7/14〜7/20のSANFRECCE Diary


<02.7.20> 今日の市原戦ですが、昨日配信の広島フットボールと今朝の中国新聞によるとやはり4バックで行く模様。相手の攻撃をどう抑えるかについては監督からはっきりした戦術的な指示が出ているようで、それをきっちりと理解してゲームで出すことが出来るか、そして相手の出方に応じて微調整が出来るかどうかがポイントになるでしょう。とにかく集中を切らさないこと。そして勝ちたいと言う気持ちで負けないように戦って欲しいものです。
 今日の試合会場は市原臨海で、午後6時半キックオフ。今日のテレビ中継は無く、22日月曜日の午後10時から(JSkySports2、スカパーch307)が最初の録画放送となります。市原まで行けない人は、ネットやテレビの途中経過を見ながら一喜一憂するしかなさそうです。
<02.7.19> 木村監督が「監督」となって初采配の相手になるのは市原。昨年攻撃的サッカーを旗印に躍進しながら、監督が突然退団して修正を余儀なくされるなど、広島と同様の経緯をたどってきています。またここまでの成績も2勝2分け4敗の勝ち点8で、サンフの2つ上の11位と似たようなものとなっています。
市原  ○2-1● 京都  【市】崔2、【京】鈴木
神戸  ●0-1○ 市原  【市】崔
市原  ●0-2○ 鹿島  【鹿】柳沢、小笠原
市原  ●0-3○ 横浜FM 【横】ナザ、清水、ウィル
FC東京 △1-1△ 市原  【F】宮沢、【市】茶野
市原  △1-1△ 清水  【市】和多田、【清】三都主
G大阪 ○3-0● 市原  【G】遠藤、森岡、松波
市原  ■3-4□ 名古屋 【市】大柴2、ミリノビッチ、【名】ウェズレイ3、酒井
 2連勝で立ち上がったものの、その後2引き分けを挟んで4連敗。リーグ戦では3月半ば以降勝ち星が無く、勝ちに飢えている、と言う意味では広島以上と言えるでしょう。攻撃陣は怪我から回復していない崔の不在が大きいのですが、それを和多田、大柴、阿部、羽生らの好調が補っていて、名古屋戦の前半は相手を圧倒しています。ただ、守備の落ち着きの無さはサンフ並?の弱点。前節も常に先手を取る展開に持ち込みながら、後半は運動量が落ちて逆転負けを食らっています。ここまで8試合の得点8,失点15もサンフ(得点9,失点15)とほぼ同じ。お互いに最後まで集中を切らせずに戦い抜くことが出来るかどうか、が両者にとってのポイントとなりそうです。
 これに対するサンフレッチェですが、広島フットボールによると昨日は次のような布陣で練習していたそうですので、それを予想メンバーとします。
       下田

