6/29〜7/5のSANFRECCE Diary


<03.7.5> 広島フットボールによると、今日の先発は茂木をサンパイオに入れ替えたものになる模様で、DFラインは前節同様のメンバーになりそうです。甲府は前の方からプレッシャーをかけて速い攻撃で勝負をかけてくるチーム。須藤のスピードと小倉、藤田のテクニックは決して侮れないものがあります。短い試合間隔、状態の良くないピッチ、多くの相手サポーター(「1万人動員計画」を立てているらしい)と苦戦の条件は揃っていますが、集中を切らさず気持ちで負けないように戦って欲しい、と思います。
 今日の会場は小瀬陸上競技場で午後6時半キックオフ。テレビ放送はスカパーch185で生中継です。7月からパーフェクトチョイスのチャンネルが変わっている事にご注意ください。
<03.7.4> 長丁場のJ2は明日が折り返し地点。サンフレッチェは地元に帰らず水戸から甲府に移動して、ヴァンフォーレと対戦します。
 ここまでの甲府は7勝6分け8敗。勝ち点27で7位の成績です。
H 甲府△1-1△鳥栖  【甲】水越、【鳥】服部
A 甲府●0-1○水戸  【水】OG
H 甲府○1-0●湘南  【甲】藤田
A 甲府△1-1△川崎F 【甲】外池、【川】ジュニーニョ
H 甲府●1-3○新潟  【甲】須藤、【新】森田2、山口
A 甲府○5-1●横浜FC 【甲】藤田2、須藤、外池、ジョルジーニョ、【横】臼井
H 甲府○2-1●札幌  【甲】須藤、藤田、【札】今野
A 甲府○3-0●大宮  【甲】藤田、奈須、白尾
A 甲府●0-1○広島  【広】森崎浩
H 甲府●1-2○山形  【甲】山本、【山】鷲田、大島
H 甲府○2-1●福岡  【甲】山本、アライール、【福】林
A 甲府△1-1△鳥栖  【甲】山本、【鳥】カブリレーゾ
H 甲府●0-2○水戸  【水】小野2
A 甲府○3-0●湘南  【甲】須藤2、藤田
H 甲府●0-2○川崎F 【川】ジュニーニョ2
A 甲府●0-1○山形  【山】大島
A 甲府○2-1●福岡  【甲】小倉、OG、【福】福嶋
H 甲府●1-2○大宮  【甲】須藤、【宮】バレー2
A 甲府△3-3△札幌  【甲】OG、池端、山崎、【札】和波、曽田、佐藤尽
H 甲府△1-1△横浜FC 【甲】小倉、【横】眞中
A 甲府△0-0△新潟
 第一クールは勝ち点17を取って5位に付けていた甲府でしたが、第二クールは失速気味で10試合で勝ち点10。特にこのところ3試合は引き分けが続き、勝ちきれないゲームが続いています。第17節から小倉が加入して5試合で2得点と期待に応えてはいますが、流れを変えるまでは至っていません。ただ、苦しい状況が続いていながらチームとしてのバランスは崩れておらず、何か一つきっかけがあれば爆発する可能性を秘めているような印象があります。ホームゲームでは5/10以来2ヶ月近く勝っていませんが、広島戦で弾みを付けて後半戦を迎えたい、と思っているに違いなく、十分警戒が必要な相手だと言えるでしょう。予想メンバーは、GK:阿部、DF:アライール、池端、青葉、奈須、MF:倉貫、外池、水越、石原、FW:藤田、小倉。3-5-2と4-4-2を使い分けているチームなので、広島の3トップを想定して4バックで来る可能性が高そうです。
 対するサンフレッチェは、前節は内容的には良くなかったものの何とか勝って、このところ続いていた「1勝2分けペース」から抜け出すことができました。アウェイの連戦という厳しい条件ではありますが、次も勝って第二クール初の連勝、と行きたいものです。予想メンバーですが、前節休養したサンパイオが先発するのはほぼ確実。ポイントは3トップか2トップかと言う事と、前節ミスが目立った八田を起用するかどうかだと思います。
        下田

