4/11〜4/17のSANFRECCE Diary


<04.4.17> 今日のヴェルディ戦ですが、中国新聞などによると田村のプロ入り初先発が有力になっているとのことです。またチアゴが久々にベンチ入り。足の状態も90%まで回復して来ているそうですので、展開によっては切り札として起用することになりそうです。
 今日の会場は味の素スタジアムで、午後4時キックオフ。今日の東京地方の天気予報は晴れですので、雨具の心配は必要なさそうです。またテレビはJ SPORTS 1(スカパーch306)が生中継を予定しています。現地に行けない方は、テレビの前で応援を。
<04.4.17> 昨日名古屋戦の録画放送を見たのですが、「悪かった」と言う噂だった前半も大分戦の前半ほど悪くはなく、やりたいサッカーはそれなりに表現できていたのではないか、と思いました。また後半は田村の同点ゴールで盛り上がりましたが、それ以外の場面でも何度か決定的なチャンスを作っていて、勝つチャンスは十分にあったと思います。特に中盤のキープ力とパスのつなぎの質は、名古屋よりも上だったのではないでしょうか。中でも森崎和のゴールに向かう姿勢は秀逸で、それがあるからこそ「キープのためのキープ」ではなく「攻撃のためのポゼッション」ができていたと言えるでしょう。ゴール前での力強さや精度、あるいは攻撃が左サイドに偏ることが多いなどまだまだ課題はあるものの、チームとしての力が上昇カーブを描いているのは間違いない、と思います。
 逆に名古屋に攻められたシーンですが、ほとんどがウェズレイ、マルケスの個人の力によるもので、コンビネーションで崩されたことはなかったのではないでしょうか。多少運に助けられた面もありますが、高いラインを保ちつつ組織的に守る、と言うコンセプトが浸透して来ていると思います。引いて守る、という戦い方ではないため事故のような失点(この名古屋戦の失点も大野のキープミスが絶妙のパスになったとも言える)はある程度覚悟しなければなりませんが、圧倒的に攻められて、あるいはパニックになって大量失点をする可能性はほとんどないのではないか、と思います。良いゲームが出来ている、とは言え勝ちがないのは不満ですが、我々ファン、サポーター以上に勝ちに飢えているのは選手と監督でしょう。しかし歩んでいる道は間違いないし、欲しいのは一つのきっかけだけだと思います。高く飛ぶためには低く身を沈めなければならない、とは良く言われる言葉ですが、今はまさにジャンプする直前の状態です。今日のヴェルディ戦をぜひ飛躍のきっかけにして欲しい、と思います。
<04.4.16> 明日は今年始めて関東に遠征して、東京ヴェルディとのアウェイゲームを戦います。
 昨年は第8節まで最下位に沈んでいたヴェルディでしたが、シーズン途中でアルディレス監督を招聘。これで劇的にチームが変わり、2nd stageには一時首位に立つなど躍進を果たしました。アルディレス監督が作り上げたのは、かつての「常勝ヴェルディ」を彷彿とさせるサッカー。高い技術を生かしてボールを保持し、足元へのパスをつなぎながら相手の隙をうかがう、と言うスタイルで結果を残しています。ただ、今季は開幕からエムボマが欠場するなどメンバーがそろわず、まだ勝ち星を挙げていません。
1A ●0-2 磐田  【磐】藤田2
2H ●0-1 柏   【柏】永田
N1A △1-1 C大阪 【V】林、【C】西澤
3A ●2-3 FC東京 【V】平野、エムボマ、【F】戸田、ジャーン、馬場
4H △2-2 G大阪 【V】小林慶、ウベダ、【G】大黒、フェルナンジーニョ
5A △1-1 神戸  【V】米山、【神】小島
 第3節にはエムボマ、第4節には山田卓が復帰するなどようやくベストメンバーで戦えるようになって来ていて、調子は上向き。予想メンバーはGK:高木、DF:山田、米山、柳沢、三浦、MF:林、小林慶、平野、ウーゴ、FW:エムボマ、森本。次節はウベダが出場停止ですが、若手も含めて技術の高い選手が揃っているだけに、スタイルは変えずに来るものと思われます。
 対するサンフは怪我人続出でメンバーがそろわず、ここまで苦しいゲームが続いています。ただ、その中で田村がプロ初ゴールを決めるなど若手の成長が目立ち、流れは悪くありません。明日のメンバーは基本的には前節と同じだと思いますが、佐藤一の怪我の具合がどうか、逆に怪我人が復帰できるかどうかがポイントです。
       下田

