3/23〜3/29のSANFRECCE Diary


<03.3.29> 中国新聞と広島フットボールによると、今日の山形戦に高萩が初めてベンチ入りする事になりました。この4月から高校二年生になる高萩は、現在16歳7ヶ月。これはサンフレッチェの公式戦ベンチ入り選手の最年少記録であるだけでなく、出場すればJ1、J2を通じての最年少記録(J2記録は角田(京都)の17歳10ヶ月。J1は呉章銀(F東京)の16歳8ヶ月)となります。淡路島キャンプと宮崎キャンプで頭角を現してきた高萩は、昨日から始まったU-17代表の大会のメンバーとして選出されていましたが、それを辞退して準備してきた甲斐があった、というところでしょうか。小野監督は高萩について「彼に経験を積ませるためではなく、実力でベンチ入りメンバーの座を勝ち取った」と高く評価。今日のゲームで結果を出せば、次節以降のゲームでの先発と言う可能性もありそうです。
 今日の山形戦の会場は広島スタジアムで、午後2時キックオフ。1時半からバックスタンド下でサイン会(12時よりメインスタンド総合案内で先着100名様に整理券配布)、1時15分に選手とハイタッチ(12時半から先着100名の小学生に整理券配布)、前座試合としてフォリアチャレンジのサンフレッチェ広島ジュニアユース対ディアマント(鹿児島)の対戦が行われます。また「集まれ卒業生 祝卒業!プレゼント」として、この春小中学校と高校を卒業する方を対象に抽選で500名様に12番応援タオルマフラーをプレゼントします。今年卒業される方はメインスタンド、バックスタンドの総合案内所に卒業証書、学生証、または生年月日が証明できるものと入場券を持ってお越しください。ハーフタイムプレゼントでは山形県産の庄内米やエンブレムTシャツ等を、更にファンクラブと後援会の会員へのプレゼントとして、先着1000名の入場者の方にサンパイオとサンチェ&フレッチェのオリジナル缶バッジが用意されています。テレビ中継はスカパーのch141から生放送。今日は天気も良さそうなので、沢山の人出が予想されます。駐車場が限られているので、なるべくバスなどの公共交通機関を使ってお越しください。
<03.3.28> 明日の第3節の相手は、モンテディオ山形です。山形はもともとNEC山形として旧JFLに参加していましたが、96年にモンテディオとしてプロ化して99年よりJ2で戦って来ています。その中で、最も輝いていたのが2001年シーズン。柱谷幸一監督の元で最終節を2位で迎えましたが川崎フロンターレに敗れ、もう一歩のところでJ1昇格を逃しました。このクラブの大きな特徴は、私企業ではなく社団法人が運営していることです。Jリーグへの参加は営利が目的ではなく、あくまで社会のため。従ってサッカー教室などによる地域への貢献も積極的だそうで、そのおかげで必ずしも人気スポーツとは言えなかったサッカーが、山形の地に浸透しつつあるところだそうです。また、このチームで育てられて他の強豪クラブへ巣立って行った選手が多いのも特徴です。現横浜FMの佐藤由紀彦はその代表格で、現札幌の堀井は昇格争いの大事な時期に「本人の将来のため」と言うことでシーズン途中に移籍しているほどです。今シーズンの山形はここまで2連敗と結果が出ていませんが、前節は札幌相手に2点のリードを許しながら終盤に一度は追いつくなど侮れない力を持っています。次節は特に広島相手ということで、より一層のアピールに燃える事は間違いないところ。メンバーは良く分からない(^_^;)のですが、おそらくGK:桜井、DF:太田、古川、鷲田、伊東、MF:ニヴァウド、高橋、アレッシャンドレ、星、FW:羽地、大島というところでしょうか。前線には、羽地や星など技術の高い若い選手も揃っているだけに、サンフレッチェとしては油断は禁物、と言えそうです。
 一方のサンフですが、2試合で6得点と攻撃陣は結果を出しているものの、5失点は少々多すぎます。そしてそのうち4点がセットプレーからということで、今週はかなりここに重点を置いた練習を行っていたそうです。広島フットボールによると特に昨日は凄かったようで、松下が30本のCK、FKを蹴ってAチームの守備練習とBチームの攻撃練習を繰り返しました。その成果は守備陣にとってはまずまずだったようで、入ったのは八田がニアで合わせたものだけだったそうです。練習で大丈夫だったから試合でも大丈夫、とは言えませんが、すぐに修正の手を打ってくるところはさすが小野監督、と言ったところ。明日は鳥栖戦よりは、安心して見ていられそうです。

