6/22〜6/28のSANFRECCE Diary


<03.6.28> 広島フットボール等によると森崎浩の状態は悪くベンチ入りも難しそうですが、その一方でフランス帰りの茂木の調子の良さが目立っているそうです。小野監督は「浩司の不在はやはり痛い」と言う一方で「ただ、茂木がかなりアグレッシブなプレイを見せてくれているのは好材料」「トゥーロンで結果を出した選手は、世界的に見てもそこから成長する流れがありますからね。彼も、そうなってほしいし、そういう雰囲気が出てきました」と語っています。昨年U-21代表を率いてトゥーロン国際を戦い、松井(京都)や中山(G大阪)のブレイクを見ている小野監督の言葉だけに、これは信憑性が高そう。ポルトガル戦で見せた(らしい)スーパーゴールを、是非ビッグアーチで再現して欲しいと思います。
 今日の会場は広島ビッグアーチで、午後6時30分キックオフ。3時半からフェイスペイント、5時半から選手サイン会(4時半より整理券配布)等のイベントが予定されています。今日の広島地方は午前中は雨ですが、午後に入って徐々に回復するとの予報です。新潟からは多くのサポーターが広島に向かっているとの情報もありますので、ぜひこちらもあちらに負けない声援でチームを後押ししたいものです。テレビ放送は、スカパーch148で生中継ですので、スタジアムに行けない方はそちらでどうぞ。
<03.6.27> 明日は前半戦の大きな山場となる、2位アルビレックス新潟との直接対決を迎えます。これまでの新潟は13勝1分け5敗。負け数は多いものの勝ち数でサンフと並び、現在勝ち点4差まで迫って来ています。
A 新潟○4-1●大宮  【新】アンデルソン、マルクス、深澤、宮沢、【宮】磯山
H 新潟○4-0●福岡  【新】森田2、マルクス2
A 新潟●0-1○横浜FC 【横】小野信
H 新潟●0-1○札幌  【札】堀井
A 新潟○3-1●甲府  【新】森田2、山口、【甲】須藤
H 新潟●1-2○広島  【新】マルクス、【広】茂木、大木
A 新潟○2-1●湘南  【新】山口、山形、【湘】戸田
H 新潟○1-0●川崎F 【新】ファビーニョ
A 新潟●0-1○山形  【山】井上
H 新潟△2-2△水戸  【新】マルクス2、【水】小野隆、山崎
A 新潟○1-0●鳥栖  【新】OG
H 新潟○4-0●大宮  【新】マルクス4
A 新潟○2-1●福岡  【新】丸山、末岡、【福】篠田
H 新潟○2-1●横浜FC 【新】ファビーニョ、上野、【横】臼井
A 新潟●0-2○札幌  【札】ホベルッチ2
A 新潟○1-0●水戸  【新】マルクス
H 新潟○2-1●鳥栖  【新】ファビーニョ、マルクス、【鳥】鳴尾
A 新潟○4-0●川崎F 【新】マルクス2、ファビーニョ、宮沢
H 新潟○1-0●湘南  【新】船越
 序盤で負けが込んだものの途中から立て直し、第11節以降は8勝1敗。反町監督のチーム掌握と修正がうまく行っている様子がうかがえます。ここまでの失点15はサンフと1点差の2位で、一見守備が安定しているように見えます。しかし、打たれたシュートは264本とリーグワーストで、サンフよりも100本以上も多くなっています。ピンチを野沢のセーブで防ぎながら逆襲を待つ、と言うのが新潟の戦い方で、集中は高いものの押し込まれる展開が多く、勝ち数の割に「強い」と言う印象はありません。このところの数試合を見ても鳥栖戦は終盤に逆転勝ち、湘南戦もずっとペースを握られながら終了間際にセットプレー一発で勝ちを拾っています。しかし逆に、それでも勝ちを引き寄せることができるのがこのチームの強み。武器はセットプレーで、ゴール前からのマルクス、宮沢のFKだけでなく、ロングレンジから尾崎が蹴って上野や船越に合わせてくるパターンも持っています。明日は湘南戦で出場停止だった4人が戻ってくるので、GK:野沢、DF:尾崎、丸山、アンデルソン、三田、MF:秋葉、山口、ファビーニョ、深澤、FW:マルクス、上野、とベストメンバーを組んで来るはず。引いて守ってカウンターから、あるいはセットプレーから得点を狙ってくるとすれば、非常に戦いにくい相手だと言えるでしょう。
 これに対するサンフの方は前節出場停止だったリカルドが復帰し、トゥーロン国際で活躍した茂木も戻って来ています。特に茂木は自信をつけたのか顔つきが変わっていたそうで、小野監督も「もっとコンディションが悪いかと思った。自信を感じますね」(広島フットボール)と高い評価を与えていたそうです。ただ、水曜日の練習で足を怪我した森崎浩の状態が不安材料。昨日も練習には顔を見せたものの足を引きずっていたそうで、ベンチ入りも難しいのではないか、とのことです。明日は大事なゲームではありますが、負ければ全てが終わりと言うわけではありません。ここは敢えて無理をせず、来週以降の戦いに備えた方が良いかもしれません。と言うことで、予想メンバーは次のとおり。
        下田

