10/26〜11/1のSANFRECCE Diary


<03.11.1> 広島フットボールと中国新聞によると、森崎浩に続いて眞中が腰を痛めて出場できなくなってしまったそうです。これにより、攻撃陣はマルセロ、中山、大木の「3トップ」になりそうです。更にベンチには高橋、茂木を入れて、積極的に点を奪いに行くサッカーを狙うとのことです。湘南の堅い守備をどのように崩していくのか、そして監督がどんな手を打ってくるのか。今日のゲームのポイントはそのへんになりそうです。
 今日のゲームは広島スタジアムが会場で、午後2時キックオフ。11月1日にちなんで「ワン・ワン・ワンでReturn to J1 愛犬コンテスト」が行われます。11時から試合開始までの間、広島スタジアム北側メイン広場の受付までサンフレッチェグッズで着飾った愛犬と飼い主様が一緒に写った写真1枚をご持参ください。先着50名にオリジナルシャープペンを、先着150名にひろしまドッグぱーく割引券を、そして優秀賞11名様には壁掛けタイプの2004年オフィシャルカレンダーをプレゼントします。また、中国新聞社による「FORZA!Stage」は12時受付開始。写真付き応援メッセージが、鳥栖戦の11/15の中国新聞朝刊に掲載されます。選手サイン会は松浦、梅田両選手で、12時から先着100名様に整理券を配布。選手とハイタッチは12時半から、先着100名の小学生以下の方に整理券を配布します。前座試合は12:05から大河FCレディースと舟入体協の女子交流試合。MEGA EGGオリジナルスナックを先着4,800名の入場者にプレゼントします。今日の広島地方は一日中晴天に恵まれそうですので、ご家族揃ってお越しください。なお、無料駐車場がありますがスペースが限られているので、なるべく公共の交通機関をご利用の上ご来場ください。テレビ中継はNHK広島放送局とJ SPORTS(スカパーch306)で生放送です。
<03.11.1> 来週の山形戦に向けての関東サポーターによるアウェイ応援ツアーの第5弾が企画されています。11/8(土)の朝6時45分に東京駅前JTB新丸ビル支店前に集合し、高速バスで山形へ。試合を応援した後、東京駅に夜の11時頃に戻ってくるというスケジュールです。料金は大人、小人同額の8,500円で、観戦チケット付きプラン(大人1,700円、高校生1,200円、小中学生500円増し)もあります。募集人数は45名で、最小催行人数は35名。席にはまだ余裕があるそうですが、お申し込みはお早めにどうぞ。お申し込み、お問い合わせはJTB高崎支店(027-322-5788, ただし月〜金の午前9時半〜午後5時半受付)かあるいはメールでお願いします。
<03.10.31> 激闘のJ2リーグも残り4節。もう1試合も負けられないサンフレッチェの明日の相手は湘南ベルマーレです。
 湘南のこれまでの成績は、11勝9分け20敗で10位。スタートの失敗が後を引き、監督交代も効果はわずかで、1年を通じてずっと下位に沈んでいます。前回のサンフとの対戦は第26節。サンフが終始攻め続けたものの一瞬の守備の乱れを突かれて失点し、どうしても得点を奪えないまま0-1で敗れています。その後の湘南の戦績は次の通り。
26H ○1-0広島  【湘】中里
27A △2-2大宮  【湘】戸田、パラシオス、【宮】黒崎、盛田
28H △0-0新潟
29A ○2-1水戸  【湘】高田、加藤、【水】冨田
30H ○2-1鳥栖  【湘】柿本、井原、【鳥】ジェフェルソン
31A ●0-1横浜FC 【横】大久保
32H ●0-3福岡  【福】ベンチーニョ2、アレックス
33A ●0-2甲府  【甲】小倉2
34A ●1-2新潟  【湘】石原、【新】上野2
35H ●0-1水戸  【水】樹森
36A ○2-1札幌  【湘】石原、高田、【札】砂川
37H ○1-0横浜FC 【湘】OG
38A ●0-1福岡  【福】宮崎
39H ○2-0大宮  【湘】戸田、高田
40A △0-0鳥栖
 31節から35節にかけて5連敗と目標を失ったチームらしく?低調なゲームを続けていましたが、最近5試合は3勝1分け1敗と立て直して来ています。明日の予想メンバーは、GK:鈴木、DF:北出、パラシオス、白井、MF:梅山、中里、吉野、坂本、熊林、FW:高田、石原。ここ4試合の失点は1で守備の堅さが戻って来ており、3試合連続無得点中の広島にとっては厄介な相手だと言えるでしょう。
 対するサンフですが、内転筋痛のためU-22代表を辞退した森崎浩の状態がやはり思わしくなく、昨日の練習でも歩くのが精一杯だったそうです。一方、前節久々に出場した高橋、山形が好調を維持しており、また中山も素晴らしいシュートを決めるなど良い動きを見せていたとのこと。更に前節発熱のため欠場した大木も元気に練習に復帰しているそうで、森崎浩が欠場することになっても攻撃陣の駒が足りない、と言うことにはならないと思われます。メンバーの予想は難しいので、今日は私の希望を書いてみます。
       下田