 メンバーですが、当初アメリカ遠征で欠場の予定だった下田は合流可能のはずです。ただ、今週のセットプレーを中心とした練習に参加していないことを考えれば、ここは予定通り林の先発と考えるのが妥当なのではないでしょうか。
       林

駒野 リカルド 上村  服部

  サンパイオ 森崎和

      森崎浩
 高橋        大木
     エルツェグ

SUB:下田、八田、桑原、李、茂木
 前節絶好調だったエルツェグ、高橋は今週も好調を持続している上に、大木、茂木も体調が戻って徐々に調子を上げて来ている模様。エルツェグと高橋には3試合連続ゴールを、そして大木と茂木には今季初ゴールを期待したいと思います。
<03.3.27> サンフレッチェは後援会と広島県サッカー協会の協力を得て、4/5に平塚競技場で行われる湘南ベルマーレ戦へのアウェイ応援バスツアーを実施します。日程は4/4(金)の午後10時に広島西飛行場、10時半に広島駅新幹線口を出発して、翌日午後3時からの湘南戦を観戦。そして4/6(日)の朝6時に広島駅に戻ってくるという0泊3日の「弾丸ツアー」となっています。料金はバス代、チケット代、旅行保険代金を含んで大人19,000円、小中高校生18,000円。ファンクラブと後援会員には2,000円の割引があります。募集人数は40名で、最小催行人数30名に達しない場合は中止となる可能性もあります。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島 アウェイ応援ツアー係」(082-240-3447、受付時間は10時〜19時)までどうぞ。募集はもう始まっていて、〆切は3/30(日)です。
<03.3.27> 3/22と23に行われたプリンスリーグB組で、サンフレッチェユースは米子北に5-0、益田に7-0で勝ち2連勝。得失点差で首位に立ちました。なお、同じ組の他の対戦の結果は次の通り。
広島皆実 3-1 益田
作陽   5-2 山口鴻城
広島皆実 3-1 山口鴻城
作陽   5-1 米子北
 この結果、この組のトップ争いは早くもサンフレッチェユース、広島皆実、作陽に絞られた、と言って良さそう。ユースは悲願の全国制覇に向けて、まずは順調にスタートしました。
<03.3.26> サンフレッチェにとっては初めてのJ2リーグはここまで2試合を消化し、サンフは勝ち点4で3位。これをまずまずの成績と見るか、あるいは物足りないと見るかは、チームに期待していたものは何か、によるでしょう。しかしそれだけでなく、J2と言うリーグをどのように見るか、どのように考えるかによるところが大きいようにも思います。これまで「J2を舐めるな」と言う言葉を何度も聞かされて来ましたが、その本当の意味はおそらく実際に戦ってみないと分からない。それを痛感したこの2試合だった、と言うのがもっとも素直な私の感想かもしれません。
 私自身は昨年までもJ2を何試合か(前身のJFL時代から通算すれば、たぶん10試合以上は)ナマで見てはいるのですが、しかしそれはあくまで「第三者」としてのものでしかありませんでした。J1のチームに比べると名前の知れた選手は少ないし、また1人1人の技術は確かにそれほど高いわけではない。観客が少なかったりピッチが悪かったりすることもしばしばで、気持ちだけがぶつかり合っているような、そんな印象を持って見ていました。実際、サンフレッチェのここ2試合を見る限り、その印象が間違っていたわけではないと思います。川崎も鳥栖も序盤から激しくプレッシャーをかけてきましたが、それは長続きすることはありませんでした。サンフが落ち着きを取り戻せば、個人の技術の高さで相手を圧倒することができました。ここまでテレビで見た限りでは他のJ2のゲームも似たようなもので、おそらくどのチームに対してもサンフが優位に立てるのは間違いないと思われます。しかし、にも関わらずここ2試合で苦戦させられたのも事実。これは慣れれば(あるいはサンフがレベルアップすれば)ある程度は克服できる事なのかも知れません。が、それだけでも無い、本当の意味での厳しさがあるリーグ。それがJ2と言うものなのではないか、と思います。
 私の手元に、一冊の本があります。幻冬舎文庫から刊行されている「魂の叫び J2聖戦記」。数あるサッカー関係書の中でJ2を取り上げたものはほとんど目に付かないのですが、その中でほぼ唯一※とも言えるメジャーな本がこれです。金子達仁、戸塚啓、中西哲生の3名の筆によって、川崎フロンターレのプレーヤーだった中西選手の目から99年シーズンのJ2での戦いを中心に綴ったものです。前年の「J1参入決定戦」で福岡にロスタイムに追いつかれて敗れ、J2で1年間の戦いをせざるをえなくなったフロンターレ。その中で中西が何を思い、どのように戦い、そしてどうやってJ1昇格を勝ち取る事ができたのか。今のサンフレッチェと同じように昇格争いの「本命」と言われながら、開幕から3連敗と言う苦しい立ち上がり。そこから立て直し、途中で11連勝して首位に立ちながら「いつも不安と一緒だった」8か月間に渡る戦い。その思いはおそらく中西1人だけの思いではなく、同じような立場の選手全員の思いなのだろうと思います。これはまさに今のサンフが直面している現実であり、今後の行く先なのではないか、と思います。
