5/4〜5/10のSANFRECCE Diary


<03.5.10> 昨日の広島フットボールによるとマルセロは練習で非常に質の高い動きを見せているそうで、いきなりの先発起用もありそうだとのこと。大木、高橋とともに3トップを形成し、森崎浩が右サイドに入ることになりそうです。また八田がストッパーに入り、大宮のFW陣の「高さ」に対抗することになります。
 今日のゲームの会場は広島スタジアムで、午後3時キックオフ。今日の広島地方は夕方から天気が崩れるものの昼間は良い天気になるとのことですので、紫外線対策をお忘れなく。また、いつものようにフェイスペイント(12時よりメインスタンド総合案内横)や選手サイン会(13時から総合案内で先着100名様に整理券配付)、選手とハイタッチ(13:30から総合案内で小学生100名に整理券配付)、前座試合「フォリアチャレンジ」(広島県女子選抜U-15×U-18)等のイベントが予定されています。自動車でご来場の方のために無料駐車場が用意されていますが、最近一杯になるのが非常に早い(甲府戦では3時間前には近くの駐車場が満車になっていた)ので、できる限りバス等の公共交通機関をご利用下さい。テレビですが、Jスカイスポーツ1(スカパーch306)で生中継の予定となっています。
<03.5.10> サンフレッチェは昨日、林卓人選手と李漢宰選手とA契約を結びました。林は昨年、J1のゲームに23分間、天皇杯に360分間出場。今季はJ2に90分、五輪アジア予選に90分出場し、J2でA契約を結ぶための指定出場時間の900分(ただしJ1、天皇杯、国際試合は倍にして換算)を越えました。また李は昨年J1(4分)、ナビスコ杯(18分)、天皇杯(256分)、アジア大会(67分)を合わせて345分間出場。今季218分間出場したことにより換算時間が900分を越えました。林は「自信はいつもあります。自分のプレイを出せば、通用すると思っています...自分が巧くなって、認めてもらいたい、と思うだけです」と、また李は「プロに入った頃はフィジカルでついていけず、苦しい思いをしました。でも、昨年のアジア大会で自信がついて、自分の中で一皮むけた感じがします...とにかく初心に帰って、ひたむきに頑張りたい」と、2人とも「やっとプロになれた」と言う喜びと今後の抱負を語りました。
<03.5.9> 長いJ2のリーグ戦は、ようやく明日で4分の1。開幕以来負け無しと好調のサンフは、第一クール最後のゲームを大宮と戦います。
 大宮アルディージャの前身、電電関東サッカー部の創設は1969年。電電公社の支社ごとのサッカークラブとして活動し、74年には関東リーグ昇格。85年の電電民営化に伴ってNTT関東サッカー部と改称し、87年にはJSLの2部に昇格してアマチュアの強豪クラブの一つとして戦ってきました。とは言え「社員チーム」だったためかアマチュア時代のチームの迫力はいまひとつ。旧JFLには発足と同時に参加していますが、どちらかと言うと常に下位争いに顔を出すことの多いチームでした。しかし1999年のJ2発足が決まるとそれに向けてNTTグループの力を結集。98年の12月にはNTTグループ企業19社の出資により運営会社を設立し、大宮市(現さいたま市)を本拠地としてプロとしての活動を開始しました。その後は巨大企業NTTの全面的バックアップを受けて?この4年間の成績は常に4位〜6位と、「中堅クラブ」としての地位を確立しています。特に2001年にはシーズン途中に12連勝(14連勝だったかも)と快進撃して一時は「昇格間違いなし」と言われていましたが、エース・バルデスの怪我により失速し、最終的には5位に終わりました。チーム作りの現状としては、準備期間は終わって次はJ1昇格、と言うところでしょう。今季のここまでの成績は5勝3分け2敗と水戸に次いで3位に付けているので、サンフに勝てば一気にジャンプアップ、と言う気持ちでいると思われます。ここまでの総得点が10点で下から2番目と得点力不足に悩んでいますが、1試合平均失点は1.0と守りは安定しています。予想メンバーは、GK:川島、DF:松本、トニーニョ、奥野、岡本、MF:大塚、安藤、伊藤、原崎、FW:バレー、磯山。前節出場停止だった中盤の要、伊藤彰が戻ってくるのは要注意です。
 対するサンフですが、今週は八田を入れた3バックで練習していた模様です。ここまでずっとベンチ入りしていた八田ですが、終盤からの出場のみで言わば「ヘディング要員」(本人談)。ただそんな立場でも腐らず練習に取り組んでいるようですので、大宮のエース、身長190cmのバレー対策として、先発の可能性はありそうです。と言うことで、私の予想は次の通り。
      下田

