3/21〜3/27のSANFRECCE Diary


<04.3.27> 今日のナビスコ杯の横浜Fマリノス戦は、広島スタジアムで午後2時キックオフ。天気は晴れの予報となっていますので、雨具の用意は必要なさそうです。前売券の売れ行きがかなり良いようで、メインSS指定席の当日販売はありません。他の席種も当日券はメインSAが50枚、ゾーン指定のメインSBが700枚、自由席が大人200枚、小中高生200枚しか販売しませんので、チケットがまだの方はお早めに会場にお越しください。また無料駐車場が用意されますが台数が少なく混雑が予想されますので、なるべく公共交通機関をお使いください。試合前イベントとしては、「サンフレッチェと一緒にコクリツを目指そう」と言う企画が広島スタジアム補助グラウンドで11時20分から受付開始。入場券をお持ちの小学生以下の方が対象で、ドリブルゲームとシュートゲームに挑戦します。またサンフレッチェがナビスコ杯の決勝に進出した場合に参加者の中から11名が決勝戦前のイベント「ナビスコキッズバトル」に招待されます。なお、試合前の恒例となっている選手サイン会は行わないとのことです。(サテライト遠征中とは言っても、駒野、八田ら怪我人は残っているのですが...)その他、ナビスコ杯の予選リーグ3試合全ての観戦者にもれなく「Breakthroughバッジ」がプレゼントされるとのことですので、詳しくはマッチデープログラムをご覧ください。
 テレビですがテレビ新広島で生中継されます。またフジテレビ739では録画放送が予定されていますが、放送は4月に入ってからになるとのこと。広島県以外にお住まいの方は、tssの携帯サイト等での速報に頼るしかなさそうです。
<04.3.27> 韓国遠征中のサテライトは昨日初戦を行い、蔚山現代に2-0で勝ちました。サンフのメンバーは、GK:佐藤昭、DF:大久保、吉弘、西河、高柳(→森脇79分)、MF:高木、青山(→桑田45分)、茂木、松浦、FW:木村(→高萩45分)、田村(→前田72分)で、得点は後半18分に松浦、43分に茂木。蔚山のメンバーや内容などは分からないのですが、それにしてもフェリーとバスで18時間かけて移動して、休む間もなくアウェイゲームを戦って勝った、と言う事自体に価値があると思います。特にDFライン(4バックではなく3バックだった、と言う情報もある)が無失点に抑えたことは重要だと思います。この結果は、今日ナビスコ杯を戦うトップチームにとっても刺激になったのではないでしょうか。
<04.3.26> 明日は広島スタジアムで、ナビスコ杯の横浜Fマリノス戦が行われます。
 昨年のチャンピオンチームである横浜FMは、戦力をほぼ維持した上に中西と安貞桓を獲得。また田中隼を復帰させるなどして、2チーム作る事が出来るぐらいのメンバーを揃えました。これは、今季は頻繁に代表に選手を取られる上に、アジアの舞台で戦わなければならないから。実際に2月下旬にはA3とアジアチャンピオンズリーグのゲームが2日連続、しかも横浜と上海で行われるというあり得ないスケジュールをこなしています。2年連続のリーグ優勝、そしてアジア制覇に向けて準備はほぼOK、のはずでしたが、しかし順調にチーム作りが進んでいるかというとそうでもなさそうです。2月半ばからゲームが始まったことでじっくりとキャンプで仕上げることが出来ず、アジアを代表するツートップになるはずの安と久保のコンビもまだまだ確立していません。また波戸や柳相鐵など怪我人も出て、さすがの岡田監督もベストの組み合わせにはたどり着いていないようです。前節はスリリングなゲームを展開したものの市原に攻守ともに圧倒されて、0-3で完敗を喫しています。ただ、岡田監督にとって幸いだったのは例のキャバクラ事件のため代表に招集されたのが中澤だけだったこと。おそらく明日は、かなりベストに近いメンバーを組んで来るのではないでしょうか。予想メンバーはGK:榎本達、DF:田中、松田、栗原、中西、MF:遠藤、奥、那須、清水、FW:久保、坂田、と言う感じになるのではないでしょうか。。
 対するサンフレッチェですが、3年目以下の選手は全員韓国遠征に行ってしまいました。(遠征メンバーは、GK:河原、佐藤昭、DF:大久保、吉弘、西河、森脇、MF:高木、高萩、青山、高柳、桑田、前田、FW:茂木、松浦、田中、木村、田村。)従って明日のゲームは、それ以外のベテランと中堅で戦う事になります。
       下田

