3/30〜4/5のSANFRECCE Diary


<03.4.5> 昨日ファンクラブ会員に配信された「サンフレッチェ・ホットニュース」によると、ワールドユースの中止で精神的ダメージを受けていた茂木ですが、このところ調子を上げて来ていて評価も急上昇。今日の湘南戦には今季初先発となりそうです。また心配されたU-22代表組のコンディションも悪くなく、ベストメンバーで臨むことができそうです。
 今日の会場は平塚スタジアムで、午後3時キックオフ。テレビはスカパーのch141で生放送です。スタジアムに行けない方は、テレビの前で、あるいはパソコンの速報ページを見ながら応援を。
<03.4.5> 火曜日の練習中に転倒して左肩を負傷した沢田選手は、「左肩鎖関節脱臼」であることが分かり昨日手術を行いました。全治2ヶ月の重症で、6月ぐらいまでは試合には出られないことになりそうです。
<03.4.5> 日本サッカー協会は昨日、ヨーロッパ遠征に参加するU-17日本代表を発表し、サンフレッチェユースからはGK佐藤、DF高柳、MF高萩、FW前田俊の4人が選ばれました。このチームは4/15〜18にトレーニングを行い、その後4/19〜21にオーストリアのブルーデンツで行われるヨーロッパ・ユースカップに参加。ベシタクシュ、マンチェスター・ユナイテッド等のユースチームとの対戦が予定されています。この間サンフレッチェは4/19に横浜FC戦が予定されているので、チーム事情によっては高萩の招集辞退、と言うこともありそうです。
<03.4.5> 4/11〜23にフランスに遠征するU-16日本代表に、サンフレッチェジュニアユースのFW平繁龍一選手が選ばれました。
<03.4.4> 引き分けの後は2連勝。まずまずの立ち上がりを見せたサンフレッチェの明日の相手は湘南ベルマーレです。
 トルシエの元で日本代表コーチを務めたサミア氏が監督に就任したベルマーレは、「フラット3」によるディフェンスを指向してチーム作りを進めてきました。最終ラインを高い位置に張ってゾーンをコンパクトにして相手に自由にさせず、ボールを奪ったらすかさずスペースに展開して攻撃に移る。目指すのは現代的でテンポの早いサッカーだと思われますが、しかし戦術の浸透は今一歩、というところのようです。第3節の甲府戦ではラインコントロールがままならず、また中盤のプレッシャーが緩く相手に自由にボールを持たれてしまい、2列目からの飛び出しを防ぐことができず失点しています。また攻撃面ではプレミアリーグで実績を残したという元コロンビア代表のリカルドが注目の選手ですが、チームに合流して日が浅くフィットしている、とは言い難い状況です。サンフ相手にも序盤からプレッシャーをかけてくると予想されますが、こちらが慌てず落ち着いて対処すれば、いずれ穴ができてくるのではないでしょうか。予想メンバーは、GK:鈴木正、DF:時崎、池田、白井、MF:梅山、熊林、鈴木良、金、FW:高田、リカルド、と言う感じだと思われます。
 対するサンフレッチェですが、レギュラークラスに怪我、出場停止などは無いものの火曜日に試合に出たU-22代表組の疲れが不安材料。特に来週は水曜日もゲームがあるので、体調によっては余り無理させない、と言う事も考えられます。出場時間が短かった森崎浩はともかく、森崎和と駒野は展開によっては途中で代える、と言うこともありそうです。
      下田

