1/1〜1/11のSANFRECCE Diary


<03.1.11> 紫熊倶楽部2月号(Vol.60)の表紙とトップ記事は森崎浩司選手。「エースの予感」と題して、昨シーズン最も成長した選手である彼のロングインタビューとロングコラムを、12ページ(1冊のほぼ半分!)にわたって掲載しています。これに続くのは、今シーズン最大の補強と言えるセザール・サンパイオの移籍の真実について。パルメイラストリオの一員として横浜フリューゲルス入りし、サポーターから最も愛された男。フランスワールドカップで準優勝に大きく貢献した世界的レベルの選手が、どうして給料の安さやカテゴリーの低さを気にせず広島入りしてくれたのかについて、詳しく解説しています。日刊スポーツ・中上記者のコラム「愛すべき紫熊野郎たち」は、「さあ、歓喜の1年だ。」と題して今年のJ2での戦いを非常にポジティブに期待しています。更にベテランスポーツライター早川文司氏による新連載「広島サッカー史を歩こう」では、サンフレッチェの前身である東洋工業の輝く黄金時代を振り返っています。
 後半の特集記事は、天皇杯の4試合を振り返りながら、形が見えてきた小野監督のサッカーを総括。今季に向けての期待を語っています。そして最後のtssアナウンサー・石井百恵さんの「大好き!サンフレッチェ」は、ベテラン選手であるにも関わらず一番頑張る男、沢田選手の記事となっています。
 先日も書いたように、今季J2での戦いになってマスコミへの露出が極端に少なくなるであろうサンフレッチェをフォローするには、「紫熊倶楽部」は必携の雑誌です。年間購読は5,160円で、ファンクラブ会員、後援会員、五万人の会会員は4,440円の割引価格で購入できます。お申し込み、お問い合わせはオフィス・ウエンブリー(tel:082-890-1081/fax:082-890-1082/e-mail:eigyou@sigmaclub.com)へどうぞ。
<03.1.10> 6日付けのDiaryで今季の全日程が紫熊倶楽部2月号に載る、とお伝えしましたが、残念ながら中止されたようです。噂によると日程は既に確定しているものの、Jリーグによる発表は今月下旬。サンフレッチェが年間パス申し込み用紙に掲載したのは言わばフライングだったわけですが、やはりこれ以上のフライングはまずい、との判断がなされた模様です。
 しかしそれにしても良く分からないのは、なぜJリーグが1月下旬まで発表しないのか、と言う事です。たぶん、同時に発表されるテレビの放映日程が固まらないとか、あるいはキックオフ時間が決められない(たぶんその2つは密接に関連しているはず)とかの理由なのだと思われますが、未定なら未定、と言う事で決まっている部分だけでもなるべく早く発表するのが本当のファンサービスだと思うのですが。アウェイにまでも応援に行くサポーターにとっては、なるべく安い交通手段を探すのは必須で、そのために動くのは早ければ早いほどいい訳です。特に東日本への遠征の多い広島サポーターにとっては、飛行機の切符をいかに安く確保するか(できるか)は特に重要だと言っても良いでしょう。(札幌や福岡、鳥栖はもっと重要かも。)「超割」等の割引切符は3ヶ月ほど前から予約が始まるのが普通ですから、3月に遠征しようと思ったらもう動かないといけないどころか、遅すぎる可能性もあります。Jリーグの現チェアマンは、鹿島の社長だった人で前任者よりは「ファンサービス」についても良く分かっているはず。延長Vゴール方式を止めたフットワークの軽さを、ぜひ日程発表でも見せて欲しいところです。
