6/30〜7/6のSANFRECCE Diary


<02.7.6> 今日は午後5時から、福山市の竹が端運動公園陸上競技場においてヴィッセル神戸とのプレシーズンマッチが行われます。守備の組織の確立、攻撃のオートマティズム、藤本が移籍した場合の代役、森崎和の出場停止対策など再開に向けての様々な課題を、この中断中にどのように解決したかが問われるゲームとなります。広島フットボールによるとこのところのパフォーマンスの低下は、厳しい練習が続いてかなり体力的に落ちていたのが原因だったとのこと。しかし、これから暑い夏に連戦が続くことを考えると、そう言う状況下でも良いサッカーを出来ることが重要です。今日はメインスタンドのブロック指定席が売り切れるなど多くのファンが行くことが予想されますので、その前で面白い、希望が持てるようなゲームを見せて欲しいものです。
<02.7.6> 昨日サンフレッチェは、期限付き移籍した鳴尾、井手口両選手の記者会見を行いました。広島フットボールによると、冒頭で今西総監督は「メンバーを構成する上で人数が不足している世代」である22〜24歳と27〜29歳に軸となる選手が欲しい、としてこの両選手には「完全移籍も視野において」いると期待の言葉を述べました。「ここで1点が欲しい時に使いたい選手。運動量は多いし、身体も張れる。非常にクレバーな動きをすることができる」と期待する鳴尾は、「試合に出るチャンスが欲しかった」と喜びを語りました。そして「FWとして、ゴール前での仕事については自信を持っています。運動量を活かしてスペースをつくる動きも見てもらいたい」「最後まで諦めないサッカーを見せたいと思います。貪欲に常にゴールを狙ってプレイしていきたい」と決意を語りました。また「ビルディングアップやカバーリングができる選手。真ん中も外側もできるバランスのとれた選手」(今西総監督)である井手口は、「急に決まったお話ですので、正直動揺した」と言いながらも「カバーリングやディフェンスの統率に自信がありますね。あと、ビルディングアップ、フィードにも自信はあります」「心の準備はいつもできています。いつ行けと言われても、大丈夫です」と意気込みを語りました。背番号は鳴尾が13番、井手口は34番。早くチームに馴染んで、まずは出場機会を勝ち取って欲しいものです。
<02.7.5> 明日は福山市の竹ヶ端陸上競技場で、神戸とのプレシーズンマッチが行われます。練習再開後いくつか練習試合を行ってきましたが、これまでは全てJ2以下のチームばかりでJ1相手はこれが最初で最後。勝ちを求めるのは当然のこととして、良い内容で試合を終えていいイメージをリーグ再開につなげて欲しいところです。
 明日のメンバーですが、広島フットボールによると昨日の練習では次のような布陣でやっていたそうです。
        下田