駒野 トゥーリオ ビロング 服部

       沢田
    松下   森崎和

       藤本
   久保      大木

SUB:尾崎、井手口、川島、森崎浩、高橋
 形としては、ボランチを3枚置いた4-3-2-1。しかし沢田は明確に下がり目のポジションで、場合によってはDFラインに入って中央の守りを固める形になるようです。この形は、実は昨年の天皇杯の清水戦と同様のフォーメーション。木村監督は記者会見で「システムについては、相手チーム等の状況によって使いこなされるようにしておきたい」と語っていますが、これこそが状況に応じて4バックにも3バックにもなりうる、監督が理想とするシステムなのかも知れません。広島フットボールによると市原戦はこの先発になるか、あるいはビロングの代わりに井手口を入れるかどちかになるとのこと。いずれにしろ激しい撃ち合いが予想されるので、攻守の切り替えの速さとここ一番での集中力が、勝負の分かれ目となりそうです。
<02.7.18> 昨日サンフレッチェは、ガジエフ氏の監督退任と木村孝洋氏の新監督就任に関しての記者会見を行いました。
 冒頭、今西総監督は「初めての海外の仕事と単身生活でストレスがたまり、体調を崩していたのですが、帰国した折りに周りから無理をするな、と言われたそうです。これ以上日本でやることは難しい、と判断し、『辞めたい』という申し出がありました」と、これが解任ではなく辞任であると説明しました。これまで外国人監督に指揮を任せてきたサンフレッチェは、監督には時間を与えてじっくりとチーム作りに取り組んでもらうことをコンセプトにしてきました。特にこの数年間は、優勝を狙うと言うよりも「代々の監督には若手の育成と指導者の育成、共に依頼して」きたそうです。しかしようやくその甲斐があって選手のレベルが上がってきて、昨年の2nd stageは3位と言う結果も残しています。そこで今西総監督は「今までのように1年〜1年半の時間を外国人監督に与えるようでは、いつまでたっても優勝を争えない。そろそろ半年くらいで監督の描いているサッカーの実現を期待する時期にきた、と思って」いたそうです。しかしながらガジエフ監督は「やや期待外れだった」とのこと。「日本人の考え方、レベルといった、様々な情報を与えてサポートしてき」たにも関わらず、「日本人にはきめ細かな指導をしてほしい...自分はこういうサッカーがしたい、とか、うまくいかないのはここに原因がある、とか、細かく説明してやって初めて修正できる、ということを何度も言ってきた」にも関わらず、修正できなかった。そこで監督を交えて今後について検討して、監督を交代することが最善の策であることを確認した。それが、サンフレッチェとしては初めての監督の途中交代に至った経緯だったようです。
 監督就任が決まった木村孝洋氏は、1957年生まれの45歳。早稲田大学卒業後、膝の故障もあっていったんは競技から離れ、府中中学校で保健体育の先生として2年間勤めました。しかしその間に膝が完治。再びサッカーをやりたい、と言う気持ちが高まって、83年にマツダ入りして88年までMFとしてプレー(55試合出場1得点)しました。引退後はマツダの社員として仕事に集中し、工場勤務や飛び込みセールスも行っていたそうです。しかし再びサッカーへの情熱に突き動かさせて95年にサンフレッチェ入りし、最初はヤンセン元監督の通訳として、その後はユースの監督として「コーチ学」を学び、99年に公認S級ライセンスを取得しています。これまでトップチームで指揮を執ったのは3試合(昨年の天皇杯の仙台戦、清水戦とFC東京戦)しかなく経験不足が一番のネックですが、ユースで森崎兄弟と駒野を育成してきた経験、昨年以降チーム練習を中心になって担ってきた経験、そして社会人として働いた経験などは豊富に持っています。また、チームと選手について誰よりも良く知っている、と言うメリットもある。従って監督としてのポテンシャルとしては十分なものがあると言えそうです。
 会見の席上で木村新監督が「昨年の秋、いいサッカーをやって勝てた、という経験を持っています。それを参考にしたい」と語っているように、当面はヴァレリーサッカーの継承と発展、と言う形で指揮して行くものと思われます。が、チーム作りに「短期間ですぐに問題を解決する特効薬は」ない(木村監督)わけで、ここですぐに結果を出すのは難しいでしょう。まずはガジエフ監督の元で崩れてしまった「チーム一丸」の気持ちを選手に思い出させて、出てきた課題を一つ一つ修正して行くしか無い。そしてその上で、勝利を追及して行くことになると思います。1st stageはこれから1ヶ月間に7試合をこなすと言うハードスケジュールで、誰が監督になったとしても難しい舵取りが求められます。はっきり言って、当面は負け続けることになるかも知れません。しかしそれでも、選手には新監督の元に団結して、規律を持って戦って欲しい。新監督を信頼し、その言葉を良く聞いて最後まで諦めずに戦って欲しいと思います。そして我々ファン・サポーターは、この重要な決断を下したクラブを、そして木村監督と選手たちを信じて応援するしかない、と思います。
<02.7.17> 中国新聞と広島フットボールによると、サンフレッチェは今日、ガジエフ監督の退団と木村ヘッドコーチの監督昇格を発表しました。昨日、今西総監督らが再来日していたガジエフ監督を交えて進退について協議し、「このままではチームの立て直しは困難。監督が退くのがベストの選択」との結論に達して退団が決まったとのこと。これまで監督の契約半ばでの交代が無かったサンフレッチェとしては異例の事ではありますが、しかし「解任」と言う最悪の事態だけは避けることができた模様です。後任監督は木村孝洋コーチで、当面は昨年の「ヴァレリー路線」を踏襲したようなサッカーを目指すものと思われます。
<02.7.16> 全広島サッカー選手権(天皇杯広島県予選)2回戦が日曜日に行われ、サンフレッチェ広島ユースなどが準決勝に進出しました。
【準々決勝】
広島教員 3|2-0|1 福山大
      |1-1|

