11/23〜11/29のSANFRECCE Diary


<03.11.29> サンフレッチェは明日、天皇杯の1回戦を関西学院大と対戦します。
 関西学院大は関西学生サッカーリーグの一部に所属し、今年のリーグ戦は3勝3分け3敗で4位。全日本大学サッカー選手権では2回戦で筑波大に敗れています。大学サッカー界では中堅クラスの実力と言えそうですが、メンバーにはJリーグユースや国見高などの強豪の出身者も多く(サンフレッチェユース出身の守生もいる)、技術の高い選手が多いものと思われます。特にFWの岸田はヴィッセル神戸入りが内定しているそうで、そのスピードがプロ相手に通用するかどうか試したい、と言う気持ちでいるようです。数年前の大会では大学勢で初めてプロを破る(ベガルタ仙台)と言う快挙も成し遂げており、油断は禁物です。
 対するサンフですが、先週リーグ戦が終わったばかりと言うことで全体的に身体が重く、また今週は契約更改の提示もあったためあまり準備が進んでいない模様です。一昨日?はサテライトとトップがそれぞれユースとトレーニングマッチを行いましたが、どちらもユースの速いパス回しに付いて行けなかった、と言う噂も聞いています。広島フットボールでも「練習を見ても天皇杯をどう言うメンバーで戦うのか、良く理解できなかった」と書かれていて、監督もどう戦うのか決めかねている様子。小野監督は「天皇杯のピッチに立つ、というギラギラしたものが感じられるメンバーを」起用したいと語っているようなので、意外なメンバーで戦う可能性もありそうです。メンバーは予想が立たないので、こんな感じでどうだろう、と言う事で書いてみます。
       林

    八田  上村
沢田          服部

   桑原   森崎和

      森崎浩
  山形      高橋
      梅田

SUB:尾崎、リカルド、松下、松浦、中山
 広島フットボールによると井川は足に炎症を起こしているそうで、今回の出場は難しいとのこと。またサンパイオや大木らのベテランは疲れがたまっているようなので、欠場させる可能性が高いと思います。また「ゼロ査定」になった選手を多く並べていますが、彼らにとってはぜひともここでアピールしたいところでしょう。できれば彼らのサンフレッチェでの最後の輝きを見せて欲しい、と思います。
 一方、ユースは福山の竹ヶ端運動公園で水戸ホーリーホックと対戦します。今年の高校生年代では「最強」の噂の高いユースとしては、プロ相手に真剣勝負できるのはまたとない機会。彼らの速いパス回しとドリブル突破がどれだけ通用するか、非常に楽しみです。水戸がリーグ戦と同様に「J2仕様」の戦術をとればさすがに厳しい戦いを強いられるでしょうが、もし少しでも甘く見てくれたら勝つチャンスもあるのではないでしょうか。予想メンバーですが、一昨日の広島フットボールによると次の通り。
      佐藤昭