<03.1.9> 昨日の報道によると、横浜を訪問して施設などを見学して交渉も行った久保は、昨日磐田を訪れて担当者との交渉を行ったそうで、移籍問題については今週中にも結論が出されるのではないか、との事です。移籍か残留かで揺れ動く久保ですが、今週のサッカーマガジンのインタビュー(1月4日に行われたらしい)を読む限りではもう心は移籍で決まっているような雰囲気。「やっぱりJ2には抵抗がある?」との質問に、「そりゃそうですね。代表の事はそんなに意識しないけど、やれる時にJ1でやっっとかんと、って気持ちがあります。いつまでサッカーできるかも分からんし」と答えています。そして「去年は、思い通りのプレーができんかった...サンフレッチェの練習開始が早くて、あんまり休めんかったから、一年を通して体に違和感があったんです」と語っていて、まずは自分のプレーのため、と言う考えが優先しているように思えます。個人的な思いとしては、チームがJ2に降格した責任を「エース」と呼ばれた選手として感じて欲しいところなのですが、どうもそう言う考えはない様子。となれば、ここでチームを出るのもある意味仕方のない事かも知れません。
 なお、同様にまだ契約が済んでいない藤本についても、今週か来週早々にも結論が出るのではないか、と見られているそうです。
<03.1.8> 昨日行われた高校選手権準決勝は、国見と市船橋が勝ち決勝に進出しました。市船橋の大久保ですが、昨日は後半からMFに回って何度も攻撃に絡んだ模様で、見事な先制ゴールも決めました。戦術理解の高い選手で「守備的なポジションならどこでもできる」と言う大久保ですが、準々決勝でFWに入ったのに続きMFもできると言うユーティリティー性を発揮。それも2試合ともゴールに絡むと言う活躍を見せています。決勝は1/13(祝)の午後2時から。私はこれまで一度も映像を見れていないので、非常に楽しみです。
<03.1.7> サンフレッチェは昨日、エルツェグの「移籍期間延長」を正式に発表しました。当ホームページではエルツェグの契約を「2003年6月まで残っている」とお伝えしてきましたが、どうもそれは間違いだった模様。1/1にレンタル契約が切れていたところを、この度正式に6月末まで契約を延長したとの事です。
 エルツェグはクロアチアのハイデュク・スプリトからレンタルで昨年の9月に広島入り。初出場したFC東京戦でVゴールを決めて派手なJリーグデビューを果たしましたが、その後技術の高さは見せるものの周囲とのコンビネーションが合わないまま。天皇杯を含め14試合に出場しましたが、結局ゴールはこの最初の1つのみに終っていました。サンパイオの獲得が決まりリカルドの獲得も内定している中で、残る外国人枠はただ1つ。若く今後の成長の見込まれるトゥーリオがいるため、エルツェグを残すかリリースするかは悩みどころだったと思われます。ここでレンタル契約を延長したのは、エルツェグ自身にこのチームでやりたいと言う希望があった事、首脳陣にはまだこの選手に対する期待があったと言う事とともに、やはり久保がいなくなる可能性が高いと言う要因があるのかも知れません。今のサンフレッチェにはFWの選手は多いのですが、ほとんどは20台前半以下の若手ばかりです。エルツェグにはゴール量産を期待するだけでなく、若手に対する「お手本」としてもっともっとチームに貢献して欲しいと思います。
<03.1.6> 昨日高校選手権の準々決勝が行われ、国見、桐蔭学園、市船橋、滝川二がベスト4に進出しました。この中で注目は、やはり市船橋の大久保。私はゲームの映像は見ていないのですが、この日も主将として勝利に貢献した模様。特にロスタイムに挙げた決勝点は大久保が起点で、右サイドをドリブルで持ち上がって入れたクロスのこぼれ球を鈴木が押し込んだものでした。センターバックが本職の大久保は、ボランチやサイドバックなど守備的なポジションはどこでもこなせると聞いていますが、昨日のシーンはサイドで攻撃に絡む事ができる事を示した、と言えるかも。今季はサンパイオとリカルドが入るためポジションを取るのはさすがに無理かと思っていましたが、サイドができるなら右SB(駒野が五輪予選で抜けた時に空く予定?)を沢田と争う事になるかも知れません。
<03.1.6> 一昨日まとめた今年の日程のうち分かっていなかったアウェイの日程は、今週末に発売予定の「紫熊倶楽部」2月号に掲載される予定だとの事です。飛行機の早期予約などのために一刻も早く遠征予定を立てたい方は、紫熊倶楽部をお待ちください。
<03.1.4> 昨日紹介したホームゲーム日程ですが、Jリーグから発表されているアウェイも含めた日程、及び現在分かっている代表関係の日程も含めてもう一度まとめてみました。