広島FC 4|2-0|0 NKK福山
      |2-0|

広島大  0|0-0|0 広島経大
      |0-0|
     PK|4-3|

サンフレッチェユース5|2-0|1 広島フジタSC
      |3-1|

<02.7.15> 昨日行われたFC東京戦は、前後半に2点ずつ奪われ0-4で敗れました。
 緊急帰国したガジエフ監督に代わって指揮を執る木村ヘッドコーチは、次のような先発メンバーでこのゲームに臨みました。
        下田

   川島 トゥーリオ ビロング(→井手口45分)

     松下    沢田
駒野              服部
        藤本(→茂木77分)

     久保    大木(→高橋69分)

SUB:尾崎、中村
 立ち上がり5分間は東京ペース。高い位置からボールを奪われて押し込まれシュートを打たれますが、下田の好セーブで凌ぐと反撃に入ります。まずは藤本のスルーパスから大木がシュート。直後のCKのこぼれを、上がっていたビロングがシュートを打ちましたが、これはGK正面でキャッチされます。その後、15分頃から35分頃にかけては完全に広島ペース。藤本のループパスで飛び出した久保がシュートを打ったり、藤本がドリブルシュートを放ったり。26分には藤本の速いリスタートから大木がスルーパスを出すと、飛び出した久保が左足シュート!(土肥が好セーブ。)更に藤本が抜け出して角度のないところから右足で強烈なシュート!(ポストを激しく叩く。)その他にも度々藤本が低い位置からロングパスを出してチャンスメイクし、何度も東京のゴールを脅かします。しかしこう言う時間帯に得点を取れないとえてして流れが変わるもの。36分に藤本のスルーパスで抜けた服部がシュートを打たずにクロスを狙って止められると、その直後に石川からのスルーパスから戸田にゴールを決められてしまいました。これで精神的に崩れてしまったのか、その後は東京のペース。DF陣の足が止まり、守備がバラバラになってしまい、43分には再び戸田に中央をワンツーでぶち抜かれて追加点を許します。結局は、良いリズムの時間帯が長かったもののシュートミスと相手GKの好守で得点できなかったのが響いた、と言う展開でした。
 木村コーチは、石川、戸田を止められず攻撃参加ばかりしていたビロングに代えて、後半から井手口を投入します。立ち上がりこそ他の選手とのコンビが合わずピンチを招きましたが、その後は堅実なプレーを見せて石川を抑えます。また前半は消えていた松下が、後半に入って見違えるような積極性を見せます。2分にはゴールライン際まで上がって左からクロス。5分にはロングパスを駒野に預けると、40m程の猛ダッシュを見せてペナルティエリアに入ってボールを受け、決定的なシュートを放ちます。更に後半10分には惜しいFKを放ちますが、いずれも土肥のファインセーブに阻まれます。何とか1点を返したいサンフは、高い位置からプレッシャーをかけて波状攻撃で東京のゴールを狙います。14分には大木に当てたボールを久保が強烈なシュートを打ちますが枠の外。久保はその後も何度も単独で突破を図ったり遠目からでも積極的にシュートを打ちますが、なかなか枠を捉える事が出来ません。22分にはゴール前で反転してシュートしようとした大木が、相手DFの足の裏を見せたタックルに倒れます。ここから素早いリスタートでゴールを狙いますが東京は集中を切らせておらず、逆にカウンターを受けてやむなくゴール前で倒してFKを与えます。これを蹴った宮沢のボールは、強烈な弾道でゴールの右上隅へ。下田が触れたものの勢いに押されてゴールを許し、あまりにも痛い3失点目となってしまいました。
