2/29〜3/6のSANFRECCE Diary


<04.3.6> プレスリリースによると、明日12時から基町クレドの「ふれあい広場」とデオデオ本店8Fサテライトスタジオで「開幕告知キャンペーン」が行われます。12時から行われる「広場イベント」では選手サイン会や開幕戦招待券を賭けたじゃんけん大会、記念撮影コーナー、新作オフィシャルグッズ案内等が行われます。また1時半からのステージイベントでは、監督・選手一同による挨拶、選手直撃インタビュー、そして吉田安孝さんによるトークショーがあります。更にサテライトスタジオではオフィシャルグッズ展示即売やグッズ購入特典選手サイン会(デオデオ本店でお買い物をした方先着300名様に整理券配布)が行われる予定です。
<04.3.6> 今日サンフレッチェは開幕前の最後の実戦練習として、C大阪との練習試合を行います。午後2時から長居第2陸上競技場で行われるとのことですが、非公開となるようです。一方サテライトは、午後1時から吉田サッカー公園で愛媛FCと対戦します。広島フットボールによると長居に行くメンバーが来週のメンバーというわけではなく、「あえて、吉田に残して90分間プレイさせてみる選手もいる」(小野監督)とのこと。この中から1人でも2人でもアピールして欲しいものです。
<04.3.6> 昨日行われたアテネ五輪アジア最終予選の第3戦UAE戦は、高松、田中のゴールで2-0で勝ち、予選突破に大きな1勝を挙げました。
 第2戦まで消化して日本の勝ち点は4。一方UAEは6で、ここで敗れてしまうと一気に勝ち点差が5になってしまう。従って日本としては何としても引き分け以上の結果が欲しいということで、茂庭、山瀬を先発起用しただけでほぼ同じメンバーで臨みました。
       林

  茂庭  闘莉王  那須

    鈴木啓 今野
徳永          森崎浩(→菊地89分)
      山瀬(→松井63分)

   平山    田中達
   (→高松46分)
 開始早々にいきなり森崎浩が足を滑らせてピンチになったものの、序盤は日本のペース。高い位置からのプレッシャーがきいて波状攻撃を仕掛けます。しかしUAEにがっちりと守られてシュートにも行かないままに経過し、徐々に押し込まれます。そして20分過ぎからはUAEペース。特に30分頃からは何度もドリブルで脅かされ、スルーパスから、ロングボールから決定的場面を作られます。36分にはCKのボールを林がキャッチし損ないカシムがヘディングシュート。38分にはミドルレンジからのFKをムバラクに直接狙われましたがボールはバーを叩きます。日本の守備陣はUAEのドリブルとパスワークに翻弄され決壊の一歩手前まで行きましたが、シュートの拙さに助けられて何とか無失点で前半を折り返すことが出来ました。
 後半から山本監督は、厳しいマークにあって起点になれなかった平山に代えて高松を投入します。逆にUAEは変幻自在に顔を出していたムバラクを下げてスハイルを入れてきます。この采配が両チームの明暗を分けたか、後半はどちらかと言うと日本のペース。高松が良く動いてスペースを作り、そこを田中達や山瀬が突いてチャンスを作ります。逆に守備は相変わらず連係が悪くUAEにチャンスを与えましたが、必死の守りで得点を許しません。日本の気迫が勝ったのかホームのUAEの方が先に足が止まった感じで、終盤は日本がペースを握ります。そして後半40分。左サイドで田中達、松井、今野がショートパスを繋ぎ、DFラインの裏に抜け出した田中達がドリブルからシュート。GKが弾いたボールを高松が押し込み、待望の先制点を挙げました。更にその2分後には相手DFのクリアミスを拾った田中達がミドルシュートを放つと、GKが弾いたボールは後ろに落ちてゴールラインを割ります。そして最後まで引くことなく守り切って、何としても欲しかったライバルからの勝ち点3をゲットすることが出来ました。
