11/7〜11/13のSANFRECCE Diary


<04.11.13> 今日からJ1勢が初めて登場する天皇杯の4回戦。サンフレッチェは明日三ツ沢で、現在J2で8位の横浜FCと対戦します。
 昨年は勝ち点42(10勝12分け22敗)で11位に沈んだ横浜FCでしたが、今年は41試合を終えて勝ち点45。勝ちは8つだけですが、しぶとく引き分け21を積み重ねて来ています。特に第1節から第17節までは敗れたのは川崎戦の一つだけ。4勝12分け1敗の成績で4位にまで順位を上げていました。しかし18節以降4連敗して急降下すると、その後は中位に落ち着いています。第4クールの成績は次の通り。
34A ○2-1 福岡  【横】城、北村、【福】林
35A △1-1 京都  【横】城、【京】熱田
36H △1-1 札幌  【横】山尾、【札】田畑
37A ●0-4 川崎F 【川】ジュニーニョ2、マルクス、黒津
38H ○3-2 鳥栖  【横】内田、臼井、大久保、【鳥】佐藤、OG
39H ●0-1 水戸  【水】吉本
40A ●0-2 山形  【山】宮沢2
41H ●0-1 大宮  【宮】バレー
 第37節以降は1勝4敗で、特にここ3試合は1点も取れない試合が続くなど調子はあまり良くないと言って良さそうです。ただ、その理由の一つとして城の欠場も大きかった様子。ここ2試合は途中出場で「慣らし運転」は済んでいて、そろそろ先発からの出場もありそうです。予想メンバーは、GK:柴崎、DF:小野智、早川、河野、中島、MF:マシュー、内田、小野信、臼井、FW:北村、城。前節の終了後に「来週ビッグゲームが待っている」と語ったリトバルスキー監督の「広島対策」と、J1を食ってやろうという選手たちのモティベーションには十分注意する必要がありそうです。
 対するサンフレッチェですが、中国新聞の報道によるといよいよチアゴが試合に復帰しそうです。今週の練習では実戦にも参加して「彼らしいプレーが戻ってきた。フィジカル面の不安がなくなったからだろう」(影山コーチ)とのこと。広島フットボールによると先発はなさそうですが、20日の磐田戦に向けてのテストを兼ねて、途中からの出場となりそうです。メンバーですが、小野監督は「この試合は...しっかりと勝ちに行くし、そう言う気迫を見せた選手を連れて行く」と語っている(広島フットボール)そうですが、控え組のモティベーション維持と戦力の底上げのためにもある程度は出場機会の少ない選手を起用するのではないでしょうか。メンバーは良く分からないのですが、私の希望も込めて次のように予想します。
      下田

   西河 小村 吉弘

駒野    外池    服部

  ベット    森崎和

    茂木  中山

SUB:林、吉田、李、森崎浩、チアゴ
 この中で特に期待したいのは先週お休みだったベット、そしてこのところ出場機会のない外池です。特に外池は三ツ沢に相性がよく、これまで11試合に出場して11ゴールを挙げているとのこと。「ロングボール攻撃」に対するはね返し要員として、あるいは終盤にパワープレーが必要になったときのターゲットとして、活躍してくれそうな気がします。
<04.11.12> ファンクラブからのメールによると、森崎兄弟のオフィシャルサイト「MORISAKi×MORISAKi」が来週月曜日から公開される事になりました。これまで自分のサイトを持っていた選手は藤本、眞中、外池がいましたが、いずれも個人的な趣味でやっているというスタンスで「オフィシャル」と銘打って公開するのはチーム史上初のこと。内容は2人の日記を掲載する「Diary」、2人が撮影した写真を掲載する「Gallery」の他、「Story」「Talk」「Present」「Fantalk」など盛りだくさんなのですが、ホームページは内容の豊富さよりも更新の頻度が命。2人には飽きずに?頑張って欲しいと思います。
<04.11.11> プレスリリースによると、来季より「ファンクラブ」と「5万人の会」を統合して新しいファン・サポーター向け会員組織「サンフレッチェクラブ」が発足する事になりました。会員種別は「ゴールド会員」「ファミリー会員」「サンチェ会員」「フレッチェ会員」「キッズ会員」の5種類で、それぞれの年会費と特典は次の通り。

