1/11〜1/17のSANFRECCE Diary


<04.1.17> 「紫熊倶楽部」は2月号以外にも増刊号「アシスト」が出ています。ページをめくると、トップに登場するのは漫画家の能田達規さん。先日最終回を迎えた「ORANGE」(週間少年チャンピオン)の作者で、サンフレッチェのサポーターとしても知られています。「試合の時は、仕事になりませんでした」と語る能田さんが、サンフレッチェについての思いを語っています。
 今回のアシストの特集は、2003年シーズンの回顧録。一昨年末の小野監督就任から始まって、キャンプでのチーム作り、10連勝の第1クール、なかなか勝てなくなった第2クール、苦しい戦いを乗り越えた第3クール、そして歓喜の第4クールを時系列で振り返っています。天国と地獄を味わった歴史的な1年の詳細を、ドキュメントと写真で振り返っています。この30ページにも及ぶ特集記事に続くのは、サンフレッチェをサポートし続けたメディア関係の人々の記事。広島FMの「サンフレッチェラジオサポーターズクラブ GOA〜L」、RCC中国放送の「広島サッカー向上委員会」、広島ホームテレビの「FANTASISTA」のそれぞれの番組制作スタッフと、スタジアムでの演出を担当するバース企画の佐藤和博さんを紹介しています。そして後ろのカラーページは、今年広島入りした4人のルーキーたちの紹介記事。「伝説からの卒業」と言うタイトルで青山を、「自分のいるべき場所」で吉弘を、「未完成の魅力」で田村を、「経験者は最年少」で高萩を取り上げています。
 「アシスト」は月刊の紫熊倶楽部と同様に、広島県内の大手書店とV-POINTで定価480円で発売中。県外にお住まいの方は、紫熊倶楽部ホームページよりお申し込みください。
<04.1.16> サンフレッチェと神戸は昨日、西嶋弘之選手の神戸への移籍を発表しました。2001年に奈良育英高から広島入りした西嶋は、もともとは攻撃的MFがポジションの選手で「和製リトマネン」と呼ばれていたそうです。しかしプロ入りしてから徐々にポジションが後ろに下がり、昨年の河野の横浜FC移籍以降はリベロとしてサテライトの守備を支えていました。サンフレッチェの中盤の層が厚かったこと、チーム事情から本来のポジションではないところで使われていたこともあって、結局3年間を通じてトップ昇格を果たすことなく昨年末に戦力外となりました。しかしその後、何とかサッカーを続けたいという気持ちから合同トライアウトや他クラブではセレクションに積極的に参加し、今回の神戸入りと言うチャンスを掴みました。親の反対を押しきって(確か実家はお医者さんだったはず)サッカーを続けた西嶋は、プロとしてはあまり恵まれませんでしたが、それでも腐らずに続けてきたことが今回の神戸入りに繋がったはずです。もともと基礎技術が高くクレバーな彼のことですから、環境を変えればきっとやれるはず。今後の活躍に期待したいと思います。
<04.1.15> 昨日サンフレッチェは仙台を戦力外となっていた小村徳男選手を獲得した、と発表しました。島根県(松江南高)出身の小村は順大から横浜マリノスに入り、Jリーグ開幕時からレギュラーとして活躍。95年からは日本代表にも選ばれて、フランスワールドカップ等32試合に出場しています。対人守備が強いだけでなく、セットプレーからの得点力の高さも素晴らしいもの。Jリーグ通算で26得点はCBとしては最高の数字で、特に96年には広島戦でハットトリックを記録(その上オウンゴールまでも)しています。02年には横浜FMの若返りの方針から仙台に移籍しましたが、その年はリカルドとのコンビで28試合に出場して4得点を挙げるなど仙台のJ1残留に貢献しました。そして昨年も開幕当初からレギュラーとして出場して仙台の開幕ダッシュに貢献しましたが、怪我のためにリタイアした第7節以降チームは勝てなくなり4連敗。中断後の第11節に戻ってきたときには立て直し不能の状態となっていました。2nd stage第8節の浦和戦で退場になってチームが大敗し、J2降格のきっかけを作った「戦犯」というイメージもありますが、むしろ仙台にとっては順調だった1st stage途中に居なくなった方が痛かったのではないでしょうか。仙台も若手への切り替えを進めるために小村放出を決断しましたが、その後京都など複数のクラブからオファーがあったことからも分かるように、その守備の強さと豊富な経験を生かせばまだまだチームに貢献できるはずです。昨年のサンパイオのように「勝者のメンタリティ」を伝える選手として、期待したいと思います。
