8/17〜8/23のSANFRECCE Diary


<03.8.23> 広島フットボールなどによると、昨日は新潟市内の人工芝のグラウンドで軽く調整を行ったとのこと。小野監督は「いい感じで来ている」とコメントし、また大木選手も「今週の練習には手応えがあった。自分でもよかった。今季の中でも、身体は切れている方だと思っている」と語っています。新潟は軽い肉離れの山口が出場できるかどうか微妙なところだそうですが、これは反町監督が仕掛けた「情報戦」の一環である可能性もある模様。新潟にとっては山口が出るかどうかは大問題でしょうが、サンフにとっては相手がどうこうよりも自分たちのサッカーができるかどうかの方が大事です。実際選手は「山口さん?怪我しているんですか?」と言うほどだそうですので、我々も気にする必要は無さそうです。
 今日の会場はビッグスワンで、午後7時キックオフ。テレビ放送はスカパーch184で生中継です。
<03.8.23> サンフレッチェは昨日、ガンバ大阪のDF井川祐輔選手選手をレンタルで獲得した、と発表しました。井川は千葉県の出身で、ジュニアユース時代からガンバに所属してきた「生え抜き」の選手。クレバーな守備が持ち味で「宮本2世」と期待されてプロ入りし、1年目にはシーズン終盤に初の試合出場を果たしましたが、その後は宮本、山口智らの壁を乗り越えることが出来ずナビスコ杯に1試合出ただけにとどまっています。ただその能力は高く評価されていて、今年1月のU-22代表のカタール遠征にも選出された他に、何度か年代別代表に選ばれています。カタールで一緒にプレーした林は「頭のいい選手です。強さもあるし、スピードもそこそこ。足元は柔らかいし、パスも巧い」(広島フットボール)と高く評価していたそうです。小野監督もトゥーロン国際のメンバーに彼を招集(ただし怪我?のため辞退)していますし、高橋真一郎ユースディレクターもG大阪ユース監督時に指導するなど井川を良く知っているスタッフが多いのもプラス材料。彼がトップの戦力になるかどうかは未知数ですが、少なくとも八田や大久保らの刺激になるのは間違いないと思われます。
<03.8.22> 明日はサンフとの勝ち点差4で首位を行くアルビレックス新潟との対戦です。
 ここまでの新潟との対戦は1勝1分けとなっています。最初の対戦は第6節。「勝てば勝ち点6の価値がある」(反町監督) と必勝を期して向かってきた新潟に、開始2分に先制を許してしまいました。が、その後守りの意識が強くなった新潟を押し込んで、11分には茂木のゴールで早くも同点。更に28分には大木がジャンピングボレーを突き刺して逆転します。後半は新潟に攻められて危うい時間帯もありましたが、しっかりと守り切って勝ちを収めて5連勝。それまでの勢いを加速させるゲームとなりました。
 2回目の対戦は第20節。第2クールに入って3勝4分け1敗と勢いに陰りが見えてきた時期でしたが、このゲームでは新潟を内容的に圧倒。ほぼベストメンバーの新潟に対してほとんど何もさせず実力差を見せつけたゲームでした。しかし最後の一押しが足りず、また相手GKの好守にもあってスコアレスドローに終わりました。その後サンフは、27節まで1勝2分け4敗とトンネルに入っています。つまり新潟戦で内容が良かったにもかかわらず勝てなかったことが、後に尾を引いたと言えるかも知れません。これらを見るに、新潟戦で重要なのは内容よりも結果。勝てば勢いに乗れるし勝てなけば落ち込む、と言う関係にあると言えるでしょう。横浜戦でようやく自分たちのサッカーを思い出しかけたサンフにとっては、勝つことこそが求められるゲームとなります。
 その新潟ですが、第16節から第28節まで13試合連続負けなし(8勝5分け)で来ています。この間の失点はわずかに5。それまでの15試合の失点が14だったことを考えれば、守備の安定が首位進出の要因であることは明らかでしょう。ここ2試合は無得点が続いていますが、それを引き分けに持ち込んでいるのは、やはり先に失点していないから。明日のゲームは攻撃の核であるマルクスが出場停止なだけに、ホームとは言え守備重視でくるのは間違いないのではないでしょうか。予想メンバーは、GK:野澤、DF:尾崎、アンデルソン、丸山、鈴木、MF:秋葉、本間、深澤、ファビーニョ、FW:上野、船越。ファビーニョ、深澤のサイドからの攻撃をどう抑えるか、がポイントとなりそうです。
 対するサンフですが、やはり駒野の穴をどう埋めるかが問題でしょう。広島フットボールによると、今週の練習では桑原が右SBで多く起用されていたとのこと。横浜戦では素晴らしい働きを見せた桑原でしたが、「サイドバックは初めて。難しいポジションですね。動き方がわからない」(広島フットボール)と語るなどやや不安がある模様。一人に任せるのではなく、他の選手がいかにサポートするかが重要だと思います。予想メンバーですが、おそらく横浜戦をベースに次のような布陣になるのではないでしょうか。
       下田

