3/28〜4/3のSANFRECCE Diary


<04.4.3> 広島フットボールによると、チアゴの出場は絶望的でサンパイオも出場できない可能性が高いようです。その代わりにメンバー入りしたのは茂木と高萩。FWは眞中、中山、茂木の3人の中から誰を選ぶか、の決断となります。また懸案の右サイドですが、対面の村井に対する守りを考えて井川の起用の可能性が高そう。市原のスピードとパスワークをどう止めるか、そして守備から攻撃への切り替えの速さが勝敗を分けることになりそうです。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後3時キックオフ。試合前イベントとして選手サイン会(大木、八田両選手で、2時20分から。整理券配布は1時から)、フレッシュマンおめでとう企画(この春、新入学・入社した方が木村、田村両選手と写真撮影して、後日直筆サイン入りで郵送される。1時半から整理券配布)、育成普及部門活動紹介(森保、沢田両コーチの挨拶を2時から)等が行われます。ファンクラブ・後援会員限定の携帯アクセサリープレゼントは外池選手。ハーフタイムにはTシャツやサイン入り試合球、八田選手のサイン入りユニフォーム等のプレゼントがあります。更に一昨年まで行われていたスタジアムFMの生放送がRCCの協力のもとで再開されます。試合開始30分前から試合終了後のヒーローインタビューまでで、今日は石橋アナウンサーの実況と眞藤邦彦氏の解説となります。聞きたい方はFMラジオをご持参の上、周波数を90.0MHzに合わせてください。今日の広島地方の天気予報は曇り時々晴れ。雨の心配はなさそうですが、気温が上がらないので寒さ対策を忘れないようにしてください。
 テレビ放送は、広島ホームテレビが沢田コーチの解説で生放送を予定しています。全国放送は生中継、当日録画ともに予定は無く、J SPORTS 1(スカパーch306)が月曜の午後10時から録画放送です。
<04.4.2> 明日は1st stage第3節ジェフ市原戦が行われます。
 かつては残留争いの常連だった市原でしたが、ベルデニック、オシムが監督を務める間にすっかり強豪チームに生まれ変わり、昨年は両ステージとも最後まで優勝争いを展開しました。そして今年はマルキーニョスを獲得した一方で崔、中西を放出。さすがにチーム力が落ちるのではないかと思えばさにあらずで、開幕戦では神戸に競り負けたものの第2節では横浜FMを3-0で圧倒し、ナビスコ杯では清水を4-0で粉砕しています。代表選手が1人もいないのにこの強さは称賛に値するものだと言えますが、逆にリーグ戦に専念できることがプラスに働いているのかも知れません。予想メンバーは、GK:櫛野、DF:茶野、ミリノビッチ、斉藤、MF:坂本、佐藤勇、阿部、村井、羽生、FW:サンドロ、マルキーニョス。速いパス回しと次々と選手が湧き出してくるような運動量には、十分注意が必要です。
 対するサンフは、ここまで2分け1敗とまだ勝ちがありません。昨年の実績、今年の成績を見れば市原優位は明らか、というわけか、totoの支持率は市原が65%なのに対して広島は16%しかありませんが、逆に言えば負けて当然、とは言わないまでも、結果を怖れる必要のないゲームだとも言えるかも。これまでの市原に対する相性の良さ(通算で16勝2分け10敗)を信じて、思い切って戦って欲しいものです。メンバーですが、怪我から回復しつつあった大木が再び右足の肉離れを起こしてしまっただけでなく、チアゴまでも肉離れだそうです。更に広島フットボールによるとサンパイオも出場が微妙だ、とのこと。と言うことで下手をすると、明日は次のようなメンバーで戦わなければならないかもしれません。
       下田