ゴールド会員
ファミリー会員
サンチェ会員
フレッチェ会員
キッズ会員

年会費(円)

10, 000
6,000
5,000
3,000
無料

1. オリジナルグッズプレゼント

2. ハーフタイムプレゼント

3. 来場ポイントサービス

4. スタジアム見学会参加

5. ファンクラブサロンの利用

6. オフィシャルグッズ10%割引

7. 入場券20%割引

8. 年間パス割引

9. バックスタンド自由席引換券

5枚
大人2、中高生2
2枚
1枚

10. 会員継続グッズプレゼント

11. オフィシャルHP内専用ページ閲覧

12. バースデーカード送付

13. 「ASSIST」送付

14. 広島市内のホテル割引

15. ファン感謝デーへのご招待

16. 「紫熊倶楽部」割引

 これらの特典のうち、1は先着3,000名様が対象、また2と4は来場者、お申込者の中からの抽選です。特典の内容はこれまでの「ファンクラブ」に準じたもので、自由席引換券の枚数のみ違っているのが特徴。例えばこれまでファンクラブの個人会員は会費4,000円で自由席引換券1枚が付いてきましたが、そこからチケットが1枚増えたのがサンチェ会員、4枚増えたのがゴールド会員、特典を減らして1,000円割引したのがフレッチェ会員と言うことになっているようです。
 お申し込みはホームゲーム(11/20の磐田戦と11/23の大分戦)会場とV-POINT、サンフレッチェ広島事務所(082-233-3233)で、申し込み開始は11/20の11時から。これまでのファンクラブ会員と5万人の会会員の方は有効期限が切れる際にサンフレッチェクラブへの移行の案内が届く事になっています。また会費をクレジットカードか口座振替でお支払いの方は、自動継続扱いとなって「サンチェ会員」に自動的に移行します。お問い合わせはサンフレッチェ広島後援会(082-297-5353)までどうぞ。
<04.11.10> プレスリリースによると、来年のシーズンより座席区分が変更される事になりました。最も大きく変わるのは、ビッグアーチの自由席。これまではホームのゴール裏からアウェイ側までずっと境目もなく「自由席」とされていましたが、来年はこれを3分割して、ゴール裏を「サポーターズシート」と「ビジターシート」、その中間が「バックスタンド自由シート」になります。また料金も変更になりゴール裏の「サポーターズシート」と「ビジターズシート」はいずれも前売りで大人2,000円、小中高生500円なのに対して、「バックスタンド自由シート」は大人2,300円、小中高生700円。(当日料金はいずれも300円up。)これまで主にバックスタンドに座っていたファンにとっては実質的な値上げとなります。声を出して応援する「B6」のグループから観戦中心の「バックスタンド派」まで切れ目なく続いているのがサンフレッチェのファンの特徴でしたが、それが来年はどうなるか、またこの値上げによってファンの足が遠くなったりしないかどうか、少々心配ではあります。ただ、これまでは相手によってアウェイサポーターの位置が近過ぎて気になる事もあったので、それがきっちりと住み分けできるようになるのは良い事だ、と思います。
 また同じくプレスリリースによると、来季のシーズンシートの種類と価格も発表されました。種類は接待向け?の年間シートと個人向けの年間パスで、年間パスの種類と価格は次の通り。

一般
サンフレッチェクラブ会員
SS指定席
63,000
49,000
SA指定席
49,000
38,000
SBゾーン指定
42,000
25,000
バックスタンド自由席(大人)
32,000
18,000
バックスタンド自由席(小・中・高)
9,800
5,500
サポーターズシート(大人)
28,000
15,000
サポーターズシート(小・中・高)
7,000
3,000
SB4席パック
60,000
60,000