    リカルド  八田
桑原             服部
      サンパイオ

   森崎浩    森崎和

       大木
  マルセロ      眞中

SUB:林、上村、李、中山、茂木
 横浜戦では序盤に3点リードして楽にゲームを進める事ができましたが、点がなかなか取れなかったとき、あるいは先制された時にどうか。実力的にこちらが一枚上なのは明らかなのですから、決して慌てることなく、自分たちとチームメイトの力を信じて、落ち着いて戦って欲しいと思います。
<03.8.21> 一昨日日本サッカー協会は、8/25〜27に行われるトレーニングキャンプに向けてのU-20日本代表候補を発表し、サンフレッチェからは茂木、高木、大久保が選ばれました。今回発表されたのは次の28人。
【GK】川島(大宮)、岡本(市原)、徳重(浦和)、松井(磐田Y)
【DF】永田、近藤直(柏)、坪内(神戸)、角田(京都)、栗原(横浜FM)、大久保(広島)、大井(磐田)
【MF】今野(札幌)、小林大(東京V)、鈴木規、近藤祐(F東京)、工藤(市原)、谷澤(柏)、
    高木(広島)、兵藤(国見高)、梶山(F東京Y)、小林祐(静岡学園高)
【FW】宇野沢、矢野(柏)、林(福岡)、茂木(広島)、阿部(横浜FM)、中原(仙台)、平山(国見高)
 前回(7月)のトレーニングキャンプのメンバーから成岡、菊地、坂田、徳永らが外れ(ナビスコ杯の関係らしい)、角田、今野が復帰。また福岡の林が初めて選ばれています。更にU-18年代から5人選ばれているのも特徴で、全体的な底上げが目的であると思われます。
<03.8.20> 昨日シンガポールで行われたU-22日本代表とシンガポール代表(A代表)との親善試合は、日本が1-0で勝ちました。日本のメンバーは、GK:川島(→林72分)、DF:茂庭、菊地、田中誠(→近藤57分)、MF:阿部(→今野46分)、明神(→成岡46分→富沢69分)、山瀬(→森崎浩46分)、田中達(→坂田46分)、田中隼、根本、FW:宇野沢(→福嶋72分)。日本のゴールは前半27分、田中隼のクロスを明神がダイレクトボレーで叩き込んだとのこと。Jリーグの終了後に集合、移動してのゲームと言う厳しい日程のため動きが鈍かったそうですが、そんな中で勝ちという結果を収めたこと、色々な選手を起用できたことが収穫だったとのことです。サンフレッチェから選ばれた林、森崎浩は途中からの出場でしたが、どのようなプレーをしていたかは不明。
 なお、サッカーダイジェストなどによると、先日のU-22代表のエジプト遠征は高松(大分)らの新戦力の台頭が見られたものの、エジプト戦では同点に追いつかれた直後にあっさり突き放されるなど課題も突きつけられました。森崎和は初戦のヨルダン戦と第3戦のエジプト戦にフル出場していますが、その中でかなりよい働きをしていたようです。ダイジェストの記事によると「これまでもきわめてシンプルにボールを捌いてきたが、それは攻撃への影響力の乏しさの裏返しでもあった。ところが...彼が中盤で強くボールを要求し、受けてはマーカーを振り切って前線へのパスを狙う姿が目立ったのだ」とのこと。森崎和は先日の横浜FC戦でも前への積極的な姿勢が目立ちましたが、これがエジプト遠征の成果だったとすれば、リーグ戦をお休みして代表招集に応じたことも良かった、と言えるかも。彼のリーダーとしての「覚醒」は、代表にとってもサンフにとってもいっそうのレベルアップにつながるのではないでしょうか。
<03.8.19> 横浜FC戦で試合開始早々に崩れ落ちるように倒れて退場した駒野選手ですが、昨日病院に行って精密検査を受けた結果、左膝前十字靭帯損傷(ほぼ断裂に近いらしい)と診断されて手術を行うことになりました。聞くところによると症状はかつての上村選手と同じもので、全治10ヶ月の重症だとのこと。これで今季の出場は無理になっただけでなく来季の前半の出場も不可能で、アテネ五輪への出場も絶望的となりました。昨年まで順調にプロとしての階段を昇ってきた駒野でしたが、今年は5月の骨折に続く不運となりました。これはもしかすると、ずっと代表とクラブの掛け持ちでやってきた事で無理が溜まっていた、と言うことなのかも知れません。この怪我は駒野とクラブ、そしてU-22代表にとっては非常に痛いものですが、彼のサッカー人生を考えればここで一休みして色々なものを見つめ直す良い機会と言えるかも。これで落ち込むことなく、来年の復帰を目指してリハビリに励んで欲しいと思います。
 ところで今後のサンフにとっては、厳しい昇格争いの中で駒野の穴をどうやって埋めるかが問題です。代役として最も期待できる沢田の怪我からの復帰は早くても9月初めだと言われていますので、とりあえずはそれまでの2、3試合をどうするか。5月のように高萩や李やリカルドを起用するのか、あるいは福岡戦のように松下を入れるのか、横浜戦のように桑原にするのか。他の可能性を含めて、小野監督がやりくりを強いられるのは間違いありません。
<03.8.19> 日曜日に吉田サッカー公園で行われたサテライトの福岡戦は、2-2の引き分けに終わりました。この試合のサンフレッチェのメンバーは、GK:尾崎、DF:松下、上村、大久保、佐田、MF:山形、李、高木、西村(→須田74分)、FW:高橋(→梅田45分)、松浦、SUB:河原、西嶋、田中。前半9分にPKを与えて先制されましたが、後半6分に松下のパスを受けた山形が右足で決めて同点。更に後半33分に山形のシュートのこぼれ球を松浦が押し込んで勝ち越しましたが、その5分後にセットプレーから追いつかれて終わりました。観戦した人の話を総合すると出来はあまり良くなかったようで、特に終盤は一方的に攻められて立て直しがきかなかった模様です。
<03.8.18> 一昨日行われた横浜FC戦は、次のような布陣でスタートしました。
       下田

