11/2〜11/8のSANFRECCE Diary


<03.11.8> 中国新聞と広島フットボールによると、今日の先発メンバーは前節と同様のものとなりそうです。今週の練習では大木が背中を痛めてリタイアすることもあったようですが、今日の出場は問題がない模様です。また今回は桑原が遠征に参加しているとのこと。17人が遠征に参加しているため「僕はベンチに入らないかもしれないですよ」と語っているそうですが、「山形遠征に選ばれた選手たちは、それだけでとても光栄なことだと思うんですよ。この3試合で全てが決まるわけだし、その戦いの場に立てる、ということは。だから、僕たちは、山形に行けない人たち−選手やサポーターも含めて−のためにも、全力で戦って勝たないといけない。勝てば、自然とJ1というゴールが近づいてくるわけですから」と意欲を語っています。先週はサテライトの若手選手を引っ張ったベテランが、今週はトップチームにカツを入れることになります。またその遠征で活躍した松浦も遠征に参加。こちらもベンチ入りするかどうかは分かりませんが、出場機会があれば全力で走るプレーを見せてくれそうです。
 今日の会場は山形県天童市のべにばなスポーツパークで午後2時キックオフ。今日の山形地方は冷たい雨が降るようですので、応援に行く方は防寒対策をお忘れなく。テレビ放送はスカパーのch183で生中継です。
<03.11.7> 明日はアウェイでモンテディオ山形と対戦します。
 ここまでの山形は14勝10分け17敗で、8位の成績です。第3クールは第33節に対戦し、マルセロのゴールで勝って連勝を3に伸ばしています。しかし内容的にはかなり苦しく、堅い山形の守備をなかなか崩す事ができませんでした。山形のその後の成績は次の通り。
33A ●0-1広島  【広】マルセロ
34A ○1-0鳥栖  【山】大島
35H ○1-0大宮  【山】羽地
36A ●0-1水戸  【水】小野隆
37H △3-3福岡  【山】星、羽地、中村、【福】千代反田、福嶋、太田
38A ●1-4新潟  【山】小林、【新】マルクス2、アンデルソン、ファビーニョ
39H ○2-1甲府  【山】羽地、中村、【甲】外池
40H △0-0川崎F
41A ●2-4横浜FC 【山】中村、ニヴァウド、【横】マシュー、北村、臼井、内田
 最近6試合の成績は1勝2分け3敗であまり調子は良くなく、特に前節は横浜FCに4失点を喫して敗れています。ただ、だからと言って内容が悪いかというとそうでもなく、柱谷監督の戦術が浸透して良いサッカーをしてきています。例えば1-4で敗れた新潟戦でも惜しいチャンスを何度も作っていましたし、引き分けに終わった川崎F戦も決定機は圧倒的に山形の方が多く勝っても不思議でないゲームでした。特にホームでは32節の新潟戦以来負けていないだけに、厳しい戦いになることは間違いないでしょう。山形の選手ですが、井上が累積警告で出場停止で、大島も怪我で出場が微妙。予想メンバーは、GK:桜井、DF:太田、古川、小林、内山、MF:星、永井、ニヴァウド、高橋、FW:中村、羽地、と言うところでしょうか。
 対するサンフですが、今週の練習では遠征から帰って来たサテライト組の動きの良さが目立っていたそうで、紅白戦でもトップは押され気味だったそうです。高橋、山形らサテライトから引き上げられた選手がトップチームを活性化して湘南戦の勝利に結びつけたことから、次は自分だとの思いが強いのかもしれません。森崎浩や眞中の怪我の状況が微妙なだけに、意外な選手が抜擢される可能性もありそうです。予想メンバーですが、一応前節と同じものとしておきます。
       下田