   井川 リカルド 上村

沢田            服部
      サンパイオ

   山形     森崎和

     大木  中山

SUB:林、八田、松下、高橋、眞中
 これまでの湘南の戦い方からすれば、守備を固めてカウンターに賭けてくるのは間違いないところです。従って後ろに人数をかけるよりも、相手のFWのマークを離さない事にだけ気をつければ守り切れる、と思います。逆に攻撃は、パラシオスの高さと強さをどのように打ち破るかがポイントです。単純に放り込んでもはね返されるのは間違いないので、FWがいかに相手DFを引き連れて相手の守備陣系を崩すか、そして両サイドの深い位置からのクロスを供給できるかどうかが重要でしょう。怪我のため今年はほとんど出場していない沢田ですが、広島フットボールによると「ようやく、自分でも面白いプレイができるようになってきた...行けと言われれば、もう行ける。やれる自信ももちろんあるよ」と語っていたとのこと。昨年終盤(特に柏戦)で見せた熱いプレーを、ぜひとも見せて欲しいと思います。更に森崎和がどれだけ攻撃に絡めるか、もポイントでしょう。後ろでバランスを取るよりも、高い位置でクリエイティブなプレーを連発できれば、ゴールをこじ開けることもそう難しくない、と思います。今節は3強のうち広島だけがホームゲームです。引き分けは負けに等しい、と言うつもりで、勝ちにこだわってほしいと思います。
<03.10.30> 昨日サンフレッチェは、ユースの高萩洋次郎選手と11/1にプロC契約を結ぶと発表しました。4/5の湘南戦で初めて公式戦出場を果たしJリーグ最年少出場記録を作った高萩は、その後3試合に出場(出場時間数は242分)し、チームの勝利に貢献しています。(因みに高萩が出たゲームは3勝1分け。)今季はユースとU-18代表でのプレーが中心でしたが、今後はトップチームでの活動が優先になります。今週の練習では既にチームに合流しているそうなので、早ければ次の湘南戦から「プロの高萩」が見れそうです。
<03.10.30> 昨日U-22代表が香港A代表と対戦し、前半36分に鈴木が退場になって数的不利になったものの前半44分に高松がゴールを決めて1-0で勝ちました。サンフレッチェから参加した2名のうち、林は先発フル出場。また森崎和は後半の45分の出場で、それぞれ悪くないプレーをしていたようです。
 一方、昨日はU-20代表も韓国U-20代表とアウェイで対戦し、こちらは0-1で敗れました。茂木は先発で出場して途中まで良いプレーを見せていた模様です。
<03.10.29> 11/8に行われるモンテディオ山形戦に向けてのアウェイ応援ツアーを募集しています。前日の夜9時に広島駅の新幹線口をバスで出発して山形で応援し、試合終了後に現地を発って11/9(日)の朝広島に戻ってくる、と言う0泊3日の弾丸ツアーで、料金は大人20,000円、高校生19,000円、小中学生18,000円。ファンクラブ・後援会員はそれぞれ3,000円割引されます。募集人数は先着40名様で、最小催行人数30名に達しなければ中止になる事もあるそうです。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島 アウェイ応援ツアー係」(082-240-3447、受付は10時〜19時)までどうぞ。11/1(土)が締め切りです。