 こちらは全体的に昨年に比べて1割〜2割の値上げとなっていますが、ホームゲームが2試合増える事を考えればやむを得ない事かも。これらは例年より1ヶ月以上早く、11/20の磐田戦から申し込みが始まります。
<04.11.9> 今朝の中国新聞に、ベットの「来季の残留もほぼ決定した」と言う記事が載っていたそうです。2nd stageから合流して18点中11点に絡むと言う大活躍中のベット。しかし加入決定の話が出た時はむしろ不安の声の方が多数派でした。元ブラジル代表の実力は折り紙付きだったものの、問題があると思われていたのはその性格。昨年在籍した札幌では3ヶ月プレーしたものの突然空港からホームシックで帰国すると連絡して退団し、ブラジルのクラブでも遅刻の常習犯として知られていました。ところがサンフレッチェではここ4ヶ月、一度も問題を起こす事なく過ごしています。その理由の一つはサンフレッチェのチームとしての体制にあるそうで、給料の遅配などは無い事はもちろんのこと、「妻子の買い物に同行するポルトガル語の堪能な女性を用意」していたり、あるいはジョゼ通訳のモーニングコールで練習への遅刻のないようにケアしているそうです。ベットは 「私ら家族は今、とても幸せ。だから余計にでも頑張る」と語っているそうで、来季も彼のプレーを見れるのは間違いなさそうです。
<04.11.8> 一昨日万博で行われたJユース杯のG大阪戦は、点の取り合いの末2-2で引き分けました。試合は序盤はボールを支配するサンフに鋭いカウンターを仕掛けるガンバ、と言う展開だったそうですが、平繁がドリブルから強烈なシュートを決めて広島が先制します。しかしガンバにカウンターから出口に決められ、同点で前半を折り返しました。後半の立ち上がりはガンバペースだったようですが、ガンバの2点目は疑惑の判定から。出口のスルーパスで抜け出した渡部に身体を入れて森脇がボールを奪いましたが、これがなぜかファウルになってPK。ベンチも選手も猛抗議をするものの当然の事ながら受け入れられず、1点リードを許します。これで火がついたサンフは総攻撃を開始して、後半37分、ガンバゴール前で田中祐が倒されて得たFK。平繁が蹴ると見せかけて横に流し、これに反応した柏木が左足を振り抜いてゴール右隅に沈めました。そしてその後もサンフが押せ押せの展開で、ロスタイムには冨成が決定的な場面を迎えましたが決める事が出来ず、そのまま引き分けました。この結果、サンフは勝ち点10。グループFはガンバユースが勝ち点11で首位に立っていますが、1試合消化が多いため勝ち抜きに向けて一歩前進した、と言って良さそうです。
<04.11.7>  昨日瑞穂陸上競技場で行われた第12節名古屋戦は、後半に猛攻を見せたものの前半の2点を取り返す事ができず1-2で敗れました。
 ベットが出場停止のサンフは森崎兄弟と李に中盤を任せて次の布陣で戦いました。
       下田

  リカルド 小村  吉弘

駒野   李  森崎和   服部
     (→前田76分)
       森崎浩

     大木  盛田(→中山72分)

