8/11〜8/17のSANFRECCE Diary


<02.8.17> 広島フットボール等の情報では、U-19代表帰りの茂木、コンディション不良の森崎浩、更に高橋を外して梅田、ミロ、中山を遠征メンバー入りさせたそうです。この3人はガジエフ監督の元で評価が高かった選手で、特に梅田とミロはレギュラー格でした。木村監督就任以降はチャンスが無くなりましたが、しかしそれで腐ることなく練習を続けていたのがこの抜擢に繋がった模様。先発するかどうかは分かりませんが、出場のチャンスを与えられれば全力でプレーして、そしてチームに勝利をもたらして欲しいものです。
 今日の試合会場は神戸ユニバで、午後7時キックオフ。この会場はあまり良い思い出がないのですが、しかし今はそんなことは言ってはいられません。何としてでも勝って、いい雰囲気で2nd stageに繋げて欲しいものです。テレビ放送ですが、生放送、同日録画とも無くJSkySports1の21日(水)の13:30からの放送が最初となります。神戸に行くことの出来ない人は、途中経過を見ながら気をもむしか無さそうです。
<02.8.16> 5連敗の14位と後の無くなったサンフレッチェの明日の相手は神戸。前節に続いてすぐ下の順位の「眼下の敵」が相手です。
A■0-1清水  【清】バロン
H●0-1市原  【市】崔
A○3-1G大阪 【神】播戸、西谷、三浦知、【G】マグロン
A■1-2仙台  【神】アタリバ、【仙】マルコス、山下
H■0-1磐田  【磐】福西
A△1-1東京V 【神】ダニエル、【V】マルキーニョス
A■0-1柏   【柏】OG
H○1-0札幌  【神】土屋
H■1-2京都  【神】シジクレイ、【京】斉藤、朴
A●1-4名古屋 【神】三浦知、【名】ウェズレイ2、中谷、ヴァスティッチ
A●0-1鹿島  【鹿】エウレル
H●0-2浦和  【浦】福田、田中
A●0-3横浜FM 【横】ナザ、ウィル2
H□2-1F東京 【神】シジクレイ、三浦知、【F】アマラオ
 城、平野、西谷、播戸など著名な選手を次々と補強して、攻撃的サッカーを掲げて出発した今季のヴィッセルでしたが、結局は看板倒れ。チームとしてのバランスの悪さを最後まで解消できず、川勝前監督は名古屋戦の後に辞任しました。そしてその後を次いだ松田監督はバクスター譲り?の4-4-2を採用。浦和戦、横浜戦こそ結果が出せなかったものの、チームに「規律」を植え付けました。そして前節FC東京戦では三浦知を外して城、播戸のツートップを先発させると言う「賭け」に出て、これが結果的には成功。途中投入の三浦知が延長Vゴールを決めて、連敗を5でストップさせました。新監督になって「勝利」と言う結果を出し、チームには安堵感と自信が漲っているはず。もともと能力の高い選手が揃っているチームですから、ここで一気に勢いに乗ろうと考えているに違いありません。
 これに対するサンフレッチェですが、今週はずっと吉田で練習を積んで修正を施しているとのことです。ただ、問題はU-21代表候補の4人とU-19代表の茂木が不在だったこと。特に森崎和と松下は要となるポジションなだけに、チーム戦術の熟成のためにはややマイナスだったと思われます。ただ、今回の合宿は顔合わせ程度のもので疲れはそれほど無かったでしょうし、また他チームの選手たちと一緒にプレーすることでこの4人の選手の精神的なコンディションにも良い影響があったはず。胸を張って遠征に参加するためにも、是非ともここで「勝利」と言う結果を出して欲しいものです。
 サンフレッチェのメンバーですが、次節は累積警告でトゥーリオが出場停止。せっかくビロングとのコンビネーションが確立してきたところで、この穴は正直言って非常に痛い、と言えるでしょう。そこを埋めるのは本来なら井手口の役割ですが、仙台戦や東京V戦では致命的なミスが目立っただけに起用するかどうかは難しいところ。チームの雰囲気を変えると言う意味で、八田の起用があるかも知れません。
       下田