 この後も何とか1点を、とあの手この手を繰り出すサンフ。しかし前半から攻め続けながらゴールできなかった事による疲れが響いたのか、ボールが繋がらなくなります。高橋、茂木を投入して前線の運動量を増やそうとしますが、残念ながら機能せず。逆に「守ってカウンター」に徹する東京の餌食となります。後半38分には右からのCKを松下が蹴って鋭いボールをゴール前に送りますが、しかしこれもまた東京に拾われてカウンター。ケリーが左サイドに十分に引きつけて逆サイドに振ると、そこには絶好調の戸田が余っていて、あっさりと頭で押し込まれてハットトリックを許します。結局ゲームはそのままタイムアップ。これまで勝ったことの無かった(ナビスコ杯を除く)東京スタジアムの壁は、今度も破ることは出来ませんでした。
 このゲーム、0-4と言うスコアはどう見ても完敗で、言い訳のきかないものだったと思います。特に1点を失ってから前半終了までの時間帯は、課題だった守備の脆さ、精神的な弱さが出たもの。これを修正しない限り、いつまで経っても不安定な戦いは避けられないでしょう。ただ、その点を除けば内容的には悪くなかったと思います。特に前半の前半、後半の前半は中盤のプレッシャーが良く効いてゲームを支配していましたし、また攻撃面では昨年を思わせるようなファンタジーを連発していました。少なくとも前週の神戸戦で見られたような、やる気の無さそうなプレーは一切無し。リーグ戦初出場の服部、松下、井手口もそれぞれ持ち味を発揮して、チーム全体に「前に進もう」と言う意欲を感じました。広島フットボールによると、試合後の選手の表情は一様に明るかったとのこと。今西総監督は「0−4だから、いいはずはない。でも、間違いなくよくなっている」と語り、更にFC東京の原監督も「前半のチャンスを一つでも決められていたら、結果は逆。0−5でやられたとしても不思議じゃなかったよ」と言っていたそうです。良いサッカーを続けていれば、いずれは報われる。それは、京都サンガの戦いを見ていても分かります。我々ファン・サポーターは、今は選手とスタッフの言葉を信じるしかないのではないでしょうか。
<02.7.14> 広島フットボール等によると、ボランチには松下が起用される方向になった模様です。昨年までのリーグ戦出場はわずか3試合。今年もまだリーグ戦の出場はありませんが、ナビスコ杯では第5,6節にフル出場しています。また神戸とのPSMでも途中出場し、決定的なロングパスを放って久保の決定機を演出しています。ロングパスの精度の高さ、FKの質は新人の頃から折り紙付きで、課題だった運動量の少なさもかなり改善されてきているとのこと。隣に位置する沢田の指示を信じて、思い切ってプレーして欲しいものです。
 今日のキックオフは7時からで、テレビ放送はBS-iで生中継があります。またスカパーはJNNニュースバードで10時から録画放送です。
<02.7.14> 昨日、天皇杯の広島県予選を兼ねた全広島サッカー選手権が開幕し、サンフレッチェユースなどが準々決勝に進出しました。
【1回戦】
福山大   9-0 美鈴が丘高
広島教員  1-0 広島工大
NKK福山 1-0 観音高
広島FC  2-1 福山平成大
広島経大  1-0 皆実高
広島大   5-2 H"IDE
広島フジタ 3-2 修道大
サンフレッチェユース 4-2 マツダSC

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