   小村 リカルド 吉田

     外池   李
松浦            服部

    森崎和  森崎浩

       眞中

SUB:林、井川、佐藤一、田村、茂木
 広島フットボールなどによると、韓国遠征を終えたサテライトのモティベーションは高いままを保っていたそうで、昨日のゲーム形式の練習では「トップを凌駕する勢いを見せつけ」ていたそうです。特に韓国遠征ではキャプテンマークを巻いていた松浦のプレーが目を引いていたとのこと。また一昨日の練習で初めてレギュラー組でプレーした大久保や韓国で1得点を挙げた茂木も状態は良いらしいので、今日の練習次第では抜擢もあるかもしれません。仮にチアゴ抜きになった場合にこれまで3試合のようなサッカーが出来るか、と言うと正直言って難しいと思いますが、そういう時こそ選手一人一人の頑張りが大事でしょう。明日はこちらがホームなのですから、少なくともアウェイチームに走り負けることだけは無いようにして欲しいものです。
<04.4.1> 広島フットボールによると、昨日の練習では韓国遠征を終えた若手選手達を交えて紅白戦が行われたそうです。牧内サテライト監督が「韓国遠征とは、今日のこの紅白戦までがミッションである」とハッパをかけたとおり、選手達は高いモティベーションで戦っていたとのこと。そして後半には「今年一度もトップ練習に加わることのなかった選手」が抜擢されたそうです。例によってその選手の名前は記事にないのですが、「これまで大きく期待され続けた選手」と言う書き方から考えると、韓国遠征中の全試合にフル出場した大久保あたりではないか、と思われます。トップのメンバーはまだ固まっていないだけに、練習での結果次第ではベンチ入りの可能性は十分にあるのではないでしょうか。なお、横浜FM戦で激しく削られていたチアゴはこの日の練習を休み、また大木は再び怪我をしてしまったとのこと。このへんは茂木や松浦などが台頭してカバーして欲しいと思います。
<04.3.31> 日本サッカー協会は昨日、4/4から行われるトレーニングキャンプに参加するU-19日本代表候補を発表しました。今回選ばれたのは、次の29人。
【GK】山本(清水)、松井(磐田)、西川(大分U-18)
【DF】増嶋(FC東京)、石沢(神戸)、水本(市原)、小林(柏)、森下(磐田ユース)
【MF】原(駒澤大)、成瀬(第一経大)、渡辺圭(名古屋)、稲葉(法政大)、寺田(G大阪)、
    増田(鹿島)、苔口(C大阪)、梶山(FC東京)、中山、池松(京都)、興梠(鵬翔)、
    高萩(広島)、高橋(名古屋)、山本(清水ユース)
【FW】三木(G大阪)、ロバート(磐田)、平山智(名古屋)、田中(鹿島)、
    田村(広島)、萬代(仙台)、渡辺千(国見高)
 サンフレッチェの田村が初めて年代別代表候補に選出されたほか、8名の初顔が選ばれています。一方今回の合宿は高校選抜の欧州遠征と重なっているため、兵藤、平山相、吉弘や青山らは外れています。更に高柳は韓国遠征の際に負傷したらしく、そのために選外になっているものと思われます。
 また日本サッカー協会は同時にU-15代表のイタリア遠征メンバーを発表し、サンフレッチェジュニアユースのFW横竹が選ばれました。
<04.3.31> 韓国からの情報によると、織田強化部長は韓国遠征中に大邱FCの関係者と会談して、サンフレッチェと大邱FCとの定期戦開催などのサッカー交流を進めることで合意した模様です。大邱市には芝生が18面あるグラウンドがあるそうで、これを利用した国際交流を計画しているとのこと。姉妹都市の関係となっている広島市だけでなく、中国のチングタオ(ってどこでしょう?)やイタリアのミラノ等の他の姉妹都市との交流まで考えているそうです。
<04.3.30> 昨日サテライトは韓国遠征の最終戦を嶺南大学と戦い、1-0で勝ちました。サンフのメンバーは、GK:佐藤昭、DF:大久保、吉弘(→森脇69分)、西河、MF:青山、前田(→松浦45分)、高萩、桑田、FW:田中(→高木87分)、木村、田村(→茂木69分)。得点は後半終了間際に松浦でした。
<04.3.29> 韓国遠征中のサテライトは昨日大邱FCとトレーニングマッチを行い、0-1で敗れました。メンバーは、GK:佐藤昭、DF:大久保、吉弘、西河、MF:森脇、高木、高萩、桑田、松浦(→木村65分)、FW:茂木、田村(→前田45分)。内容は全く分からないのですが、どうも相手の攻撃を耐える時間帯が長かった模様。失点は、後半終了間際に与えたPKを決められたものでした。
<04.3.28> 昨日行われたナビスコ杯の横浜Fマリノス戦は、サンフが終始押し気味だったものの得点を奪う事ができず、0-0で引き分けに終わりました。
 サンフはサンパイオを休ませて外池を初めて起用して、次のような布陣でスタートしました。
       下田