   小村 リカルド 吉田

   サンパイオ  李
井川            服部
       森崎和

    チアゴ  森崎浩

SUB:林、外池、佐藤一、眞中、中山
 清水戦、G大阪戦はともに1失点と、守備の組織はまずまずできています。ただ、問題は2試合で1点しか取れていないこと。チャンスを量産しながら点が取れないのはたまたま相手GKが当たっていた、と言うこともありますが、攻撃陣にもう一工夫が足りない、と言うことでもあると思います。明日のゲームはチアゴと森崎兄弟がどのように絡むか、そして井川や服部がどれだけ攻撃に参加するかに注目したい、と思います。横浜FMと言うと昨年の天皇杯ではやや「位負け」した感じでしたが、今回は気持ちで負けないよう戦って欲しいものです。
<04.3.25> 昨日サンフレッチェは、サテライトの韓国遠征のスケジュールを発表しました。それによると、明日の練習後に宇品港に直行して釜山行きのフェリーに乗って船中泊。翌朝釜山に到着後すぐにバスで蔚山に移動して、午後3時から蔚山現代とのトレーニングマッチを行います。そして翌日大邸まで移動して練習して、28日の午後3時から大邸FCと試合を行います。更に29日にも嶺南大学と練習試合を行って、その後釜山に戻ってフェリーで帰ってくる、と言う強行スケジュールとなっています。昨年もサテライトは市原、清水と連続して戦う関東遠征を行っていますが、今回はそれ以上のハードさ。この中で特に大邸FCは広島との姉妹都市関係にあるためかなり気合いが入っているそうで、W杯で韓国代表が戦ったワールドカップスタジアムを会場にしてトップチームで臨んで来るとのこと。疲れがピークにある状態での戦いになるかもしれませんが、是非いいゲームをしてきて欲しいと思います。
 なお、参加メンバーはサテライトの牧内監督と横内コーチ、加藤GKコーチと選手16名となっていますので、ナビスコ杯の登録メンバーと怪我人以外全員とユースから数名が遠征することになりそうです。
 この韓国遠征は福岡も予定していて、日程は今日から。こちらは移動の翌日から4日間で大邸FC(会場はW杯補助グラウンド)、嶺南大学、浦項スティーラーズと練習試合を行う予定です。更に同じ時期に大分も韓国遠征を行いますが、こちらはユースのみ。ソウルへ行ってKリーグのユースや高校生、大学生と練習試合を行うそうです。
<04.3.24> 昨日国立競技場で行われたU-19日本代表のU-19韓国代表との親善試合は、0-1で敗れました。
 日本のメンバーは、GK:松下[磐田]、DF:小林[柏]、増嶋[FC東京]、水本[市原]、MF:中村[福岡](→渡邉[名古屋]73分)、高柳[広島ユース]、苔口[C大阪](→田中[鹿島])、兵藤[国見高]、中山[京都](→梶山[FC東京]55分)、FW:原[駒澤大](→平山相[国見高]46分)、ロバート[磐田]。立ち上がりはお互いにロングボールが多く落ち着かない展開。10分過ぎから日本が流れを掴みましたが、前線での連係が悪くなかなかチャンスを作れません。左WBに入った苔口やカレン・ロバートのドリブル突破で何度かシュートまで行きましたが単発的。韓国の堅い守備を崩せないままに45分が過ぎてしまいました。
 後半に入って平山相を入れた日本は、前線でのボールの収まりどころが出来て攻撃の形が出来るようになりました。しかしこれは、言わば両刃の剣。ロングボールが多くなってやや単調になったところを韓国に突かれます。後半10分、中盤でのこぼれを素早くゴール前まで運ばれ、DFとGKの連係が乱れたところをペク・ジフンに押し込まれて先制を許しました。