     八田 ビロング
駒野            服部
       沢田
    森崎和   松下

       藤本
   久保      大木

SUB:尾崎、井手口、中村、森崎浩、高橋
 内容が良い、と言われながら結果が出ない木村サンフレッチェ。ここは我慢すべきか、それとも修正を施すべきか判断が難しいところです。特に得点力不足をどうすべきかが難しいところ。結果を出せないツートップに代わって茂木を起用するのも面白いと思いますが、U-19代表で試合出場して疲れが溜まっている(はず)ところで無理はさせられないのではないでしょうか。とにかくこのチームのエースは久保。そしてそれをサポートするのが大木と藤本の役割です。彼らには彼らの責任を自覚してもらって、そして何としてでも相手の守備を打ち破って欲しいものです。
<02.8.16> 昨日日本サッカー協会は中国遠征を行うU-21日本代表を発表し、サンフレッチェからは候補入りしていた4人全員が選出されました。今回選ばれたのは次の21人。
【GK】藤ヶ谷(札幌)、上野(京都)
【DF】池田(清水)、茂庭(F東京)、那須(横浜FM)、上本(磐田)
【MF】森崎和、森崎浩、松下、駒野(広島)、石川(F東京)、鈴木(浦和)、
    野沢、青木(鹿島)、阿部(市原)、山瀬(札幌)、田中隼(東京V)
【FW】松井(京都)、平本(東京V)、中山(G大阪)、田中達(浦和)
 合宿に参加したメンバーと比べてみると、「落選」したのは黒河(清水)、岩丸(神戸)、富沢(東京V)、前田(磐田)の他、J2所属の5選手。今回は8/22のU-21中国代表戦が目的なので、クラブ事情(J2は8/21に試合がある)を考慮した選出なのだろう、と思います。サンフレッチェとしては代表に4人も選ばれたのは素晴らしいことですが、しかしこちらのチームの状態を考えるとそう大喜びもしていられない、と言うのが正直なところ。この4人には選ばれたからにはぜひ試合に出場して、そして活躍して欲しい。そして逆に試合に出ないぐらいならチームに戻ってきて欲しい、と思います。
<02.8.12> 日曜日に雁ノ巣で行われたサテライトの福岡戦は、2-1で勝ちました。サンフレッチェのメンバーは、GK:林、DF:佐田、八田、川島(→河野45分)、西嶋、MF:中村(→須田45分)、李、梅田(→沖本61分)、西村、FW:中山、木村。得点者は梅田(46分)と木村(86分)で、失点はOG(84分)でした。
<02.8.11> 「日本代表ニュース」によると、今井前監督の解任後後任が決まらないアビスパ福岡が、サンフレッチェユースの中村重和氏を有力候補に挙げ近日中に交渉を行うことが明らかになったそうです。もし中村氏が就任すれば、サンフレッチェ出身のJ2クラブの監督は大分の小林監督に続いて2人目。神戸の新監督に就任した松田氏もサンフレッチェのOBで、小野氏や横内氏等代表のコーチなども含めるとサンフレッチェの出身者が指導者になるケースが増えています。これは広島の指導者育成のシステムが評価されていると言うことだと思われますが、とすると木村監督はある意味その「頂点」にいる人だ、と言って良いかも。連敗が続いて木村監督の手腕に疑問の声が上がってきているかも知れませんが、個人的にはもう少し時間を与える必要があるのではないか、と思います。
<02.8.10> これはまさに、泥沼。昨日のサンフレッチェは東京Vに延長の末敗れて5連敗。順位も14位になりました。
 敗れたとは言え内容の良かった磐田戦。その流れを重視したのか、木村監督は全く同じメンバーで臨みました。
       下田

