8/4〜8/10のSANFRECCE Diary


<02.8.10> 広島フットボールによると、木村監督は「中盤から攻撃陣のコンディションを見て、ミロを連れていく」と語っていたそうです。中盤、特に沢田、森崎和、松下の3ボランチが奮闘している今のサンフレッチェですが、連戦でかなり疲れが溜まっているはず。森崎浩も含めたサブメンバーをどう活用するか、がポイントになるでしょう。持ち過ぎやラフプレーなど自己中心的なプレーが目立っていたミロですが、このところ高いモティベーションで練習しておりチームのやり方にも馴染んできたとのこと。足元の技術が高いことは間違いないので、ぜひそれをチームの勝利に結びつけて欲しいものです。
 今日のゲームは東京スタジアムで、午後7時キックオフ。テレビ中継はBS-iが生放送で、またスカパー(JNNニュースバード)と日本テレビが録画放送の予定です。これまでの東京スタジアムはあまり良い思い出がないのですが、市原戦で「関東では勝てない」との悪いジンクスも止まったので、ぜひそれを払拭するような良いプレーを見せて、そして勝って欲しいものです。
<02.8.9> 明日の1st stage第14節は、東京ヴェルディ1969との対戦です。ヴェルディはこれまで3勝1分け9敗。サンフと同じ勝ち数ながら、勝ち点は9で一つ下の14位です。
A●0-1仙台  【仙】岩本
H●2-3磐田  【V】マルキーニョス、OG、【磐】高原、金沢、藤田
A●0-1名古屋 【名】ウェズレイ
H●0-1柏   【柏】柳
A●1-5京都  【V】桜井、【京】黒部3、松井、安
H△1-1神戸  【V】マルキーニョス、【神】ダニエル
H□2-1浦和  【V】エジムンド、永井、【浦】エメルソン
A●0-1鹿島  【鹿】エウレル
A●1-2横浜FM 【V】エジムンド、【横】ナザ、中村
H○2-1F東京 【V】エジムンド2、【F】アマラオ
A○2-1清水  【V】北沢、田中、【清】久保山
H●1-2市原  【V】田中、【市】崔、ミリノビッチ
A●0-3G大阪 【G】吉原2、山口
 中断前は1度も90分勝ちがなかったヴェルディですが、監督交代に続いて石塚、西田、前園を解雇すると言うショック療法でチームを引き締めました。また田中隼磨など新戦力の活躍や北沢の復活などもあって、第10節、第11節は今季初の連勝。その後2連敗するなどまだ完全に立ち直ったとは言えませんが、降格阻止のためにチーム一丸となる体制は出来てきています。「下位チーム」だと思って少しでも油断すれば、あっという間にやられてしまう相手だと考えて間違いないでしょう。
 これに対するサンフレッチェですが、今節も怪我や出場停止はなくベストメンバーを組むことが出来ます。中2日のため疲れが出ているメンバーを入れ替える可能性はありますが、これまでの木村監督の「頑固さ」を見る限りではメンバーの交代は無さそうです。
       下田

   トゥーリオ ビロング
駒野            服部
       沢田
    森崎和   松下

       藤本
   久保      大木

SUB:尾崎、井手口、森崎浩、茂木、高橋
 藤本選手のホームページによると、先日の磐田戦で名波選手が試合中に「『おい主税、監督変わってすごい良くなってるやん!』って言ってくれ」て嬉しかったのだそうです。ここまで4連敗していますがいずれも勝ちでも不思議ではない内容で、ガジエフ体制の時に比べればチームの雰囲気が良くなっているのは確かでしょう。しかし、ここでは敢えて「喜ぶのは勝ってからにしろ」と言いたいところ。勝てなかったと言うことは、勝つために大事な何かが決定的に不足している、と言うことでもあります。それが何かは分かりませんが、少なくとも選手には「内容より結果が欲しい」(藤本選手)と言う点に拘って欲しい。昨年も「広島は降格云々を言うチームじゃない」と言っていましたが、それが確かであることをこのゲームで証明して欲しい、と思います。
<02.8.8> 1st stageもいよいよ大詰め。ビッグアーチに優勝争いを繰り広げるジュビロを迎えたサンフレッチェは、一歩も引かずに対等に戦ったものの延長で力尽き、4連敗となりました。
 ビロングが出場停止から明けたサンフは、現状のベストと言えるメンバーで次の布陣だったと思われます。
       下田