   井川 リカルド 吉田

     李 サンパイオ
松浦            服部

    森崎和  森崎浩

       中山

SUB:林、大久保、高木、田村、眞中
 一応、怪我人が全て出られないと仮定してメンバーを並べてみましたが、チアゴや外池、小村、佐藤一がメンバーに入ってくる可能性はあります。特にハードスケジュールを考えて、できればサンパイオは休ませたいところ。ベンチのメンバーも含めて、そのへんのやりくりが重要です。苦しい状況が続きますが、何とかここを乗りきって、関東のサポーターに初勝利をプレゼントして欲しいものです。
<04.4.15> 昨日の1st stage第5節名古屋戦は、前半終了間際に先制点を許したもののルーキー田村のゴールで同点に追いつき、そのまま引き分けました。
 欠場者が相次ぐサンフは、井川をストッパーとして起用し、また田村を初めてベンチに入れて次のようなメンバーで戦いました。
       下田

   井川 リカルド 吉田

     李 サンパイオ
佐藤一(→高木65分)    服部

    森崎和  森崎浩

       中山(→田村45分)

SUB:林、大久保、眞中
 対する名古屋は、GK:楢崎、DF:秋田、パナディッチ、古賀、MF:中村、大野(→岡山73分)、滝澤、海本、吉村、FW:マルケス、ウェズレイ。前半は両チームともロングボールの多い落ち着かない展開だったとのこと。名古屋はウェズレイが遠目からでもどんどんシュートを放ち、サンフは服部の突破や森崎和のパスからチャンスを作ることが多かったようです。押され気味の展開から押し返し、そのままスコアレスで折り返すかと思われた前半終了間際、右サイドでボールを受けたウェズレイのパスを大野がつなぎ、ファーサイドでフリーになったマルケスに決められて1点ビハインドで45分を終えました。
 後半の立ち上がり、小野監督は「満を持して」(試合後のインタビューより)田村を投入します。「出た時は緊張した」と言う田村でしたが、しかし入って4分で大仕事をしてみせます。左サイドの高い位置でボールをカットした森崎和が、ドリブルで持ち込んで中を見ます。ボールを呼ぶ田村、そして森崎浩。森崎和はこの2人の間にクロスを通すつもりで入れたそうですが、ニアにいた田村はこれを受けるとDF2人を割って強引にペナルティエリアに切れ込み利き足でない左足でシュート。これが日本代表GKが守るゴールネットを揺らし、同点に追いつきました。ジュニアユース、ユースから育ってこの春初めて年代別代表に選ばれたサンフレッチェの「秘蔵っ子」が、生まれた星の強さを見せつけたような同点弾でした。
 この後は両チームとも勝ち点3を狙っての激しい攻めあい。3トップ気味の名古屋は迫力のある攻撃を繰り返します。サンフは後半20分からどこかを痛めた佐藤一に代えて高木を投入し、服部を最終列に下げて4バックで名古屋の攻撃を押し返します。お互いにチャンスを作り、凌ぎ合うというスリリングな展開だったそうですがどちらも集中を切らさず守り切り、勝ち点1を分け合う結果となりました。
 試合後の両監督はいずれも「勝ち点3が取れなかった」と悔しさを表すコメントを残していますが、どちらかと言うとポジティブだったのは小野監督の方。メンバー構成に苦しむ中で田村、高木という10代の選手2人をJ1デビューさせ、彼らの活躍で競ったゲームに持ち込んだわけで、勝てなかったとは言え勝ち点1を取ったことは後に繋がるものだと言えるのでしょう。中国新聞にもあったように今のサンフレッチェは「底」。しかしその底が上がって来ているのは間違いなく、チーム力が向上していることがはっきりと見えた試合だったのではないでしょうか。ネルシーニョ監督は「磐田と鹿島の負けよりも、今日の引き分けの方が大きい。今日は、痛い。勝ち点2を失った」と悔しそうな表情だったそうですが、優勝を狙うチームに対して守り切って引き分けたのではなく、勝ち点3を狙って攻めて、結果的に引き分けたと言う意味は大きいと思います。5試合を終わって勝ち点2と苦しい戦いが続きますが、この勢いを今度こそ勝利につなげて欲しい、と思います。
<04.4.14> 広島フットボールによると、やはり小村と外村は出場できない模様で、井川がストッパーとして先発することになりそうです。その一方でチアゴの状態が上がって来ていて、月曜日にはミニゲームにも参加していたとのこと。チアゴには「のどから手が出るほど」(小野監督)出て欲しいところですが、無理をさせて長引いては何もならないのは確か。出るとしても先発は無理で、「切り札」として使うことになると思います。また長期離脱していた駒野もほぼ普通にプレーできる状態まで上がって来ているらしく、起用する可能性もゼロではないようです。ただ、こちらについては試合勘の問題もあるので、もう少し様子を見てからになるのではないでしょうか。