森脇  中野  藤井  高柳

   田坂   前田和

      桑田
  西山      前田俊
      田村
 高円宮杯までチームの中心として活躍した高萩がいないのは痛いのですが、その代わりクラブユース選手権直前に怪我をして戦列を離れていた前田俊介が戻って来ています。広島フットボールによると森山監督は「まだ100%ではないが、かなり戻ってきた。ディフェンス面も意識が向上しているようだ」と語っていて、課題だったボールの無いところでの動きも良くなって来ているようです。彼のドリブルがプロ相手にどれだけ通用するか。それだけでもこの対戦は見る価値があるかもしれません。
<03.11.28> 広島フットボールによると、一昨日事実上の「引退勧告」を受けた沢田選手は「ある程度は覚悟していました」と語っています。今年はシーズン初めから身体が動かなかったようで、「もう現役は難しいかな」と思っていたそうです。ただ、怪我で休んでいるうちにアキレス腱痛が直って調子がよくなって来たらしく、まだやれるかも、と言う思いもあるとのこと。コーチのオファーを受けたことは本当に嬉しく思っているそうで、引退するかそれとも移籍するかはしばらく時間をおいて決断することになりそうです。聞くところによると昨日の練習ではトップチームの右サイドでプレーしていたとのことなので、天皇杯での先発出場もありそう。2回戦の広島スタジアムが最後の広島でのプレーの機会になるので、主管の広島県サッカー協会とサンフレッチェにはぜひ何らかの形でセレモニーをして欲しい、と思います。
<03.11.28> 日本サッカー協会の平田専務理事は昨日、U-22日本代表が来年の1月17日に始動して、アテネ五輪のアジア最終予選に向けて長期合宿を行うことを明らかにしました。その間にクラブに戻れるのは、2/11のロシア代表戦終了後の1週間だけ。U-22代表に選ばれた選手は、精神的にも体力的にもきつい「収容所生活」を2ヶ月近くも経験させられることになります。この合宿に何人ぐらい呼ばれるのかはまだ分かっていませんが、広島からは森崎和、林は当確で森崎浩と闘莉王も有力。またワールドユース終了後には茂木も招集される可能性がありますし、井川、松下、八田、中山が呼ばれる可能性もゼロではありません。従って来年のキャンプは少なくとも主力選手の数人、悪くすればレギュラーの半数を欠いた状態で行わなければならないことになり、チーム作りに対する影響は無視できないものとなりそうです。
<03.11.27> 昨日サンフレッチェは来季の契約に向けての交渉を行いました。この日条件提示されたのは、都合のつかなかった上村、大木、レンタル組の闘莉王と河野、C契約の選手を除いた12人。(下田、服部、森崎兄弟、桑原、駒野、高橋、林、松下、八田、中山、李。茂木には代表遠征前に提示が終わっていた模様。)桑原を除いた全員がアップ提示で、激しいJ2を戦い抜いた選手に報いる形となっています。一方、沢田、山形、梅田、西嶋、尾崎の5人に対しては「ゼロ提示」(契約を結ぶ意志はない、と言う意味)がなされたとのことです。沢田に対しては「引退して指導者になるのであればクラブに残って欲しい」と要請しているそうですが、沢田は現役続行か引退かをもう少し考えたい、とクラブに伝えています。また山形ら4人は別のチームでサッカーを続けたい、との意思を伝えているそうで、オファーがなければ移籍リストに掲載されることになりそうです。
 広島フットボールによると、500万円増の3000万円の提示(こちらは中国新聞による推定)を受けた下田は「言うべきことは言いたい」と言いながらも「もちろん広島と契約することは前提」と語っています。全試合フルタイム出場した服部も300万円増の1800万円の提示で、「いい評価をもらいましたし、その点については嬉しく思います」とし、「サンフレッチェでやり続けることが出来れば自然に(A代表に)行けると思っています」と語っています。現状維持の提示を受けた桑原は「使われ方とか、評価のされ方とか、いろいろありますが」といいつつも、「来季も、基本的には広島のために頑張りたい」と前向きです。また森崎兄弟は異口同音に「優勝するために補強をどうするか聞きたい」と語っていて、チームの主力としての自覚が高まって来ている模様です。その一方で高橋は「このままでは不完全燃焼だ、という思いもある」と複雑な感情を吐露。林も「試合に出たい、という思いもあります」と語っていて、他チームからのオファーがあれば移籍も考える、と言っているようにも見えます。林には1試合のみの出場だったにも関わらず170万円の大幅アップ提示が行われているところを見ると、チームもそう言う展開を予想した上で何とか引き留めたい、と思っているのかも知れません。更に井川と眞中についてはレンタル元のG大阪、C大阪との関係次第と言うことになりますが、噂によると二人に対する両チーム(サポーターを除く ^_^;)の評価はあまり高くないらしく、このままレンタル継続か完全移籍となる可能性もありそうです。
<03.11.26> 久保社長が「金のことは考えずに補強しろ」と言ったと言う話は以前にも紹介しましたが、先日行われたファン感謝デーでもそう言う発言をしていたそうで、本気でびっくりするような選手を取りに行っている事は間違いない模様です。噂によると代表歴があって移籍金がかからない選手だそうですが、そう言う条件で思い浮かぶのは、ミランで戦力外となっているリヴァウド。スポーツ新聞によるとFC東京がオファーを出したとか、親友のサンパイオに身の振り方を相談しているとか言う話があるようで、リヴァウド獲得が全くの妄想とも言えないような気がします。ただ、問題は全体的なバランスではないか、と思います。誰を獲得するにしろ今のチームの基準からすれば破格の年俸を払うことになるはずで、そうすると他の選手、特にサンパイオとの関係が難しくなると思われます。来季も広島でプレーする希望を漏らしたと言うサンパイオですが、今年はJ2と言うこともあってかなり安い年俸で契約していた、と聞いています。彼の今年の活躍を見れば来季も我慢してプレーしてくれ、とは言えないでしょうし、仮にリヴァウド級の選手を獲得したとすれば、それよりずっと安い年俸でと言うわけにはいかないでしょう。客の呼べる大物選手を獲得する、と言うのはクラブ経営の面から見れば十分あり得ることですが、それも戦力として役に立ってこそ。いきなり超大物を取ってチームのバランスが崩れるリスクを負うよりも、サンパイオとの契約を延長してチームの軸をしっかりさせる方が重要なのではないか、と私は思います。
<03.11.25> 激闘の2003年のJ2リーグの最後を飾る川崎フロンターレとの最終節は激しい戦いの末1-2で終わりました。同時刻に行われたゲームで新潟が大宮を下したため、広島は優勝を、川崎は昇格を逃しました。
 前節J1復帰を決めて今季最大の目標を果たしたサンフは、これまでの流れを重視して前節と同じメンバーで臨みました。
       下田