   トゥーリオ ビロング
駒野            服部
       沢田
    森崎和   松下

       藤本
   久保      大木(→茂木90分)
   (→高橋59分)

SUB:尾崎、井手口、森崎浩
 ボールキープ率は磐田の方が高かったものの、ゲーム展開は互角かそれ以上。代表クラスを揃える磐田に対して一歩も引かずに戦い、前半は4分の服部のクロスから大木のヘッド、44分の森崎和からのロングパスで抜け出した藤本がクロスを上げたシーンなど、決定的なチャンスの数ではむしろこちらが上回っていたそうです。
 後半になると、どうしても勝ち点3が欲しい磐田が前掛かりになって攻めてきました。しかしサンフレッチェはこれをしっかりと受け止め、枠内シュートはわずか2本に抑えます。逆に組織的なカウンターで相手のDFラインの裏を突き、駒野のシュートや森崎和のクロスに高橋が合わせるなど何度か大きなチャンスを作ります。そしてロスタイムには森崎和のクロスを藤本が落とし、松下が決定的なチャンスを得ますがタイミングが合わず。「シュートを打ったらいい時にパスを出した。あるいは、左足得意の選手に右足にボールが出たなど、運も足りなかった」(木村監督)事もあってどうしても点を奪えません。後半の早い時間にエース・久保を下げると言う積極策も実らず、両チーム無得点のまま90分を終えました。
 延長に入ると、疲労の色が濃いサンフはどうしても勝ちたい磐田に押し込まれます。そして9分、高原に中央を強引に突破されて最後はつま先で押し込まれ、またもや勝ち点を取れずに終ってしまいました。
 この試合、私はダイジェスト映像しか見ていないので何とも言えないのですが、これまでの数試合と同様に「内容は素晴らしいが結果が伴わない」と言う状況が続いているようです。ここまで13試合戦って得た勝ち点10は昨年(第13節時点で勝ち点14)よりも少なく、取れるはずだった勝ち点が奪えない状況に、暗雲が前途に立ちこめるような気がする人も多いだろうと思います。従って「やはり木村監督では駄目だ」とか、「強力な外国人を連れてくるべきではないか」と言う意見が出るのも理解できます。しかし、焦りは不信を生み、不信は団結する力を奪います。内容よりもまず結果、と言うのは簡単ですが、しかし結果のみを求めた「劇薬」が長くはもたないことは、これまでの様々な歴史が証明しています。「13試合も過ぎてしまった」と見るか、あるいは「残り17試合もある」と見るか。残された時間が刻々と少なくなっているのは事実ですが、しかし無くなったわけではありません。昨年の市原や今年の京都を見ても分かるように、そしてサンフレッチェ自身が昨年経験したように、コンセプトのはっきりした良いサッカーを続けていれば、必ず結果は付いてきます。ここで何連敗しようが、きっかけさえつかめばそれ以上の連勝も可能なはずです。木村監督と選手たちになお一層の頑張りを期待するのは当然ですが、しかし私は今はただ、彼らを信じたいと思います。
<02.8.7> 昨日配信の広島フットボール等によると、仙台戦から時間も無いため先発メンバーの変更はなさそう。ただ、森崎浩が再開後初めてベンチ入りできそうです。また茂木については木村監督も起用を匂わす発言をしており、久保、大木のコンディション次第では先発もあるかも知れません。