     リカルド 八田
駒野              服部
        森崎和

    桑原    サンパイオ

         李

     大木   マルセロ

SUB:林、上村、西村、高木、茂木
 ここ数試合あまり機能していなかった3トップは封印して、今週は4-4-2で練習していたそうです。ただ、それはトップ下に森崎浩が入ることが前提だったはずなので、選手の調子を見てFWの枚数を決めることになるのではないかと思われます。またもう一つの注目点はDFラインです。捻挫の影響で札幌戦でメンバーから外れた上村は前節復帰しましたが、今週の練習ではずっとBチームでプレーしていたとのこと。足の状態がまだ悪いのかどうかは分かりませんが、小野監督の判断の裏には「八田の成長」も織り込まれているはずです。どちらが出るにせよリカルドと良くコミュニケーションを取って、先に失点しないよう頑張って欲しいものです。
 なお明日のゲームの重要性を考えて、B6のサポーターグループは「紫の旗でスタンドを埋め尽くそう」と呼びかけています。12番フラッグ等が家にある方は、明日は是非持参してください。
<03.6.26> 昨日南津守で行われたサテライトのC大阪との練習試合は、1-4で敗れました。サンフレッチェのメンバーは、GK:林、DF:高柳[ユース](→沢田45分)、森脇[ユース]、大久保、佐田、MF:高萩[ユース]、西嶋、青山[作陽高](→須田61分)、FW:松浦(→田中79分)、木村、中山(→高橋45分)。対するC大阪は、GK:多田(→伊藤友45分)、DF:喜多、松岡(→柳本45分)、千葉、MF:杉本、中井、濱田(→鈴木45分)、下村、伊藤仁(→古賀45分)、FW:御給、酒本。セレッソの得点は御給3、酒本。PK以外の失点はいずれもサイドからのクロスを中央でフリーの選手に決められたようで、河野が抜けた後のDFラインの組織に問題があった模様です。逆にサンフの得点は後半ロスタイムに高橋が決めたもの。一昨日の練習から復帰した高橋はまだ本調子ではなかったようですが、それでも結果を出すところに心強いものがあります。新潟戦には無理でしょうが、来週の水戸、甲府と続く連戦には間に合うかもしれません。
<03.6.25> Jリーグ公認のファンサイトJ's GOALでは、J1のオールスターと並んで「J2 Dream Team サポーター投票」が行われています。先週水曜日の第一回の中間発表では、森崎兄弟がMFの1位と2位、サンパイオが4位でDream Team入りしていますが、他のポジションでは下田が2位に入っている以外は上位に食い込めていません。オールスターとは違って別にこの結果で本当にチームを組むわけではありませんが、やはりこう言う人気投票にはサポーターも含めたチーム全体の勢いが現れるもの。上位になれば選手を力づけることにもなるでしょうから、ぜひ多くのサンフレッチェサポーターの投票で盛り上げて欲しいと思います。投票の〆切は7月28日です。
