9/8〜9/14のSANFRECCE Diary


<02.9.14> 広島フットボールと中国新聞によると、新外国人エルツェグは日に日に評価が高まっており、U-21代表合宿から戻って昨日初めて一緒に練習した森崎和は「キープ力がある。巧い。ポストができるから、僕の得意のクサビのパスが、活きてきそうですね」と喜んでいたそうです。まだ体調が100%ではない(本人談)こと、まだコンビネーションが確立していないことなど不安材料はあるものの、使ってみたい、と思わせるような選手であることは間違いなさそう。また、今週の練習で復調をアピールした久保も当然のメンバー入り。その他前節出場した中山、茂木、高橋も出場登録されるそうで、前代未聞の「FW5人登録」で超攻撃的サッカーを見せてくれそうです。
 今日の会場は広島ビッグアーチで、キックオフは午後7時。今日の広島地方の天気予報は曇り後晴れと言うことで、まずは絶好のサッカー日和になりそうです。ファンクラブ会員等限定の選手プレミアムカードは藤本、松下が予定されています。またテレビ中継は午後6時55分からスカパーch122で生放送。現地に行けない人は、テレビの前での応援をお願いします。
<02.9.13> 連敗をようやく7でストップしたサンフレッチェの明日の相手はFC東京。2nd stageを連勝で立ち上がって、現在3位に付けています。
A○1-0市原  【F】ケリー
H○1-0G大阪 【F】アマラオ
 FC東京、と言えば「キング・オブ・トーキョー」ことアマラオ。市原戦では後半途中から登場し、存在感抜群の働きを見せてチームを勝利に導きました。またG大阪戦では猛攻にさらされながらも前線で踏ん張り、ワンチャンスを生かして決勝ゴールを挙げました。とても30歳代半ばとは思えないような動きでチームに貢献して、2列目のケリー、石川、戸田の飛び出しを導く姿はまさに「エース」。1st stageの対戦では戸田にハットトリックを許して敗れてしまいましたが、まずはアマラオを抑えること、そして2列目をスピードに乗せないように守れるかどうか、がポイントになると思われます。
 これに対するサンフレッチェですが、まずは前節出場停止だった松下が戻ってきます。また、久保も復調してきてメンバー入りするのは間違いないところ。更にエルツェグの起用の可能性もあります。若い力で横浜に勝ったサンフですが、「ウィニングチーム・ネバーチェンジ」の法則に従ってメンバーを変えずに臨むか、あるいはこれまでの実績に賭けるのか。木村監督の腹は全く読めないので、私の希望を予想メンバーとして挙げておきます。
       下田