   井川 リカルド 上村

松下            服部
    森崎和 サンパイオ

       大木

    マルセロ  中山

SUB:尾崎、八田、山形、高橋、茂木
 最終節に川崎との対戦を残すサンフにとって、山形戦、鳥栖戦は落とすわけにはいかないゲームです。絶対に勝つという強い気持ちを持って、気を抜かずに戦ってほしいものです。
<03.11.6> 広島フットボールと中国新聞によると、怪我で前節欠場した森崎浩と眞中の経過は順調で「もう痛みはない」(森崎浩)、「違和感もなくなった」(眞中)と語っているそうです。ただ、小野監督は試合への復帰に慎重な姿勢を示しているそうで、「試合はあと3試合ある」と無理はさせない模様です。また昨日の練習では大木が接触プレーで痛んで途中交代したそうですが、「怪我と言うほどの事ではない」(吉崎トレーナー)とのこと。昨日別メニュー調整だった中山も昨日の紅白戦には出場していたそうで、湘南戦の良い流れを保ったままで山形戦に臨めそうです。更にサテライトの遠征で結果を出したFW(松浦か茂木?)がトップチームで起用されて「思い切りのいい飛び出しを見せてチャンスに絡ん」だそうで、山形や高橋を含めたベンチ入りメンバー入りの争いも熾烈なものとなっているようです。
 なお右足太股裏の肉離れで別メニュー調整を続けている大久保ですが、症状は軽く10日からのU-20代表合宿には間に合いそう。ワールドユースメンバー入りに向けての最後のチャンスをものにして欲しいものです。
<03.11.5> 昨日日本サッカー協会は11/10から始まる最終合宿に参加するU-20代表候補を発表し、広島からは大久保、高木、茂木の3名が選ばれました。今回選ばれたのは31名で、先日の韓国戦のメンバーにボーダーラインの選手10名ほどを追加した陣容となっています。このメンバーは11/12(水)にU-20豪州代表との壮行試合に出場した後、週末のゲームに出場する選手はいったんチームに戻って再び集合し、11/17までトレーニングを行います。そして登録メンバーの21人は月末に再び集合して、11/27からUAEで行われるワールドユース選手権に出場することになります。
<03.11.5> 一昨日行われたU-22代表とカタールA代表との親善試合は、阿部のFKで挙げた1点を守り切ってU-22代表が勝ちました。カタール遠征にサンフレッチェからただひとり参加した林はこのゲームも先発フル出場して、香港戦に続いて無失点に抑えて勝利に貢献しました。林は最初はリーグ戦を優先して香港遠征のみで帰国する予定でしたが、出場しないなら遠征に参加させてくれ、との要請を受けて中東まで足を伸ばしたとのこと。今回の代表では林の他に黒河(清水)、多田(C大阪)も選ばれていましたが、その2人を押しのけて出場して無失点という結果を残したことは、林にとって大きな自信になったのではないでしょうか。