<03.6.25> 今朝の中国新聞によると、6/8のサテライトのゲームで臀部を痛めた高橋が、予定を早めて昨日から練習に合流したそうです。第1クールに8得点を挙げて10連勝に貢献した高橋でしたが、第2クールに入った途端に失速。徐々に出場時間が短くなって第15,16節にはベンチからも外れていました。そしてその直後の怪我。高橋本人もかなり焦りがあったそうですが、しかし逆に休んでチームを外から見たことで、「『休んだことで、悩みをすべて消せた。体の疲れもなくなり、再スタートのきっかけをもらった』と前向きな気持ちも戻ってきた」(中国新聞)のだそうです。このところなかなか攻撃の形が出来ないサンフですが、FWの運動量が落ちていることとクロスに合わせる選手がいない事が大きいと思います。高橋はとりあえず今日のサテライトC大阪戦でベンチ入りして様子を見るそうですが、速いボールにポイントで合わせる技術の高い高橋の復帰はチームにとっては大きな戦力となるはず。フランス帰りの茂木とともに、一刻も早くチームに貢献して欲しいものです。
<03.6.24> 5/27のDiaryで書いたように7/5のアウェイ甲府戦に向けての関東からの応援ツアーが開催されますが、その後の情報を頂きましたので紹介します。まずツアーが行われるかどうかですが、先週末の時点で29名の申し込みがあり催行が決定したそうです。当日は中国新聞の記者が体験参加の予定だそうで、その他に車内でクイズやビデオ放映なども予定されているとのこと。代金は大人・子供同額の4,000円で、大人1,500円、小中学生500円を追加すれば観戦チケット付きプランにもできます。席にまだ少し余裕があるとのことですので、行きたい方はお早めにお申し込みください。お問い合わせ、お申し込みはJTB高崎支店(担当:佐久間、高圓)(tel.027-322-5799/平日9時半〜17時半)までお願いします。
<03.6.23> 「トゥーロン国際」は昨日決勝が終りポルトガルが優勝したそうですが、そのポルトガルとのゲームで決勝ゴールを決めた茂木が大会の「ベストゴール賞」を受賞したそうです。開幕当初はレギュラーとして出場して第4節〜第6節には3試合連続ゴールを決めた茂木でしたが、マルセロの加入とともに出場機会が激減。第7節以降は鳥栖戦でゴールを挙げただけにとどまっていました。FWとしての一級の能力を持ち、真面目な性格の茂木ですが、その性格が災いして考えすぎることもあるらしく不調に陥るとなかなか上がって来ない傾向にありましたが、トゥーロンでの活躍はきっと良いきっかけになるはず。ここ1ヶ月ほどマルセロ以外のFWが点を取っていないチームの現状を考えれば、是非ともその勢いをチームに持ち込んで、そして勝利に貢献して欲しいものです。小野監督は次節の起用について「体調を見てから」と慎重ですが、茂木には是非とも新潟戦からチームに復帰して、勝利に貢献して欲しいと思います。
<03.6.22> 昨日行われたサテライトと阪南大との練習試合は、4-1で勝ちました。ゴールは松浦、OG、須田、木村。サンフのメンバーは、GK:尾崎、DF:須田、大久保、森脇[ユース](→田中[ユース]77分)、佐田(→吉村[ユース]62分)、MF:桑田[ユース]、西嶋、木村、FW:松浦、田中、中山でした。
<03.6.22> 昨日三ツ沢で行われた横浜FC戦は、後半ロスタイムのマルセロのゴールで勝ち3試合ぶりに勝ち点3を取りました。
 リカルドが出場停止のサンフは、八田を2試合連続で先発起用。また前節動きの良かった梅田も先発させて、次のような布陣でスタートしました。
      下田