 この本にも書かれていることですが、J2を戦う選手にとってはリーグ戦は全試合が切羽詰まった戦いです。J1を目指すチームにとって2位までに入るかどうかは妥協の許されない「死ぬか生きるか」の戦いであることはもちろんですが、それ以外のチームの選手にとってもそれは同じ。J2からのクラブの降格こそ無いものの、選手生命の上では崖っぷちです。チームが下位に沈めば選手の半数近くが入れ替わることもあるわけで、そこで「リストラ」されてしまえばもうプロとしてやって行くことはできないでしょう。逆にそこで認められれば、強豪クラブやJ1のクラブに引っ張られることもある。京都の鈴木慎や大分の寺川は、対戦相手のチームに認められて昇格チームに引っ張られていきました。浦和のエメルソンも清水のトゥットも、J2での活躍からスタートしています。そう言う意味で、J2の選手にとっては昇格候補の一つである広島相手のゲームは大きなアピールのチャンスです。そこで相手を苦しめることができるかできないかで、将来の自分の人生が変わるかも知れないのです。昨年終盤にサンフは「降格争い」の厳しさを身をもって体験しましたが、その厳しさが1年間続くリーグ。それがJ2の本当の厳しさなのかも知れません。
 今年のJ2はまだ始まったばかり。そしてそれは、サンフレッチェにとっても同じことです。これから夏場から晩秋にかけて、休み無しにリーグ戦が続きます。審判の曖昧なジャッジやラフプレーの連発もあるでしょう。デコボコのピッチの上で戦わなければならないこともあるでしょうし、酷暑や極寒での戦いもあるでしょう。もちろん、代表への招集で主力選手が欠けることもあるはずです。そんな過酷な戦いを勝ち抜くために最も大事なキーワードは、相手以上に「勝ちたい」と言う気持ちを持つことなのかもしれません。そしてそれを見守る我々ファン・サポーターにも、これまで以上の精神力の強さが求められるのかもしれません。
※因みに、マンガでは少年チャンピオンで連載している「オレンジ」がJ2(ここではF2と言っていますが)を扱った唯一のものではないかと思います。この作者の能田達規さんは愛媛県の出身で、広島大学を出ている関係でサンフレッチェにも注目しているとのこと。お勧めです。
<03.3.25> 特急も停まる交通の要衝、鳥栖駅の駅裏に位置するサッカー専用スタジアム。外側は鉄骨がむき出し、中もコンクリート打ちっぱなしの見た目には決して「美しい」とは言えないスタジアムでしたが、しかしサッカーを見る環境としては最高のものでした。四方のスタンドは全て二階建てでメインスタンド、バックスタンドは屋根付き。雨を完全に防げると言う構造ではありませんが、しかしゴール裏2階席以外は直接雨が当たらないようになっていて、それでいて開放的でピッチは太陽を一杯に浴びて芝生の養生にも問題ないようになっています。ゴール裏一階の立ち見席のサポーターの声は二階席とスタンドの屋根に反響してスタジアム全体に拡がり、ピッチ上にこだまします。この日の入場者数は5,303人。この人数は先週の川崎戦の半分以下の数字なのですが、逆にビッグアーチに二万人入ってもできないような素晴らしい雰囲気を作っていました。広島フットボールによるとリカルドは「今日は11人で闘ったのではない。『12番目の選手』が闘ってくれたから、勝利できた」と語っていたそうですが、そのように選手に勇気を与える事ができたのも200人ほどの広島サポーターの声が間近から大きく響いたからこそだと思います。逆に鳥栖が最後に力を出したのも、ホームのサポーターの応援の声が大きく聞こえたからこそ。一歩間違えば凡戦になりかねなかったこのゲームが最後まで気を抜けない接戦になった一端には、きっとサッカー専用スタジアムの力があったのではないか、と思います。駅のすぐそば、と言う立地条件の良さを生かしているとはとても言えないような動線の悪さは不満でしたが、それを補って余りある利点に満ちたスタジアム。広島にもぜひともサッカー専用スタジアムを、と言う気持ちを一層強くしました。決して大都市とは言えない鳥栖市(人口わずか6万人は、廿日市市よりも少ない!)がこれだけの器を持つ事ができるのなら、その20倍近い人口の広島市が作れない事は無いはず。この日JRの特急に乗って観戦に訪れた久保社長もきっと同じ思いを持ったはずですし、我々も「広島にサッカー専用スタジアムを」と言う運動をサポートしたいものです。
<03.3.24> 昨日鳥栖スタジアムで行われた第2節のサガン鳥栖戦は、開始早々と終了間際に失点するというやや不満の残る展開ながら4-3で勝ち、J2初の勝利を挙げました。
 アウェイでも勝ち点3の欲しいサンフは、前節ゴールを決めたエルツェグを3トップの一角に入れた次のような布陣で臨みました。
      下田