<03.11.4> 昨日行われたサテライトと清水エスパルスとの練習試合は、1-4で敗れました。こちらのメンバーは、GK:尾崎、DF:須田、西嶋、佐田(→八田45分)、MF:高柳、桑原(→高萩45分)、李、木村、高木(→沢田70分)、FW:松浦(→田中78分)、梅田(→茂木70分)。対する清水はトップチームのメンバーで、しかも前半と後半とで総入れ換えとなっています。得点は前半25分に森岡のゴールで清水が先制。後半6分に高柳のゴールで追いついたものの、その後トゥットに3ゴールを決められて突き放されました。内容は良く分からないのですが、後半は連戦の疲れが出てしまったのかもしれません。
<03.11.3> 昨日、千葉県の姉崎サッカー場でサテライトと市原との練習試合が行われています。サンフのメンバーは、GK:尾崎、DF:須田、西嶋、八田、MF:沢田、桑原(→西村45分)、高木、李、佐田、FW:茂木、松浦。対する市原も立石、結城、吉田、野本、工藤、金、楽山、中島、巻などサテライトのメンバーが出ていた模様です。前半は押し込まれるシーンが多く、カウンター中心の戦い方だったようですが、後半、高い位置から積極的にプレッシャーをかけるようになると広島ペースに。そして後半23分に飛び出した松浦を結城が倒して退場となります。(練習試合だったので後から一人補充した、と言う情報も有り。)これで得たPKを沢田が決めて先制すると、その後もサンフが攻守に圧倒して後半39分に西村が2点目を決め、終了間際にはセットプレーから八田が決めて3-0で勝った、との事です。
<03.11.3> Jユースカップ予選リーグF組の第4戦を戦ったサンフレッチェユースは、ヴィッセル神戸を5-0で下して勝ち点を10に伸ばしました。メンバーは、GK:佐藤昭、DF:中野、吉村、森脇、槇野、MF:前田和(→大屋58分)、田坂(→木原73分)、桑田、FW:田村(→田中58分)、馬屋原(→富成73分)、西山(→柏木58分)。得点は、田村(5分)、桑田(46分)、西山(50分)、馬屋原(60分)、柏木(80分)でした。
<03.11.3> 11/23に行われる最終節・川崎フロンターレ戦への応援ツアーの募集が始まっています。11/22の夜(10時45分広島西飛行場、11時15分広島駅新幹線口)バスで出発し、試合終了後に現地を発って23日深夜に広島に戻ってくると言うスケジュールで、大人17,000円、高校生16,000円、小中学生15,000円(ファンクラブ・後援会員はそれぞれ2,000円割引)となっています。昇格が決まる可能性のある最終戦で、それまでに昇格が決まっていれば優勝が懸かった大事な試合となります。募集人数は40名ですが、申込者多数の場合はバスの増便も予定しているとのこと。〆切は11/13(木)となっています。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島アウェイ応援ツアー係」(082-240-3447、受付は午前10時〜午後7時)までどうぞ。
<03.11.2> 昨日広島スタジアムで行われた湘南戦はマルセロ、大木、中山のゴールで3-0で4試合ぶりの勝ち点3をゲット。一方川崎が敗れたため、昇格圏内の2位に浮上しました。
 森崎浩、眞中を怪我で欠くサンフは、大木、中山を先発に復帰させて次のような布陣で戦いました。
       下田