 このゲーム、内容的には決して褒められたものではなかった、と思います。闘莉王は攻撃参加を自重していたようですが、それでも守備陣の連係の悪さは相変わらずで何度も決定的な場面を作られていました。UAEのシュートミスに助けられて無得点に抑える事ができましたが、「1点もの」のシーンは何度もありました。逆に攻撃面では微妙なパスのずれ、弱さ、判断の遅れにより潰されることが多く、前半途中からは「何とか引き分けてくれ」と思うような展開でした。しかし終盤にペースを握り、2点を取る事ができたのは、運と勝利に対する執念のおかげだったと思います。特にホームで有利だったはずのUAEの足が先に止まりこちらが動けたのは、1か月半にも及ぶ合宿をして準備を行ってきた(逆にUAEは10日しか準備できなかったらしい)からなのではないか、と思います。残るはホームの3試合。日本が有利になったのは間違いないのですが、しかし森崎浩が出場停止になるなど不安要因があり、まだまだ安心はできません。山本監督がうれし涙をながす気持ちも分からないではありませんが、本当の戦いはこれから始まると考えた方が良いのではないでしょうか。
<04.3.5> サンフレッチェ広島とテレビ新広島は、3/1からサンフレッチェ広島公式サイト「TSSサンフレッチェ広島」を開設しました。内容は、(1)試合情報(速報、対戦相手情報、天気など)、(2)選手情報(選手リレーエッセイ、選手インタビュー、練習レポートなど)、(3)ニュース・コラム(今日のサンフレッチェ、解説者コラムなど)、(4)ファンクラブ(着ボイス、サタ・スポ情報局など)となっていて、サンフレッチェファン・サポーター向けの情報満載となっています。アクセス方法は、iモードの場合は「メニューリスト→スポーツ→野球/サッカー→TSSサンフレッチェ広島」あるいは「メニューリスト→スポーツ→TSSサンフレッチェ広島」から。ボーダフォンは「メニューリスト→スポーツ→サッカー→TSSサンフレッチェ広島」あるいは「中国メニュー→スポーツ→TSSサンフレッチェ広島」で入ってください。なおauのEZウェブは4月公開予定となっています。
 一方、99年の創刊以来日々の情報源として多くのファン・サポーターに親しまれて来た広島フットボール(HF)が、来年2月までで休止されることになったそうです。理由は、主に中野編集長の体力面。創刊時にはメールマガジンのみをやっていましたが、その後紫熊倶楽部を創刊し、その他にも中国新聞ファミリークラブやJ's Goal等他のメディアに記事を掲載するなど仕事量が増え、これ以上HFの質と情報量が維持できなくなる不安が出てきたそうです。またサンフレッチェに関する情報量が創刊時とは違ってきたのも確かで、中国新聞の報道体制が以前に比べて充実しているだけでなく、上記のような携帯サイトも開設されています。更に昨年、「情報漏洩」の心配から詳細な練習レポートができなくなりましたが、それがHFの存在意義を問うことになったと言う側面も否めないようです。個人的には(携帯サイトとメールマガジンは全く違うメディアだと思っているので)残念で仕方がないのですが、私と同い年の編集長が体力的にきつい、と言っているのは理解できるので(^_^;)やむを得ない事だ、と思います。残り1年は全力を尽くす、と言うことですので、無理をしないよう、頑張って欲しいと思います。
<04.3.5> プレスリリースによりますと、3/13の開幕戦(対清水エスパルス、ビッグアーチで午後4時キックオフ)のSB指定席(メインのゾーン指定席)の残券が少なくなったため、当日販売を行わないことに決定したそうです。今年からSC席、ファミリーシートを廃止した影響もあるのかも知れませんが、ある席種が前売りだけで売りきれてしまう、と言うのはJリーグブーム終焉以来記憶にありません。昨年のJ2の戦いの中で多くの観客がスタジアムを埋めるようになって来ましたが、それが今年の戦いへの大きな期待に繋がっているのかも。SS席、SA席と自由席は当日販売もある予定ですが、観戦予定の方はチケットの確保はお早めにどうぞ。
<04.3.4> 昨日行われたアテネ五輪最終予選のレバノン戦は、田中達、鈴木啓、高松、石川のゴールで4-0で快勝。勝ち点を4に伸ばしました。日本のメンバーは前のゲームとほぼ同じで、GK:林、DF:徳永、闘莉王、那須、MF:石川、鈴木啓、今野、森崎浩、松井(→前田71分)、FW:田中達(→坂田80分)、平山(→高松46分)。どうしても勝利の欲しい日本は、立ち上がりから積極的な姿勢を見せます。速いプレッシャーからボールホルダーを取り囲んでボールを奪うと、主に右サイドから崩してチャンスを作ります。しかし相変わらず決定的な場面での精度が低く、なかなかゴールを割れません。何度か決定的な場面を逃して迎えた29分、素早いリスタートから徳永?がボールをゴール前へ。これを平山が頭で落としたところに田中達が飛び込み、泥臭く押し込んでようやく1点を奪いました。更にその4分後、平山が流したボールを田中達が右サイドで拾ってマイナスのパス。ここに走り込んでいた鈴木が右足で合わせて2点目を奪取。日本は後半から平山に代えて高松を投入し、その後も次々と前線の選手を入れ替えて攻撃の手を緩めず、後半28分には田中達のロングボールを胸トラップした高松が、GKの股の間を抜いてゴール。更に終了間際には石川が豪快なミドルシュートを放って4点目を奪い、このゲームを締めました。