 今日のゲームは広島ビッグアーチで、午後7時キックオフ。ファンクラブ・後援会員限定の携帯アクセサリープレゼントはサンパイオ。また抽選でサンパイオのサイン入り2003年型ユニフォームが5名様に当たります。今日の天気予報は晴れですが、今季初のナイトゲームで冷え込むことが予想されますので防寒の用意をお忘れなく。またテレビは生中継、同日録画ともになく、J SPORTS 1の4/16(金)の午後10時45分からの録画放送だけとなっています。スタジアムに行けない人は、ネットやtssの速報を見るしかなさそうです。
<04.4.14> 日本サッカー協会は昨日ギリシア遠征に参加するU-23日本代表メンバーを発表し、森崎浩と林がアジア最終予選に続いて選ばれたほか、森崎和も復帰しました。今回選ばれたのは次の22人。
【GK】黒河(清水)、林(広島)、川島(名古屋)
【DF】茂庭(FC東京)、青木(鹿島)、角田(名古屋)、栗原(横浜FM)、近藤(柏)
【MF】森崎和、森崎浩(広島)、石川、今野(FC東京)、鈴木啓、山瀬(浦和)
    松井(京都)、根本(大分)、阿部(市原)、徳永(早稲田大)
【FW】高松(大分)、大久保(C大阪)、田中達(浦和)、平山(筑波大)
 磐田と栗原以外の横浜FMの選手はアジアチャンピオンズリーグを優先することになり、アジア最終予選のメンバーから菊地、前田、成岡、那須、坂田が外れています。また怪我の闘莉王も外れて、川島、角田、栗原が招集されました。このメンバーは来週はじめに集合してギリシアに遠征し、4/21(水)にU-23ギリシア代表と、4/24(土)にギリシア選抜と対戦します。
<04.4.13> 明日は1st stage第5節の名古屋戦が行われます。
 秋田、角田、大野、岩本ら大型補強を敢行した今年の名古屋の目標は「タイトルを取る」こと。各ポジションにレギュラークラスの選手を並べて、まずチーム内の競争に勝たないとゲームに出られない、と言う状況を作っています。また代表に招集された選手もほとんどいない(楢崎だけ)ためチーム作りもじっくりとできて、戦術も浸透していたはずでした。しかし昨年までも見られた「勝負弱さ」はまだ克服できていないようで、磐田には逆転負け、鹿島にも競り合いの末に敗れるなどここまで2勝2敗の成績です。
1A ○2-1 C大阪 【名】角田、ウェズレイ、【C】徳重
2H ●1-3 磐田  【名】マルケス、【磐】中山、グラウ2
N1A ○3-1 G大阪 【名】ウェズレイ3、【G】中山
3A ●2-3 鹿島  【名】マルケス、ウェズレイ、【鹿】小笠原、本山、金古
4H ○1-0 柏   【名】中村
 このチームの特徴は、何と言ってもウェズレイ、マルケスと言う強力なツートップがいること。特にウェズレイの存在は脅威で、昨年はチーム総得点(49)の半分以上に絡んで(得点22、アシスト3)います。今年もウェズレイが中心というチームの形に変化はなく、ハットトリックを決めたナビスコ杯のG大阪戦では「FW2人の力は分かっていたにも関わらずやられてしまった。こちらの予想以上に強かった」(西野監督)と言わせるほど。このツートップをどう止めるか、がまず課題となるでしょう。また毎試合のようにメンバーが代わって安定しなかった守備陣も、前節は良いコンビネーションを見せて柏の速い攻撃を完封しています。予想メンバーは、GK:楢崎、DF:秋田、パナディッチ、古賀、MF:海本、吉村、大野、滝澤、中村、FW:ウェズレイ、マルケス。角田、大森が出場停止なので、そのへんに付け入る隙があるかもしれません。
 対するサンフですが、ここまで良い内容で戦えているにも関わらず4試合で勝ち点1しか取れていません。チアゴ、大木の欠場が響いている形となっていますが、しかしそれだけでなくまだJ1の戦い方に慣れていない、と言う側面もあるのではないでしょうか。市原戦までは後半になると「息切れ」していましたが、大分戦では後半から調子を上げてゲームを支配するところまでは来ています。ここで勝ちという結果を残すことが出来れば、それをきっかけに上昇することが出来るのではないでしょうか。メンバーですが、前節怪我で途中退場した小村と急遽遠征メンバーから外れた外池の状態が心配です。
       下田