<03.10.28> 香港・中東遠征するU-22代表に選ばれていた森崎浩司選手ですが、昨日日本サッカー協会は怪我のため遠征参加を辞退した、と発表しました。左足の内転筋を痛めていて水曜日の試合出場は難しいと判断されたため、とのこと。情報によると足の痛みはずっと続いているそうで、このところ試合途中で下がっているのはそのためもあるようです。広島フットボールによると今後、広島で湘南戦の出場に向けてコンディションを調整するとのことです。
<03.10.28> 日曜日に行われたJユースカップの予選リーグ第3戦で、サンフレッチェ広島ユースは名古屋グランパスエイトユースを3-0で下しました。メンバーは、GK:松岡、DF:中野、藤井、吉村(→佐藤将78分)、森脇、MF:前田和(→大屋78分)、田坂、桑田(→柏木70分)、FW:田村、馬屋原(→高柳58分)、西山(→田中70分)。得点は前半19分に桑田、後半12分に西山、20分に桑田でした。ユースはこれで勝ち点7でF組の首位に立ちました。
<03.10.27> 土曜日にサテライトが中国地域リーグの三菱自工水島とトレーニングマッチを行い、5-0で勝ちました。メンバーは、GK:尾崎(→河原60分)、DF:須田、西嶋、大久保、MF:沢田、桑原(→木村45分)、高木、李、西村、FW:茂木(→田中45分)、松浦(→梅田45分)。得点は、14分と18分に茂木、26分に松浦、58分に西村、86分に木村でした。なおサテライトは、今週末から遠征に出てトレーニングマッチを行ってくる予定です。11/2には姉崎サッカー場で市原と、翌日には三保グラウンドで清水と対戦するとのこと。この両チームは今週末には試合がないため、レギュラーの選手を含めたメンバーとなることが予想されます。サテライトのメンバーにはここでしっかりと実力をアピールして欲しいと思いますし、またその勢いで厳しい状況にあるチームを救って欲しい、と思います。
<03.10.27> 土曜日の中国新聞によると、サッカー専用スタジアムの推進プロジェクトは24日、広域公園第一球技場を改修する案をまとめました。第一球技場の観客席は、現在約7,500席。Jリーグ公式戦の開催基準は15,000席ですので、仮設スタンドを設置して座席数を増やす事になるようです。費用としては10億円程度が見込まれていますが、大半はサンフレッチェの出資企業などの民間から募るそうで、スタジアムを所有する広島市にはピッチと照明の改修費用など2億円程度の負担を申請するそうです。この改修は専用スタジアムを「新たに建てると、開業までに5年以上かかる」(今西和男事務局長)ため暫定的な措置で、2005年中(約2年後)の開業を見込んでいるとのことです。
 広域公園第一球技場ですが、場所は広島ビッグアーチのすぐそばで、自動車でのアクセスやアストラムラインでの来場に問題はなく、これを本拠地として使うと言う案は悪くないと思います。現在の座席のほとんどはメインスタンド側で、ゴール裏とバックスタンド側にはわずかしかありません。ゴール裏にはビッグアーチに抜ける通路があり、また第二球技場も迫っているためここをどう利用するかがポイントですが、通路を完全に潰して第二球技場と一体化してしまうか、あるいは人が通れる程度の通路を残す事で何とかスタンドを設置できるのではないかと思います。第一球技場はラグビーとの兼用なのでゴールとゴール裏スタンドが遠いので、せっかくお金をかけるならぜひそのスペースを無くして、迫力のあるスタジアムを作って欲しいと思います。
<03.10.26> 昨日行われたJ2リーグ第40節水戸戦は、堅い守りを崩す事ができず3試合連続の無得点で引き分けに終わりました。
 何としても勝ちたい、そして雰囲気を変えたい小野監督は、久々に高橋、山形をベンチに入れて次のような布陣で戦いました。
       下田