 慣れないアウェイの地、中1日の日程と言う厳しい条件の中で結果を出せたのは、チーム全体の前に行こうという気迫だったと思います。ボールを奪われても食らいつき、不可解なジャッジにも切れずに勝利のみを目指して戦った事が、勝因だったのではないでしょうか。もし昨日勝てなければ「絶望」の文字が見えかねないところだっただけに、この結果は良かったと言ってよいでしょう。ただ、レバノンはこのグループで最も力が落ちると見られていた相手。その上主力選手を数名欠いていたにも関わらず、前半の30分はドタバタしてなかなか点が取れませんでした。その上後半は何度も決定的チャンスの一歩手前まで行きましたが、シュートを打たずにパスを回したりして相手を圧倒的に押し込む、とまでは行きませんでした。更にDFラインの連係の悪さもまた何度か顔を見せました。これらの課題を明日のUAE戦でどのように解決するのか。予選突破に向けて、まだまだ安心するのは早そうです。
<04.3.3> 昨年限りで引退してサンフレッチェ広島下部組織の巡回コーチに就任した森保一さんの自伝「ぽいち」が、先月から書店に並んでいます。元広島ホームテレビのアナウンサーで、今はスカパー等でアナウンサーとして、あるいはコメンテーターとして活躍している西岡明彦氏との共著という形で、GKとして全国大会に出場したこともある少年時代からサッカー部を作ってしまった中学生の頃、一度はサッカーをやめようと思ったという高校時代、関連企業への就職という形でマツダ入りした社会人の時代、プロになり、日本代表に入り、サンフレッチェで、あるいは京都や仙台でプレーした時代へ続き、昨年末の引退発表までの半生を綴っています。「テクニックもない、スピードもない、フィジカルも強くない」のが特徴と言われた彼がなぜJリーグで293試合、国際Aマッチに35試合も出場する選手になったのかを、高木、風間、今西など彼に関わった選手・指導者13人の言葉を織り込みながら描いています。初版本は直筆サイン入り生写真が付いていますので、ご購入される方はお早めに。出版社はアスペクト(ISBN4-7572-1015-9)で、定価1400円です。
<04.3.2> アテネ五輪最終予選の初戦のバーレーン戦が昨日行われ、日本はスコアレスドローでの発進となりました。
 1ヶ月以上にも渡る長期合宿、そして1週間前のUAE入りと万全の態勢を整えて臨んだU-23日本代表のメンバーは、GK:林、DF:菊地(→石川58分)、闘莉王、那須、MF:徳永、今野、鈴木啓、森崎浩、松井(→山瀬70分)、FW:平山、田中達(→高松82分)。日本は序盤から積極的に仕掛け、速い集散からボールを奪って相手ゴールに攻め込みます。前半10分には森崎浩の左サイドからのクロスに平山が頭で合わせてシュートするなど何度かチャンスを作りますが、バーレーンのタイトな守備に決定的シーンの一歩手前で止められます。クロスは入るものの平山へのマークが厳しく、またラストプレーの精度が低くなかなか相手守備を崩す事ができません。そして疲れとともに運動量が落ち、バーレーンが引いて守るようになると途中からゲームが膠着します。闘莉王が何度か攻め上がろうとするものの効果はなく、むしろ中盤でボールをカットされて逆襲を食らう事が多くなります。じりじりする展開が後半途中まで続き、後半13分に山本監督はまず最初の手を打ちます。菊地に代えて石川を右WBに入れ、徳永をストッパーに下げて攻撃的にシフト。更にトップ下で奮闘していた松井に代えて山瀬を投入してリズムを変えようとしますが、しかし流れが良くなることはありません。むしろ中盤のプレッシャーがルーズになってカウンターから何度か危うい場面が増えていきます。特に後半41分のシーンは決定的で、DFラインの裏に抜け出したボールに林が飛び出してセーブ。更にこぼれたボールに林が食らいついてクリアします。終盤日本は高松を投入し、更に闘莉王を入れてロングボール攻撃を仕掛けますが、アーリークロスばかりで高さのあるバーレーン守備陣を崩せません。平山や山瀬、石川のミドルシュートもことごとくDFに引っ掛かり、あるいは枠を外れ、結局最後まで有効な攻めを構築できないまま無得点に終わりました。