     リカルド 上村
駒野              服部
        森崎和

    桑原    サンパイオ

         李

     茂木   マルセロ

SUB:林、八田、高木、大木、梅田
 広島フットボールによると小野監督は「3トップでも2トップでもコンセプトは変わらない」とのこと。初めに戦術ありき、ではなくベストの11人をピッチに並べると言うスタンスなので、サンパイオの起用により中盤を厚くする戦術になるだろうと予想します。誰が出るにせよ、小野戦術の生命線は前線の選手がいかに動いて相手のDFラインにプレッシャーをかけ、また味方のボールを引き出すかです。控えには攻撃的な選手が揃っているので、90分持たせることは考えずに全力で走り回って、そして何とかゴールをこじ開けて欲しいものです。
<03.7.3> 昨日のJ2リーグ第21節水戸戦は、序盤の1点を守り切って1-0で勝ちました。
 怪我の森崎浩だけでなく、強行日程を考えてサンパイオまで外した小野監督は、次のようなメンバーを組んできました。
        下田

     リカルド 八田
駒野              服部

    桑原     森崎和

         李

     茂木    大木(→梅田70分)
     (→高木70分)
       マルセロ

SUB:林、上村、サンパイオ
 対する水戸は登録上は3-4-3で、GK:本間、DF:小川、トゥーリオ、森、MF:冨田、パンチョ、吉本(→鳥羽85分)、栗田、FW:樹森(→秦74分)、フランク、小野(→北川79分)。前節機能した2トップから3トップに戻したサンフでしたが、立ち上がりは良く機能して波状攻撃を仕掛けます。中盤の速い出足から高い位置で相手パスをカットし、両サイドに展開して相手をゴール前に押し込みます。得点は前半5分。駒野のFKに茂木がDFラインの裏で合わせて、久々に早い時間帯に先制しました。
 その後も攻勢はサンフ。圧倒的な力の差を見せつけ何点入るか分からない、と言う展開でした。が、それも続いたのは15分ぐらいで、徐々に前線の足が止まって相手へのプレッシャーが緩み、水戸がペースを取り戻します。中盤の低い位置からでもどんどんDFラインの裏にボールを放り込み、樹森が、吉本が2列目から飛び出してチャンスを作るようになります。これをリカルド、八田がつかまえきれないシーンが増えて、桑原がポジションを下げて対応するシーンが多くなります。前からのプレッシャーがかからなくなったサンフは相手の対応に追われる事が多くなり、最後はやや押され気味のままで前半を終了しました。
 後半の立ち上がりは動きは悪くなく、修正されたかに見えたサンフでしたが、しかしそれは最初だけですぐに水戸のペースに戻ってしまいます。水戸は前節は関東圏内への遠征だったのに対して、こちらは片道1000kmの大移動だった事が影響していたのか、サンフはチーム全体の動きが悪く相手に自由にパスを回されてしまいます。低い位置で相手ボールになっても誰もプレッシャーをかけに行かないため、トゥーリオらがゆっくりとルックアップしてロングパス。サイド、特に右に張ったパンチョにボールを通され、そこからドリブルとパス交換で突破されてピンチになる、と言うシーンが続出します。中でも後半17分のシーンは決定的で、パンチョのクロスを小野が中央でフリーで受けましたが、シュートミスに救われます。八田はパニック状態に陥ったのか全く相手を止められず、これが伝染したか李もミスを連発。リカルドも不安定なプレーで、下田と桑原が必死で守備を支えます。中盤は森崎和が1人で奮闘すると言う感じで、状況に応じてポジションを上げたり下げたりして何とか攻撃を構築しようとしますが、前線でボールが収まらずなかなかチャンスを作れません。小野監督は25分に前線の2人を入れ替えて基点にしようとしますが、前に急ぐばかりでなかなか効果を発揮できません。後半のこちらのチャンスは、駒野のクロスに李が飛び込んでシュートを打ったシーンぐらい。終盤はほぼ一方的な水戸のペースで、サンフはひたすら我慢に徹します。水戸に何度も良い形を作られましたが、しかしここぞと言うところでミスをしてくれた事にも助けられ、何とかそのままタイムアップ。貴重な勝ち点3をゲットして、引き分けに終わった新潟、川崎Fとの差を2つ広げる事ができました。
 前節、引き分けたものの素晴らしい内容のサッカーをしたサンフでしたが、この日はいつもの「東日本モード」と言う感じ。良い流れの時間帯が続かず、ずっと相手ペースで勝っただけが収穫、と言うゲームでした。どうしてこんなことになってしまったのか、原因は3つ考えられると思います。1つ目は相手が研究してきたことに対応しきれなかったことです。広島フットボールと中国新聞によると、水戸の前田監督は「前の対戦で、従来型では勝てないと判断」して、「広島は4バックのチームに苦戦している」との情報から対広島スペシャルとも言うべき布陣を組んで来たそうです。これにより3トップのマークと両サイドを突く戦い方がはっきりして、苦しめられることになりました。2つ目は、試合途中で運動量が落ちたことです。小野サッカーの生命線はFWから始まるプレスにより相手に自由にさせないこと、そしてマイボールになったときの速い動き出しでパスコースを作ることですが、それができていたのは最初の15分だけ。それ以降は全く動けなくなり、相手ペースを許してしまっていたように思います。強行日程と遠征が、このようなことになった原因の一つであることは確かでしょう。そして3つ目は、「若さ」が裏目に出たことではないでしょうか。このところのサンフの好内容は李、八田の成長に負うところが大きかったわけですが、この日はこの2人が大ブレーキ。ミスがミスを呼ぶ悪循環に陥ってしまい、最後まで立て直しがききませんでした。また中盤にキープ力があるサンパイオと森崎浩が居なかったことも、落ち着きを失った原因かも知れません。