  八田 リカルド 上村

李  森崎和 サンパイオ 服部

  森崎浩    高橋
      大木

SUB:林、桑原、高木、茂木、マルセロ
 この中で注目は、新外国人のマルセロ。昨日の練習ではずっとAチームでプレーしていて、なかなか良い動きを見せていたそうです。ただ、たぶんそれはあくまでもチームに慣れさせるため。FWに複雑で精力的な動きが要求される小野サッカーをわずか3日で吸収するのは、いくら元セレソンでもかなり難しいのではないでしょうか。また、広島フットボールによると大木、高橋の「練習における彼らの気迫は、すさまじかった」とのこと。彼らとて簡単にポジションを譲り渡すつもりはないでしょうから、マルセロはまずは自らの実力を見せる必要がありそうです。
<03.5.8> 5/24に行われる山形戦への関東からの応援ツアーの募集を行っています。このツアーはチームや後援会が主催ではなく、関東のサポーターグループが企画したもの。バスを使った日帰りで、朝6時半に東京駅前のJTB新丸ビル支店前を出発し、夜11時に戻ってくると言うスケジュールです。料金はバス代のみの8,000円で、この料金に大人1,700円、高校生1,200円、小中学生500円を追加して自由席チケット付きとすることもできます。最小催行人数は35名(募集は45名)となっていますが、紫熊倶楽部ホームページ掲示板の書き込みによると5/3夕方の段階で20名の申し込みだとのこと。まだまだ受け付けているはずですので、関東在住の方は是非ご検討ください。お申し込み、お問い合わせは平日の9時半から午後5時半の間に「JTB高崎支店 サンフレッチェ関東サポーターアウェイ応援デスク」の担当者(佐久間,高圓(こうえん), tel:027-322-5799, e-mail:takasaki_tento2@kit.jtb.co.jp)までどうぞ。
<03.5.7> 昨日、サテライトと福岡との練習試合が雁ノ巣で行われ、後半から登場したマルセロのゴールで1-1で引き分けました。メンバーは、前半はGK:河原、DF:西嶋、河野、八田、佐田、MF:木村、高柳、西村、FW:田中、梅田、山形。後半はGK:佐藤、DF:高柳、河野、八田、佐田、MF:高萩、西嶋、西村、FW:田中、マルセロ、山形。ルーキー河原が怪我から復帰して、プロ入り後初めて?実戦に出ています。またU-18代表合宿から戻ってきた高萩、高柳が出場し、キレのある動きを見せていたそうです。
<03.5.7> 連休中に広島県内各地で行われていたもみじカップに出場していたサンフレッチェユースは、グループリーグから決勝まで無失点で勝ち上がって優勝しました。成績は次の通り。
【D組】
サンフレッチェユース 2-0 香川西
サンフレッチェユース 4-0 初芝橋本
サンフレッチェユース 2-0 熊本国府

【準決勝】
サンフレッチェユース 2-0 アビスパ福岡U-18

【決勝】
サンフレッチェユース 4-0 大分鶴城

<03.5.7> 連休中にJヴィレッジで行われていたNIKE PREMIER CUP JAPAN 2003に出場していたサンフレッチェジュニアユースは、準決勝でG大阪(2-2, PK4-2)を、決勝でヴェルディ(1-1, PK9-8)をいずれもPK戦の末下して初めての優勝を果たしました。この結果、7月中旬にアメリカ合衆国のオレゴン州ポートランドで行われるManchester United PREMIER CUPへの出場権を獲得しました。
<03.5.6> 昨日博多の森で行われた第10節福岡戦は服部と森崎浩のゴールで2-0で勝ち、連勝を9に伸ばしました。
 駒野を怪我で欠くサンフは、桑原をDF登録の3バックで臨みました。
      下田

 リカルド 桑原  上村

李 森崎和 サンパイオ  服部
(→茂木60分)
   森崎浩   高橋(→八田83分)
      大木(→高木76分)