 今日は1st stage最後のホームゲーム。「広島銀行スペシャルデー」と銘打って、色々なイベントが予定されています。まずは先着プレゼントは特製うちわ。16時からフェイスペイントコンテストが開催され、優秀賞やユーモア賞がハーフタイムに紹介されます。また選手サイン会は川島選手と山形選手。広島銀行カップ少年サッカー大会も行われます。更にファンクラブ会員・5万人の会会員向けのオリジナル選手カードは久保選手と茂木選手。先着1,000名様ですので、欲しい方はお早めにスタジアムにお越しください。
 テレビ放送はNHK-BSが深夜1時より録画で。またスカパーはch121で生中継の予定です。スタジアムに行けない方は、テレビの前で応援を。
<02.8.7> 昨日日本サッカー協会はU-21日本代表候補30人を発表し、サンフレッチェからは森崎和、森崎浩、駒野、松下が選出されました。このメンバーで8/11-14にトレーニングキャンプを行い、アジア大会に向けてのメンバーを絞ることになりそうです。
<02.8.6> 市原戦で初勝利を挙げた後は3連敗。好内容のゲームをしながら結果が伴わない「木村サンフレッチェ」は、明日ホームに磐田を迎えます。
H○2-0名古屋 【磐】ジヴコヴィッチ、川口
A○3-2東京V 【磐】高原、金沢、藤田、【V】マルキーニョス、OG
H○4-0札幌  【磐】藤田2、中山、グラウ
H○3-1京都  【磐】ジヴコヴィッチ、高原、藤田、
A□1-0神戸  【磐】福西
H○2-0鹿島  【磐】藤田、福西
H●1-3横浜  【磐】服部、【横】ウィル2、中澤
A□3-2浦和  【磐】中山2、藤田、【浦】エメルソン2
H○2-0F東京 【磐】高原2
H○3-1清水  【磐】中山2、高原、【清】森岡
A△2-2市原  【磐】藤田、高原、【市】阿部、斉藤
H□5-4G大阪 【磐】高原2、福西、服部、西、【G】マグロン2、吉原、遠藤
 10勝1分1敗の勝ち点28。得点31、失点15。首位横浜と激しいデッドヒートを展開するこのチームに、死角はありません。前節も3位のG大阪相手に、2-4とリードされながら残り15分で同点に追いつき、延長では1人少ない状況ながら攻め続けてVゴール勝ちをもぎ取りました。「あそこから追いつくのがジュビロの強さ。普通のチームとは違うことを証明できた」(高原)、「守備をする気はなかった。みんな根性入ってたから、負ける気はしなかった」(西)、「自分たちはしぶとい。このまま残り3試合も行くよ」(中山)と、試合後は自信に満ちた言葉を連発していたそうで、ある意味広島とは対極にあるチーム、と言えそう。このチームに勝つことは容易ではない事は間違いない、と言えるでしょう。
 これに対するサンフですが、出場停止だったビロングが戻ってくるので3試合ぶりにベストメンバーを組むことが出来ます。ただ、3連敗でやや閉塞感が漂ってきていること、前節から中3日で体力的に厳しいこと、次の東京V戦の重要性を考えると、ここは思い切って何人か休ませるのも手かも知れません。と言うことで、希望も込めて次のようなメンバーではどうでしょう?
       下田