    八田  上村
駒野          服部
   サンパイオ 李
      森崎和(→高木84分)
 大木(→西村70分) 梅田(→森崎浩38分)
     マルセロ

SUB:林、桑原
 対する横浜は、GK:菅野、DF:臼井、マシュー、山尾、小野智、MF:増田(→重田84分)、高木、眞中(→内田85分)、横山、小野信、FW:城(→ファンデルフェン59分)。前回の対戦で6-1と圧倒したサンフでしたが、この日は全く別の展開。序盤から積極的に前に出てきた横浜の圧力をうまく受け流すことができず、しばしば押し込まれます。特に中盤の出足の速さで勝てず、両サイドをフリーにして深い位置まで押し込まれてクロスを入れられる、と言う形でのピンチが続きます。下田の落ち着いたセーブと相手のシュートミスで何とか失点せずに済んだものの、どちらかと言うと運が味方していたと言う感じ。前半途中から横浜の運動量が落ちて一息ついたものの、最初の20分はどちらが首位チームか分からないような展開でした。また攻撃面では動きの少なさとシュートの意識の低さ、そしてシュートの正確性の無さと悪い要素が3拍子揃った感じ。前線の上下動が少なく足元でばかりボールを要求するためボールを動かして相手の守備陣を崩す、と言う本来のサッカーができません。また、時折相手を崩して決定的チャンスは作ったものの、シュートというところでパスを選択したり、シュートが枠に行かなかったり。20分の大木のポスト直撃のシュートは評価に値するものでしたが、26分にオフサイド崩れで抜け出したマルセロがシュートでなく弱々しいパスを選択したシーンと7分にDFラインの裏に抜け出した梅田が思いっきりふかしたシーンは、応援する気力も萎えてしまうようなものだったと思います。たまりかねた小野監督は、温存していた森崎浩を前半から投入。これでやや持ち直したものの、全体的には不満だらけの内容で前半を折り返しました。
 後半、低い位置に構える横浜守備陣を何とか崩そうとするサンフ。しかしボールを奪ってから素早くサイドに展開して攻め上がる横浜のカウンターに脅かされて決定機はむしろ相手の方が多いぐらいで、どうもすっきりしない展開に終始します。こちらのチャンスは、オウンゴールかと思われたシーンと李のFKがクロスバーを直撃したシーンぐらいで、どうしても崩せないままに時間ばかりが過ぎていきます。そして残り時間も5分を残すだけとなり、両チームのベンチが激しく動きます。横浜のリトバルスキー監督は、完全な引き分け狙い。序盤から激しく動いていたベテラン眞中と増田に代えて重田と内田を投入して、中盤の守備を引き締めます。逆に小野監督は疲れのためか動きが悪くなっていた森崎和に代えて高木を投入。更にサンパイオを前線に上げてハイボールのターゲットにします。高木は持ち前の速さを存分に生かして走り回ってチーム全体を活性化。特に同世代の西村、李が元気を取り戻して勝利への執念を見せます。そして後半もロスタイム。自陣の深い位置から上村がFKを蹴ります。ボールは鋭い軌跡を描いて前線に張っていたサンパイオの頭へ。これを柔らかくDFラインの裏、GKの出れない位置に落とすとそこにはマルセロが待っていました。ゴールを背にしてボールを呼び込むと、ノートラップでボレーシュート。これまであまり見せてくれなかった「元セレソン」らしい技術の高さを最後に披露して、チームに勝利をもたらしました。
 ロスタイムの劇的なゴールにより久々の勝ち点3。選手もベンチもサポーターも大喜びの結果でそれ自体は良かったと思います。特にこのところ内容的に良くても結果が伴わず、運が悪いとしか思えなかっただけにこの勝利は貴重なものだと言えるでしょう。ただ、だからと言ってこの日の内容の悪さは何とかならなかったのか、と思わざるを得ません。広島フットボールによると試合後に李は「マイボールになっても動き出しがなくて、数的有利な状況でもみんなが足元ばかりに欲しがっていた。もっと動いてほしい、と前線の人にも言ったんですが」と語っていましたが、そこが苦戦の原因の一つであることは間違いない、と思います。ボールを動かして相手の守備陣形を崩すには、スペースに動いてボールを受け、ワンタッチ、ツータッチでボールを動かすと言うのが小野サッカーの基本です。暑さ、移動の厳しさにより身体が重かったのは間違いないとは思いますが、しかしそれならもっと相手を疲れさせるような戦い方をして、自分たちのペースに引き込まなければならないと思います。個人的な技術でサンフを上回るチームはJ2にはない。これは19試合を戦って明らかになったことだと思いますが、しかしいくら技術が高くても戦術をしっかりと実行せずに勝てるほど、このリーグは甘くはありません。この日の横浜を見ても分かるように、各チームとも戦術が浸透してレベルアップしてきているのは間違いない、と思います。その中で勝ちを積み重ねていくためには、やはり自分たちが更にその上を行かなければならないのだ、と思います。これからますます暑くなり、サッカーをするには厳しい状況が続きますが、それを乗り越えてこそ秋の歓喜がある。この勝ち点3を「サッカーの神の恵み」だと思って、次の新潟戦には必ず勝って欲しいと思います。
<03.6.22> 昨日サンフレッチェは、DFの河野淳吾選手が横浜FCに期限付き移籍すると発表しました。2年前に清水商から広島入りした河野は、カバーリングの意識が高くリーダーシップを取れるDFとして期待されていました。昨年はナビスコ杯に2試合出場しましたが、浦和戦では平川にチンチンにやられたあげくに退場処分を食らって涙を浮かべていた、と言う苦い経験をしています。しかし今年に入ってからはサテライトのDFリーダーとして評価が高まっていたそうで、そろそろ前日練習組(ここに入ることがベンチ入りの第一歩らしい)もあるのではないか、と噂されていました。河野はこの移籍について「ここ最近のパフォーマンスは、手応えがありました。横浜で半年間勝負をかけ、試合に出ることで成長して、広島に大きくなって帰ってきたいと思います」と語っていますが、その言葉通りこのチャンスを生かして成長して欲しい、と思います。
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