2/8〜2/14のSANFRECCE Diary


<04.2.14> 昨日から始まった宮崎キャンプはU-23代表の森崎兄弟と林も合流(ただし高校選抜に参加中の吉弘、青山と20日に合流するユース組を除く)し、初日からハードなものとなったそうです。1000m×3のランニングからスタートし、パスゲームや6対6のミニゲームと続きましたが、広島フットボールによるとミニゲームでは大久保が眞中にタックルを浴びせるなど激しいプレーが続出。ポジション取りに賭ける選手達の意欲が見える内容だったそうです。キャンプ中にJ1のチームと練習試合を行うのは、16日の市原戦、18日のG大阪戦だけで、U-23代表組がゲームに出るのもここだけ。とするとここで監督が考えるベストメンバーが組まれる可能性が高いだけに、まずはそこに向けての熾烈な戦いが繰り広げられる事になります。
<04.2.13> サンフレッチェは昨日、チアゴの入団会見を行いました。広島フットボールによるとこの席上で高田GMは、小野監督の要望に応える形で「背が高く、得点力があり、活動量のある選手として」獲得した、としました。また織田強化部長はチアゴのプロ入りが18歳とブラジルとしては遅かったこと、それまではフットサルの選手だったこと、従って足元の技術にも期待できる、と紹介しました。また中国で3シーズン半プレーしていることでアジアにも慣れており、攻撃陣のリーダーとしても期待していると述べました。今回の補強リストには「新聞で名前をにぎわせたような選手の名前も入って」いたそうですが、実際に話を詰めていく中で「条件面や広島でプレイする気持ちなども含め、最終的にはチアゴ選手の獲得、という形に」なったそうです。チアゴ本人のインタビューでは、セールスポイントとして「長身を活かしたプレイ、ボールコントロール、左足も強い」とアピール。更に「いい活躍をしたいし、このチームで長くプレイできるように頑張りたい」「みんなサッカーを真面目に取り組んでいる。僕も真面目にやらないといけない」と語っています。代表などの華々しい経歴こそありませんが、その真面目さはサンフレッチェ向き、と言えるかも。サンパイオ、リカルドとともにチームを引っ張る活躍に期待したい、と思います。
<04.2.13> プレスリリースによると、サンフレッチェは「あらゆる殻を打ち破り、魅力あふれるクラブを目指す意気込みを"Breakthrough"(躍進)と言う言葉で表現」して、グッズ販売を行うそうです。そしてその第一弾として、明日から「BreakthroughTシャツ」を販売します。タイプは8つで、"KICK OFF", "HARMONY", "TOP SPEED", "TARGET", "STARS", "SWITCH ON", "TOGETHER", "AGRESSIVE"というデザインコンセプトとなっています。サイズは子供用が110, 130, 150, 大人用がS, M, L, XLで、子供用は2,000円、大人用は2,250円。ファンクラブ会員は400円程度の割引があります。お問い合わせはV-POINT(082-248-3317)までどうぞ。
<04.2.12> 昨日静岡でU-22日本代表とロシア代表の親善試合が行われ、1-1で引き分けました。
 日本はイラン戦からメンバーを6人入れ替えて、GK:黒河、DF:徳永、闘莉王、那須、MF:田中隼、鈴木啓、森崎和(→青木63分)、根本(→森崎浩46分)、松井、FW:坂田(→田中達71分)、高松(→平山71分)。対するロシアはフル代表で、国内組や若手が多かったものの技術とフィジカルの強さはさすがのものがあり、日本が攻め込まれるシーンも多く見られました。しかし選手達は全般的に落ち着いてしっかりと対応し、スリリングな好ゲームとなりました。そんな中、前半33分に日本が先制点を奪います。DFラインでボールをカットした闘莉王が中央をドリブルで突破。GKの前でDFに引っ掛けられて止められますが、執念でボールを奪って坂田に繋ぎ、これを高松がダイレクトシュート。