   トゥーリオ ビロング
駒野 (→井手口90分)   服部
       沢田
    森崎和   松下(→森崎浩45分)

       藤本
   久保      大木(→高橋45分)
   (→茂木76分)

SUB:尾崎
 逆に東京Vは初先発のGK高木義など若手を多く起用してきます。東京Vはエジムンドのキープ力を中心に足元へのパスを繋いでサンフを走らせる作戦で来ますが、これが正解。序盤からペースをつかんでサンフレッチェゴールに攻め込みます。ビロングのスピードと技術、下田の好セーブ連発のおかげで失点こそありませんでしたが、エジムンドが引きつけパス交換で振り回されているうちにサイドにフリーの選手ができて突破される、と言うパターンの攻撃にさらされ続けます。逆に攻撃はボールキープがままならず、雑なパスが多く攻め込んでもすぐにカウンターで跳ね返される、と言う感じ。中盤、特に森崎和と松下の動きが悪く、また久保、大木もボールを失うことが多くなかなか有効な攻撃を構築できません。真夏の夜、サンフはただただ疲弊するばかりのサッカーで、前半を終了しました。
 後半に入って木村監督は同時に2人交代させてテコ入れを図ります。これが成功したのは高橋の方。高橋は最初からエンジン全開で走り回り、ヘディングの強さとスピードで攻撃のリズム作りに貢献します。しかし逆に森崎浩の方は全くダメ。久々のゲームで試合勘が戻っていないのか動きもパスの質もイマイチで、中盤は全く活性化しません。「命の綱」のサイド攻撃もほとんど構築できず、服部、駒野は守備に忙殺されます。それでもゴールライン際からのクロスから久保の決定的なヘッドが2度ほどありましたが、いずれもシュートはバーを越えて行きます。後半31分にはこの久保に代わって入った若武者・茂木の奮闘でようやく得点の予感が漂うようになりましたが、しかし疲弊した中盤ではそこまでボールを運ぶこともできず。延長開始早々に猛攻を仕掛けたもののそれも実らず、最後はクリアミスを小林大に押し込まれてジ・エンド。サンフレッチェは「鬼門」の東京スタジアムでまたも勝てず、連敗脱出の願いは叶いませんでした。
 このゲーム、客観的に見てうまく戦ったのは東京Vの方。足元へのパスで相手を走り回らせ、じっくり構えて相手の疲れを待つと言う夏場の連戦にふさわしい戦術をとってきました。それに対してサンフの攻撃は、早く攻めるところとキープして上がりを待つところの判断が悪く結局は一人ひとりの突破に頼るだけ。ゴール前にクロスを入れても精度が悪く、また前線に上がっている枚数も少なくこぼれ球を拾っての波状攻撃ができませんでした。戦い方の柔軟性の無さ、端的に言えば「若さ」が裏目に出た戦い方で、敗れるべくして敗れたゲームだったと言わざるを得ないでしょう。選手の頑張り、特に下田、ビロング、高橋、茂木の奮闘は目に付きましたが、チーム全体の力になっていない言わざるを得ないと思います。ガジエフの退団により引き継いだ木村監督は、システムとメンバーを固定して戦う方向性をはっきりさせた。それは間違いでは無かったと思います。が、それも相手に合わせて微調整を行ってこそ結果を出せると言うもの。「勝ち」と言う特効薬が無い中で自信と確信を持って戦うためには、もう一工夫必要なのは明らかでしょう。昨日は札幌、神戸が泥沼から抜け出して、下位の争いも様相が変わってきそうな気配です。シーズンはまだ半分も終っていない、今はまだ焦る段階では無いとは思いますが、しかしここで何らかの修正を施さなければズルズル行ってしまうのは必定です。木村監督と選手はサポーター以上に辛いだろうと思いますが、何としてでも来週までに「答え」を見つけて、そして今度こそ良い結果を出して欲しいと思います。
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