   井川 リカルド 上村

    森崎和 サンパイオ
森崎浩           服部

       大木(→高橋82分)

    マルセロ  中山(→眞中69分)

SUB:林、八田、山形
 対する川崎のメンバーは、GK:吉原、DF:箕輪、伊藤宏、寺田、MF:山根、茂原、アウグスト、長橋(→鬼木89分)、今野(→ホベルチ64分)、FW:ジュニーニョ、我那覇(→岡山87分)。勝ち点3を取るしかない川崎は序盤から積極的で、2分にはアウグストのCKに頭で合わせた寺田のボールが下田を襲います。しかしサンフは落ち着いて凌ぐと、素早いパス交換から攻撃を構築して、6分には大木が、8分にはサンパイオが、18分と22分には服部が決定的なシュートを放ちます。対する川崎はアウグストとジュニーニョを起点に速い攻撃を繰り返し、11分にはジュニーニョがペナルティエリア内からシュートを打ちましたが上に大きく外れます。両チームとも持ち味を生かした素晴らしい攻撃の応酬で一進一退の攻防を続けましたが、その均衡が崩れたのは前半23分のことでした。井川がジュニーニョを倒して与えたゴール正面30m付近からのFKを蹴ったアウグストのボールは低い弾道でゴール右下隅を襲い、飛びつく下田の指先をかすめるようにネットを揺らしました。
 これで一気にヒートアップする川崎サポーター。しかしスタジアムの一角を紫に染めたサンフレッチェサポーターの声も途切れることなく続き、選手達の背中を押します。失点の1分後には森崎浩のシュート性のクロスがゴールマウスに向かって飛び、27分には井川のロングクロスをファーで受けた大木が決定的なシュートを放ちましたが、GK吉原がパンチングに逃れます。そして35分。サンパイオのスルーパスで抜け出した服部がマイナスのクロスを送ると、ボールを受けたマルセロがアウグストに倒されてPKを得ます。川崎ゴール裏の大きなブーイングを受けながらマルセロは冷静にGKの逆に蹴って、早い時間帯に同点に追いつく事ができました。
 その後、勝ち越しを狙って激しく攻めたてる川崎。対するサンフは一歩も引かずに受け止めて、44分にはワンタッチのパス交換でゴール前にボールを運ぶと、森崎和のパスを森崎浩が受けてシュートチャンスを得ます。が、ややもたつく間にDFに詰められ、左足から放たれたシュートはGKの胸に収まります。前半は両チームとも持ち味を出した緊張感のある戦いで、ほぼ互角の展開で折り返すことになりました。
 後半も立ち上がりは一進一退でしたが、その後川崎の圧力に押されて苦しい時間帯が続きます。ラインを低く設定して耐えるサンフ。時折森崎和を起点に逆襲を試みますが単発で、なかなかペースをつかめません。24分には中山に代えて眞中を投入。引き気味の布陣からカウンター中心の攻めとなり、ここから何度かチャンスを作ります。川崎はジュニーニョ、アウグスト、ホベルチのブラジルトリオの技術と速さを生かして何度も広島ゴール前に攻め込みます。この鍔ぜり合いが動いたのは、後半36分でした。サンフの攻撃を低い位置でカットした川崎がジュニーニョ、ホベルチ、ジュニーニョとつないでDFを中央に引きつけ、右でフリーになった我那覇に展開します。我那覇が思い切って振った右足からのシュートは逆サイドのネットに突き刺さり、ついに川崎が勝ち越しました。
 この直後、小野監督は高橋を入れ4バックにして反撃を試みます。これに対して川崎は、守備的な選手を投入して逃げきりにかかります。44分にはサンパイオのスルーパスで服部が抜けようとしますが届かず、ロスタイムにはマルセロがペナルティエリア内で倒れますがノーファール。結局そのままサンフはゴールを割れず、今季8敗目を喫してシーズンを終了することになりました。試合終了後、ピッチ上に残って新潟の試合終了を待つ川崎の選手達。しかし新潟が勝ったとの知らせが入ると、監督も選手もサポーターも、がっくりとうなだれました。