  川島  トゥーリオ ビロング

駒野      沢田      服部
    高橋      ミロ

     久保    大木(→梅田)
 FC東京戦では森崎和が出場停止。移籍交渉中の藤本の不在も想定したメンバーでしたが、これが全く機能していなかったとのこと。「『コンパクト』という言葉をどこかに置き忘れてしまった」(広島フットボール)と言う間延びしたサッカーで、スカスカの中盤を高橋、沢田が必死で走り回り、攻め手はロングボールしか無い、と言う感じだったそうです。これに対するサブ組は「仮想FC東京」の4-4-2で、GK:尾崎(→林)、DF:西嶋、八田、大久保[市船橋]、中村、MF:井手口、松下、藤本、森崎和、FW:梅田(→鳴尾)、茂木。藤本、森崎和が中盤を制圧して、内容的にはむしろこちらの方が良かったようです。2週間のキャンプを終えて疲れている、と言う事はあるのかも知れませんが、それにしてもモティベーションが感じられない内容で、不安ばかりが募る出来だったとのこと。明日は多くのサポーターが福山に行って、選手を叱咤激励する必要がありそうです。
<02.7.4> JSkySports2(スカパー307ch)では、5月に行われたトゥーロン国際大会を放送しています。昨日は日本のグループリーグ初戦のアイルランド戦をやっていたので、途中から見てみました。5/9のDiaryでは「終始日本ペースだった」と書いたのですが、実際に見るとそうでもない感じ。2点奪った前半はともかく、後半は立ち上がりからボールを支配されかなり危ないシーンも多かったように思います。U-20代表の頃から課題だった守備の不安定さも相変わらずで、相手のシュートミスやGK藤ヶ谷の好セーブが無ければ3点ぐらい取られていても不思議ではない出来でした。特にこの時間帯は森崎和が画面に出てくる回数が激減し、左SBの駒野は守備に忙殺され、なおかつなかなか止められない状態が続きました。しかしこれを凌いで押し返すと、3バックに変更した事も功を奏して後半の半ばからは日本のペース。森崎和のスルーパスや石川のドリブルから次々とビッグチャンスを作っていました。田原や山瀬がもう少し思い切ってシュートを打てば2点は取れたのではないでしょうか。全体的に見てこのチームでの森崎和の存在感は抜群で、彼がボールに良く絡むときは日本のペース、消えてしまうと相手のペース、と言うのがはっきりしていたように思います。日本代表監督への就任が有力視されているジーコ氏は、五輪代表監督は兼任しないつもりだとのことでこのU-21代表の扱いがどうなるか分からないところですが、誰が監督になっても森崎和が選ばれるのは間違いないでしょう。サンフにとっては、アジア大会の期間中(9月末〜10月半ば)は森崎和がいないと思っておいた方が良さそうです。
<02.7.3> 日本サッカー協会は昨日U-16代表を発表し、サンフレッチェユースからGK佐藤昭大、MF:前田俊介、高萩洋次郎の3人が選出されました。U-16代表は15日から23日までUAEに遠征し、トレーニングと練習試合を行います。
<02.7.2> 一昨日、サテライトと広島県選抜(国体・成年)のトレーニングマッチが行われ、4-0で勝ちました。サンフレッチェのメンバーは、GK:林、DF:西嶋(→西村78分)、河野、八田、佐田(→大野45分)、MF:李(→西嶋87分)、沖本(→須田45分)、高木(→佐田78分)、西村(→山形45分)、FW:中山、木村。得点は高木(12分)、中山(31分)、八田(54分)、山形(89分)でした。
<02.7.1> 21世紀最初の、そして初めてのアジア開催となる日韓W杯(FIFA WorldcupTM Korea/Japan)が昨日ブラジルの5回目の優勝で幕を閉じました。まずはブラジル代表とブラジル国民におめでとうを、そして決勝を戦ったドイツ代表とドイツ国民にもお祝いを述べたいと思います。そしてこの大会に関わった全ての選手、スタッフ、関係者に感謝の言葉を伝えたいと思います。
 初めての共催、波乱が続いたグループリーグ、日韓両国の健闘、伝統国同士が初めて対戦した決勝、久々に6ゴールを越えたロナウドの得点王。この大会を語る言葉は沢山あるだろうと思いますが、私が一番の成果だったと感じるのは色々な意味での「相互理解」が進んだことだと思います。その一つはもちろん、日韓両国の事です。今回の共催は「分催」だ、あるいは「競催」だ等と陰口を叩かれ、実際にそう言う側面もあっただろうとは思います。しかし、どういう形にせよ同時に同じ大会を両国が開いたことは事実で、それに伴ってお互いがお互いを意識せざるを得なかったのも確かでしょう。それによってお互いが仲良くなった面もあれば、かえってそれぞれの悪い面も目に付く事もあった、と思います。特にサッカーファンにとっては、韓国が日本よりも上の成績だったことは、「羨ましい」とか「嫉ましい」とか「悔しい」とか、様々な複雑な感情を呼び起こすことにもなりました。しかし、これはある意味正常な事だと思います。どの大陸でも、隣国は常に意識せざるを得ない存在です。ブラジルとアルゼンチンは永遠のライバルとして今後もお互いを意識し続けるでしょうし、ドイツ、イングランド、オランダ、フランス、イタリアなど欧州の強国はそれぞれのライバル関係を続けて行くはずです。それと同じように、あるいはそれ以上のものとして、日韓両国はお互いを意識しあいながら関係を続けて行く宿命にあるわけです。そう言う意味で、今回の大会は両国関係が一つ前に前進した良い機会だったと言えると思います。
 もう一つの「相互理解」は、日本と(多分韓国とも)世界の他の国との関係です。欧州や南米の多くのサッカーファンにとっては、日本は遥か彼方の国です。中田英のおかげで以前ほどは「日本でもサッカーをやっているのか?」と言う疑問は出なくなったとは思いますが、それでも日本のサッカーはほとんど知られていなかった、と言うのが実際のところだと思います。しかし今回、日本代表がそれなりの成績を収め、そして良い雰囲気で大会を成功させたと言うことで世界の他の国の日本に対する見方も変わって来ているはずです。そしてそれは多くの日本人にとっても同様です。大会前に一番心配されたフーリガン。様々なところでその「恐ろしさ」が強調され、未知の恐怖(?)が広がっていましたが、しかし実際に日本を訪れたサポーターは「サッカーを楽しむ心」を残して行ってくれたと思います。祭りの後と言うのは寂しいものですが、今回のW杯が終って感じる寂しさの一端は、たぶんイングランド人やアイルランド人、メキシコ人、ブラジル人など多くの国のサポーターが明るい雰囲気を振りまきながら去って行った事によるのでしょう。
 そして最後の「相互理解」は、多くのサッカーファンで無かった人が興味を持ってくれたこと、だと思います。今回のW杯では日本代表が注目されたのはもちろんでしたが、それ以外のゲームも軒並み注目されていました。それはベッカム人気や韓国に対する興味等の側面もあるでしょうが、それだけでないでしょう。サッカーと言うスポーツの面白さ、醍醐味が、これまで興味を持たなかった人にも浸透したからだ、と言って間違いないものと思われます。それが、すぐに「文化」として定着するかどうか、と言うとそれは分からない。むしろメキシコ五輪の銅メダルの後のように、忘れ去られてしまう危険性もあると思います。そうならないようにするには、今後この流れをJリーグに繋げて行かなければならないでしょう。「W杯は面白かったが、Jリーグはつまらない」と言われないように、日本のサッカーの質を高めて行かなければならない、と思います。それが、今後の日本のサッカーに関わる人、特に選手の責任であると思います。そしてそれを励まし、引き出して行くのは我々ファン・サポーターの義務だと思います。
<02.6.30> 昨日別府で行われた大分との練習試合は、2-3で敗れました。
 オフィシャルホームページなどによると、主力組が出場した前半は次のようなメンバーでした。
        下田