このボールがDFに当たってゴールネットを揺らしました。この日の日本はイラン戦とは違ってボールをしっかりつないでビルドアップすると言うサッカーを意図していたように思いますが、ロシアの低めに構えた守備陣をなかなか崩す事ができませんでした。しかしそういう時こそ後ろから「見慣れない選手」が上がることで、相手のマークをずらせる事ができるもの。闘莉王の起用がまんまと当たった得点シーンだった、と言えるでしょう。しかし、それから6分後にはロシアのハイボールへの対応のまずさから失点を喫してしまいます。闘莉王が競り負けてこぼれたボールに対する那須のカバーリングが遅れての失点。闘莉王、那須、徳永のDFラインは2試合目なのでコンビネーションが合わないのはある程度仕方がないとは思いますが、同様のシーンはイラン戦でもロシア戦でも頻発していただけに、闘莉王のリベロは両刃の剣であると言う事を示す得点、及び失点のシーンだったと思います。そしてその後ゲームは一進一退。何度か危険なシーンもありましたがGK黒河を中心に何とか守り切り、逆に攻撃は終盤に平山、田中達を投入したもののゴールを割ることはできず、1対1の引き分けに終わりました。なかなか苦しいゲームでしたが、このメンバーでゲームをするのは初めてであること、相手が若手中心とは言えロシアのフル代表であったことを考えればまずまずの結果だった、と行って良いように思います。
 ところでサンフレッチェから選ばれたメンバーですが、森崎和は先発から63分間、ボランチとして主に左サイドを担当しました。彼にしては珍しくパスミスも多かったようですが、素早い出足からのパスカットやボールキープ、繋ぎのプレーなどで持ち味は出していたと思います。特にイラン戦では中盤でのボールキープが出来ず落ち着かないゲームだっただけに、チーム全体のリズム作りに貢献できていたのではないでしょうか。山本監督の意図は分からないのですが、鈴木や今野にはない個性があることは確かなので、最終的な20人の中に入ってくるのではないか、という気がします。一方森崎浩は、後半からの出場で何度かチャンスに絡みました。イラン戦では後ろの不安を感じて守備に追われる事が多かったようですが、このゲームでは何度か左サイドにボールを呼び込んでゲームメイクに参加し、積極的なプレーを見せてチャンスにも絡んでいました。彼の場合は同じポジションの根本とは明らかにタイプが違うので、最終メンバーに残るかどうかは他のポジションとの関係で決まりそうな気がします。右サイドを守備的にして左を攻撃的にする、あるいは右に石川を入れて左は低い位置からゲームメイクさせる。どちらの場合でも森崎浩なら対応できるとは思いますが、セントラルMFやトップとの関係をどう考えるか、監督の考え方次第で決まると思います。最終予選の直前までメンバーも戦術も決まらない代表チームで「競争」させられる選手も大変だと思いますが、選ばれるにせよ選ばれないにせよそれで選手の価値が判断されたわけではありません。まずは16日に予定される、最終メンバー発表を待ちたいと思います。
<04.2.11> Jリーグは昨日、今季のレギュレーションとしてJ1の16位とJ2の3位の入れ替え戦を行うことを決定し、17日の理事会で正式承認される見込みとなりました。これは来季からJ1を2チーム増やすことによる措置。従って今年は最下位に終わり、なおかつ入れ替え戦で負けない限り降格はしないことになります。入れ替え戦の時期は12月初旬でホーム&アウェイで行うとのことで、J2が11/27、J1は11/28に終了の予定なので、その翌週の12/4,11あたりで行うことになるものと思われます。
 また鈴木チェアマンは、このJ1の16位とJ2の3位の入れ替え戦を来季以降も継続する意向を示したそうです。来季からJリーグは1シーズン制に移行する予定で、そうなるとチャンピオンシップもなくなる可能性が高くなります。入れ替え戦実施となれば盛り上がることは必至なので、ある意味チャンピオンシップに代わる「目玉」となるかも知れません。