   小村 リカルド 吉田

     外池   李
井川(→佐藤一29分)     服部

    森崎和  森崎浩
    (→眞中84分)
       チアゴ

SUB:林、サンパイオ、中山
 対する横浜は代表に招集されている中澤、安が欠場した上に、疲れが溜まっているという久保、奥、遠藤を休ませて、GK:榎本達、DF:波戸、栗原、松田、中西、MF:佐藤由(→田中79分)、上野、那須、大橋(→清水55分)、FW:坂田、安永(→阿部45分)、と言うメンバーでした。立ち上がりこそ相手のボール支配が長かったものの、ゲームに入り込んで来るとずっと広島ペース。中盤でのプレッシャーが良く効いて高い位置でボールを奪い、チアゴを起点に横浜ゴールを脅かします。特にチアゴは試合後に岡田監督をして「ちょっと格が違う」と言わせたほどのプレーを披露。ロングボールに競り勝てるだけでなく足元にボールが入ると巧みなテクニックで松田、栗原を翻弄します。初めて「2シャドウ」に入った森崎兄弟の技術の高さと合わせて、ほぼこの3人で決定的チャンスを作るシーンが続出。ここに服部が絡んで何度もビッグチャンスを作りました。試合を通してチアゴが放ったシュートは9本でしたが、そのほとんどが入っても不思議でないほどの決定的なもの。また服部が3本、森崎浩が2本、森崎和が3本のシュートを放ちましたが、それもその半分が決定的で、点が取れないのが不思議な展開でした。逆に横浜はシュートらしいシュートと言えば前半に上野が放ったミドルシュートぐらい。サンフの3バックの素晴らしい連係にゴール前にボールを運ぶことすらままならず、松田がロングボールを蹴って坂田や阿部を走らせたり、あるいは松田が前線まで上がって点を取ろうとしましたが全く脅威になりません。内容的には3-0ぐらいでサンフが勝ってもおかしくない展開でしたが、しかしなぜかシュートだけが入らないと言うゲームで終わってしまいました。
 これまでの3試合を見る限りでは、今年のサンフのチーム作りは順調だと言って間違いないでしょう。チアゴはポストプレーと技術の確かさでレベルの高さを見せつけました。終盤になって疲れると動きが悪くなるのは確かですが、その時には適当に休んでいざというところに顔を出すと言う老獪さも見せています。また昨日のゲームでは相手のセットプレー時に何度もヘッドではね返すなど守備面でも大きく貢献していて、チアゴ抜きでのチームは考えられない、と言って良いでしょう。決定的チャンスにシュートが入らないと言う課題はあるにしろ、これは別にシュートが下手だと言うわけではなく少々狙いすぎているのと運がないだけ。きっかけさえ掴めば大爆発する可能性を秘めていて、まだそれが出ていないだけだと思います。大木が復帰する、あるいは茂木が成長して前線にストライカーがもう一枚いればチアゴがもっと良い形でシュートを打てるチャンスも増えるでしょうから、今の得点力不足の状態もいずれは解消するのではないでしょうか。森崎兄弟とのコンビも高い可能性を見せましたし、もう少し我慢すれば何とかなるのではないか、と思います。
 また、DFラインの安定度も特筆すべきものがあります。仙台でコンビを組んでいたリカルドと小村に吉田を加えたコンビネーションは破綻無く90分間を戦い、ラインを下げることなく坂田や阿部のスピードにも連係して確実に対応していました。またロングボールにも小村と外池がきっちりとはね返して、ほとんど相手にチャンスを作らせていません。今後マグノ・アウベスやエメルソンのようなスーパーなタイプのFWを相手にしたときにどうか、と言う課題は残るにしろ、少なくとも「1失点以内」は計算できる守備が構築されている、と言って良いのではないでしょうか。また今季初めてボランチで出場した外池は、前半こそサンフの速いパス回しのリズムに合わない様子を見せましたが、慣れてくるに従って良さを発揮するようになってきました。豊富な運動量とダイレクトプレーでリズムを作る李と合わせたドイスボランチも、今後の可能性を見せたと思います。ただ、問題があるとすれば右サイド。昨日先発した井川は攻めも守りも中途半端で、前半途中で代えられても文句を言えない内容に終わってしまいました。また交代で入った佐藤一は守備と攻撃に絡むと言う点ではまずまずでしたが、クロスの精度が全くないのには萎えました。今後はこのへんの問題点を解決していくことで、「勝てるチーム」になって行くのではないでしょうか。清水戦、G大阪戦に続いて「可能性」を見せたこのゲームでしたが、そろそろそれを「勝利」と言う結果につなげてほしいものです。
SANFRECCE Diaryトップページに戻る