   井川 リカルド 上村

松下(→山形77分)     服部
    森崎和 サンパイオ

       森崎浩(→高橋77分)

    マルセロ  眞中(→中山54分)

SUB:林、八田
 対する水戸は、GK:本間、DF:木澤(→鳥羽51分)、闘莉王、小川、冨田、MF:山崎、吉本、栗田、磯崎、FW:北川(→小野隆87分)、樹森(→吉田87分)。キックオフから1分も経たないうちにファーストシュートを放ったのは、森崎和のロングパスで抜け出した眞中でした。しかし序盤はどちらかと言うと水戸のペース。ロングパスで広島陣内に攻め込み、セットプレーから得点を狙ってきます。得点源の闘莉王が頻繁に前線に顔を出し、9分にはCKから、また13分にはFKからの展開で決定的なシュートを放ちましたが、幸いにして枠を外れます。序盤は守り重視のサンフでしたが、しかし20分前後にはパスをつないでチャンスを作れるようになります。21分の森崎和のミドルシュートは惜しくもGKに弾かれ、25分には井川がミドルを放ちます。しかしその後は水戸のロングボールからのカウンターを警戒して押し上げができず、なかなか波状攻撃には繋がりません。40分には松下が右の高い位置から左足でクロスを上げ、これにマルセロが頭で合わせましたがGK正面。詰めていたサンパイオも押し込むことができず、あまり有効な攻めを構築できないままに前半を折り返しました。
 後半の立ち上がりに積極的に出てきたのは水戸の方で、高い位置でパスをつないでスルーパスからのチャンスメイクを狙ってきます。後半5分前後には左サイドを何度か崩され、CKから、スローインから何度も攻め込まれますが、これはDF陣がゴール前に壁を作って凌ぎます。流れを取り戻すために小野監督は、後半9分に中山を投入。これは正解で、中山の運動量とポストプレーでペースを奪い返します。21分には服部の左からのCKに井川が頭で合わせますが枠の外。24分には森崎和のクサビのパスをマルセロが落し、中山が抜け出してシュートを放ちますが外れます。その3分後には服部のアーリークロスにマルセロがヘッドで合わせましたがGKにキャッチされ、30分には森崎浩?のスルーパスで抜け出した服部がペナルティエリア内で足をかけられて倒されますが、主審に無視されます。チャンスは作るもののどうしてもゴールを割れない嫌な展開に、32分には高橋と山形を同時に投入してカツを入れます。が、これでむしろ中盤の落ち着きがなくなり、不正確なロングボールを放り込んでははね返される、と言うパターンが続きます。結局その後は有効な攻撃を構築できないままにタイムアップ。甲府戦に続いて、「鬼門」の関東遠征はスコアレスドローに終わりました。
 試合後に水戸の前田監督は「互いにフラストレーションのたまる展開となった...我慢のしあいとなった」と語っています。水戸は立ち上がりの10分ぐらい、広島は前半と後半の20分前後にリスクを冒して攻め上がるシーンが見られましたが、それ以外はほとんどが守り重視の展開。水戸としては守りを固めてカウンターとセットプレーに賭ける、と言うやり方しかないわけですが、それに正直にお付き合いしてしまった、と言うゲームでした。サンフは一貫してゾーンが低く、選手が後ろに固まっているために高い位置でボールを奪っても攻めが遅く、なかなか決定的チャンスを作れませんでした。またせっかく作ったチャンスもシュートが不正確で、3試合連続無得点になってしまうのも仕方がない、と言う感じでした。ただ、全体的に見て出来が悪かったか、と言うとそうでもないと私は思います。パスをしっかりつないで相手の守備ブロックを崩す、と言うサッカーはそれなりに出来ていましたし、それでバランスを崩して相手にチャンスを与えるという事もほとんどなく、客観的に見れば決して悲観するようなゲーム内容ではなかった、と思います。少なくとも前節の内容の悪さを考えれば、そして同様に0-0で引き分けた川崎が全く内容の無い、負けても不思議ではないゲームだったことを考えれば、まだ絶望するのは早いと思います。ただ、そのためにこのままの戦い方で良いか、と言うとそれは違うでしょう。もっともっとチャレンジする気持ちを持って、ある時間帯にはリスクを冒してでも攻めに出るようにしなければ、相手の守備を打ち破って勝ち点3を取るのは難しいのではないでしょうか。