   井川 リカルド 吉田

     李 サンパイオ
松浦             服部

    森崎和  森崎浩

       中山

SUB:林、大久保、外池、茂木、眞中
 良いサッカーができているのになかなか結果が出ない、と言うのは一昨年の京都サンガと同じパターン。そしてその時の京都は開幕から4連敗したものの第5節に初勝利を挙げ、その後7連勝を飾っています。J2からの昇格組は勝ち方を知らないだけで、実力的に劣ってるから、と言うことはないはず。ぜひそれを、明日のゲームで証明して欲しいものです。
<04.4.12> 昨日プリンスリーグの第2戦(日程的には第1節)が行われ、サンフレッチェユースは4-0で倉敷南に勝ちました。「広島三矢組」によるとユースはほぼベストメンバーだったにも関わらずまったりした試合展開だったそうです。しかし前半終了間際にセットプレーから冨成が決めて先制し、後半立ち上がりに森脇がミドルシュートを決め、その直後にも前田のクロスを田中が決めて一気にリードを広げ、更に後半ロスタイムに中山が決めて最後は余裕の勝利だったようです。これで勝ち点を6としたサンフレッチェユースは2位。1試合多く消化している多々良を勝ち点1差で追っています。一方のB組は観音、作陽がともに2連勝で首位を争っています。
<04.4.12> ベリンツォーナ国際ユースに出場している高校選抜は、グループリーグを1勝1分け1敗(レッチェ[イタリア]に2-0、リバープレート[アルゼンチン]に1-2、バーゼル[スイス]に1-1)で突破して準決勝に進出しました。そして昨日行われた準決勝ではクルゼイロ[ブラジル]と対戦して、0-0からのPK戦を4-2で制しています。そして決勝は、グループリーグで敗れたリバープレートとの再戦となる予定です。なお、サンフレッチェから参加している吉弘、青山はともにレギュラーとして頑張っている模様です。
<04.4.11> 昨日の1st stage第4節大分戦は、またもやチャンスを生かせず2点目が奪えず、逆にミスから失点して1-2で敗れました。
 怪我の外池を大分まで連れて行った小野監督でしたが、試合では使えないと判断したのか急遽高木を呼び寄せて、次のようなメンバーで戦いました。
       下田