 いろいろ課題の残ったゲームでしたが、しかし貴重な勝ち点3を得たのは事実です。特にサンパイオを休ませることができたことは、甲府戦に向けてのアドバンテージだと言って良いでしょう。まだまだ成長途中で課題山積のチームですが、それでも勝てた事こそが「地力」の証明かも知れません。次も苦しい戦いになることが予想されますが、何とか勝って、よい気分で短い中断を迎えて欲しいものです。
<03.7.2> 広島フットボールによると、森崎浩はかなり痛みが引いてきたものの大事を取るということで、今回の関東遠征には参加しない模様です。従って先発は前節と同様か、あるいは茂木が最初から出場することになりそうです。またいろいろと批判の多いマルセロですが、昨日の練習ではかなり強引なプレーを見せていたそうです。第2クールの平均失点は1を下回ってる水戸の堅い守備をどう崩すか。FW陣のアイディアとプレー精度が問われることになりそうです。
 今日の会場は、昨年ナビスコ杯鹿島戦を行ったひたちなか運動公園ではなく、同じ市内でも反対の方角にある笠松運動公園となっています。公共の交通機関を使う方は、行きは東海駅発16:28、17:15、18:33にバスがありますが、帰りの便はないのでご注意ください。(因みに駅からの距離は3kmぐらいなので、歩こうと思ったら歩けます。)テレビ中継はJスカイスポーツ1(スカパーch306)で生放送となっていますので、ケーブルテレビ等の方もテレビの前で応援を。
<03.7.2> J2リーグは今週土曜日の第22節を終えると短い中断期間に入りますが、その間の7/10〜12の3日間、サンフレッチェは岡山県の美作町総合運動公園で夏季キャンプを行うことになりました。目的は「フィジカル面での強化とコンディショニング」とのことですが、温泉も近い場所だということでおそらくリフレッシュが中心になるのではないでしょうか。
<03.7.1> J2リーグ第21節は明日、水戸ホーリーホックのホーム笠松運動公園で行われます。
 開幕3連勝でチーム創設以来初めて?首位に立つなど序盤のJ2に旋風を巻き起こした水戸でしたが、第2クールに入って失速。現在勝ち点29の5位まで順位を落としています。
A 水戸○2-1●福岡  【水】冨田、トゥーリオ、【福】ベンチーニョ
H 水戸○1-0●甲府  【水】OG
A 水戸○4-2●札幌  【水】森、山崎、桜井、北川、【札】ホベルッチ2
H 水戸●0-2○大宮  【宮】伊藤2
A 水戸●0-3○広島  【広】高橋、大木、茂木
H 水戸○1-0●湘南  【水】小野
A 水戸△2-2△川崎F 【水】トゥーリオ、山崎、【川】長橋、ジュニーニョ
H 水戸○1-0●鳥栖  【水】小野
H 水戸○2-0●横浜FC 【水】森、樹森
A 水戸△2-2△新潟  【水】小野、山崎、【新】マルクス2
A 水戸●0-1○山形  【山】OG
H 水戸△1-1△福岡  【水】トゥーリオ、【福】ベンチーニョ
A 水戸○2-0●甲府  【水】小野2
H 水戸△1-1△札幌  【水】小野、【札】堀井
A 水戸○3-1●大宮  【水】フランク、トゥーリオ、樹森、【宮】斉藤
H 水戸●0-1○新潟  【新】マルクス
H 水戸●0-2○山形  【山】アレッシャンドレ、永井
A 水戸△0-0△鳥栖
H 水戸●0-1○川崎F 【川】ジュニーニョ
A 水戸●0-1○湘南  【湘】中里
第10節までは6勝2分け2敗でしたが、その後の10試合は2勝3分け5敗。特に第16節以降は勝てないどころか点も取れずに苦しんでいて、ホームでは第9節以降2ヶ月間も勝利から見放されています。この要因はやはり第2クールに入って相手チームに研究されたこと、それを打ち破るだけの選手層の厚みがない事が一番大きいものと思われます。特にエース小野隆義の不調が響いているらしく、前節はベンチからも外しています。単に休ませただけなのか、それともとても起用する状態ではないのかは分かりませんが、湘南戦では「代役」も結果を出していないだけに、小野が復活できるかどうかがチーム再躍進のカギ、と言って良いのではないでしょうか。予想メンバーは、GK:本間、DF:小川、トゥーリオ、森、MF:冨田、秦、パンチョ、山崎、栗田、樹森、FW:小野、というところですが、結果が出ていないだけに大きく変えてくる可能性もありそうです。
 サンフレッチェも第2クールに入って勝てなくなったのは同様で、ここ10試合は4勝5分け1敗となっています。ただ、勝てないとは言っても負けてもいないのが水戸とは違うところ。小野監督はこの間に李、八田ら若手を起用して着々とチーム改造を行って来ており、その点も水戸とは違っていると言って良いでしょう。3位川崎との勝ち点差が5と詰まってきましたが、サンフレッチェにとっての一番苦しい時期は去りつつある、と私は信じます。明日のメンバーとしては、
        下田