 小野監督はハーフタイムにも試合後にも「サッカーをさせてもらった」と語っていましたが、この言葉がこのゲームを端的に表していると言っても良い、と思います。お互いの良さを潰し合う「J2のサッカー」ではなく、高い位置からのプレッシャーとパスワークで相手を崩そうとするサッカー。両チームが追求してきたサッカーを出し合った戦いは、間違いなく新潟×大宮よりも見応えがあったし、また出来の悪いJ1のゲームよりも良い内容だったと思います。J1昇格のためには勝つしかない川崎と、やはり勝って優勝を飾りたい広島。外国人選手の力を最大限に生かそうとするフロンターレと、組織の力で守り、攻めようとするサンフレッチェ。お互いに持ち味を生かした戦いは、激闘のJ2を締めくくるのにふさわしいものだったと思います。このゲームがこのような結果になったのは、勝ちに対する川崎と広島の執念の差だったのではないでしょうか。結末は両チームにとって非情なものとなりましたが、それがもったいないようなゲームだった、と私は思います。
 ロスタイムに追いつかれた開幕戦。初めての敗戦を喫した第2クール。再びロスタイムに追いつかれて再浮上のきっかけを失った第3クール。2003年の節目、節目に常に立ちはだかったのが、この川崎でした。対戦するたびにJ2の厳しさ、自分たちの未熟さを思い知らされたものでした。結果的に勝ち点1差で広島が昇格し、川崎が昇格を逃したわけですが、それは決して広島のサッカーが優れていたからでも、川崎が劣っていたからでもないでしょう。むしろシーズンを通してプレッシングサッカーを貫いた川崎と、途中でJ2の戦い方に対応した広島のちょっとした柔軟性の違い、気持ちの違いが結果として出たような気がしてなりません。勝負を勝ち抜くためには技術、戦術だけでなく、相手との関係に対応できる力と苦しい場面を乗り越える精神力が必要であることを思い知らされた一年だった、と言って良いのではないでしょうか。
 しかしその一方で、サンフが途中でサッカーを変えざるを得なかったことは冷静に見なければならない、と思います。J2の現実は、(小野監督も石崎監督も口にしていた)広島と川崎の間だけで成り立つ「サッカー」とは、やはり大きなギャップがありました。J1では通用するはずだったポゼッションサッカーが役に立たず、厳しい環境と守備を固める相手という「異質なサッカー」に苦しみました。その中でサンフは自分たちのサッカーをある意味変質させ、J2に対応することによって乗りきったわけです。第4クールの湘南戦などいくつかのゲームでは「理想」の片鱗は見せたものの、結局は理想像からは離れるばかりだったと言わざるを得ないでしょう。これで収穫がなかった、とは言いません。そんな中でも勝ちきる強さは身につけたと思います。しかし、それではJ1では戦えないのも確かでしょう。小野監督が記者会見で語っているように、「J1で戦うためにはもう一度チームの再構築をやらないといけない」と言うのが、今後のサンフに課せられた課題なのだと思います。従ってこの44節は終りではなく、始まりなのだと思います。節目節目でJ2の厳しさを思い知らされた川崎に負けたところから、新たな出発をしなければならないのだ、と思います。疲れを癒す間もなく、次の日曜日には天皇杯の1回戦が待っています。これを来季に向けてのスタートと考えて、再びチーム全体で良い準備をして欲しいと思います。
<03.11.24> 本日12時から、今年の「ファン感謝デー」が行われます。場所は基町クレドビル11FのNTTクレドホールで、ホール入り口のレスト空間ホワイエで今年の激闘と感動の写真展示コーナーやビッグアーチで流れた「PLAYBACK 11.30→11.23」の上映コーナー、ふれあいゲームコーナー、サンチェ・フレッチェとの記念写真コーナー、選手サイン付きのグッズ販売コーナー、そしてNTTが提供する「J LEAGUE BB on フレッツ」スペシャルレビューコーナー等が行われます。またホールでは14時半より監督や選手による2003年シーズンの報告会、選手直撃インタビューコーナーなどが予定されています。ファン感謝デーは入場無料ですが、ホールへの入場はファンクラブ・後援会員限定で先着700名限りの入場となっています。会員の方は会員証を忘れずにご持参ください。また当日の後援会、ファンクラブの入会の受付も行っていますので、まだ入会していない方はこの機会にどうぞ。
 またこの日は16時15分より、会場を基町クレドビル1F広場に移してJ1復帰報告会を行います。オープニングトークとして吉田安孝氏とスタジアムジョッキーの石橋竜司氏によるJ1復帰トークショー、「PLAYBACK 11.30→11.23総集編」上映、監督、選手らによるJ1復帰報告などが行われます。こちらも入場は無料となっていますのでお近くにお越しの方はぜひお立ち寄りください。