駒野 リカルド 上村  服部

  サンパイオ 森崎和
  (→沢田75分)
      森崎浩
 高橋      エルツェグ(→桑原67分)
      大木(→茂木58分)

SUB:林、八田
 対する鳥栖は前節から大きくメンバーを入れ替えて、GK:高橋、DF:朝比奈、川前、三好、MF:森、川崎、鈴木(→井手口81分)、中村(→大友55分)、FW:矢部(→佐藤69分)、鳴尾、服部。序盤、相変わらずふわっとした立ち上がりだったサンフに対して、鳥栖は元気にプレッシャーをかけてきて、前半7分に左からのCKのチャンスを与えます。川崎の鋭い弾道のキックはDFも下田も触れないままにゴール前を通過すると、ファーサイドに飛び込んだ三好が左足で合わせてゲット。サンフは2試合連続で相手に先制を許しました。
 これで目を覚ましたサンフは、積極的に攻めに行ってその1分後に左サイドからFKのチャンスを得ます。駒野の右足から放たれたボールは鋭い軌跡でゴール前へ。これをエルツェグが微妙にコースを変えて鳥栖のゴールに流し込み、あっと言う間に同点に追いつきました。
 この後サンフは落ち着きを取り戻します。森崎和が最終ラインからボールを左右に散らし、サンパイオが中盤でのボールの中継点となり、エルツェグが卓越したキープ力で起点になります。前半23分の2点目は彼らのコンビプレーからのもの。サンパイオが縦にボールを入れるとエルツェグが2人に付かれながらもキープします。そしてDFラインの裏に飛び出した高橋の足元に絶妙のパス。高橋はこれを冷静に叩き込み、2試合連続のゴールとなりました。その後もサンフは上村の突破からのクロスに高橋が合わせたシーンやエルツェグのシュート等何度かチャンスを作りましたが、全体的にいまひとつチームがフィットしていない印象で、やや危なっかしい出来のままに前半を終了しました。
 しかし後半になると、サンフの選手が伸び伸びとプレーして鳥栖を圧倒します。この中で特に光っていたのは駒野。ボールの奪い方、ドリブル突破、キックの精度等の基本技術だけでなく、ポジショニングの良さやアイディアの豊富さなどでレベルの違いを見せつけて、右サイドを完全に制圧します。3点目はその駒野の頑張りからで、後半4分にボールをカットすると60m近くドリブルで突破して右に開いたエルツェグにスルーパス。そしてエルツェグがキープする間にゴール前に入り込むと、そのクロスに飛び込みます。結局ゴールを決めたのは中央の森崎浩でしたが、彼が決める事ができたのはファーに駒野が飛び込んでいたからこそのこと。1点目のアシストに続く駒野の「影のアシスト」で、サンフは鳥栖を突き放しました。
 その後も「どんどんゴールを狙っていけ」と言う小野監督の言葉に従って、次々と波状攻撃を仕掛けるサンフ。後半23分には右サイドの高い位置からの森崎浩のFKにリカルドが合わせて4点目を奪います。後半のサンフは前線からの守備が機能して、鳥栖の攻撃を組み立ての段階から寸断。速攻も遅攻もどちらもOKと言う感じの柔軟な攻めで、5点、6点と積み重ねても不思議ではないようなサッカーを展開しました。
 このままサンフが圧倒したままで、また鳥栖が為す術のないままで終わるのかと思って見ていたのですが、しかしサッカーの神様は甘くはありませんでした。後半41分に、右サイド(サンフの左サイド)からのロングスローを鳴尾が入れます。これはいったんはDFがはね返しましたが、詰めていた川崎が思いきってボレーシュート。これが綺麗に決まって、2点目を許してしまいました。