    リカルド  八田
駒野(→桑原6分)      服部
      サンパイオ

   森崎浩    森崎和

    大木   マルセロ(→中山54分)
       眞中(→山形81分)

SUB:林、茂木
 眞中が最前線で相手DFラインにプレッシャーをかけ、大木、マルセロが中盤のビルドアップに参加しながら機を見て前線に飛び出すという、「1トップ2シャドウ」の形でした。一方の横浜は、GK:菅野、DF:重田(→眞中26分)、山尾(→ルディ19分)、河野、小野智、MF:臼井、マシュー、小野信、横山(→吉武45分)、FW:大久保、城。前回の対戦同様に臼井、横山を左右の高い位置に張らせる「4トップ」気味で来た横浜でしたが、これで薄くなった中盤をサンフが自在に使います。森崎和が序盤から積極的に前に出て、前半1分にファーストシュートを放ちます。そして3分には大木が奪ったボールを服部(だと思ったのですが、HFによると森崎浩)が鋭いクロス。これを眞中が競り合ってこぼれたところに大木が走り込み、左足で強烈なシュートを叩き込みました。この日、チーム全体から立ち上っていた「前へ」の気持ちが結実した得点でしたが、特に中盤まで下がってボールを奪い、一気に前に飛び出してゴールを奪った大木のプレーは、連敗で沈んでいたチームを勇気づける一発でした。
 この直後の前半5分、右サイドの深い位置で駒野が相手にプレッシャーをかけようとしたとたん、膝を抱えて倒れ込みます。接触があったわけでもなく、また足がピッチに引っかかったようにも見えなかったのに倒れて起き上がれず、スタッフはすぐに×マーク。これで急遽投入された桑原でしたが、久々出場のベテランが素晴らしいプレーを見せます。前半12分、深い位置で得たFKをリカルドが蹴ります。このボールを眞中が落とし、軽快なパス交換から右サイドでフリーになった桑原が鋭いクロスを入れます。これをDFと競り合った眞中が後ろに逸らせると、そこにトップスピードで飛び込んで来たのが森崎浩。GKが出てくるのも構わず身体ごと飛び込み、ボールの後に自分自身も一回転してゴールネットを揺らすという執念を見せて、ゲームの流れを決定付けました。
 その後、速い出足からプレッシャーをかけ続けるサンフ。横浜はビルドアップができず、後ろからロングボールを蹴り込むだけで全く脅威になりません。前半16分にも眞中のスルーパスを受けたマルセロがペナルティエリアで倒されてPKをゲット。マルセロはこれを自ら蹴り込んで、決定的な3点目を奪いました。
 その後の展開は一進一退。横浜は眞中幹夫を投入してDFラインを再構築し、ボールをつないで来ます。30分前後には何度かシュートを放ちますがいずれも不正確で、枠を大きく外れていきます。逆にサンフは29分に森崎和がミドルシュート。また31分には左サイドに流れた大木のクロスに眞中が飛びますがわずかに合いません。前半の終わり頃には横浜のサイドチェンジに振り回されるシーンが多くなりますが、DFラインが集中を切らさずに凌ぎます。前半途中から前線の運度量が落ちて決定的シーンは少なくなったものの、3点リードの余裕を保ったままで前半を折り返しました。
 後半に入って二人目の交代のカードを切ってきた横浜は、立ち上がりから積極的に前に出ます。そして2分、左サイドからのCKをマルセロがクリアします。が、これは何と伸ばした手でのクリア。第二クールの福岡戦と同様のミスで、この日一つ目のPKを与えてしまいました。ボールをセットする城。落ち着いて相手の動きを見る下田。蹴るまで動かなかった下田は完璧な反応でボールを弾き、最初のピンチを逃れました。
