6/1〜6/7のSANFRECCE Diary


<03.6.7> 昨日配信の広島フットボール等によると、今日のメンバーは前節と同様のものとなりそう。190分間無得点の現状に選手達はサポーター以上に「点が欲しい」と思っている事は間違いないようで、「点をとれないことへの焦りや苛立ちはある。とにかく、点をとりたい」(マルセロ)「とにかく、ゴールを決めたいですね...明日はとにかくシュートにこだわりたい」(大木)「まずシュート、ゴールに向かう動きにこだわりたい」(梅田)と異口同音にゴールへの意欲を語っています。ここ2週間ホームで調整できたことでコンディションも上向きのようですから、きっと今日はゴールラッシュを見せてくれるのではないでしょうか。
 広島では「とうかさん」の季節となりましたが、それを受けて今日のゲームは「ゆかた祭り」として、浴衣か甚平を着用のお客様先着500名様にサンフレッチェ広島応援うちわを、100名様に「美容院ABLAZE」の30%割引券をプレゼントします。また13:20〜13:45に大久保、木村両選手との記念撮影会を行いますので、ご希望の方は12時からメインスタンド総合案内横の「ゆかた祭受付」で配布される整理券をお受け取りください。ハーフタイムプレゼントは温水型便座シャワレッシュを2名様、スミエ・リムーバーS&Mサイズセット(って何だろう?)を10名様、得点者サイン入り試合球を1名様に。ファンクラブ・後援会員限定プレゼントは、高橋選手のオリジナル缶バッジ(先着1000名様)と昨年型のサイン入りユニフォーム(抽選で3名様)となっています。
 今日の会場は広島スタジアムで、午後2時キックオフ。駐車場は用意されていますが、かなり早い時間帯に一杯になりますのでなるべくバスなどでお越しください。今日の広島地方は曇り時々晴れのまずまずの予報ですが、一時雨が降るところがあるそうなので雨具の用意を忘れずに。テレビ中継ですが、今日はNHK広島放送局が生放送。またスカパーとケーブルテレビの方は、Jスカイスポーツ1(スカパーch306)で生中継をご覧いただけます。
<03.6.6> 明日の第16節は、広島スタジアムにアビスパ福岡を迎えます。
 昨年途中までのベテラン重視のチーム作りから長期的視野に立った若手中心に切り替えた福岡は、ここまで調子が上がらず4勝2分け9敗で10位の成績です。
H 福岡●1-2○水戸  【福】ベンチーニョ、【水】冨田、トゥーリオ
A 福岡●0-4○新潟  【新】森田2、マルクス2
H 福岡●0-2○川崎F 【川】我那覇、OG
A 福岡○3-2●鳥栖  【福】林2、宮原、【鳥】朝比奈、OG
H 福岡○3-2●横浜FC 【福】宮原、アレックス、ベンチーニョ、【横】ルディ、城
A 福岡●0-5○札幌  【札】ホベルッチ、砂川、ウィル3
H 福岡●0-1○大宮  【宮】バレー
H 福岡△2-2△山形  【福】ベンチーニョ2、【山】松田正、中村
A 福岡○2-1●湘南  【福】宮崎2、【湘南】西川
H 福岡●0-2○広島  【広】服部、森崎浩
A 福岡●1-2○甲府  【福】林、【甲】山本、アライール
A 福岡△1-1△水戸  【福】ベンチーニョ、【水】トゥーリオ
H 福岡●1-2○新潟  【福】篠田、【新】丸山、末岡
A 福岡●1-2○川崎F 【福】OG、【川】我那覇、アウグスト
H 福岡○5-2●鳥栖  【福】宮崎3、篠田、林、【鳥】佐藤大2
 目立つのは失点の多さで、毎試合の32失点はリーグ最多。現在15試合連続失点中です。特に終盤になってからの失点は群を抜いており、75分以降に11点失点しています。(因みにサンフは75分以降の失点は3で、それも第2節までのもの。第3節以降はゼロに抑えている。)ここ数試合ようやくメンバーが固まって来ましたが、それでも松田浩監督のチーム作りはまだまだこれから、と言うところでしょう。予想メンバーはGK:水谷、DF:立石、セルジオ、千代反田、宮本、MF:宮崎、篠田、米田、宮原、FW:林、ベンチーニョ。前節ハットトリックを決めた宮崎(そう言えば前回の対戦の時にも直前に2ゴールしていた)に注目です。