駒野 リカルド 上村  服部

  サンパイオ 森崎和

      森崎浩
 大木        高橋
     エルツェグ

SUB:林、八田、高萩、桑原、茂木
 フラット3を破るには、両サイドをDFラインまで下がらせる事と、2列目の選手がDFの裏に飛び出すことです。そのへんを考えると、エルツェグではなくスピードのある茂木の今季初先発もあるかもしれません。とにかく、相手のプレッシャーに慌てないこと、そして我慢すべきところは我慢し、ここぞと言うところではリスクチャレンジすることです。かつてサンフはベルマーレには相性が悪かった記憶があるのですが、今の若い選手はそんなことは知らないはず。しっかりと自分たちのサッカーを貫いて、勝ち点3を取って欲しいと思います。
<03.4.3> 一昨日のU-22代表コスタリカ戦についてですが、選手個々の基礎的な技術の高さをベースにした組織力は、日本の方が一枚も二枚も上であることは示すことができたと思います。ただ、課題が浮き彫りになったのも事実。点を取るためにはもっともっとゴール前でのプレーの精度を高めるしかないと思いますし、またディフェンスラインとGKとの連係も高める必要があるでしょう。アジア予選ではゴール前を固めてカウンターからのフィニッシュを狙うチームとの対戦も多くなると思います。そこで着実に勝ち点を積み上げるためには、この2点で修正を施していく必要があるように思います。
 GKの林についてですが、このゲームに関しては厳しい評価をせざるをえないと思います。立ち上がり早々のあわやオウンゴール、と言うプレーは林がちゃんと声をかければ何でもないシーンでしたし、また失点もコーチングがきっちりできていれば防げたかもしれません。それ以外にもハイボールにかぶった事もありましたし、出るべきところで出れないところもありました。全体的にDFラインとのコンビネーションが悪く、不安定さは最後まで解消できなかったように思います。ただ、これはやむを得ない面も多かった、と言えるでしょう。天皇杯とカタール国際、そして山形戦とここ半年でかなり経験を積んだとは言っても、国内での代表戦は初めて。試合終了後に林が森崎和の肩を抱いてほっとしたような表情を見せていた事からも分かるように、緊張でガチガチになっていたのは間違いない、と思います。それに今回の代表合流は2日前からで、チーム全体との練習はほとんどしていませんでした。従ってDFとのコンビが合わなかったのも当然のことで、この点については今後いくらでも修正できることだと思います。林の魅力は、何といってもその正確なフィード。このゲームでもいくつか良いキックとスローを見せていましたし、今後もチャンスは与えられるのではないでしょうか。
 ボランチとして先発した森崎和は、攻守に堅実なプレーを見せていました。中盤では何度も相手のボールを奪って攻撃の起点となりましたし、何度もゴール前まで上がってチャンスを広げていました。もっとも、後半の途中から運動量が落ちて中盤にスペースを与えてしまい、相手にペースを握られることになったのは確かです。これは森崎和だけの問題か、と言うとそうではないと思いますが、前から書いているようにこのチームは彼が機能するか機能しないかでチーム全体のパフォーマンスにかなりの差が出るので、そう言う意味では責任があった、と言っても良いでしょう。ただ、彼は3日前にリーグ戦の90分を戦ったばかりで疲れが抜けていなかった、と言う側面は当然あると思います。むしろそれを知っていながらそこまで引っ張った山本監督の采配の方に問題があったのではないか、と思います。
 駒野は後半途中からの出場で、リーグ戦での好調をそのままに元気に右サイドを走り回っていました。クロスを上げるだけでなくシュートの意識も高く、また守備面でも貢献して総合力では決して石川には負けていなかった、と思います。テレビの解説では「石川から駒野に代わって右からの攻撃ができなくなった」と言っていましたがそんなことは無いでしょう。元々2人の持ち味は違うわけですし、駒野はこのまま自分の力を高めていけば、再びレギュラーを奪い返すときは来る、と思います。
 最後に森崎浩ですが、終了間際に怪我をした阿部の代役としてプレーしただけに終わりました。彼が山本監督からどのような期待をされているのかは分かりませんが、見たところ攻撃陣では6番目以下の位置づけとされているように思います。貴重なレフティとして、と言うことのようですが、今のところ使われるチャンスはそう多くなさそう。となると、別に呼ばなくてもいいのではないか、とも思います。今日の情報によるとU-22代表は二次予選に向けて14日から3日間合宿を行い、27日に再招集されて5/1のゲームに備えるそうです。もしサンフレッチェの選手が選ばれれば、第9節の甲府戦には出れないことになります。大事な予選、とは言っても相手は明らかにレベルが下の代表です。従って敢えて使わない選手まで呼んでクラブに迷惑をかける必要は無いはずです。山本監督と協会には、そのへんをよく考えて招集するメンバーを決めて欲しいものです。
<03.4.2> サンフレッチェは広島県サッカー協会とサンフレッチェ後援会の協力を得て、新潟、札幌、福岡へのアウェイ応援ツアーを出すことになりました。日程や料金などは次のようになっています。

相手
交通手段
旅行日程
料金
募集人数
最小催行人数
募集期間
4/12
新潟
バス

4/11 2200 広島駅発
4/13 0700 広島駅着

大人   19,000円
小中高生 17,000円

40名
30名
4/3-6
4/26
札幌
飛行機

4/26 1020 広島空港発
4/27 1715 広島空港着

大人   40,000円
小中学生 38,500円

40名
30名
4/3-8
5/5
福岡
バス

5/5 0930 広島駅発
5/5 2200 広島駅着

大人    8,000円
小中高生  7,500円

120名
30名
4/20-28

 ファンクラブ・後援会員は料金が2,000円割引になります。お申し込み、お問い合わせはいずれもデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島 アウェイ応援ツアー」係(082-240-3447 受付10:00〜19:00)までどうぞ。
<03.4.1> 広島県サッカー協会は、開幕戦に続いて4/19の横浜FC戦でも広島駅からの応援バスを出す事になりました。11時半に広島駅新幹線口を出て16時に戻るというスケジュールで、全席指定のバス料金は大人と中高生は1,000円、小学生は500円。一般自由席の観戦チケットとのセット料金は大人2,800円、中高生1,500円、小学生1,000円となっています。このバスの存在があまり一般に浸透していないこともあって、席にはまだまだ余裕がある模様。ぜひ多くの方に利用して欲しいものです。詳しい情報とお申し込み、お問い合わせは、広島県サッカー協会ホームページからどうぞ。
なお4/1に広島県サッカー協会のホームページにアクセスできなかったのは、サーバのシステム変更に伴うもので致命的なもの(サーバが攻撃されたとか)ではなかったとのことです。
<03.3.31> 昨日のサテライトの福岡戦は、1-3で敗れました。サンフのメンバーは、GK:尾崎、DF:西嶋、大久保、八田、佐田、MF:高萩、松下、李(→木村87分)、FW:山形(→須田65分)、梅田、松浦(→西村57分)、SUB:河野、高木。内容は良く分からないのですが、開始4分に先制を許し、16分に梅田が決めて追いついたものの後半に2点を奪われたとのことです。なお、アビスパの後半24分の2点目はサンフレッチェユース出身の沖本だった模様です。
<03.3.31> プリンスリーグ第3節、岡山県の作陽高と対戦したサンフレッチェユースは、開始5分に田坂のゴールで先制したものの後半追いつかれ、1-1で引き分けました。Bグループの他のゲームは、広島皆実が2-0で米子北に、益田が1-0で山口鴻城に勝っています。これでBグループ首位は広島皆実で、ユースは勝ち点7で2位になりました。
<03.3.30> 昨日広島スタジアムで行われた山形戦は、先制されて守りを固められるという展開でしたが最後の6分間で逆転し、今季のホーム初勝利を挙げました。
 下田は代表から戻らず登録から外れ、林が今季初先発で次のような布陣でした。
       林