  トゥーリオ  ビロング
駒野            服部

    森崎和  森崎浩

 松下          藤本

     久保  茂木

SUB:尾崎、井手口、沢田、中山、エルツェグ
 これまで「エース」としてサンフに君臨してきた久保。持てる能力の高さを発揮しつつある「未来のエース」茂木。彼らが本来のポテンシャルを発揮すれば、「史上最高のツートップ」になることも可能です。来年以降は必ず彼ら2人が軸になってくるはずですから、多くのファンが一刻も早くこの組み合わせを見たい、と思っているのではないでしょうか。ただ、キープ力とポストプレーを考えて中山、あるいはエルツェグの先発の可能性も同じぐらいあると思います。また中盤の右サイドもポイントの一つ。ここは横浜戦では梅田、ミロが務めていましたが、どちらも突破力はあるものの守備とクロスの精度が今一つ。ここは高い精度のロングキックが蹴れて前に出る時の思いきりがいい松下を入れて、HFが推奨するように「ベッカム」になって欲しいところです。
 横浜戦に勝って年間順位を13位に上げたとは言え、まだ通算勝ち点は13で15位神戸とは1しか違いません。大事なのは次に勝つこと。更にその次にも勝つことです。それによってのみ、本当の自信がついてくるはずです。ホームで最後に勝ったのは3/16の京都戦。それから半年ぶりの勝利を、何とか見せて欲しいものです。
<02.9.13> 昨日日本サッカー協会は、天皇杯の日程と組み合わせを発表しました。これによると、1st stage15位のサンフレッチェは第15シード。12月15日に広島スタジアムで行われる3回戦を、アルビレックス新潟[J2]、紀北蹴球団[和歌山]、プロフェソール宮崎[JFL]、吉備国際大学[岡山]の中の勝ち上がったチームと戦います。これに勝つと次の相手は(順当なら)横浜Fマリノスで、「準ホーム」とも言える愛媛で12/22の対戦です。そして準々決勝は長崎でおそらく清水・FC東京のどちらかとの対戦となるものと思われます。
 また広島県代表となったサンフレッチェ広島ユースの初戦(12/1)の相手は大分県代表の大分トリニータU-18。会場が大分陸上競技場で「アウェイ」となりますが、高校生相手ですので五分以上の勝つチャンスがあるはず。ここで天皇杯本選初勝利を挙げて、2回戦(Honda FC[JFL]と沖縄かりゆしFCとの勝者)に臨んで欲しいものです。
<02.9.12> 昨日吉田サッカー公園で行われたサテライトリーグ最終戦は、神戸に2-1で勝ちました。広島の得点は、李(23分)、鳴尾(36分)で、神戸は春永(87分)。広島のメンバーは、GK:林、DF:西嶋、河野、八田、佐田、MF:桑原(→須田45分)、李、西村、山形、FW:高橋(→田村)、鳴尾(→西山68分)でした。
<02.9.11> 広島フットボールによると、小野コーチの就任、エルチェグの獲得はチームの中に好影響を及ぼしているそうで、昨日は小野コーチが攻撃陣を、木村監督が守備陣を見ると言う分担の明確化で活気のある練習になっていたそうです。練習参加2日目のエルチェグはポストプレーや細かいステップワークからのドリブル等で質の高い動きを見せ、森崎浩は「上手いですよ。キープもできるし、判断も早い。頼りになる選手だと思います」と語っていたとのこと。これに伴い強化部はミロを登録から外してビロング、トゥーリオ、エルチェグの3人の外国人で戦うことを決定したそうです。また、もう一つの朗報は久保の復活。2試合休んで体調が戻ってきたのか、昨日は意欲あふれるプレーで久保らしさを発揮していたようで、市原戦のゴールを彷彿とさせるような高い打点からのヘディングシュートを放つなど、ようやく「凄み」を取り戻してきた模様です。更に横浜戦で活躍した中山、茂木もポジションを明け渡す気はさらさら無く、弾き出された格好となっている高橋も1列下がった位置で出場を狙っているとのこと。一時は「得点力不足」が懸念されたFWですが、ここに来て怪我で戦線を離脱した大木の不在を感じさせないような、激しいポジション争いが展開されているとのことです。ホームのFC東京戦と言うと昨年1st stageの最下位に転落した直後のゲームを思い出しますが、その時のような攻撃陣の爆発を、次節で見せて欲しいものです。
<02.9.10> 新外国人FWのエルチェグが一昨日夜に来日。昨日早速吉田サッカー公園での練習に参加し、他の選手と同じメニューをこなしたそうです。中国新聞によると、前所属のハイデュク・スプリトでチームメイトだったニーノ・ブーレ(元G大阪)からJリーグについて聞いていたそうで、「過去に何度か日本のクラブからオファーがあり、日本でのプレーには興味を持っていた」と語っています。初めて来日する外国人選手には日本のレベルを舐めて来る選手も多いものですが、エルチェグは「レベルの高さは認識している」との事。インター・トト杯に出場するなど体調や試合勘にも問題はなさそうで、昨日の練習ではミニゲームで久保とコンビを組んでゴールを決めるなど実力の一端を示したそうです。後は日本の蒸し暑い気候とチームの戦術にフィットできるかどうかが試合出場の鍵になりそう。早ければ次節のFC東京戦にもプレーが見れそうです。
<02.9.9> この週末に行われた天皇杯広島県予選を兼ねた全広島サッカー選手権はサンフレッチェ広島ユースが優勝し、天皇杯本選出場を決めました。
【準決勝】
広島FC    6-2 広島教員SC 【F】高橋、木村2、東2、上田、【教】施向、坪田
サンフレッチェ広島ユース 3-0 広島大学   【ユ】木村、馬屋原、田坂

【決勝】
サンフレッチェ広島ユース 3-2 広島FC   【ユ】沖本、木村2、【F】土居、山口
     (前半2-2)
 サンフレッチェユースの天皇杯出場は2年ぶり2回目。本選の組み合わせは9/12に決まるそうです。
<02.9.8> チーム最悪の7連敗。相手は1st stageの優勝を最後まで争ったチーム。その上会場は8年間勝っていなかった横浜。数々の困難を乗り越えて勝利を導いたのは、若い選手の溌剌としたプレーとチーム全体の団結力でした。
 主力が欠けているとは言え攻撃陣はいつものとおりの横浜に対し、木村監督は守り重視ではなく超攻撃的な布陣で臨みました。
       下田

  トゥーリオ  ビロング
駒野            服部

    森崎和  森崎浩(→沢田87分)

