原があまり効果的でなかったこと、後半になってその桑原をも引っ込め、突然練習もしていなかった3バックに変更した事、更にはリードされているにも関わらず攻撃的な選手交代をせずに終わったことなど、この日の采配には疑問点が山ほどあります。せっかく良いバランスでで来ていたのに、交通事故のような失点で浮き足立ち、自らゲームを壊してしまったのは実は監督自身ではないか、と言う思いを強く持ちました。
 ボールを支配して自らゲームを作ろうとする戦術と、守備を固めてカウンターに賭けると言う戦術。言うまでもなく前者は「強者の戦術」であり後者は「弱者の戦術」です。(あくまで一般論ですが。)この日の両チームの向かう方向は対照的で、どちらの方が上等かといえば間違い無く広島の方だった、と思います。ただし広島が磐田などの本当に強いチームと違うのは、若い選手が多くチーム戦術も熟成が足らず、まだまだ未完成だと言うことです。カウンターによる失点を恐れず、自分の力を出せば勝てる、と言う本当の自信を持っていないことです。そう言うチームが「強者の戦術」で、エメルソン、トゥットという類いまれなる武器を持つ浦和に対した場合、ああいう結果になるのは予想の範疇だ、と言って良いと思います。ここでまずいのは、この敗戦をきっかけにして不信が増大することです。監督が選手を、選手が監督を信じられなくなり、チームが崩壊していくことだと思います。次の横浜は強敵で好調を持続していますが、ここには幸いにしてエメルソンもトゥットもいない(ウィルはいますが)ので、取りあえず浦和戦は忘れて、自分たちを信じて戦って欲しいものです。
<02.4.10> 昨日の日刊スポーツと中国新聞によると、オランダリーグ1部のNACブレダが藤本選手の獲得に興味を示しており、移籍に向けての交渉を行っていることが明らかになったそうです。オランダリーグでは昨年移籍した小野が活躍しており、日本人選手への関心が高まっているとのこと。NACブレダは盧の移籍先でありまたアーノルドが広島に来る前に在籍したチームですから、既に広島と「パイプ」があるものと思われます。広島フットボールによると織田強化部長は「『まだ先方から正式なオファーはなく、問い合わせもない。したがって、この件については答えようがありません』と語り、すでに交渉が細部の詰めに入っている、との報道を否定した」との事ですが、藤本自身が海外移籍の指向を持っていること、それを前提としてFIFA公認代理人とも契約している事を考えると、かなり現実味を帯びた話のように思います。サッカー選手としては海外からオファーがあることは良いことですし、チームにとっても移籍金を取って送り出すことは良いことだ、と思います。ですからこの話がまとなるなら、ぜひ成功して欲しいと思います。ただチームとしては、チームを引っ張る数少ない人材の一人である藤本が欠けることは大きな痛手。他のチームを見ても、西澤、稲本、小野の移籍後のC大阪、G大阪、浦和は全て成績を落としているだけに、サンフは本当に大丈夫なのか、かなり心配です。
<02.4.9> 私宛の郵便物の住所が間違っていたので遅くなったようですが、最近ファンクラブから会報「アシスト」(紫熊倶楽部増刊)が届きました。今回のアシストは、インタビュー記事の大特集。その中で特に大きく扱われているのが久保選手。「君は、久保を、見たか?」と題して、堂々16ページにわたるロング・ノンフィクションとなっています。久保竜彦と言う選手の凄さ、可能性の大きさ、そしてこれまでの成長のプロセスをじっくりと書き込んだ渾身の作で、目の前の1勝に一喜一憂する必要はない!と言う気になれるかも。サンフレッチェや久保のファンのみならず、全てのサッカーファンに読んで欲しい文章です。
 藤本選手は巻頭のカラーページから。一見、「やんちゃ坊主」的な風貌と言動の目立つ藤本ですが、その中身は「サッカーが下手になる」ことが怖くて「信号無視さえできない」と言う人間。母や妻など家族を大切にしながらも「サッカーが好きで好きでたまらない」と言う永遠のサッカー少年だという実像を描いています。
 その他、常にマイペースな森崎和。結婚することで大人になった服部。仲間を大切にする下田。そして勉強が嫌いだったからサッカーをした、と言う大木。サンフレッチェのリーダーとして期待される6人の選手の素顔に迫る特集となっています。「アシスト 2002年シーズン開幕特別号」は480円。広島県内の大きな書店、V-POINT、ホームゲーム会場の他、新宿にある広島県のアンテナショップ「ひろしまゆめてらす」でも扱っています。また通信販売については紫熊倶楽部ホームページからお問い合わせ下さい。
<02.4.8> 昨日駒場で行われたJリーグ第5節浦和戦は、久保のゴールで先制したもののエメルソン、トゥットにいいようにやられ4失点で完敗しました。