 一方のサンフレッチェですが、怪我の情報にひやりとさせられた森崎浩は昨日の練習には参加していたとのこと。まだ痛みは残っているようですが、試合出場には問題なさそうです。また前節ベンチにも入れなかった「チーム得点王」の高橋は、休養を取った事によりリフレッシュできた模様。前節、自分抜きの3トップが結果を出せなかった事についても「勝てなかったのはチームとしては残念だけど、自分としてはチャンスが残った、と思っている」とコメントしているそうで、彼らしい負けん気が戻ってきている様子です。メンバーは
      下田

   リカルド 上村
駒野          服部
    李 サンパイオ
      森崎和
 森崎浩       大木
     マルセロ

SUB:林、八田、高木、梅田、高橋
と、一応前節同様の布陣を予想しておきますが、高橋や大木のコンディション次第では3トップを入れ替えてくる可能性もありそうです。これまで守備の固さで勝ち点を積み重ねてきた感のあるサンフレッチェですが、小野監督は本来非常に攻撃的な監督です。広島フットボールによるとここ最近の練習では「ゴールに向かっていけ。相手に奪われてもいいから積極的に前で勝負しろ」と指示を飛ばしているそうで、縦に速い攻撃を意識して練習しているとのこと。攻めを急いでバランスを崩さないように気をつけながら、今度こそ点を取って勝って欲しいと思います。
<03.6.5> 昨日配信の広島フットボールによると、昨日の練習で森崎浩司選手が右足を負傷し、紅白戦を途中リタイアしたそうです。今日以降の練習参加と福岡戦の出場については、今日の様子を見てから判断するとのこと。これまでほぼフル出場してきた彼の状況次第では、メンバーの大きな変更を強いられるかもしれません。一方、得点力不足に悩む攻撃陣全体の調整は順調に進んでいる様子で、紅白戦ではサイド攻撃が機能。マルセロが2得点を挙げ、また森崎和のドリブル突破からの得点も生まれているそうです。2試合連続190分間無得点の状況をどう打開するか、福岡戦では「リバウンド・メンタリティ」が問われることになりそうです。
<03.6.4> オランダのデルボルク国際ユース大会に出場しているU-18代表は、フィテッセと1-1、クルス・アスルと0-0で引き分け、デ・グラーフシャフに0-1で敗れてグループリーグ最下位となりました。また7〜8位決定戦をアヤックスと戦い、これも0-1と敗戦。結局全体でも最下位に終わったとのことです。なお、ユースから選出されていた高萩、高柳はレギュラーとして、また前田俊は途中出場で頑張っていた模様です。
<03.6.3> 県内各地で行われている県高校総体は2回戦までを消化し、広島朝鮮などがベスト8に進出しました。
【1回戦】
皆実  1-0戸手
広島工 1-0大門
広島朝鮮1-0呉工
広   2-1基町
工大高 2-0尾道
沼田  1-1新庄(PK6-5)
城北  1-0昭和
如水館 2-1瀬戸内
銀河学院2-1廿日市
高陽  2-1吉田
山陽  3-0尾道北
葦陽  0-0広島学院(PK8-7)
高陽東 2-1尾道東
安芸南 3-0庄原格致
海田  2-1神辺
観音  10-1三次

【2回戦】
広島朝鮮1-1皆実(PK3-0)
広島工 7-0広
工大高 1-0城北
銀河学院2-1沼田
如水館 5-2高陽
山陽  1-0高陽東
海田  1-0葦陽
観音  4-0安芸南
 なお女子は祗園北と山陽女がグループリーグを1位通過。「女王」皆実は2敗に終わり5連覇を逃しました。
<03.6.2> 季節外れの台風の影響の元で行われた一昨日のJ2リーグ第15節湘南戦は、攻め続けたものの得点を奪えず0-0に終わりました。