 ワールドカップでもそうですが、最終予選が厳しいものになるのは当然で、特にアウェイの環境や慣れないピッチで思うようなサッカーが出来なかったのはある程度は仕方がない、とは思います。また6試合ある中で最初のゲームで勝ち点1を得た、と言うのは決して悪くない結果だった、とは言えるでしょう。ただ、だからと言って今後も安心して見ていられるか、と言うとそれはまた別問題。引いた相手を崩すための「レシピ」がドリブルでの仕掛けとロングボール攻撃しかない、と言うことは以前から問題視していたことですが、結局このゲームでもそれしか無かったこと、そしてそれがバーレーンには通用しなかった事は、今後に向けて大きな不安材料として残ってしまいました。
 U-23代表は先週の韓国との親善試合で良いサッカーを見せましたが、それは平山、今野、闘莉王と言う今年になってから入って来た戦力がフィットしてきたから、と言う要素が大きいでしょう。昨年までのチームを敢えて捨てて新しいチーム作りを選択した山本監督の意図が、ある程度うまくいったのは確かだ、と思います。ただ、それに対して相手が手を打ってくるのも当然。昨日のバーレーンがタイトなマークで平山を自由にさせず、闘莉王の弱点(パスの不正確さと戻りの遅さ)を突くことでU-23代表の「武器」を封じることに成功したからこそああいう結果になったのではないか、と私は思います。キープ力とパスセンスのあるボランチ(森崎和や阿部)も1人で打開できるFW(大久保)もいない中で、どのように次のゲームをプランニングするのか。山本監督にとってこのバーレーン戦は、案外重い結果だったと言えるかもしれません。
<04.3.1> サテライトは昨日北九州市長杯の決勝をアビスパ福岡と戦い、0-3で敗れ昨年に続いて優勝、と言うわけにはいきませんでした。広島のメンバーは、GK:佐藤昭、DF:大久保、吉弘、西河、高柳、MF:高萩、青山、松浦、高木、FW:木村(→田中)、茂木、SUB:河原。対する福岡のメンバーですが、GK:神山、DF:平島、増川、宮本、立石、MF:大塚(→有光)、宮原、篠田(→沖本)、山形、FW:福嶋(→田中)、太田、と実績のある選手を多く入れた「一軍半」的メンバーでした。昨日の出来が悪かっただけに苦戦するかと思えば案の上で、開始早々に太田に左右からのクロスをヘディングで決められて5分間で2点のビハインド。その後はなかなか攻撃の形が作れず、と言うおなじみの?パターンで終始したそうです。ベンチのメンバーが少なかったこともあって途中で流れを変える事ができず、後半25分には篠田にミドルシュートを決められて息の根を止められました。観戦した人によると気分が滅入るほどの「完敗」だったとのこと。今朝の中国新聞によるとキャンプでは若手の成長が見られなかったのが問題だった、とのことですが、その言葉通りの内容だった模様です。
<04.2.29> 昨日から始まった北九州市長杯に参加したサンフレッチェは1回戦でニューウェーブ北九州と対戦し、2-1で勝ちました。メンバーは、GK:佐藤昭、DF:大久保(→前田)、吉弘、西河、高柳、MF:青山、高木、松浦(→田中)、木村、FW:田村(→高萩)、茂木、SUB:河原。前半は引いて守る北九州を崩せず苦戦。カウンターから度々ピンチになる状況だったそうです。そして後半12分にはそのカウンターからループシュートを決められて先制点を許しました。しかし後半、右サイドからドリブルで切れ込んだ木村が倒されてPKをゲット。自分で蹴ったPKはいったんは止められましたが、改めて蹴り込んで同点に追いつきました。そして25分にはFKのボールが左サイド深くにポジションを取っていた高柳へ。高柳のクロスを高木が頭で合わせて勝ち越します。そして終盤には3バックにして逃げ切りました。ただ、勝ったとは言え組織的なサッカーは出来ていなかった模様で、この中では最も実績のある茂木も埋没していたとのこと。アマチュア相手に寂しいサッカーに終わったようです。
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