     リカルド 八田
駒野              服部
        森崎和

    桑原    サンパイオ

         李

     梅田   マルセロ

SUB:林、上村、高木、大木、茂木
と新潟戦と同じ布陣を予想しますが、選手の疲れや森崎浩の状態、茂木の調子等を考えて入れ替えてくる可能性もありそうです。誰が出るにしろ控えとの力の差はないので、このチャンスを逃したら後は無い、と言うつもりで頑張って欲しいもの。特に今年、苦しい思いばかりの関東圏のサポーターには、ぜひ良いサッカーと「勝ち」と言う結果を見せて欲しいものです。
<03.7.1> 日本サッカー協会は昨日、7/5〜7/9にさいたま市内で行われるトレーニングキャンプに招集するU-20日本代表候補を発表し、広島からは茂木、大久保、高木が選ばれました。今回のメンバーは次の29人。
GK:川島(大宮)、榎本哲(横浜FM)、岡本(市原)、徳重(浦和)
DF:永田、近藤直(柏)、坪内(神戸)、栗原(横浜FM)、大久保(広島)、大井(磐田)
MF:小林大(東京V)、山口慶(名古屋)、加藤(湘南)、徳永(早稲田大)、長谷部(浦和)
   馬場、鈴木(FC東京)、成岡、菊地(磐田)、谷澤(柏)、高木(広島)、工藤(市原)
FW:坂田、阿部(横浜FM)、宇野沢、矢野(柏)、茂木(広島)、中原(仙台)、近藤祐(FC東京)
 なお、7/5に公式戦や練習試合がある選手は遅れて合流することになります。
<03.6.30> 昨日Jスカイスポーツ1で、トゥーロン国際の日本対ポルトガルの録画放送をやっていたのでようやく茂木の「ベストゴール」を見る事ができました。場面はスコアレスドロー寸前の後半ロスタイム。いつ笛が鳴っても不思議ではないという時間帯で、左サイドを突破した鈴木(FC東京)が入れた低いクロスにダイレクトで左足を合わせたものでした。茂木の思いきりの良さと技術の高さを見せる素晴らしいゴールで、この一発で勝ち点が2増えた事も含めて表彰に値するものだったと思います。
 ところでこのゲームは、日本はグループリーグ突破のためには絶対に勝ち点3が欲しい状況でしたが、ポルトガルに余裕のゲーム運びを許してとても勝てる気がしないものでした。後半途中から攻撃的MFの谷澤(柏)に代えて投入された茂木はそんな状況を打開する事を期待されてのものでしたが、ボールを持ったときの鋭さは見せたもののそもそもボールがあまり来なくて目立ったことはきませんでした。大熊監督は茂木投入の後、中原(仙台)、矢野(柏)と次々とFWを投入。これによって放り込み中心の攻撃をしていたため、茂木はやや下がり目の位置でこぼれ球を拾う役割を果たそうとしていたものと思われます。得点シーンでは茂木は他のFWが前線でDFを引きつけてできた「バイタルエリア」を使う事ができていたわけで、ひょっとするとサンフで3トップでプレーしていた事が役に立っていたのかもしれません。新潟戦では途中出場だった茂木ですが、今週の水戸、甲府との2連戦ではもっと長いプレー時間が与えられるはず。特に水戸戦は福島からの応援も来るらしいので、ぜひポルトガル戦を再現するようなゴールを見せて欲しいものです。
<03.6.30> 先週から今週にかけて行われたプリンスリーグの第8節、第9節で、サンフレッチェユースはライバル作陽などを下して2連勝しました。ユースが属するB組の結果は次の通り。
【第8節】
広島皆実 6-0 米子北
広島Y  3-2 作陽
益田   5-1 山口鴻城