<04.1.14> 昨日サンフレッチェは須田選手の退団と佐田選手のザスパ草津へのレンタル移籍を発表しました。2002年に前橋育英から広島入りした両選手は、スピードのあるサイドアタッカーとして期待されていましたが、結局2人とも公式戦出場は無しに終わっています。広島フットボールによると須田は「英会話を学ぼうとするなど自分を向上させたい、と言う意欲に満ちていた」そうで、青山学院大学の社会人入試に合格したとのこと。「自分のわがままをクラブに聞き入れてもらえるという形で広島を離れ,大学進学という道を選びました。大学でサッカーを続け,またJリーグに戻れるように頑張ります」とコメントしています。また佐田は「広島の2年間で学んだことを,草津のJ2リーグ昇格のために活かして来たいと考えています。来年,一回り大きくなって広島に戻ってこられるように草津で頑張ってきます」と語っています。
 一方サンフレッチェは、市原を戦力外となっていた吉田恵(めぐむ)選手の獲得を発表しました。96年に同志社大からヴェルディ川崎入りした吉田は、98年に神戸に移籍して22試合に出場。2001年には市原に移籍して22試合出場するなど8年間で97試合に出場しています。ポジションは左サイドで、ウィングバックからサイドバック、ストッパーをこなすなど堅実な守備が持ち味の選手です。ここ数年は怪我を繰り返していたため出場機会には恵まれませんでしたが、サテライトでは格の違うプレーを見せていたとのこと。11月にサンフレッチェのサテライトが市原に遠征した時にも出場しているため、ここでプレーを見たスタッフがまだやれる、と判断したものと思われます。ポジション的には服部の控えか、3バックの時には上村のポジションに入る事になりますが、それだけでなく若返ったDF陣の「兄貴分」として期待できるのではないでしょうか。
<04.1.14> サンフレッチェは今季の開幕までのスケジュールの概要を発表しました。これをまとめると次のようになります。
1/26(月)〜1/30(金) 合同自主トレ  (中国電力坂スポーツ施設)
2/ 2(月)       トレーニング開始(広島ビッグアーチ)
2/ 3(火)〜2/10(火) 一次キャンプ  (御殿場・時之栖スポーツセンター)
2/13(金)〜2/27(金) 二次キャンプ  (宮崎・シーガイアイベントスクエア)
2/28(土)〜2/29(日) 北九州市長杯  (北九州市・鞘ヶ谷競技場)
3/ 2(火)       励ます会    (リーガロイヤルホテル広島)
3/ 3(水)       必勝祈願    (吉田町・清神社)
3/ 7(日)       開幕イベント  (未定)

<04.1.13> 高校選手権の決勝が昨日国立競技場で行われ、国見が6-0で筑陽学園を下し2大会ぶり6度目の優勝を飾りました。超高校級FW平山を擁する国見は立ち上がりから筑陽学園を圧倒し、前半12分には兵藤のクロスを右からオーバーラップした川口が叩き込み先制。後半は16分の平山のゴールを手始めに次々と相手ゴールを襲い、筑陽学園の攻撃はしっかりと受け止めての「完勝」でした。国見の強さは、何と言っても平山の存在ですが、それだけでなく90分走り続けても止まらない走力と、必ずサイドから崩してクロスを入れる、と言う戦術的意図を徹底している事。その上高い技術を持つ兵藤らがどんどんチャレンジを仕掛けてくるサッカーは非常にレベルの高いもので、ここまで快進撃を続けてきた筑陽学園も力及ばず、と言う感じでした。昨秋行われた高円宮杯ではサンフレッチェユースが国見を圧倒して勝っていますが、この時は怪我?のため平山、兵藤が不在(平山は後半途中から出場)でしたので、できることなら今の国見とサンフレッチェユースの対戦を見て見たい、と言う気がします。
 ところで高体連は昨日、選手権の優秀選手33人を発表し、国見からは6人、筑陽学園からは3人が選ばれました。またサンフレッチェ入りが決まっている吉弘(皆実)、青山(作陽)も選出されています。これらのメンバーは春に合宿を行い、4月にスイスで行われるベリンツォーナ国際ユース大会に参加の予定となっています。
<04.1.12> 昨日発売の「紫熊倶楽部」2月号(Vol. 72)は、森崎浩司選手が表紙です。「もう若手ではない」と織田強化部長に言われる彼が昨年1年を振り返り、今年「チームを引っ張る」活躍しようと言う決意を語っています。続く記事は、昨年末に発表された上村、高橋両選手のレンタル移籍について。チームがなぜ彼ら2人を外に出そうとしているのか、本人達はどう考えて決断したのか。これまでのサンフレッチェに大きな貢献をしてきた2人ですが、ここで環境を変えることにより彼ら自身も成長できるだろう、と言う内容になっています。コラムは2本で、サッカーダイジェストの広島担当記者の鈴木英寿氏とサッカーマガジンの石倉利英氏が「J1で戦うためのポイント」を語っています。広島だけでなく広くJリーグ全体を見渡しているサッカーライター2名の意見は必見です。マッチレポートは、天皇杯の横浜FM戦と京都戦。そしてユースが「2冠王」となったJユース杯決勝の市原戦をレポートしています。