   トゥーリオ ビロング
駒野            服部
       沢田
    森崎和   松下

       森崎浩
   久保      茂木

SUB:尾崎、井手口、中村、藤本、高橋
 お互いの勢いや現状を考えれば、ここで「勝利」と言う結果を求めるのはなかなか難しいかも知れません。しかし木村監督も言っているように、本来の力関係で言えば「10回やって4回ぐらいは勝てる」ぐらいの差しかないはず。最後に決め手となるのは自信の大きさ、「絶対に勝ちきる」と言う気持ちの強さの差でしかないように思います。蒸し暑い中短い間隔でゲームが続き、苦しいのは間違いないでしょうが、しかし条件はどのチームも同じです。むしろ飛行機でホームに戻った広島の方が、新幹線で?アウェイに来る磐田よりも有利なはず。ここは何としてでも勝って、久々にホームのサポーターに歓喜を味合わせて欲しいものです。
<02.8.5> 仙台戦ですが、その後思い出すたびに悔しさが込み上げてきます。仙台にとっては、途中まではある意味最悪のパターンのゲーム。せっかく2点リードしたのに、足が止まってバタバタしてミス絡みで追いつかれてしまう。サンフレッチェにとっては、まるで勝ちを譲ってくれそうな、そんな試合展開でした。が、その後相手を突き放すことが出来ず、結果的に2点も取られての敗戦。相手の好意?も無視してわざわざ負けてやったと、言う感じの結果でした。これは、弱いチームの典型的なパターンに陥っているとしか言えないように思います。
 この原因の一つは、昨日も書いたように選手に自信が無いことだと思います。しかしこのゲームは、木村監督の采配にもキレがありませんでした。ガジエフ退任後の数日間で立て直して勝利した市原戦。久保をスパッと交代させたG大阪戦。そこまでの木村監督の采配は、思いきりが良くてなかなか小気味良いものを感じさせました。が、この仙台戦は、交代もそのタイミングも裏目裏目。判断に迷いが出ている、あるいは選手以上に自信を失っていると言う印象が拭えません。このへんに、監督としての経験不足が現れているのかも知れません。
 しかし、実際に監督がチームに戦術を浸透させて結果を出すまでそれなりに時間がかかるのは事実です。J1、J2の首位を走っている両チームの監督はいずれも昨年途中からの采配でしたが、昨年は結果を出せた、とは言えません。チームを掌握してやりたいことが出来るようになってきたのは、今年に入ってからだと言って良いでしょう。木村監督の就任からこれまで2週間強。そこで修正する余裕もないままに4試合を戦っての1勝3敗と言う成績は、「まずまず」と評価しても甘すぎると言うことはないと思います。
 またもう一つ言えるのは、外国人選手の問題です。ここに来て、他のチームでも外国人が試合を決めるパターンが非常に多くなっているのですが、サンフは今年に入ってまだ、外国人は誰もゴールを決めてません。昨年の1st stageはコリカが5ゴール(と、トゥーリオが1ゴール)決めていたことを考えると、戦力低下は明らかです。この外国人の問題に限らず、いろんな意味でガジエフの負の遺産を引き継いで戦わなければならないのは木村監督にとっては非常に頭の痛いことだ、と言えるでしょう。
 今サンフは非常に苦しいのですが、同じように苦しいはずなのが連敗から抜け出せない札幌、神戸、柏。東京Vも楽になったとは言えないし、清水、浦和、市原ももう一息というところでしょう。サンフにもまだチャンスはあります。仮に磐田戦に大敗しても、次の東京V、神戸に勝てばいい。でも、そのための残り時間は、そして打てる手は着々と少なくなっている、と言う事は間違いない事かも知れません。
<02.8.5> 来週日曜日(8/11)から静岡で開催されるSBSカップに出場するU-19代表に、茂木選手が選ばれました。SBSカップで対戦するのはU-19パラグアイ代表、静岡ユース、U-19ポルトガル代表で、アジアユースを目指すU-19代表のチーム作りにとっては大事な戦いになります。ただサンフレッチェにとっては、ここで茂木に抜けられるのは辛いところ。これまでまだ先発こそありませんが、第6節以降の6試合中5試合に途中出場するなど存在感が出てきています。久保、大木のツートップの調子が良いとはとても言えないだけに、そろそろ先発で使ってみても良いのではないか、と思いますし、またU-19代表ではあんまり酷使しないで欲しい(^_^;)と思います。
<02.8.4> 2点差を追いついたものの逆転できずに突き放され、終ってみれば2-4。内容が良くても結果が伴わないゲームを続けているサンフは、昨日も仙台に敗れ3連敗となってしまいました。
 ビロングを累積警告で欠くサンフは、井手口を初めてDFラインに起用して次のような布陣でした。
       下田

   トゥーリオ 井手口
駒野            服部
       沢田
    森崎和   松下(→中村73分)

       藤本
   久保      大木(→茂木85分)