【第9節】
益田   4-4 米子北
広島Y  11-0 山口鴻城
広島皆実 2-2 作陽
 これによりサンフレッチェユースは8勝1分けの勝ち点25。1試合を残して2位との勝ち点差が5となり、グループ1位が確定しました。なお3位の皆実は2位の作陽に対してリードを奪いながら同点に追いつかれてしまったとのこと。グループ2位になるには最終節のサンフレッチェユース戦に勝ち、作陽が益田に敗れるか引き分けるのを待つしかなくなりました。
<03.6.30> クラブユース選手権U-15中国地域予選の決勝トーナメントが行われ、サンフレッチェ広島ジュニアユースが優勝。準優勝の福山FCとともに全国大会出場が決まりました。
【準決勝】
福山FC      0-0 サンフレッチェみろくの里JY(PK21-20)
サンフレッチェJY 2-1 サンフレッチェびんごJY

【決勝】
サンフレッチェJY 2-0 福山FC

<03.6.29> 昨日ビッグアーチで行われた「首位攻防」の新潟戦は今季最高となる12,814人が集まった中で行われましたが、終始圧倒的に攻め続けたものの相手GKの好守に阻まれ、スコアレスドローに終わりました。
 森崎浩は怪我のためベンチ入りもできなかったため、小野監督は李を開幕戦以来久々にトップ下(登録上はFW)に起用して次のような布陣でした。
        下田