月日

曜日

対戦相手

代表日程

1

3/15

川崎フロンターレ

2

3/22

3/26日本代表×アメリカ

3

3/29

モンテディオ山形

3/29日本代表×ウルグアイ
3/25-4/16
ワールドユース
4/16日本代表×韓国

4

4/5

5

4/9

水戸ホーリーホック

6

4/12

7

4/19

横浜FC

8

4/26

9

4/29

火祝

ヴァンフォーレ甲府

5/3五輪予選ホーム

10

5/5

月祝

11

5/10

大宮アルディージャ

12

5/14

13

5/17

サガン鳥栖

14

5/24

15

5/31

湘南ベルマーレ

5/28-6/3東アジア選手権

16

6/7

アビスパ福岡

6/7五輪予選アウェイ

17

6/14

上旬〜中旬キリンカップ

18

6/18

コンサドーレ札幌

6/18-29
コンフェデレーションズカップ

19

6/21

20

6/28

アルビレックス新潟

21

7/2

22

7/5

23

7/19

大宮アルディージャ

24

7/26

25

7/30

川崎フロンターレ

26

8/2

27

8/10

28

8/16

横浜FC

8/20日本代表×ユーゴスラビア

29

8/23

30

8/30

水戸ホーリーホック

8/30-10/18
アテネ五輪最終予選

31

9/3

32

9/6

ヴァンフォーレ甲府

33

9/13

モンテディオ山形

34

9/20

35

9/23

火祝

アルビレックス新潟

36

9/27

37

10/4

コンサドーレ札幌

38

10/11

39

10/18

アビスパ福岡

40

10/25

41

11/1

湘南ベルマーレ

42

11/8

43

11/15

サガン鳥栖

44

11/23

日祝

 茂木、大久保、高木らの招集が予想されるワールドユースは第3節〜第5節に、森崎兄弟や駒野が呼ばれる可能性の高い五輪予選は第16節、第30節〜第39節がもろに重なります。実際には事前合宿などで拘束される期間もあるので、U-20代表は開幕戦から、U-23代表は第28節あたりからいなくなると思っておいた方が良いかも。昨年はアジア大会の期間中に全く勝てなかっただけに、今年は二度と同じ轍を踏まないよう、十分に準備しておいて欲しいものです。
<03.1.3> 年末にホームゲームの年間パスの申し込みの案内が届いています。これによると、「庶民向け」のパスは2種類。1つはこれまで通り自由席に入場できるもので、大人13,000円(ファンクラブ会員は10,000円)、小・中・高校生3,000円(ファンクラブ会員は2,000円)となっています。今年はホームゲームは22試合ありますが昨年まではリーグ戦15試合とナビスコ杯2〜4試合の合計18試合で同じ価格だったので、実質的には値下げされたと考えて良いでしょう。また今年からもう一つ、SBゾーン指定の「ファミリープラン」ができました。これは4席分22試合がセットになったもので、家族はもちろん、仲良しグループで買ってもOK。先着200組様限定で55,000円となっています。「ブルジョア向け」(^_^;)にはSSペアシート(SS席2席分+ドリンク券50枚)150,000円とSAペアシート(SA席2席分+ドリンク券50枚)100,000円が、更に「接待用」にはSS100(前後期各50枚のSS指定席引換券)3,000,000円とSA100(前後期各50枚のSA指定席引換券)2,000,000円があります。懐具合に合わせて、ご購入下さい。ご希望の方は、お名前、性別、生年月日、年齢、ご住所、電話番号、e-mailアドレス、ファンクラブ会員番号、ご購入の席種と人数を書いて、口座番号01330-9-30293「株式会社 サンフレッチェ広島」宛てに郵便振替でお申し込みください。サンフレッチェ広島やV−POINTには専用の申し込み用紙がありますので、必要な方は電話でお申し込みのほどを。
<03.1.2> 昨日行われた天皇杯決勝の鹿島アントラーズ対京都サンガは、京都が2-1で逆転勝ちして初優勝を果たしました。
 立ち上がりは京都ペース。広島戦でも見せた選手全員の労を惜しまない動きでパスを繋ぎ、またこぼれ球を拾って、初の決勝を楽しむかのようなサッカーを披露しました。しかし経験豊富な鹿島はこれをしっかりと受け止め、何度かカウンターから京都ゴールを脅かします。そんな中、しつこくフリーランニングを繰り返した柳沢と小笠原のイメージがぴたりと合って柳沢が抜け出してループシュート。これがバーに当たって跳ね返るところをエウレルが押し込んで鹿島が先制します。この1点で気持ちがすっかり停滞してしまった京都に対して、鹿島は伸び伸びとプレーし始めます。そしてその鹿島ペースのままで前半を終了。鹿島にとっては予定通り?の展開で、ハーフタイムを迎えました。