SUB:尾崎、西村
 対する福岡は、GK:水谷、DF:平島、蔵田(→川島70分)、千代反田、立石、MF:原田(→宮原80分)、篠田、宮崎、アレックス、FW:林(→太田76分)、ベンチーニョ。平島が開幕以来の出場で、また前節大活躍だった宮崎を先発起用しました。
 ゲームは序盤からサンフレッチェのペース。5分には大木が服部のクロスに合わせて決定的なシュートを放ち、その直後にも大木が抜け出してペナルティエリアで倒されたもののノーファールに終わります。その後福岡の守備が落ち着いてやや攻め手を失いましたが、サイドからの攻撃や裏を狙ったボール、そしてセットプレーから何度もチャンスを作ります。15分には高橋、28分には大木、37分には森崎浩がシュートを放ちますがいずれも枠の外。前半終了間際にも高橋が決定的なシュートチャンスを得ますが、ボールはバーに当たって外に跳ねます。逆に福岡のチャンスは2回ほど。サンパイオのパスミスからアレックスにフリーでシュートを打たれたシーンと平島の突破から篠田に打たれたシーンぐらいで、いずれも下田が落ち着いてセーブします。サンフは駒野の穴を感じさせない内容ある戦いを見せて、前半を終了しました。
 後半の立ち上がり、前線から積極的にプレッシャーをかけてきた福岡は、アレックスのスルーパスやサンフDFのミスからのシュートなど何度か決定機をつかみます。しかしやや押し込まれたのは15分間ぐらいで、その後は完全なサンフのペース。リカルドのペナルティエリア内からのシュートや森崎浩のクロスに高橋が頭で合わせた場面(ボールはポスト直撃!)、左からのボールに茂木がファーで合わせた決定的シュート、軽快なワンタッチパスをつないで高橋のクロスからサンパイオが頭で合わせた場面、更には茂木のシュート性のクロスを受けた大木がGKと1対1になったシーンなど、決定的なチャンスが続きます。しかしGK水谷のスーパーセーブと運の無さもあって、なかなかゴールを割れません。そこで小野監督は後半31分に新人高木を投入します。高木の細かいタッチのドリブルがアクセントとなり、サンフの攻撃が加速します。そして後半34分、上がっていたリカルドが右サイドの深い位置から中央にクロスを入れます。このボールはいったんははね返されますが、こぼれてルーズになったところに走り込んだのは服部。左足を振り抜いたボールは良いコースに飛んで、ようやくゴールネットを揺らすことができました。
 その後、同点を狙って前懸かりに来たアビスパ。36分には宮崎がドリブルで持ち込んで出したボールをベンチーニョがシュートと言う最大のピンチが訪れましたが、下田は冷静に対応してしっかりと抑えます。小野監督はその後八田を投入して相手の放り込みを防ぎ、逆に後半ロスタイムにサンパイオのパスから森崎浩が4試合連続ゴールを決めて決定的な2点目を奪い、粘る福岡に止めを刺しました。
 これでサンフレッチェは第2節から9連勝で、チーム記録(93年2nd stage第12節〜94年1st stage第6節)に並ぶとともに、J2の連続90分勝利(これまでは昨年の新潟と大分の8連勝)の新記録を作りました。また開幕からの無敗記録(これまでは00年の浦和の8試合が最高)も更新しています。更に森崎浩の4試合連続ゴールは、94年のハシェック、97年の高木琢也と並ぶチームタイ記録となっています。
 このゲームのポイントは、前節に続いて駒野の不在をどう埋めるか、と言うことだったと思います。これに対して小野監督は今季初めて3バックで臨んだわけですが、結論からいえばほとんど問題なくゲームを進める事ができた、と思います。桑原は危険なところにきっちりと顔を出して何度もピンチを未然に防いでいて、ベテランとしての存在感を見せました。右サイドに入った李は駒野のような突破やクロスこそありませんでしたが、中盤の至るところに顔を出して繋ぎ役に徹しました。そしてその分、リカルドが頻繁に攻撃参加していましたし、また高木の起用によって新しい可能性を見せました。小野監督のチーム作りは、選手を固定して戦術を浸透させる段階から選手を変えても同じサッカーができる段階を経て、選手交代によりバリエーションを増やす段階に入りつつあるのかも知れません。