駒野 リカルド 上村  服部

  サンパイオ 森崎和

      森崎浩
 大木        高橋(→桑原72分)
     エルツェグ(→茂木44分)

SUB:尾崎、八田、高萩
 対する山形は、GK:桜井、DF:太田、鷲田、内山、井上(→松田正88分)、MF:永井、ニヴァウド、星(→高橋87分)、川崎、FW:大島、羽地(→アレッシャンドレ)。広島フットボールによると前半からボールは支配するもののエルツェグ、大木のところでボールを失うことが多く、点が取れそうな雰囲気が無かったそうです。逆に前半33分に先制したのは山形。左サイドからの展開のボールがぽっかり開いたスペースに流れ、ここに走り込んだニヴァウドがミドルシュート。林にとっては「10本撃たれたら、10本とも止めなくてはいけないレベルの」シュートだったそうですが、これが脇の下をすり抜けてゴールネットを揺らしました。
 目論見通り先制点を取って、あとはがっちりとゴール前を固める山形。中央にもサイドにもスペースを与えず、サンフはシュートまでも行けない展開が続きます。前半44分には早々にエルツェグを諦め、「前線の流動的な動きの中で、スペースを作ろう」と言う意図で茂木に交代させます。後半27分には「カズと浩司を前に出して、カズに攻撃の起点となって欲しかった」(小野監督)と言う意図で、高橋に代えて桑原を投入。更にその後サンパイオのポジションを上げて総攻撃に出ます。攻める広島、守る山形。必死の攻防を繰り返しながら着々と時計が進み、山形の思い通りになりかけた後半39分に、ようやくこの日最初の歓喜が訪れました。サンパイオのパスはやや長く、ゴールラインを割りそうになりましたが、これを諦めずに追った森崎和が左足で引っ掛けるようにして折り返します。高く舞い上がったボールの落下点には大木、そして山形の選手。ここまで結果を出せていなかった大木でしたが、しかしこの時は見事な身のこなしで一瞬フリーになると、思いきって身体を伸ばしてボールに頭を合わせます。「何も考えずに撃った。ただうまく当たったかどうか自信がなくて、ボールがゴールになったかどうか、わからなかった」と言うボールにGKは全く反応できず、ついに同点に追いつきました。
 そして後半41分、スローインから大木が落としたボールを受けた服部が左サイドを突破し、左足でゴール前を大きく越えるボールを入れます。ここに走り込んでいたサンパイオが、頭で叩きつけるようにしてシュート。これが見事にゴールネットを揺らし、ついに逆転。そして鬼門だった終了間際のセットプレーも凌ぎきって、サンフは苦しい戦いをものにしました。
 小野監督は試合後に、「苦しんだが、試合をあきらめず、勝ちにもっていたことは、満足している」と喜びの言葉を語っています。しかし「メンタルの要求には応えてくれた。でも、メンタルの成長というのは、これができたから同じ、ということではない。一つのきっかけをつかんだが、ステップの一つにすぎない」と、厳しい言葉も残しています。これに対して開幕3連敗となった山形の柱谷監督は「明らかにサンフレッチェの方がレベルが高い」と語りながらも、83分間は思い通りの展開で行ったことを評価して「チームはどんどんよくなっている。ホームでいい結果を残したい」と語っていたそうです。
 ここまでJ2を3試合戦ったサンフは、全てのゲームで先制点を許しています。そしてその全てのゲームで逆転していると言う事は、逆境で力を発揮する「リバウンド・メンタリティ」の面で成長している現れではあるでしょう。しかし先に点を取れないために、不安定な戦いを強いられているのは事実。立ち上がりから相手のペースに巻き込まれる事が多く、選手の質の高さに見合った戦いができている、とはまだとても言えません。ここまで3連勝の水戸がトップに立ち、サンフは川崎とともに勝ち点2の差でこれを追っていますが、しかしリーグ戦はまだまだ始まったばかりです。ここまで出てきた課題を修正して、チーム全体で更に成長して欲しいと思います。
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