 サミア監督の辞任により就任した山田監督の初戦となった湘南は、フラット3を捨て4-4-2として、GK:小林、DF:井原、パラシオス、照井、梅山、MF:吉野、中里(→田辺77分)、金(→戸田74分)、熊林、FW:高田、坂本(→加藤55分)、と言う布陣。守備の要パラシオスが復帰し、それ以外の選手を含めて前節から半数を入れ替えたメンバーでした。対するサンフはチーム得点王の高橋をベンチからも外し、森崎和をトップ下に入れた次のようなメンバーでした。
      下田

   リカルド 上村
駒野          服部
    李 サンパイオ(→高木71分)
      森崎和
 森崎浩       大木(→梅田78分)
     マルセロ

SUB:林、八田、茂木
 立ち上がりは風上に立った湘南が積極的に前に出てきて高い位置からのカウンターで脅かされましたが、これを落ち着いて凌ぐと途中からはサンフレッチェのペース。落ち着いたパス回しから両サイドに展開して、風上に向かって攻め込みます。序盤は駒野が長いパスで走って右サイドからチャンスメイク。30分前後からは服部が何度も左サイドを突破してクロスを入れます。逆に湘南はカウンターから何度かチャンスを得たものの、中盤での構成力では明らかに勝負にならないと見て低い位置を固めてきます。前半途中からは、サンフの波状攻撃を湘南が高い集中力ではね返す、と言う展開が続きます。そして特に前半の終盤は一方的なサンフレッチェペースで、ショートパスの繋ぎから、あるいはサイドからのクロスで湘南ゴール前に殺到します。しかし湘南守備陣はサンフのFWにスペースを与えてくれず、なかなかシュートまで持ち込むことが出来ません。結局前半のシュートは両チームとも2本ずつ。じりじりする展開のままで、前半を折り返すことになりました。
 後半風上に立ったサンフは、立ち上がりから圧倒的にボールを支配して押し込みます。後半4分には森崎浩とのワンツーで抜け出したマルセロが右サイドからシュート。10分には駒野が右サイドからドリブルで切れ込みましたがカットされます。14分には右サイドからのCKにマルセロが頭で合わせますが、枠を外れていきます。更に24分には上村のロングフィードを受けて飛び出したマルセロがペナルティエリア内で後ろから引っ張られて倒されますが、主審に無視されます。この日のジャッジはサンパイオが横からボールに行ったタックルにイエローを出すなど理解できないものが多かったのですが、このPK&レッドカードもののシーンを見逃されたことはマルセロのこの日の「運の無さ」(他にもビッグチャンスを逃したシーンは多数!)を象徴していたのかもしれません。
 攻め続けながらも得点を奪えない。この膠着状態を打開するために小野監督が切った一枚目のカードが、高木の投入でした。サンパイオに代わって入った彼はボールを持つと狭いスペースをドリブルで突き進むプレーを披露し、湘南の守備陣に脅威を与えます。後半38分には高木がペナルティエリア付近で倒された後のボールを拾ったマルセロがシュート態勢に入りますが、遅れた笛に邪魔されます。後半は守備を固めてカウンターに賭けたはずの湘南でしたが、結局45分間でシュートはゼロ。ボールを奪われてもほとんどをDFラインでカットして、サンフが攻め続けます。しかし湘南の守りの集中力は最後まで途切れず、サンフの攻撃はほとんどが決定的場面の一歩手前でカットされ、とうとうゴールを割れないままに2試合連続のスコアレスドローに終わりました。
 このゲーム、私はリアルタイムで見る事ができず、一日遅れのビデオ観戦でした。それまでに色々な情報を見聞きしていて、どんなに酷いゲームだったのだろうと心の準備をしながら見たのですが、しかし思ったほど悪くはなかったし、むしろ内容的には良かったと言って良いのではないか、と思いました。つまらないミスからボールを失ってピンチになることはほとんどなかったし、ワンタッチ、ツータッチでボールを回して相手を翻弄すると言う、本来やりたかったサッカーができていたと思います。同じスコアレスドローだった山形戦と比べても、戦術的意図もはっきりしていましたし、また勝ちたい、結果を出したいと言う選手達の気持ちも見えました。濡れたピッチと強い風、監督交代でモティベーションが高まっている相手と言う条件を考えれば、決して悪い内容ではなかった。結果論でどうこうよりも、まずはその点を評価すべきだと私は思います。