   井川 リカルド 上村
      (→八田81分)
松下            服部
    森崎和 サンパイオ

       大木(→高橋70分)

    マルセロ  中山
    (→山形65分)

SUB:尾崎、茂木
 対する湘南は、GK:鈴木、DF:北出、パラシオス、時崎、MF:中里、熊林、加藤(→石原45分)、金、坂本、FW:戸田(→石田45分)、高田(→柿本65分)。前節は腰の引けた戦い方で引き分けに終わったサンフでしたが、この日は序盤から積極的。「立ち上がり5分間、とにかく前に行け」と言う小野監督の指示を受けて、ラインを高く上げて前線からボールを奪いに行きます。キックオフから1分も経たないうちに大木が突破。更にマロセロの突破をパラシオスが倒してイエローカードを受けます。7分にもマルセロを今度は時崎が倒してイエローカード。サンフの強烈なプレッシャーに、湘南の守備陣はファウルでしか止める事ができません。8分には服部のFKのボールに大木が頭で合わせましたがキーパーがパンチングで逃れ、10分には森崎和がミドルシュート。その後も左から服部と上村が、右から井川と松下がチャレンジして何度も湘南のゴールに迫ります。またマルセロ、中山のツートップが良く動いてボールを繋ぎ、パラシオスを中心とする湘南のDFを引きずり出してスペースを開けます。25分を過ぎた頃にはやや疲れが出てきたかペースが落ちましたが、その時間帯はやや低めのライン取りで湘南の攻撃をしっかりと受け止めて反撃の機会を伺います。そして36分、上村が高い位置でボールをキープすると中央に鋭いクロスを入れます。ここに飛び込んだのがマルセロと中山。ボールはパラシオスがクリアしようとしましたが空振りして、ボールがゴール前にこぼれます。これを拾ったマルセロが冷静にゴールに蹴り込みました。更にその4分後に、今度は右サイドから得点が生まれます。タッチライン際で森崎和からボールを受けた井川が単独でドリブル突破して、ゴールライン際からグラウンダーのクロスを入れます。ここに飛び込んだマルセロ、中山は潰れましたがGKもキャッチできずこぼれたボールに走り込んだのが大木。強烈なシュートがネットを揺らし、試合の流れを決定付けました。
 後半から一度に2人を入れ替えた湘南が、立ち上がりは積極的に前に出てきます。立て続けにFK、CKを与えて何度もゴール前に放り込まれますが、DFとGKが落ち着いてはね返します。10分前後からは高い位置でパスをつなぐ事ができるようになり、ペースを奪い返します。そんな流れから後半17分、松下の遠い位置からのFKのボールがファーサイドのサンパイオへ、そして湘南のDFがクリアして左サイドに流れます。このボールを拾った服部がマークを振り切って切れ込むとGKを越えるようにファーへクロスを上げます。中山は身体が流れて難しい体勢になりながらもGKとDFをしっかりと見て頭でループシュート。中山の「よく練習してきた、狙い通りの」(広島フットボール)ゴールで、28節の横浜戦以来の3点目を奪いました。
 このすぐ後に山形を、その5分後に高橋を投入し、サンフのペースはますます加速します。後半24分には服部が左サイドの深い位置でボールをカットしてドリブルで攻め上がり、その外側を追い越して行った山形にスルーパス。山形はピッチ上の状況を良く見て森崎和にサイドチェンジしてチャンスを広げ、松下が左足で上げたクロスにサンパイオが合わせましたが、惜しくもポストを叩きます。更に後半31分には松下のサイドチェンジからサンパイオ、服部とつないで高橋が右足アウトサイドでボレーシュートを放ちますがGKに弾かれます。途中でやや湘南ペースとなる場面もありましたがしっかりと抑え、2試合連続の無失点で今季23勝目を挙げました。
 前節までの3試合で得点を奪えず2分け1敗と沈みつつあったサンフでしたが、この日はそれまでとは見違えるようなサッカーを見せてくれました。両サイドは服部、松下のWBだけでなく左からは上村、右からは井川が頻繁に攻め上がり、1点目と2点目は彼らのクロスから生まれたものでした。また森崎和とサンパイオはゲームの組み立てだけでなく何度も相手のペナルティエリア付近に顔を出して、分厚い攻撃を演出していました。マルセロ、中山は相手との接触を怖れずにニアサイドに飛び込んで貪欲にシュートを狙い、大木は前線からDFラインの前まで動き回って守備に、攻撃に貢献しました。更に途中出場の山形、高橋はアグレッシブなプレーでチームを活性化し、4点目を奪う一歩手前まで行きました。誰かがボールを持ったらすぐに動いてパスコースを作り、自分がボールを離したら次のポジションに移動する。一人が攻め上がったら周りが連動してフォローする。誰かがミスをしても他の選手がしっかりとカバーする。相手のペースになっても慌てずに受け止めて、チャンスを見つけたら一気に逆襲する。そう言うバランスの良い戦い、チーム全体でのアグレッシブな戦いが出来ていたからこそ、危なげない勝利を得る事ができたのではないか、と思います。湘南の山田監督は試合後に「気持ちの部分で大きな差があった。気持ちが立ち上がりの広島の攻撃の前に、弱くなっていた。それが全てだ」と語っていたそうですが、まさにその通りだと言えるでしょう。昇格争いのプレッシャーをはねのけてチャレンジする気持ちを取り戻したからこそ、勝つ事ができたのです。
 しかし、これで全てが終わったわけではありません。確実に昇格するためには残り3試合負けられない(2勝1分け以上)、と言う状況に変わりはないのです。思い返せば8/16の広島スタジアムでも、サンフは3-0で横浜FCに勝って2位に浮上しました。それまで6試合勝ち星の無かったチームにとっては、復活のきっかけとなるべき勝利でした。しかし現実にはその直後の新潟戦に敗戦し、更に水戸とも引き分けて再び3位に転落しているのです。残り3節となり、1つ1つの勝利が非常に大事になってきている今、あの時と同じ轍を踏むわけにはいきません。この日の戦う気持ちを忘れなければ、きっと昇格を勝ち取る事ができる。選手にはそれを信じてプレーしてほしいし、そして我々もそれを信じて応援したいと思います。
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