 次の大ピンチは、後半26分でした。左サイドでルーズボールを拾ったリカルドが、ゴール前の味方にパスでボールを返そうとします。が、このあまりにも軽率なパスは城の前へ転がります。間合いを詰める下田はわずかに及ばず、城に当たったボールがゴール前に転がります。前節の悪夢を思い出すようなプレーでしたが、しかしそこで疾風のように走り込んだ桑原がゴール寸前でクリア。つまらないミスからの失点というこのところの悪い流れを断ち切る素晴らしいプレーで、チームを救いました。
 そして最後のピンチは後半ロスタイムでした。臼井のクロスに飛び込んだ大久保を、下田がペナルティエリア内で倒してしまいこの日2度目のPK。やや疑問の残る判定でしたが、しかし下田は集中を切らせることはありませんでした。1度目と同様に相手が蹴るまで動かずに待った下田は、城のボールをがっちりとキャッチ。元日本代表FWを完全に呑んだ落ち着いたプレーで、久々の無失点ゲームを演出しました。
 このゲームで良かった点はいろいろあると思いますが、やはり眞中の加入の効果は何物にも代え難いものがあったと言えるでしょう。記録上、眞中はアシスト1があっただけでしたが、実質的には3点全てに絡んだと言えます。眞中は常に動き回って相手の守備陣を撹乱しているからこそ有利な形でボールを受けることができるのだし、ハイボールにしっかりと競り合って「潰れ役」になるからこそ、良いところにボールがこぼれるのだと思います。そして大木、マルセロ、森崎浩はそれが分かっていたからこそ、2列目から飛び込んで行けたのだと思います。更に眞中はこの試合2本のシュートを放っていますが、これはいずれも難しい体勢から積極的にゴールを狙ったもの。ここ1ヶ月後ろばかり向いてきた気持ちを前に向けさせたのは、間違いなく眞中の存在とプレーが原因だったと言えるでしょう。チーム全体がこの気持ちを忘れない限り、ここ6試合のような事は無いだろうし、また今後勝ち続けることもできるのではないかと思います。
 3点取った後相手に押し込まれる時間帯があり、追加点をとって相手を封じることができなかったことは不満が残るものではありました。しかし苦しい時間、大きなピンチを凌ぐ事ができたと言うことは、チームにとってむしろ良かったことだったと言えるかもしれません。「不確実性てんこ盛り」(by湯浅健二氏)のサッカーは、必ずミスを伴うものです。特にチャレンジが多ければ多いほど、ミスの可能性も増えます。しかしそれでもチャレンジできるのは、他の選手がカバーしてくれると思えるからです。この日のサンフもまた、いくつかのミスがありました。特にマルセロのハンドとリカルドのバックパスのミスは、致命的なものとなる可能性がありました。が、それを救ったのが下田であり、桑原でした。一人の選手のミスを他の選手がカバーすることができたからこそ、チームの雰囲気を壊さずに90分間守り切る事ができたのだと思います。単に相手を圧倒して勝ったのではなくミスをカバーしあって勝てた事は、むしろ後に繋がることなのではないでしょうか。更に後半、相手のペースになった時間帯に闇雲に前に向かって蹴るのではなく、しっかりとパスをつないでビルドアップし、何度か良いチャンスを作った事もチームの変化を感じさせるものだったと思います。自分たちのサッカーを捨てるのではなく、本来の姿を思い出すことにより危機を脱する事ができたことは、チームにとって大きな財産になるのではないかと思います。