<04.2.11> 先週末にサンフレッチェユースは練習試合を行っていて、その結果は次の通り。
サンフレッチェユース  1-2 国見高
サンフレッチェユースB 5-3 安芸FC
サンフレッチェユース  2-2 G大阪ユース
サンフレッチェユースB 2-0 大社高B
 昨年もこの時期に国見高やG大阪ユースと練習試合を行い、大勝して躍進につなげました。しかし今年は主力が大量にトップに取られ、昨年のレギュラーと言えるのはDFの藤井ぐらい。中学生(新一年生)の平繁や遊佐を先発で起用せざるをえないほどで、少々苦しい戦いを強いられたようです。ただ、そう言う逆境をはね返してこそ成長もある、というもの。森山監督、沢田コーチの元代表コンビの指導ぶりに期待したいと思います。
<04.2.10> 筑波大で行われていたASEプログラムの3日目となった昨日は、5つのグループごとに知恵を出し合い課題に挑戦するプログラムを行ったそうです。中国新聞によるとその一つは高さ5mの壁を全員が乗り越える課題で、最後の1人をどう引っ張り上げるか、についてアイディアを絞っていたとのこと。高田GMは「今オフは選手の入れ替えが多かったが、短期間で信頼関係を築けた」と団体行動に徹した三日間を振り返っています。これで一次キャンプを打ち上げて、13日から宮崎で行われる二次キャンプに入ることになります。
<04.2.9> 昨日行われたU-23日本代表とU-23イラン代表の対戦は、前半に平山のゴールで先制したもののFKから追いつかれ、1-1で引き分けました。メンバーは、GK:林、DF:徳永、闘莉王、那須、MF:田中隼(→菊地46分)、鈴木啓、今野、森崎浩(→根本65分)、山瀬(→前田72分)、FW:田中達(→坂田68分)、平山。昨年一次予選を戦ったメンバーを大きく入れ替えた布陣で、立ち上がりは高いモティベーションでイランを押し込むシーンも多かったように思います。平山のゴールは前半19分で、今野?のパスを受けた田中達が左サイドをドリブルで引きつけてクロスを送り、ファーで待ち構えていた平山が頭で押し込んだ、と言うもの。田中達の技術と平山の落ち着きがもたらしたファインゴールでした。しかし、先制したとは言え全体的にバタバタしたのは相変わらず、というか昨年よりも悪かったように思います。ボールの落ち着きどころが無く縦に急ぐ気持ちが強く、常にボールが行ったり来たりして見ていて忙しいゲームでした。また平山のポストプレーは良かったものの後ろからの追い越しやスペースへのランニング等のプレーがほとんど無く(トライしていたのは山瀬と田中達ぐらい)、単純に前にボールを運ぼうとするだけ。またDFラインは闘莉王が頻繁に上がるため、押し上げる、と言うよりも混乱する事が多かったように思います。特に終盤、それまで何とかタメを作ろうとしていた森崎浩と山瀬を交代させてからは、まるでラグビーのキック&ラッシュのようなサッカーに終始して、日本らしいパスサッカーを見せるシーンはついにありませんでした。ワールドユースを経験した選手、帰化選手を有効に活用してチームをレベルアップする、と言う山本監督の意図は分からないではありませんが、もともと完成度の低かったチームから選手を入れ替えることによってますます質が下がった、と言う感じしかしませんでした。
 ところでサンフレッチェから選ばれていた3人のうち、林はフル出場、森崎浩は65分間の出場でした。林はFKを止められず失点してしまいましたが、あれはキッカーの技術と壁での駆け引きを褒めるべきもの。むしろあの場所でファウルを与えた方が問題で、林の責任とは言えないでしょう。DFラインとのコミュニケーションにやや不安を感じたものの、飛び出しと落ち着いたセービングは良かったと思います。また左WBで出場した森崎浩は、前半は守備に追われるシーンも多くあまり目立ちませんでした。しかし後半は前を向いてボールを持つシーンが増え、またパスの後サイドのスペースへ、あるいは中央へ流れて攻撃を活性化させる役割が良くできていた、と思います。このメンバーで本当に最終予選を戦うつもりなのかどうかは分かりませんが、もしそうだとすれば森崎浩は数少ない「タメ」を作れる選手。WBはやや不本意かも知れませんが、何とか頑張って欲しいものです。