SUB:林、吉田、茂木
 対する名古屋は、GK:楢崎、DF:井川(→藤田45分)、秋田、大森、MF:角田、吉村、クライトン、中谷、中村(→豊田86分)、FW:ウェズレイ(→平林78分)、マルケス。立ち上がりの競り合いを制して先にペースをつかんだのは名古屋。クライトンが高い位置でゲームメイクし、右サイドに流れたウェズレイが起点となり、これにマルケスと中村が絡んでチャンスを量産されます。前半7分には右サイドを大きなワンツーで崩されて中央に走り込んだマルケスに決められ、13分には右からのCKを中央でマルケスが頭で逸らし、中央に飛び込んだウェズレイのシュートを許してあっと言う間に2失点。その後も吉弘がウェズレイのプレーを止める事ができずに何度もピンチを迎えます。サンフのDFラインは吉弘とリカルドの位置を変えたり元に戻したりしながら、何とか押し返そうとします。前半の前半は完全な名古屋ペースで、このまま行ったら何点取られるか分からない、と言う展開でした。
 しかしその後雰囲気が変わったのは、サポーター席から「たたかえ広島」のコールが上がってから。DFラインが勇気を持って押し上げ、中盤をコンパクトにしてクライトンを抑え、高い位置から相手ボールを奪おうとします。そして40分、右サイドを攻めて相手を引きつけ、中央に送られたボールを森崎和が左サイドのスペースに出します。一瞬、ミスキックかと思いましたがここに走り込んでいたのが服部。井川と競り合いながら低いクロスを入れると、そこに飛び込んだ大木がダイビングヘッドを決めて1点差に迫りました。
 そして後半は完全な広島ペース。李がピッチ上の至るところに顔を出して相手ボールを奪い、森崎和が自在なパスワークでゲームを作り、駒野と服部が両サイドのスペースを使って相手ゴール前に迫ります。また盛田のポストプレーと大木の献身的な動きがリズムを作ります。DFラインはウェズレイとマルケスがボールを持つとすかさず2人で囲い込んで自由を奪います。6分には服部のクロスを李がヘディングで狙ったものの枠外。17分には李がDFラインの裏に抜け出してフリーでシュートを放ちましたがポストに嫌われます。32分には途中出場の前田が左サイドでボールを持ち、対峙した角田を抜いたところで後ろから両足を刈り取られますがノーファウル。PK&レッドカードになっても不思議でない場面でしたがジャッジに嫌われます。35分には駒野のクロスに大外から服部が飛び込みましたがわずかにヒットせずに外れます。更に38分には大木のパスを受けた駒野が強烈なミドルシュートを放ちましたが、惜しくも枠外。猛攻にさらされ続けた名古屋はたまらずウェズレイ、中村を下げて守備固め。それが功を奏したのかついに名古屋ゴールをこじ開けることができず、敗戦を喫することになりました。
 この試合を評価するとすれば、「雨後曇り、時々薄日がさす」と言う感じでしょうか。とにかく前半の15分間はどうしようもない展開で、よく2点で済んだと言う感じでした。若い吉弘は必死でウェズレイに身体を寄せていたのですが、それを嘲笑うような高い技術を見せつけられてパニック寸前になっていたように見えました。もしかすると監督は、どこで吉弘を見切るかそのタイミングを見計らっていたのかもしれません。しかし、それを自分たちの力で修正したのは選手たちでした。一時的に吉弘を右サイドに回して落ち着かせると、元に戻してもう一度ウェズレイに対応させます。そしてDFラインを押し上げてスペースを狭めて、1対1にさらされる機会を少なくして名古屋の攻撃を抑えていました。またこのところスーパーな働きを続けている森崎和のプレーは本当に素晴らしく、リーダーとしての役割を完全に果たしていたと言えるでしょう。試合後には「押し込まれる時間帯というものは、絶対にある。でも、そこをどうしのぐか、チームとしてもう一度、真剣に考えたい。悔しくて仕方がない」と怒り心頭の様子だったそうですが、その言葉こそチームのリーダーとしてのものだ、と行って良いと思います。
 この試合に負けたのは、確かに悔しいことです。特に優勝を争っているわけでもない名古屋に一時的とは言え一方的にやられてしまったと言うことは、大きな反省材料なのは確かです。しかし、客観的に見て名古屋と広島の差があるとすれば、単にスーパーな外国人が3人いたかいなかったかの違いでしかなかった。むしろ外国人を除いた部分で言えば、こちらの方が上回っていた面の方が多かった、というのは決して負け惜しみではないと思います。ベット抜きで戦って敗れたこの試合の経験は、若いチームにはきっと糧になっているはず。そこで得たものを次の磐田戦、大分戦と続くホームの2試合で見せて欲しい、と思います。
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