2001年11月16日(金)


サンフレッチェ広島サポーター通信〜ラスト2に賭けるもの

レポート/瀬戸秀紀

 長い間悩まされていた「J2降格」の危機から、サンフレッチェは前節ようやく脱することができた。セカンドステージはずっと2連勝して3連敗すると言うペースが続いていたがそれもストップ。ファーストステージで完敗したエスパルス相手の3−0での勝利は、このチームが成長したと言う確かな手ごたえを感じさせるものだった。とりわけあれだけ緩かった守備が90分を通して集中を切らさず、無得点に抑えただけでなく決定機すらほとんど与えなかった事は、エスパルスの不調を割り引いても賞賛に値するものだった、と言えよう。

 J1残留が決定した今、残る目標は3位に入って賞金3000万円をゲットすることだ。残る2試合の対戦相手は磐田と鹿島。この両チームはステージ優勝を争っていると言うだけではない。今年の開幕時に対戦し、簡単に連敗してしまった相手だ。そう言う意味ではサンフレッチェが半年間でどれだけ成長したかを測るための、絶好の「ものさし」となりうる相手だ、と言える。我々に失うものはない。正面からぶつかって、思い切って自分の力を発揮すればよい。これまで苦しんで来て何を得たのか。自分たちのサッカーがどれだけ通用するのか、そして来季に向けての課題は何なのか。これらの点をはっきりさせるような戦いを見せて欲しいものだ。

 メンバーだが、ここまで全試合に先発してきた服部が足の痛みで欠場の見込みだ。これに伴って駒野が左サイドに回り、沢田が右に入って次のような布陣になるのではないだろうか。

GK:下田
DF:オレグ、奥野、上村
MF:沢田、桑原、森崎和、駒野、藤本
FW:久保、大木

 前節とんでもないロングシュートと柔らかいループシュートで2得点を挙げた久保。ようやく本領発揮したエースストライカーの、再びの爆発に期待したい。