<04.2.9> 一昨日から昨日にかけて行われたASEプログラムで選手達は、一斗缶で焚き火を作り、その火を囲みながら話をしあうと言う時間を過ごしたそうです。新加入の選手やユースの選手が多い中でしっかりとコミュニケーションを取るという目的は十分に果たせたようで、特にチアゴは自分のサッカー人生について話したとのこと。寒さの中でほとんど眠れなかったようですが、そんな中でも有意義な夜を過ごせた様子です。また昨日は筑波山を登る3kmの自転車でのタイムトライアルが行われました。最大勾配が18゜になると言う急坂で、これを30分ほどの時間で一気に(できるだけ足をつかないように)登るというもの。自転車での登坂は心肺能力の強さよりも筋力と頑張れる力が重要ですが、この中で最高の成績をあげたのはユースの佐藤昭だったそうです。また中山、田村らがその次のタイムを叩き出し、大久保、田中の若手組や佐藤一、吉田らのベテランも好タイムを出していたとのこと。シーズンを通して頑張る力をチーム全体に付けるためのトレーニングは、順調に進んでいる模様です。
<04.2.8> 昨日から筑波大に移動してASEプログラムに入り、筑波大学の坂本昭裕助教授の指導のもとで「サイクル・グループラン」を行ったそうです。これは選手を6〜7人ずつの5グループに分け、それぞれがロードレーサー(自転車)に乗って決められたコースを走る、と言うもの。途中で急勾配をできるだけ足をつかないように登りきるタイムトライアルが行われる(広島フットボールによる)などトレーニングの要素もあるようですが、自転車で一日120kmと言う距離はアスリートにとってはそれほどハードなものではなく、目的はやはりグループで課題をこなす、というもの。実際に選手達に与えられるのは地図と磁石、そして現金2,500円のみ。もちろん携帯電話も禁止で、その予算内で7人が必要なものを購入し、3回食事をする(1食平均100円強?)事になります。また夜は野宿をすることになっていますが、その場に用意されるのは6人用のテント一式。普通「6人用」と言えば無理に寝れば6人入りますよ、と言う程度のもので、そこでいかに協力して暖を取りながら(昨夜の筑波地方の予想最低気温は零下5℃だったらしい)夜を過ごすことになっています。選手達は無事、この課題をクリアできたのでしょうか?
<04.2.8> オフィシャルホームページに、宮崎で行われる2次キャンプの予定が出ています。それによると、2/13のキャンプインから2/27までのほぼ2週間、休みなしでトレーニングが行われる模様。また練習試合が次のように予定されています。
2/16(月)11:00 大宮アルディージャ(宮崎シーガイヤイベントスクエア)
     13:30 ジェフ市原    (熊本県総合運動公園)
2/18(水)13:00 ガンバ大阪    (綾町サッカー場)
     15:00 ガンバ大阪    (綾町サッカー場)
2/22(日)12:00 京都パープルサンガ(宮崎シーガイヤイベントスクエア)
     14:00 京都パープルサンガ(宮崎シーガイヤイベントスクエア)
2/24(火)14:00 ベガルタ仙台   (宮崎シーガイヤイベントスクエア)
2/27(金)14:00 蔚山現代     (宮崎シーガイヤイベントスクエア)
 昨年は宮崎キャンプ中にJ1のクラブを中心に6試合を行い、Bチーム、Aチームが交互に戦ってBが2勝1敗、Aが3連勝しています。キャンプでの順調な仕上がりが第1クールの10連勝に繋がっただけに、今年は昨年以上にレベルアップしているところをぜひ見せて欲しいものです。
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