 比較するのが良いかどうか分かりませんが、昨日のJ1の市原対磐田も、途中まではミスが多くシュートも多くなく、上位を狙うチーム同士のゲームらしくない内容だったと思います。しかし、勝負どころでは違いました。後半21分の磐田の先制の時間帯、後半42分の市原の時間帯では、どちらのチームもDFまでがどんどん上がってリスクを負って攻めに行っていました。そのチーム全体から迸る勢いがあったからこそ、最後には観客が満足できるゲームになったのではないか、と思います。昇格争いのプレッシャーが想像を絶するものがあるのは確かでしょう。監督も選手もそのため気持ちが堅くなり、思いきった采配、思いきったプレーが出来なくなっているのも理解できます。それはおそらく広島だけでなく、川崎も新潟も同じはずです。しかし、プロの選手にとって本来プレッシャーは常にあるものだ、と思います。どんな時でも大なり小なりプレッシャーがあって、それに打ち勝つことでしか勝利はないし、成長もないのです。昨日の「サタスポ情報局」でサンパイオが言っていたのですが、本来上位を争うチームがプレッシャーに潰されることはない、のだそうです。自分たちの順位が上なのだから、実力を発揮すれば勝てるはず。そう言う気持ちで、むしろプレッシャー(と言うよりも緊張感)を楽しみながらプレーできるはずなのだそうです。昨日の広島と市原や磐田との差は何か、と言うと、戦術的な面や技術的な面でないと思います。サンパイオが言うような気持ち。試合に臨む緊張感をプレッシャーと感じてしまうのか、それとも優勝に向けてのチャンスだと考えるか。それだけの違いでしかないのではないか、と思うのです。今まで勝ち続けなければならない、と言う体験を(ほとんど)持たない選手達に、それを持て、と言うのは無理なのかもしれません。しかし自分たちの力を、チームメイトの力を、そして自分たちが積み重ねてきた練習を信じる事はできるはずです。残り4試合、慎重に行っても思い切り行っても勝つときは勝つし、負けるときは負ける。昇格できるか、できないかは神のみぞ知る、です。であるなら、後悔しないためには全力でプレーすることです。結果を気にしてばかりでは、後悔が残るだけです。昨年の終盤3試合で見せたような吹っ切れたプレーが出来るかどうかが、この戦いを生き残るカギなのではないでしょうか。
 一方、小野監督にも是非言いたいことがあります。昨日の会見では「トレーニングの中で、それをもっていって、周囲の雑音に惑わされず、自分たちのサッカーを貫いて、自信をもってピッチに立つ」と打開策を語っていたそうですが、それが出来ないからこそ現状があるのではないか、と思うのです。良い練習をしていてもそれが試合で出ないからこそ、この苦しい状況があるのだ、と思うのです。「周囲の雑音に惑わされ」ないよう、集中することは大切でしょう。しかし、人間の心はそんな単純なものではない。時には心を開いて苦しさを吐露することも必要だろうし、緊張を解いてリラックスしてみることも必要です。このようにシーズンを通して戦って、ぎりぎりの状況に置かれると言うのは監督にとっても初めての経験で、戸惑いがあるのかも知れません。今一番苦しんでいるのは、小野監督であることは間違いないでしょう。しかし、例えばフランスW杯のアジア予選で日本代表が苦しさを乗り越える場面を、当事者の一人として経験しているわけです。昨年も降格の危機の中にあって、チームがどのように崩壊していくのか、最後の力をどのように発揮していくのかを目の当たりにしているわけです。この戦いは小野監督の戦いだというだけでなく、選手の戦いというだけでなく、サンフレッチェというクラブの戦いであり、広島全体の戦いである。それを代表する指揮官として、何としてもチームを立て直して、そして1か月後に歓喜をもたらして欲しいと思います。
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