 この勝利を本当の「果実」にするために最も大切なこと。それは、次もその次も勝つことです。味方を信じてチャレンジすること。お互いに助け合って、ミスをカバーしあうこと。勝利への執念を最後まで燃やすこと。次も結果を出すことによってのみ、ようやく取り戻しかけた自信を本当のものにする事ができるではないでしょうか。
<03.8.17> 昨日の第28節は前半の16分間で奪った3点のリードを守り切り、6試合ぶりの勝利を挙げました。新加入の眞中をトップに据え、また出場停止の上村に代わって八田を起用するという新布陣で戦ったサンフは立ち上がりから横浜FCを圧倒。3分に眞中がDFと競り合ってこぼれたボールを大木が左足で蹴り込み、12分には桑原のクロスを眞中がそらし、ここに走り込んだ森崎浩が身体ごと飛び込むようにゴール。更に16分には眞中のスルーパスで抜け出したマルセロが倒されてPKを得て、これをマルセロ自身が決めました。後半は一進一退の展開となり2度のPKを与えましたが下田がいずれもストップ。リカルドの中途半端なバックパスからの危ういシーンも桑原の執念のクリアで守り、12試合ぶりの3得点、6試合ぶりの無失点で久々の勝利を挙げました。
 これまでずっと勝てずにトンネルに入っていたサンフが勝てた要因は、やはり眞中の加入が大きかったと言って良いでしょう。常に前線にいて動き回って相手のDFラインと駆け引きをし、速い動き出しでボールに絡む。また相手ボールの時にはしっかりチェイシングを行って、自由に蹴らせない。その献身的で効果的な動きがチームにリズムを生み出し、ほぼ思い通りのサッカーができていました。また久々に森崎兄弟が揃って90分間プレーした(18節の札幌戦以来)のも内容が良かった原因だと思います。森崎和はキャプテンマークにふさわしくチームの中心として君臨。チーム最多の5本のシュートを放つなど、遠征帰りの疲れも見せずに頑張りました。また森崎浩も兄の存在が心の余裕に繋がったか伸び伸びとプレー。得点シーンは2列目からの思いきった飛び出しからのもので、彼の良さを久々に見せてくれました。更に良かったのはベテランの奮闘で、2点を阻止した下田だけでなく、いきなりの出場と慣れない右SBながら素晴らしいプレーを見せた桑原、中盤でボールを落ち着かせたサンパイオ、そして疲れるまで走り回った大木がそれぞれ持ち味を発揮していました。これまで自信のないプレーに終始してなかなか勝てなかったサンフレッチェでしたが、これでようやく「お目覚め」と言えるゲーム内容。リカルドの「軽さ」や若手のプレーなどに課題は残るものの、これまでの泥沼を考えれば上々のゲームだったと言えるでしょう。これを次のゲームでも出す事ができるなら、目標のJ1昇格に向けて再加速できるに違いありません。
※なお、今日は時間がないので試合展開については明日詳しく書こうと思います。
<03.8.17> 昨日クラブユースサッカー選手権U-15の準決勝を戦ったサンフレッチェ広島ジュニアユースは、FC東京U-15に0-1で敗れ決勝進出を逃しました。これでこの大会は2000年の第15回大会に続き2回目の3位が確定しました。
SANFRECCE Diaryトップページに戻る