 その後日本は4-4-2にシステムを変更し、終盤には増嶋を前線に上げて一方的に押し込みます。左サイドの崩しから、あるいはセットプレーから苔口が、カレン・ロバートが、平山相太が、水本が決定的シュートを放ちますが、人数をかけて守る韓国ゴールをこじ開けることは出来ません。そして結局そのままタイムアップ。日本はまたもや韓国の壁を破ることはできませんでした。全体的には日本の選手の技術は確かで韓国に負けていなかったと思うのですが、自分たちのボールになったときの動き出し、特に3人目の動きの速さと質で負けていた、と言う印象。まだチーム作りの途上でコンビネーションなどが確立していないのかも知れませんが、「いつも同じ形でやられている」(増嶋)のはなぜなのか、しっかりと検証して欲しいと思います。
 ところで広島から選出された3人のうち、このゲームに出場したのは高柳だけでした。高柳は中盤の底にワンボランチとして位置してパスを散らす役目。立ち上がりの10分ほどはボールが上空を行き来していたためあまり関与しませんでしたが、その後はワンタッチのパスや正確なサイドチェンジのボールを出すなどして攻撃のリズム作りに貢献しました。また終盤のパワープレーの時間帯にはリベロとしてDFラインを統率。高さのない(身長170cm)ハンデを感じさせない安定したプレーを見せていました。ユースでは左右のサイドバックを務めることの多い高柳ですが、視野の広さと右でも左でも正確に長いパスを蹴れる能力は、ボランチやリベロにも向いているのは確か。イメージ的には駒野に森崎和のパスセンスを付け加えたと言う感じで、そのユーティリティーの高さは監督に重宝されるのも当然、と思いました。ただ、やや不満なのはそれが「便利屋」的に使われてしまうこと。この日もパスを散らす事と中央の守備では頑張っていたのですが、もっとエゴイスティックなプレーを見せてもいいかも。例えば自分のポジションを捨てて前線にまで進出するとか、あるいはサイドの選手を追い越してボールを受けてクロスを入れるところまで行くなど、遠慮せずに(確かに他の選手よりは1学年下なのですが)自分の「色」を出してもいいのではないか、と思います。
 なお、高萩、吉弘の2人には出場の機会がなかったのですが、噂によると吉弘は練習試合中に怪我をしていたとのこと。この日の3バックのうち小林のプレーが不安定だっただけに、吉弘が出れなかったのは残念だったと言えるでしょう。また高萩がなぜ使われなかったのかは不明。本来高柳のポジションは高萩が務めるべきで、そうすれば高柳を右WBに使えるはずです。それができなかったと言うことはコンディションが上がらないなどの理由があったのかも知れません。おそらく彼らは今週末の韓国遠征にも行くはずですので、そこでしっかりと鍛えて早い段階でのリーグ戦でのベンチ入りと出場を勝ち取って欲しいし、それこそがこの代表でもレギュラーを取る一番の道なのではないでしょうか。
<04.3.23> 広島フットボールによると、3/11のDiaryに「韓国からの報道によると」として書いたサテライトの韓国遠征が正式に決まったそうです。日程は3/26〜30で、その間にKリーグのクラブ(おそらく全南、浦項、大田、大邱のうち3チーム)と練習試合を行うとのこと。相手は開幕前の仕上げが目的だそうなのでほぼトップチームで戦うものと思われますし、また5日間で3試合と言うスケジュールもタイトです。従ってかなり厳しいゲームとなることが予想されますが、ここで困難を乗り越えてトップで通用する力を付けてきて欲しいと思います。