 後半に入ると、京都は右サイドの冨田を上げて前線の厚みを増やし、見事に修正を果たします。精神的に後ろ向きだったのが積極性を取り戻し、前からどんどんリスクチャレンジを仕掛けて行きます。後半5分にその冨田の突破から得たFKを朴が頭で流し込んでまずは同点。更に後半35分にロングパスからの速い攻撃で黒部が勝ち越しゴールを決めます。そしてその後も最後まで攻めの姿勢を貫いて、最後は危なげなく天皇杯を勝ち取りました。
 このゲームを全体にわたって見ると、小笠原や中田浩やエウレル等、選手個々の力では鹿島の方が勝っていたように思います。そして鹿島は少なくとも前半はゲームプラン通りで、そのまま守備を固めて押しきれば良いと言う、ある意味「カタにはめた」展開だったと思います。しかし、それを打ち破ったのは京都・エンゲルス監督の修正能力と選手たちの精神的な力でした。小野監督が強調する「リバウンド・メンタリティ」。苦しい時にどのように自分の気持ちを立て直し、前に進もうとするかと言う精神的な力の強さがあったからこそ、京都が勝利したのだと思います。2年前、三浦知や望月、平野ら実績豊富な選手を補強した事がチームの力にならずに降格の憂き目にあったチームが、どうしてここまでの力を付けるに至ったか。それは、若い力を信じて起用し続け、チーム全体を有機的に結びつけたエンゲルス監督の力だったのだろうと思います。J2の1年間があり、J1での1年間があったからこそ、この優勝と言う果実を得る事ができたのだ、と思います。
 京都のメンバーを見ると、平井、黒部、鈴木慎が24歳、手島が23歳、冨田、斎藤が22歳と、鹿島の柳沢や中田浩、小笠原、曽ケ端と同じ「シドニー世代」に主力が集中しています。シドニー五輪代表ではほとんど名前が出る事のなかった彼らがここ2年間で大きく成長した事で、チーム全体の力が上がったのだと言えるでしょう。今後サンフレッチェの主力となって行くのは、京都の選手たちよりも更に若い「アテネ世代」です。既に年代別代表として実績を積み重ねてきた森崎兄弟や駒野だけでなく、山形、松下、中山や八田、林、河野、李、西嶋。更に茂木をはじめとするその下の世代の選手たちが今年1年で大きく育つ事によって、今の京都を越えるチームを作り、黄金時代の到来を見る事は十分に可能だと思います。そう言う意味で今年は、サンフレッチェにとって非常に重要な年です。単にJ1昇格を勝ち取るだけでなく本当の意味で良いチームを作る事。それが今年のサンフレッチェにとっての最大のミッションだと言えるでしょう。
#ところで京都の年齢構成は、4年ほど前の磐田に良く似ていると思います。ですから今年から数年間は、京都の時代になる可能性もあると思われます。サンフレッチェの20代後半に主力が揃っていて21歳以下に有望な選手が多いと言う構成は、3、4年前の鹿島に良く似ています。ですから数年経てば「磐田・鹿島2強時代」から「京都・広島2強時代」に変わって行くかも知れない?(私の初夢です。)
<03.1.1> 新年明けましておめでとうございます。今年もサンフレッチェ広島とSANFRECCE Diaryをよろしくお願いします。
 大晦日の昨日、久保の移籍問題に関して動きがありました。磐田が30日の夜遅くに行われた会議で久保獲得の正式オファーを出す事を決定し、昨日織田部長に電話で連絡してきたそうです。先日の広島と久保との話し合いではレンタルを認めず正式移籍のみとすることを決めましたが、これに伴いレンタル移籍を望んでいたFC東京、東京V、名古屋、大分が断念。横浜FMのみが正式移籍での獲得のオファーを出していて、一部スポーツ紙では「横浜入り濃厚」との記事が出ていました。事前の観測では磐田は移籍金の高さに断念する可能性が高いのではないかと見られていましたが、高原に続いて金沢、西が移籍が決定、あるいは確定的になってきていて、若くて質の高い選手、特に攻撃陣の駒不足が深刻化しそうな気配になったことで、獲得を決断した模様です。久保は今年が2年契約の2年目。従って移籍の場合には違約金が発生するため移籍係数に関わらずに高額な移籍金を要求できるそうで、横浜は3億円のオファーを出してきているそうです。磐田がこれに対してどれだけ出す用意があるのかは分かりませんが、「ある種のあこがれに似た感情を持っていた」チーム(広島フットボールによる)からの正式オファーに久保の気持ちが更に揺れ動くであろう事は想像に難くなく、残留か移籍かは最終的には久保の決断に任せられる事になりそうです。今後久保は磐田、横浜との交渉を進め、更にその後広島とも交渉を行うとのこと。我々サポーターとしては、久保の決断を息を殺して待つしかなさそうです。
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