 昨シーズンのJ2リーグのデータを集めた「DATA & data」と昨年登録の全選手の近況を書いた「紫熊短信」、加入と転出の選手の情報、Reader's Areaに続いて、後ろのカラーページは昨シーズンのリーグ戦出場選手名鑑になっています。MVPに服部公太選手を選び、彼に続く選手として下田、リカルド、駒野、サンパイオ、森崎和、大木を挙げています。最終ページのコラムは、いつものようにtssの石井百恵アナウンサーによる「大好き!サンフレッチェ」。横浜FMの岡田監督を師と仰ぐ小野監督について書いています。
 「紫熊倶楽部」は定価350円で、V-POINTの他フタバ図書など広島県内の大手書店で発売中。東京では新宿にある広島県のアンテナショップひろしまゆめてらすに置いています。通信販売のお問い合わせは、紫熊倶楽部ホームページからどうぞ。
<04.1.11> 今朝の中国新聞によると、サッカー女子のアテネ五輪アジア予選がビッグアーチを主会場に行われることになったそうです。女子の五輪予選は4/18〜26に12チームが参加して行われ、決勝に進んだ2チームが出場権を得ます。日本が第一シードとなるC組のリーグ戦3試合と準決勝の1試合は首都圏で開催されますが、広島ではA組(北朝鮮など)、B組(中国など)、D組(台湾など)のリーグ戦9試合と準決勝1試合、そして3位決定戦と決勝が行われるそうです。昨年行われた女子W杯アジア予選では4位に終わった日本代表でしたが、メキシコとのプレーオフを勝ち抜いて本大会でもアルゼンチンに大勝するなど善戦。優勝したドイツ、4位だったカナダに敗れたものの、組織的でスピード感のあるサッカーは高い評価を受けたそうです。中国に続いて北朝鮮が強く、韓国も侮れない力を持つ中で日本が2位以内に入るのはそう簡単なことではありませんが、メキシコ戦のような多くのサポーターの後押しがあればきっと大きな力になるはず。女子代表には何としても勝ち抜いて、広島での決勝に進出して欲しいと思います。
 なお、昨日日本サッカー協会の平田竹男専務理事は広島市内で記者会見して、7月上旬に広島ビッグアーチで日本代表の国際Aマッチを開催することを明らかにしたそうです。対戦相手はトルコかセルビア・モンテネグロが有力だとのことで、実現すれば2000年8月のUAE戦以来のこととなります。
<04.1.11> 昨日サンフレッチェは森保、沢田が下部組織のコーチに就任した事を発表しました。森保は普及育成担当で、くにびき、びんご、みろくの里のスクールを巡回指導するほか、地域のサッカーイベントに参加します。また協会のナショナルコーチングスタッフとして中国地区の競技力向上、底辺拡大の仕事にも携わるとのことです。広島フットボールによると森保は、「サッカー選手としてスタートした広島で,指導者として第二のサッカー人生をスタートできることを嬉しく思っている。しっかり指導者としての基礎作りをして,良い指導者になれるよう努力していきます。また広島でサッカーに関する仕事が出来ることを嬉しく思っています。応援を宜しくお願いします」と語っています。またユースのコーチに就任する沢田は、「指導者としてのスタートをきることになりました。初心を忘れずに,常に向上できるよう指導者として努力していきます。ここまで長く現役を続けることが出来るとは考えていませんでした。現役選手としては引退することになりましたが,今までの経験を指導者として選手に伝えていくとことが出来ればと考えています。これまでたくさんの応援をいただきありがとうございました。これからも応援を宜しくお願いします」と語っています。J1の293試合に出場した森保、J1〜JFLで289試合に出場した沢田は「500試合以上出場」と言うJリーグの引退試合の規程には当てはまりませんが、先週引退試合を行った井原でさえ297試合出場でしたし、元東京Vの北澤は265試合、元浦和の福田は216試合で引退試合を行っており(確か「Jリーグに貢献した選手」と言うのも引退試合の規程にあったはず)森保、沢田も十分資格があるはずです。これまでサンフレッチェは引退試合どころか引退セレモニーもほとんどやったことがありませんが、これまでクラブに貢献してきた選手への感謝の気持ちとともにファンサービスも兼ねて、ぜひやってほしいと思います。
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