 この失点ですっかり浮き足立ったサンフ。途中投入のベテラン選手も流れを変える事ができず、押せ押せムードの鳥栖に攻め込まれます。特に左サイドを何度も突破されて、カバーに入った上村が無理な形で止めようとしてイエローをもらう始末。FKから井手口に3点目を決められたのもある意味当然の流れで、またもや終了間際の悪夢が再現されるのではないかと気が気でない時間帯でした。が、鳥栖のもう一歩の詰めの甘さと高橋による時間稼ぎのキープでようやく1点リードのままタイムアップ。「楽勝パターン」から一転しての苦しい戦いで、改めてJ2の厳しさ、難しさを思い知ることになりました。スタジアムのムードで言うと、鳥栖側はまるで勝ったような喜びよう、逆に広島側は失点の苦い気持ちを引きずったままに終わって、どちらが勝ったか分からないような終わり方でした。
 ただ、試合全体の流れで言うとサンフレッチェの選手もチーム戦術も上であることは明らかだったと思います。中盤での森崎兄弟やサンパイオのキープ力と構成力、駒野、服部の突破は分かっていても止められない、と言うレベルのものでしたし、高橋の前線からの献身的な働きとゴールに向かう動きも秀逸でした。更にエルツェグのキープ力とリカルドのカバーリングは、さすがとうならせるものでした。鳥栖が前線からプレッシャーをかける事ができたのは最初の10分だけで、時間が経つに連れて徐々に間延びし、特に後半のほとんどの時間帯は完全な広島ペースでした。このゲームはセットプレーから次々と失点して最後は1点差のゲームとなりましたが、それは若いサンフが自滅したためのもの。もう少々経験を積んで精神的に強くなれば克服できるものだし、また克服しなければならないものだと思います。この2試合で明らかになった課題を修正して、今後の戦いに臨んで欲しいと思います。
<03.3.24> 昨日サテライトは中国地域リーグの三菱自工水島と練習試合を行い、3-2で勝ちました。メンバーは、GK:尾崎、DF:佐田、河野、大久保、西嶋、MF:松下、高萩(→田中78分)、李(→木村45分)、FW:高木(→松浦18分)、梅田(→西村60分)、山形(→須田45分)。ゴールは前半27分に李、後半11分と27分に大久保が決めました。
<03.3.24> アメリカ遠征を断念した日本サッカー協会は昨日、28日にウルグアイ代表を招いて国立競技場で親善試合を行うと発表しました。ジーコ監督にとっての今年初めてのゲームとなるこの対戦は、中田英、高原など欧州リーグで活躍する選手を招集してベストメンバーで行うのが一番の目的。Aマッチを組まなければ呼びにくいという事情があって、マッチメイクしたようです。またウルグアイにとっても日本代表との対戦はぜひ実現したい、との意志があったようで、地球の裏側から遠征してくることになったようです。2試合の予定が1試合になってしまったことで下田の出場の可能性は少なくなったと思いますが、久々の代表合宿でジーコ戦術を吸収して来て欲しいと思います。
<03.3.23> 広島フットボールなどによると、先週の川崎戦の苦戦はむしろチームを引き締める効果を及ぼしているそうで、今週も気持ちの入った練習ができていたとのことです。前節不調だった大木も切れのある動きを取り戻しており、ゴールを決めた高橋、エルツェグとともに3トップを組むことになりそう。またトップ下には森崎浩が入り、攻撃を司ることになります。また李が体調不良で遠征メンバーから外れ、沢田と茂木がベンチ入りすることになります。
 今日のキックオフは午後1時。今日の九州地方は好天の予報となっていますので、多くの観客がスタジアムに足を運ぶのではないでしょうか。テレビ中継は録画のみで、スカパーのch141で月曜深夜0時半から。鳥栖に遠征できない方は、ネットワーク等の速報を見ながら気を揉む必要がありそうです。
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