 昨日のゲームをリアルタイムで見ていたときには、あまりに決定機を外す場面が多いため「これは負けるパターンではないか」と心配で仕方がなかったのですが、終わってみれば完勝、と言っても良い内容。選手には「このサッカーを続けていれば必ず勝つ」と言う自信が満ち溢れていて、なかなか点を取れない嫌な展開をも問題なく勝ちに持って行きました。今のサンフレッチェにはチームの全体への小野監督の戦術が良く浸透していて、少々選手が変わってもやるサッカーは同じ、と言う安定感が出てきたと思います。特に第3節まで6失点していたのが、第4節以降の7試合でわずかに2失点。ここ3試合は無失点という守備が戦い方を安定させているのは間違いありません。シュートミスやパスミス、守備のミスなど細かいところでのミスはまだまだあるものの、それに動じない強さを身につけつつある、と言って良いでしょう。これまでのJ2の連勝記録は00年札幌の14連勝(Vゴール勝ち3を含む)で引き分けを挟んだ記録は同じ時の16連勝。また「無敗記録」はやはりこの時の札幌の17試合となっていますが、今のサンフレッチェならばどの記録も更新の可能性があるのではないでしょうか。長いJ2のリーグ戦は01年の大宮のように14連勝しながら昇格できなかった例もあるので安心は禁物なのですが、この安定した強さをもってすれば今のところはあまり心配する必要は無さそう。次節には昇格候補の一つ大宮、その次は開幕戦で引き分けた川崎との対戦となりますが、もっともっとレベルアップした戦いを見せて欲しい、と思います。
<03.5.4> 明日はJ2リーグ第10節を、アウェイでアビスパ福岡と戦います。
 96年にJリーグに昇格し、98年には「J1参入決定戦」を劇的な勝利で勝ち抜くなどして6年間J1で戦ったアビスパでしたが、2001年に年間15位に終わってついにJ2に降格しました。昨年は「1年でのJ1復帰」を掲げて戦いましたが、途中で8連敗するなどして年間順位は8位。この低迷は監督人事の失敗が直接的な原因ですが、アビスパの問題点はもっと別のところにあると思います。J1の時代には山下(仙台)や藤本(名古屋)など若手を育てたものの定着せず、ベテラン選手をかき集めてやっとのことで戦っていた、と言う印象で、その「ウミ」がついに昨年吹き出したということなのだろうと思います。昨年途中にサンフレッチェユースから移籍した中村重和氏をGMに据え、ヴィッセル神戸をJ1に残留させた松田浩氏を監督に招聘。呂比須、盧らベテランを中心に大量18人を放出し、若手中心にチームを作り変えて今年に臨んでいます。それもあってか開幕から試行錯誤が続き、ここまで先発で起用した選手は22人。(因みに広島は16人。)1点差以内の競り合いは3勝1分け3敗とまずまずの粘り強さを見せていますが、新潟に0-4、札幌に0-5で敗れるなど守備の脆さも垣間みせています。先発メンバーの予想は、GK:水谷、DF:大塚、千代反田、セルジオ、立石、MF:篠田、原田、宮崎、アレックス、FW:ベンチーニョ、林。前節2ゴールでチームを勝利に導いた、元広島の宮崎のプレーに注目したいと思います。
 対するサンフレッチェは、駒野が怪我、高萩がU-18代表で不在なのが不安材料です。1日には4バックで練習していたそうですが、広島フットボールによると昨日は3バックでやっていたとのこと。3バックとなると右サイドだけでなく中盤や3トップの構成にも関わるため、昨日の練習ではいろいろな布陣を試していたそうです。「どの形でもそれなりの良さがあった」(広島フットボール)ようですが、昨日の五輪予選に出場しなかった森崎和が使えそうなので彼を軸にした布陣になるのは間違いないでしょう。となると、桑原をリベロに移した次のような形が有力だと思われます。
      下田

 リカルド 桑原  上村

李 森崎和 サンパイオ  服部

   森崎浩   高橋
      大木

SUB:林、八田、西村、梅田、茂木
 博多の森、と言うとかつては良く負けていた印象がありますが、最も最近の対戦だった2001年の2nd stageでは森崎浩の2ゴールなどで4-0で圧勝しています。この時に見せた質の高いサッカーを、ぜひともまた見せて欲しいものです。
<03.5.4> 昨日広島県内各地で高校生年代の春のフェスティバルの一つ「もみじカップ」が行われ、サンフレッチェユースは香川西に2-0、初芝橋本に4-0で勝って二連勝。D組の首位に立ちました。また、広陵高校会場で戦ったユースのBチームは、広陵に1-0、熊本国府Bに6-0で勝ちました。
<03.5.4> 昨日Jヴィレッジで行われたナイキプレミアムカップに中国地区代表として出場したジュニアユースは、カティオーラ(大分)に2-1、ヴェルディ岩手花巻(岩手)に4-0で勝ち、D組首位で決勝トーナメントに進出しました。
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