   川島 トゥーリオ ビロング

        沢田
駒野              服部
        高橋
   梅田        大木
        久保
 リーグ再開後の初戦は森崎和が出場停止だと言うことを考え、沢田をボランチに入れた布陣。キャンプの最終日と言うことで疲れが溜まっており、また前日に筋トレを行っていたと言うことで全体的に動きが鈍かったそうで、ボールが落ち着かずパスミスからカウンターを食らうシーンが多かったとのこと。前半18分に服部のクロスに大木が合わせて先制しましたが、35分にはセットプレーから失点して前半は見どころの無いままに終了したそうです。
 後半になって、両チームともメンバーを大幅に入れ替えてサンフは次のようになりました。
        尾崎

  井手口 トゥーリオ ビロング

     森崎和  松下
中村              服部
    茂木      藤本
        鳴尾
 控え選手が中心となったサンフに対し、大分はアンドラジーニャ、ファビアーノを起用してくるなど後半のメンバーの方が質が高かった模様。そして井手口と他の選手とのコンビネーションが悪いと見るやここを集中的に攻めてきて、6分にはその右サイドを突破されて失点したとの事です。
 後半19分、サンフは更に3人交代して次のような布陣になりました。
        尾崎

   井手口  森崎和  八田

        松下
西嶋              中村
        藤本
    木村      茂木
        鳴尾
 その交代の直後、ヘディングのボールが絶妙のループシュートとなってしまい3点目を失います。右サイドを突破した西嶋のクロスを藤本がダイビングヘッドで決めて1点差に追いつき、その後もリベロに入った森崎和を中心にボールを支配。両サイドから何度もクロスを入れて攻めたそうです。しかしトップにボールが渡らずタイムアップ。2-3での敗戦となりました。
 この試合、キャンプの最終日の仕上げの場と言うことで期待も大きかったようですが、どうも見るべきところの少ないゲームだった模様。昨日配信の広島フットボールでは「課題の一部が解決されないままの状況となっていることが明白になり、筆者はややショックを受けて」いる、と書くほどのものだったようです。戦術がなかなか浸透せず中断前に苦戦したサンフレッチェにとって、このキャンプは立て直しのための最後のチャンス。そこで見るべき成果が得られなかったとすれば、今後に向けて不安が増大するのも仕方のないこと、と言えるでしょう。ただ、練習再開後3週間と言うのはちょうど疲れが出てくる時期。リーグ再開まで2週間あるので、その間に調子を上げれば良いと言う考え方もあると思います。特にこれからは暑い夏に差しかかり、体力的にも精神的にもきつくなって行きます。監督が試合前に筋トレを課した意図は分かりませんが、チーム全体のバイオリズムを(科学的に?)考えて敢えて厳しい状況を作ってゲームをして見たかったのかも知れません。藤本の移籍がなかなか決まらないこと、新戦力が2人加わった事などチームがまとまらない部分もあるのかも知れませんし、長いようで短い2週間を有意義に使って、良い準備をして欲しいものです。
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