 梅田          藤本
 (→ミロ63分)
     中山  茂木(→高橋89分)

SUB:尾崎、井手口
 序盤は失点を怖れたのかやや慎重な立ち上がり。速いパス交換で相手に迫ろうと言う意図だったと思うのですが、パスと動き出しのタイミングが合わずなかなか形が作れません。逆に守備は中盤でのプレスがうまくかからず、相手にパスを回されてゴール前に持ち込まれるシーンが続きます。しかしこれをビロングを中心としたDF陣の身体を張った守備で凌ぐと、その後徐々にペースをつかみます。前半の決定的なピンチはゴール前で混戦になった1度ぐらいで、こちらは少なくとも4度。藤本のロングフィードをファーサイドで受けた茂木がダイレクトで強烈なシュートしたシーン。あるいは服部が怒濤のドリブルで左サイドを突破し、素晴らしいクロスを入れたシーン。更に前半終了間際には駒野がカウンターから右サイドを駈け上がってシュートまでもう一歩の場面も作ります。(駒野シュート打てよ〜と叫んでしまいましたが。)森崎兄弟からサイドに展開してクロスを入れると言うはっきりした戦術的意図の元に、横浜を押し込むサンフ。逆に守備はキープ力に勝る横浜に対して粘り強く対応。ウィル、平瀬のツートップをサイドに追いやって、ゴール前に入り込ませない守備を徹底します。そんな中の前半44分、ついに我慢が報われます。茂木が奪ったボールを受けた藤本が、軽快なステップでボールを前に運びます。中山、茂木はDFラインの間をダイアゴナルに走ってDFを引きつけます。ここで出来たスペースに入り込んだ藤本は、思いきって左足を一閃!ボールは飛びつくGKの指先をかすめてゴールネットに突き刺さりました。前節スタメン落ちして延長の15分あまりしか出場機会が無かった藤本。この日も意欲が空回りしてボールを失うシーンが目立ったのですが、それらのあらゆる汚名を返上するような素晴らしいゴールでした。
 これまで点を取ってもすぐに取り返され、ズルズル行ってしまうことの多かったサンフですが、この日は高い集中力で攻撃の手を緩めず戦います。動き出しの速さとボールに対するアグレッシブさで横浜を上回り、後半の前半はボールを良く繋いで何度も横浜陣内に攻め込みます。特に恐るべき18歳、茂木の働きは圧巻。後半7分に藤本のスルーパスで飛び出したのを手始めに、何度もビッグチャンスを作ります。特に後半24分のは決定的で、駒野のパスから裏を取って強烈なシュートで榎本達の股間を抜きますが、辛うじてどこかに当たってポストに弾かれ、そのボールに詰めた藤本のシュートも枠を外れます。その後選手を交代して打開を試みる横浜。しかし平均年齢23歳(先発の平均は22.64歳)の広島は、疲れも見せずにアグレッシブに戦います。そしてついに後半32分、待望の追加点が入ります。茂木の強烈なシュートから得たチャンスに、左サイドからCKを蹴るのはミロ。これまで一度もチャンスに結びつかなかったミロのセットプレーでしたが、しかしこの時は鋭いボールがファーサイドの藤本に合います。折り返したボールは中央で待ちかまえていた森崎浩に綺麗に合い、珍しく?頭で押し込んで横浜国際のゴール裏2F席は歓喜に沸き返りました。
 その後、後半38分に上野にクリアミスを拾われて1点返されてしまったものの、全体的にゲームをコントロールしていたのはサンフ。マリノスの雑なプレーにも助けられて、ようやく連敗の悪夢、横浜の悪夢を払拭することができました。
 この試合、内容的にはサンフの方がずっと良く、ある意味「勝って当然」のゲームだったと思います。序盤の劣勢を冷静な試合運びで立て直し、前半、後半の苦しい時間帯に1点ずつ取ると言う展開はある意味理想的とも言えるものでした。(1失点は余計でしたが。)どの選手も休むことなく走り回り、連敗中には身勝手なプレーが目立った選手もチームの一員に徹したプレーで貢献しました。この選手たちの姿は、まさに今年のキャッチフレーズである「アグレッシブ&ハーモニー」。自分を信じ、チームメイトを信じ、互いのミスを互いにカバーしあって戦うことが出来たからこそ、この日の結果が得られたのだろうと思います。自分たちのやっていたことは、やっぱり正しかった。その「予感」を「確信」に変えるためにも、次のゲーム、そしてその次のゲームが、これまでにも増して大事なものになるのではないでしょうか。
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