 なお、これにより27日に予定されるナビスコ杯の横浜FM戦は現状でのベストメンバーで戦うことになりそうです。ここで若手にチャンスを与えられないのは残念ですが、成長の途上にあるサンフにとってはむしろその方が良いかも。特にチアゴと森崎浩を入れた布陣ではほとんどゲームをこなしていないだけに、このへんのコンビネーションの熟成を狙ったゲームになるのではないでしょうか。ちょっと気が早いのですがナビスコ杯の予想メンバーは、GK:下田、林、DF:小村、リカルド、吉田、外池、MF:李、森崎和、森崎浩、サンパイオ、服部、井川、佐藤一、FW:チアゴ、眞中、中山。とすると韓国に行くのは、GK:河原、佐藤昭、DF:高柳、大久保、西河、吉弘、MF:高萩、青山、高木、松浦、木村、前田俊、FW:田村、茂木、田中、(大木、駒野、八田、西村は怪我でリタイア中のはず)で、このメンバーにユースの何人かを加えて遠征することになると思います。
<04.3.23> 4/10に大分スポーツ公園総合競技場で行われる1st stage第4節大分トリニータ戦の「温泉一泊付き応援ソレイユツアー」の募集が、昨日から始まっています。スケジュールは4/10(土)の8時25分に呉港を、8時50分に広島港を「ソレイユ」で出発して昼前に別府に到着。大分戦を観戦後に「亀の井温泉ホテル」で1泊して翌日別府観光をして、4/11(日)の夜8時過ぎに広島港・呉港に戻ってくる、と言うスケジュールです。料金は、ソレイユの代金(往復16,100円)、貸し切りバス、1泊朝食つきの宿泊、それに観戦チケットを含んで大人・高校生が22,000円、小中学生が21,000円(ファンクラブ・後援会員はそれぞれ2千円割引)となっています。募集は先着200名で、募集期間は4/3(土)まで。最小催行人数30名に達しない場合は中止となることもあります。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島アウェイ・大分トリニーター戦ソレイユツアー」係(082-240-3447、受付は午前10時〜午後7時)までどうぞ。
<04.3.22> 昨日G大阪との間で行われたサテライトリーグの開幕戦は、田村がゴールを決めて1-0で勝ちました。サンフレッチェのメンバーは、GK:佐藤昭[ユース]、DF:槇野[ユース]、大久保、西河、MF:佐藤一(→前田俊[ユース]45分)、青山、田村、高木、松浦(→木村74分)、FW:茂木、中山、SUB:河原、藤井[ユース]、桑田[ユース]。対するガンバは、GK:吉田、DF:小暮(→丹羽45分)、青木、木場(→家長70分)、児玉、MF:松下、矢野、森岡、岡本、FW:中山、松波。経験豊富な選手が半分を占めるガンバにユースを含む若いサンフが挑む、と言う形で、ガンバが押し気味の展開だったようです。しかし佐藤昭のファインセーブで凌ぐと前半36分に田村が右サイドからのドリブル突破で決め、そのまま逃げきりました。
<04.3.22> 昨日ユースはプリンスリーグの初戦を戦い、境に1-0で辛勝しました。この日のユースは主力をサテライトに取られただけでなく、高柳はU-19代表、遊佐と野田がU-16代表に呼ばれており、更に怪我人もいて満足にメンバーを組めない状態だったそうです。しかし後半30分に植野のクロスを平繁がヘッドで叩き込んで先制し、これを守り切ってようやく勝利をものにした、とのことです。先週末に行われた試合結果は次の通り。
【A組】
広島県工 0-5 多々良
境    1-2 松江商
多々良  2-0 松江商
境    0-1 サンフレッチェユース