     リカルド 八田
駒野              服部
        森崎和

    桑原    サンパイオ
    (→茂木76分)
         李

     梅田   マルセロ

SUB:林、上村、高木、大木
 対する新潟は前節出場停止だった4人が戻ってきて、現状でのベストメンバーで、GK:野澤、DF:尾崎(退場70分)、アンデルソン、丸山、三田、MF:秋葉(→安45分)、山口、深澤(→神田73分)、ファビーニョ、FW:マルクス、上野(→船越79分)。第2クール7勝1敗と好調の新潟と言うことで攻めあい、凌ぎ合いになるかと思ったのですが、ふたを開けてみればさにあらず。序盤からサンフレッチェのペースで進みます。キックオフから2分も経たないうちに駒野、サンパイオ、リカルドが立て続けにシュートを放って相手ゴールを脅かすと、その後も右から、左から新潟陣内に攻め込み、何度も決定的なシュートを放ちます。とりわけ惜しかったのは、22分の桑原のシュート。梅田の右サイドからのクロスのクリアボールを拾ってコースを狙った素晴らしいシュートでしたが、野澤がわずかに触ってコースが変わりポストに当たります。また40分のリカルドのボレーシュートや42分の李のミドルシュート、更に45分の服部のドリブルシュートも決定的なもの。しかし運にも恵まれずなかなかゴールを割れません。逆に新潟は「秘密練習」の成果かトリッキーなセットプレーでDFラインの後ろに飛び出してのシュートを狙いますが、下田とDFの集中は高くはね返します。「4つある相手のいいポイントをパーフェクトに封じこめ」た(小野監督)サンフはほぼ思い通りのサッカーを展開して、攻守両面で新潟を圧倒して前半を折り返しました。
 後半に入ると新潟は、秋葉に代えて突破力のある安を入れて打開を図ります。しかしそれは全く効果がなく、前半同様にサンフレッチェがペースを握ります。後半3分に李がミドルシュートを放ったのを手始めに、45分間を通して怒涛の攻めを繰り返します。7分にはサンパイオのスルーパスで抜け出した服部のクロスに李がヘディングシュート。しかし地面に叩きつけられた難しいボールを野澤が素晴らしい反応でキャッチします。13分にはサンパイオのクサビを受けた梅田が振り返りざまにシュート。17分にはCKからの波状攻撃からリカルドがシュートを放ちますが枠の中に行きません。21分にも桑原のロングパスで抜け出した梅田が大きな切り返しからシュートを打ちましたが、GKの胸に収まります。後半の25分以降には右から、左から鋭いクロスが何度もゴール前に入りますが、飛び込んだ選手がわずかに触る事ができず、またアンデルソンや野澤の好守に阻まれてどうしてもゴールネットを揺らすことができません。カウンターからの攻めとロングボールの放り込みしか攻め手がなかった新潟は、尾崎の退場で10人になると引き分け狙いになって守備を固めます。これに対してサンフはサンパイオを上げてロングボールを放り込みますが効果無し。結局24本のシュートを放ったもののどうしても野澤の壁を破る事ができず、今季3度目のスコアレスドローに終わりました。
 2位チームをホームに迎え、頭を叩いて首位を固めるチャンスだったにも関わらず引き分けに終わったと言う事だけを見れば、悔しい結果だったと言えるでしょう。特に2位チームを内容的に圧倒して倒すことができたなら、「もう広島には勝てない」と言う意識を植え付けることもできたはずで、それができなかったのは残念で仕方ありません。広島フットボールによると試合後に選手は「最後のところが課題」(茂木)「点が入らないと勝てない。満足できない」(桑原)「勝てなかったのが悔しい」(八田)「点がとれないから、今日は50点」(梅田)と異口同音に反省を口にしていたそうですが、是非ともこの悔しさを次のゲームにぶつけて欲しいものです。
 ただ、小野監督も言っていたようにこの日の内容は90分を通して非常に良く、第2クールだけでなくシーズンを通して最高と言って良いものだった、と思います。第2クールに入って消化不良のゲームが続き、ここ数試合は内容も良くなかったことを考えればチームとしては一つの殻を破りつつある、と言って良いかもしれません。とりわけ森崎浩、上村、大木と開幕時からずっと先発出場を続けてきた選手を外しながら良い内容のサッカーができたことには、チーム力がアップしつつある予感を感じます。何度も書いているように、サンフレッチェの目標は「3年後のJ1制覇」です。そのためには今年1年のJ2での戦いを通じて、チーム力をアップさせて行かなければなりません。その中で必要なことは、チーム戦術を熟成させることと素質の高い選手に経験を積ませ、成長させることです。レギュラーを脅かすような選手を1人でも多く育て上げ、チーム内の競争を活性化させて行くことです。この日先発した李、梅田、八田、桑原は、いずれも第一クールにはほとんど出場しなかった選手でした。彼らがこれまでのレギュラーと全く遜色のない活躍をしたことは、ベンチに座っていた大木、上村に出場機会が与えられなかったことで証明されているように思います。点が取れなかったこと。引き分けに終わったこと。それはよい結果だったとは言えないかも知れません。しかし長い目で見ればライバルに勝ち点さを詰めさせなかったことは貴重な結果だし、それ以上にチーム力アップの「ターニングポイント」にもなりうるゲームだったと思います。これを本当にプラスの意味にして行くのか、それともマイナスになってしまうのか。それは来週の関東2連戦に勝つかどうか、によるのではないでしょうか。水曜日には中3日で、更にその3日後にもゲームと苦手の関東での連戦となりますが、そう言う状況に負けずに勝ち点6を取って帰って来て欲しい、と思います。
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