 下田の出場停止、大木の体調不良でベストメンバーが組めないサンフは、GK:尾崎、DF:駒野、川島、ビロング、沢田、MF:森崎和、森崎浩、梅田、藤本、ミロ(→桑原22分→トゥーリオ45分)、FW:久保、SUB:林、大木、高橋、と言う布陣。これは序盤はそこそこ機能していたようで、5分には右からの駒野のクロスを梅田が戻し、これを森崎和が右からミドルシュート。最後はDFラインのウラに飛び込んだ久保が押し込んで先制しました。しかし17分、ミロのミスからカットされたボールをトゥット、エメルソンのコンビで一気にゴールにまで運ばれると、そこからこのブラジル人コンビによる「ショー」が始まります。32分には左サイドをエメルソンに崩され中央で待ちかまえるトゥットに押し込まれ、44分にはエメルソンが一人で持ち込んでゴール。更に後半13分にもトゥットからのスルーパスをエメルソンに決められてしまいました。どのシーンでもやや下がり目の位置から走り出すエメルソンを捕まえきれず、川島やビロングが付いて行っても簡単にかわされシュートを撃たれています。個人能力が高いことが分かっている相手と1対1にされてしまってはいいようにやられるのも当然のことで、そこをコンビネーションで抑えることができなかったことが、敗因の最大のものと行って良いのではないでしょうか。
 これで浦和は今季初勝利を手にし、サンフは2勝3敗で9位となっています。今季は東京Vや札幌、神戸など調子が上がらないチームが多いため、サンフは内容が悪い割には順位は下がっていませんが、どのチームもこのままで終わるはずは無くこの後立て直してくるのは必定です。この日露呈した守備の弱点をどのように修正するか。そして久保の個人能力頼りの攻撃をどう構築するか。ガジエフ監督の手腕が問われます。
<02.4.7> 広島フットボールなどによると、コンディションが上がって来ない大木は今日も先発を外れることになり、ミロがトップ下で出場することになりそうです。この大木ですが、なかなか状態が上がらないのに業を煮やしたガジエフ監督がコジックコーチに指示してフィジカルに関するデータを収集したところ、疲労回復力がかなり劣っている体質であることが判明したとのこと。そのため練習での疲労が蓄積して、試合でも影響を及ぼしていたそうです。高い技術を持つことは誰もが認める大木ですが、昨年まではコンスタントに力を発揮できない事と怪我が多かったことでなかなかレギュラーを取れませんでした。それは何故なのか。精神的なものなのか、あるいは肉体的なものなのか、と私も少々訝しんでいたのですが、「疲労が抜けにくい体質」だったと言うのはちょっと驚きです。点を取るためには大木の技術と久保とのコンビネーションが不可欠なだけに、彼がフルに出場できないとすれば大きな痛手です。ただ、原因が分かれば対処のしようがあるとも言えるわけで、何とかコンディションを整えて、来週以降はフルに活躍できるようになって欲しいものです。
 なお今日の浦和戦についてガジエフ監督は「エメルソンとトゥットの2トップは脅威。止めることは難しい。ウチの守りが課題をたくさん残している状態だから、なおさらだ...とにかく、厳しい試合になることは間違いない」と警戒心をあらわにしています。DFラインもかなり練習を積んだものの相変わらずコンビネーションが確立していないようですが、昨年浦和に在籍しながらチャンスも与えられなかった川島の意地と、尾崎のコーチングに期待したいところです。今日のテレビ放送はBS-iで午後3時から。スカパーはJNNニュースバード(ch258)で午後10時からの録画放送となっています。
<02.4.7> 今朝の中国新聞の記事によると、高校選抜のヨーロッパ遠征に参加してスイスでのベリンツォーナ国際ユーストーナメントに出場した須田選手が帰国したとのことです。須田は予選リーグの初戦(対ルガノ)に出場したものの前半に右足を、後半に左足を蹴られて下がらざるを得ず、その後も出場できなかったそうです。しかしそれでも得るところは大きかったそうで「キャンプで鍛えられ、フィジカル面では勝負できることが分かったし、ドリブルも通用した」と自信を付けてきたようです。そして「今度はU-18の代表に選んでもらえるよう頑張りたい」と意欲を語っているとのことです。
<02.4.7> 広島フットボールによると、ユースの3年生沖本、木村、2年生馬屋原、吉村の4人は現在イングランドに留学しているそうです。違った環境でプレーさせることでトップ昇格のための実力を付けさせるのが目的で、これは3年前に森崎兄弟と駒野をドイツ・デュッセルドルフに送り出して以来3年ぶり。その後ユースからの昇格選手の活躍が無いだけに、何とか良い経験をして成長して帰ってきて欲しいものです。
<02.4.7> 中国地域の高校生年代のレベルアップを目指したU-18中国リーグは昨日開幕し、サンフレッチェ広島ユースは3-0で幸先の良いスタートを切りました。結果は次の通り。
【A組】
多々良  10-0 山口鴻城
玉野光南 4-2 大社
皆実   2-1 境

【B組】
立正大淞南2-1 水島工
沼田   5-0 米子西
広島ユース3-0 西京

 SANFRECCE Diaryトップページに戻る