【B組】
広島皆実 6-0 小野田工
広島観音 3-2 銀河学院
作陽   2-0 大社
広島観音 5-2 大社
広島皆実 0-1 作陽
小野田工 1-11 銀河学院

<04.3.21> 昨日行われたJリーグ1st stage第2節G大阪戦は、セットプレーからの失点を取り返すことが出来ずに0-1で敗れました。
 前節引き分けながら良い流れで戦うことのできていたサンフは、清水戦の後半から採用した次の布陣で戦いました。
       下田

   小村 リカルド 吉田

   サンパイオ 李(→茂木70分)
井川(→佐藤一75分)    服部
       森崎和

    チアゴ  眞中(→森崎浩45分)

SUB:林、外池
 対するガンバは、GK:松代、DF:渡辺、實好、宮本、山口、MF:シジクレイ、遠藤、大黒(→吉原45分)、フェルナンジーニョ(→橋本65分)、FW:二川、マグロン(→中山87分)、SUB:吉田、松波。前半からボールキープはガンバの方が長かった感じでしたが、ペースはむしろサンフ。高い位置からのプレッシャーとボールを奪ってからのワンタッチパスで相手の守備陣を切り裂きます。最初のビッグチャンスは前半12分で、李がダイレクトで出したスルーパスにチアゴが反応してシュートを打ちましたが、松代の好セーブにあいます。22分には森崎和のクロスを眞中が落としてチアゴ。27分にも井川のクロスにチアゴが頭で合わせましたが松代にセーブされます。更に34分にも服部のクロスからチアゴが、35分には今度は井川が決定的なシュートを放ちましたが、またもや松代に阻まれます。サンフが狙いとするハーフカウンターを止めきれないガンバは、マグロンを目がけたロングボールとセットプレーが頼り、と言う感じでサンフの守備陣は落ち着いて対処していましたが、一瞬の隙を突かれたのが前半37分でした。左サイドからのCKがファーサイドに流れると、二川が1人をかわしてシュート。このこぼれ球の近くには吉田がいましたが、一瞬ボールを見失った間にマグロンに押し込まれてしまいました。
 リードを許したサンフでしたが、その後も下を向かずに攻め続けます。前半40分にはカウンターから抜け出したチアゴがシュートを放ちましたが、これも素晴らしい反応を見せた松代に止められます。42分にはチアゴがペナルティエリア内で倒されましたがノーファウル。攻め続けながらもどうしても松代の壁を破れないまま、ハーフタイムを迎えました。
 どうしても点を取りたい小野監督は、後半の頭から五輪予選から戻ったばかりの森崎浩を投入します。この采配によりサンフはさらに攻撃のリズムができて、サンパイオが、チアゴが、森崎和がシュートを放ちます。特に12分のチアゴのシュートは決定的で、CKに合わせて下に叩きつけましたが跳ね返ったボールはバーに弾かれます。なかなか点が奪えないままに時間が経過し、前半から飛ばしていたサンフは徐々に運動量が落ちていきます。特によく走り回っていた李、井川、疲れがたまっている森崎浩の動きが悪くなり、ボールを追うことが出来なくなってしまいます。小野監督は後半途中から茂木、佐藤一を投入しましたが、流れを変えることはできず。逆にガンバの単純な放り込みに対処するだけで精一杯と言う感じになってしまいます。終了間際にはCKのボールをサンパイオが頭で合わせましたがバーの上。最後は総攻撃に行く力も残っていないと言う感じで、ガンバに今季初勝利をプレゼントしてしまいました。
 このゲームで質の高いサッカーを見せたのはどちらだったか、と言うと間違いなくサンフだったと思います。トップに張るだけでなくドリブル突破で相手に脅威を与えたチアゴ。中盤でボールを追い回した李。ロングボールに競り合い、攻撃の起点になったサンパイオ。ボールを散らしてゲームを組み立てた森崎和。両サイドから何度もクロスを入れた服部と井川。ワンタッチの美しいパス回しはガンバ守備陣を混乱させ、決定的チャンスはサンフの方が多く作っていました。それでも得点できなかったのは、ひとえに松代が好調だったから。試合後に発表されたこの試合のMVP(MIPだったかも)が決勝ゴールのマグロンではなく松代だった事から見ても、彼の活躍がG大阪の勝因だったのは相手も認めていたことになります。失点シーンも崩されてのものではなく半分偶然みたいなもので、敗戦という結果に終わったのは不運だった、としか言い様がありません。キャンプから続けてきたチーム作りが一応順調に行っていることは、この内容から見ても明らかだ、とは言えるでしょう。
 しかし、そうは言っても負けは負け。2試合戦って勝ち点を1しか取れていない、と言う現実は残ります。なぜ勝てなかったのか、なぜ点が取れなかったのかと言うと、私が思うに問題は終盤の戦い方だ、と思います。せっかく前半から後半の15分ぐらいまでは良い形で戦えていたのに、その後はむしろ相手に押されることが多かったのは、一つにはペース配分の問題、そしてもう一つはバックアップの層の薄さにあるのでは無いでしょうか。まずペース配分についてですが、これはいずれは解決すると思います。今はチームの戦術を確立しつつ、J1の戦い方に慣れていく時期。昨年の相手よりも一段上の実力を持つ相手に対してどのようにゲームを構築するか、というのはいくつかのチームと対戦するうちに分かってくるだろう、と思います。第二の問題については、大木と駒野の復活と若手の成長に賭けるしかないでしょう。昨日のゲームでは森崎浩、茂木、佐藤一が途中交代で入りましたが、流れを変える事ができたのは森崎浩だけ。(それも疲れが溜まっていたため15分程度しかもたなかった。)茂木も佐藤一も流れを変えるどころか、存在感を示すことすらできませんでした。彼ら2人には更なるレベルアップを求めたいのとともに、彼らにベンチ入りを譲った選手たちの奮起に期待したい。それがあってこそ、J1で本当に戦えるチームが出来るのではないか、と思います。昨日の結果は残念ですが、決して悲観することは無い。むしろ昨日出た課題を克服して、次節こそ勝利を見せて欲しいと思います。
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