 もちろん、サッカーの目的は得点を取って、そして勝つことです。そう言う意味で得点を取れなかったゲームが良かったはずがない、と言う考えも理解はできます。得点を取るためにはもっともっと前線が動いて、あるいはサイドチェンジを有効に使ってスペースを作らなければならないでしょう。また全ての選手がもっとシュートの意識を高く持って、枠を狙ってどんどんシュートを放つべきでしょう。そして更にパスと動きの精度を上げて、相手の守備の隙を突く必要があるでしょう。この日点が取れなかった原因は運がなかったこと、ジャッジに恵まれなかったことが大きかったと思いますが、それ以外にも改善点は多くあるのは確かです。守りを固める相手を崩すには、まだまだ足りないことがたくさんある。それは間違いないと思います。
 ただ、ここで今のサンフのネガティブな部分を強調して批判するのが正しい事なのか、と言うと私は違うと思うのです。サッカーは、11人のプレーヤーが、不均一なピッチ上で丸いボールを蹴り合う競技です。それも、同じぐらいのレベルの相手とお互いの良さを消し合いながら戦う競技です。新体操やシンクロナイズドスイミングとは違って、「10点満点」が出なくて当たり前の競技なのです。つまり、本質的に「完全」ではあり得ない。どう言う時にでも難癖をつけることはできるでしょう。この日のスコアレスドローという結果を見て、あるいは川崎戦からの4試合の結果を見て「今のサンフレッチェはダメだ」と言ってしまうのは簡単です。が、それはこれまでの流れや相手との関係を見ない「暴論」なのではないでしょうか。
 今年のサンフの目標はJ2を1年で抜けることですが、その先には3年後のJ1制覇があります。しかしそれはあくまで3年後の目標であって、今はまだ完成度が低くて当然です。サンフは上村選手がどこかで言っていたように、「それができるならこんなところにはいない」チームです。高いポテンシャルを持つものの経験が不足している、そんな選手達が中心のこれからのチームです。その中で小野監督は、来年以降を見据えた「J1仕様」のチーム作りを進めています。ワンタッチ、ツータッチのパス回しを基本として、自分たちで主導権を握って戦うサッカー。過去にJ2を圧倒的に勝ち抜いた2000年の札幌や昨年の大分とは対極にあるサッカーは、最初から苦戦することを想定したイバラの道でもあるのです。守りを固める相手を崩すことは、一流チームでも簡単なことではありません。それが2試合できなかったからと言って、批判するのは的外れだと思うのです。
 先週も書いたように、J1昇格のためのボーダーラインは勝ち点83付近です。混戦となっている2位以下を見れば、もっと下がる可能性もあるでしょう。従って残り29試合のサンフのノルマは勝ち点47。最悪10勝17分け2敗でも12勝12分け5敗でも(たぶん)昇格は可能です。ここは目先の勝ちを狙って形を崩すよりも、今のサッカーの完成度を高めていくことが重要です。そして我々ファン・サポーターは、ここは焦らず待つことが必要なのではないでしょうか。
<03.6.1> 昨日のサテライトと福山大のトレーニングマッチは、3-0でサテライトが勝ちました。メンバーは、GK:尾崎、DF:西嶋(→沢田45分)、河野、大久保、佐田、MF:桑原、山形、西村(→西嶋45分)、FW:高橋(→須田45分)、松浦(→中山31分→松浦66分)、田中(→木村45分)。ゴールは前半12分と後半8分に山形、後半36分に木村。ピッチの悪さと福山大の組織の前になかなか思うようなサッカーはできなかったようです。また怪我で戦列を離れていた沢田と中山がプレーできたのが収穫だった、と言えそうです。
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