SUB:尾崎、八田、高橋
 この日の仙台は暑さが和らぎ24℃程と過ごしやすい気温だったそうで、そのせいか前半から両チームの激しい攻防が続きます。サンフの攻撃は速いパス回しで相手のマークをずらして相手ゴールに迫ろうとしますが、ラストパスの精度が悪くなかなか決定的なところまで行きません。そして中盤でのパスミスから逆襲を食らって攻め込まれるパターン。しかし相手の攻撃は最終ラインが高い集中力で跳ね返し、前半は相手に得点を許しません。双方決め手のないまま、0-0で前半を折り返しました。
 後半、いきなり点を取ったのは仙台。後半1分、左サイドタッチライン際からの岩本のFKが中央の小村に合って、頭で叩き込まれてしまいました。続いて2点目もほとんど同じパターン。後半7分にFKのボールをリカルドに決められ、あっという間に2点のビハインドを背負いました。しかしその後、これで安心したのか動きが悪くなった仙台に対して、サンフがペースをつかみます。後半19分、相手ペナルティエリアのすぐ外でボールをキープした森崎和が久保にボールを渡すと、DFラインの裏に抜け出します。ここに久保がダイレクトではたくとあっという間にGKと1対1。森崎和はGKの動きを見て冷静に中央に蹴り込み、遠かった1点をようやく奪うことに成功しました。そして同点はその4分後。右サイドからの駒野のクロスは中央に走り込んだ藤本の頭を越えて相手DF(たぶんリカルド)に渡ってしまいます。リカルドは胸で落としてバックパス。しかし常にボールを狙っていた藤本がこれを見逃すはずもなく、GKよりも一瞬速くボールに触ってゴールに叩き込みました。
 その後も主導権を握り続けるサンフ。足が止まりプレッシャーが緩くなった仙台の中盤を、速いパス交換で自在に切り裂きます。そして大木が、久保が、何度も決定的なチャンスをつかみますが、しかしシュートの精度が悪くなかなか突き放せません。真夏の暑さが体力と精神力を削り取り、ジリジリするような時間帯が続く中、ゲームが動いたのは後半36分でした。相手左サイドでボールを持った岩本が、ボールをキープしながら余裕を持って中を見ます。両チームの選手が激しくポジション取りを繰り広げるサンフのゴール前で、一瞬マルコスをフリーにしてしまいます。ここに岩本は、糸を引くような正確なクロスを送り込みます。フリーでヘディングしたマルコスのボールは不運にもサンフの選手(井手口か?)の頭に当たって下田の逆を突き、ゴールネットを揺らしました。
 これで更に攻めざるを得なくなったサンフ。喜びすぎてイエローを貰い、それに怒ってレッドになったマルコスの退場で数的不利になった仙台は守りを固めてカウンター狙いに切り替えます。攻めるサンフ。守る仙台。しかし42分、山下1人に左サイドを破られて決定的な4点目を許し、その後の反撃も及ばずタイムアップ。サンフレッチェは頑張ったものの、結局は仙台のサポーターを喜ばせる「引き立て役」に終ってしまいました。
 木村監督に代わって4試合、少なくともサッカーの内容が良くなったのは間違いない、と思います。また選手の勝ちたい、勝たなければならないと言う気持ちも分かります。しかし、なかなか勝てないと言う現実には、必ず原因があるはずです。この試合、流れとしてサンフのものでした。後半の半ばには完全にゲームを支配して、同点に追いついた時には「これで勝てる」と思いました。しかし、なぜそこから本当に「勝ち」を引き寄せることが出来ないのか。なぜ相手の逆襲を許し、敗戦を喫してしまうのか。それはたぶん技術や体力の問題ではなく、精神的なものが大きいのではないでしょうか。勝ったと言う経験が無いから、負け続ける事に慣れてしまっているから、今一つ自分たちのプレーに自信が持てないのでしょう。そして実際に逆転を許して負けてしまい、ますます自信を失ってしまう。そう言う悪循環に陥ってしまっているのではないでしょうか。
 今のJリーグは、各チームの力が接近していておそらく紙一重の違いしかないと思います。首位争いを展開する横浜、磐田等は、相手に苦しめられて終盤にようやく逆転する、と言う試合を続けていますし、逆に連敗を続けている札幌、神戸、柏等も内容的には良い戦いをしています。しかしなぜ上位チームが最後には勝っていて、下位チームが負け続けているのかと言うと、それはおそらく「勝ち続けているから」「負け続けているから」でしかないように思います。勝つための自信を付けるためには、勝たなければならない。負け続ける苦しみから抜け出すためには、負けないようにするしかない。「当たり前のこと」でありながら、その実、最も困難な事。それが今のサンフにとっての課題です。それを解決するには、どうしたらいいのか。木村監督とチームにとっての、正念場が来たと言えそうです。
 SANFRECCE Diaryトップページに戻る