<03.11.23> 昨日南津守さくら公園で行われたサテライトとセレッソ大阪との練習試合は、1-3で敗れました。サンフのメンバーは、GK:尾崎、DF:佐田、西嶋、須田、MF:松下、李、桑原、木村、高木、FW:松浦、梅田。対するセレッソは、GK:下川(→伊藤友)、DF:福王、松岡(→小野原[ユース])、千葉、MF:濱田、原、佐藤(→山城[ユース])、伊藤仁、FW:酒本(→下村)、御給、大久保(→森村[練習生])で、出場停止の大久保を含む「1軍半」的なメンバーでした。しかし序盤はサンフのペース。中盤での出足が速く組み立ても良く、松浦、松下らが積極的にシュートを放ちます。先制点は10分ぐらいで、左サイドの高い位置でカットしたボールをワンタッチのパスでつないで守備組織を崩し、最後は走り込んだ松下が決めました。セレッソは大久保がやはりレベルの違うプレーを連発し、ドリブルやスルーパスで何度かチャンスメイク。1失点目も起点は大久保で、前半17分にスルーパスでペナルティエリアに入り込んだ御給を佐田が倒し、これで与えたPKを酒本に決められました。更に26分には佐田が左サイドの深い位置で相手を倒してFK。守備陣形を整えようしているうちに濱田に蹴られ、これに飛び込んだ御給にあっさりと決められてしまいました。守備の乱れから2点を失ったサンフでしたが、前半はむしろこちらのペース。決定的チャンスは圧倒的に多く、梅田、松浦らのシュートに正確性があったらこちらがリードして折り返しても不思議ではない展開でした。
 しかし後半に入ると、運動量の落ちたサンフはボールが繋がらなくなります。パスミスからボールを失うシーンが増え、両サイドを突破されて何度もピンチを迎えます。後半22分には左サイドの崩しから梅田が頭で落し、GKの居ないゴールに押し込むだけと言う決定的なシーンもありましたが松浦のシュートはDFに当たって枠の外。そしてそれ以降はサンフは集中力が切れたように一方的に攻められ、後半35分には不可解なPK(尾崎がイエローをもらっていたが、もし決定機の阻止だったらレッドだったはず)をユースの山城に決められ、そのまま反撃の機会なく敗れました。
 このゲーム、失点は全てセットプレーからでしたが流れとしてはセレッソのゲームで、1-3と言う結果は妥当なものだったと思います。特に本職のいないDFライン(途中から大久保が入ったが)であることを考えれば、この結果は仕方の無いものだったと言えるかもしれません。しかし、山のようにあった決定機(特に前半)をきっちり決めていればこんなことにはならなかったはずですし、また前半から中盤からの守備がしっかり出来ていれば後半にあれほど押し込まれることは無かったはずです。昨日出場したメンバーは自分たちの課題を再確認して、今後の成長につなげて欲しいものです。
<03.11.23> 広島フットボールなどの情報によると、今日の先発メンバーは前節と同様となりそうですが、サブに山形が復帰する模様です。また足首を痛めたリカルドも出場は出来そうで、優勝に向けてベストメンバーで戦う事ができそうです。一方の川崎もJ1昇格に向けてやはりベストメンバーで来そうですので、激しい戦いとなることは間違いないと思います。最初で最後のJ2優勝のチャンスをものにするために、「アグレッシブな戦いにうってでて、彼らを守りに奔走させ」(小野監督)て欲しいものです。
 今日の会場は川崎のホーム等々力陸上競技場で、午後1時キックオフ。テレビはJSPORTS1(スカパーch306)で生中継。BSでは、午後5時10分からの新潟×大宮の放送の合間に途中経過の放送があるそうです。(録画なのに意味がない、と思いますけど。)また広島では、基町クレド1Fの「ふれあい広場」にある220インチの基町クレドビジョンで、パブリックビューイングが行われます。現地に行けない方、JSPORTSが見れない方は、基町クレドにお集まり下さい。(ただし、鳴り物禁止なのでご注意ください。)
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