   小村 リカルド 吉田(→眞中74分)
   (→大久保55分)
     李 サンパイオ
井川             服部

    森崎和  森崎浩

       中山(→茂木80分)

SUB:林、高木
 対する大分は山崎が体調不良で欠場して、GK:高嵜、DF:三木、サンドロ、三上、有村、MF:梅田、小森田、吉田(→松橋78分)、根本(→浦本89分)、FW:マグノ・アウベス、高松(→木島78分)、SUB:岡中、内村。高い位置からプレッシャーをかけてくる大分に対して、序盤は落ち着かない展開。そんな中、7分に事故のような失点を食らってしまいます。サンドロが大きくクリアしたボールが、DFラインの裏に落ちます。このボールをリカルドが処理しようとしますが、高松に身体をぶつけられて奪われ、カバーに行った小村も振り切られてゴールを決められてしまいました。高松のフィジカルの強さと落ち着きがもたらした得点だった、とも言えますが、それでもどう見てもこれはリカルドのミス。前半早々のあっけない得点で大分は落ち着き、逆にサンフはずっと寝ている感じで、時間ばかりが過ぎて行きます。やっと目を覚ましたのは前半40分頃から。サンパイオと服部のコンビネーションを起点に何度かチャンスを作り、森崎和が、服部がミドルレンジからシュートを放ちます。大分の前半のシュートは2本だったのに対してサンフは4本。出来は悪かったものの何とか後につながる形で、前半を折り返しました。
 この流れがようやく実ったのは、後半4分でした。高い位置での競り合いから服部がボールを奪い、森崎浩、中山、服部と繋ぎ、そして服部のクロスを森崎和が頭で押し込みました。ボールを奪ってからワンタッチパスをつないで数秒以内にシュートに持ち込むという攻撃は、今季のサンフがずっと練習で取り組んで来たもの。これがようやく形になったことで、更に勢いが加速します。速い出足でボールをカットし、少ないタッチでボールをつなぎ、李が、服部が頻繁に攻め上がって大分の守備陣を脅かします。後半10分には小村が足を痛めて下がりますが、右WBに入ったプロ初出場の大久保も積極的な攻め上がりを見せて決定的なシュートを放ちます。しかし大分の守備は堅く、なかなかゴールを割る事ができません。膠着した状況を打開するため、小野監督は後半29分、吉田に代えて眞中を投入して4-4-2に変更します。それに対して大分のハン・ベルガー監督は、その4分後にスピードのある松橋と木島を同時に投入してDFラインの裏を突こうとします。この采配が当たったのは大分の方でした。木島のドリブルに押し込まれ、服部の攻め上がりが少なくなり、あまりチャンスが作れなくなります。そして後半41分、またしてもリカルドがサンドロからのロングボールの処理を誤って、三上に抜け出されてJリーグ初ゴールを許してしまいました。サンフは眞中、茂木の決定的シュートがあったものの決めきれず、そのまま終了の笛。サンフはまたもや勝利を引き寄せることが出来ず、3連敗となってしまいました。
 ハン・ベルガー監督は試合後のインタビューで「運がよかった」と語っていましたが、それはある程度は本音だと思います。大分は左サイドの有村の突破から何度かチャンスは作っていましたが、単発的で本当に危ないシーンは後半半ばに左からのクロスに高松が合わせたものぐらい。2点はいずれもDFラインから適当に蹴ったボールが相手のミスで得点に結びついたもので、意図した攻撃ではありませんでした。逆にサンフの前半40分以降の攻めはなかなか美しく、何度も大分の守備陣を崩していました。また後半の早い時間帯に森崎浩がペナルティエリアで倒されたシーンも相手DFの手が完全に肩にかかっていて、PKになってしかるべきシーンだったと思います。もしサンフに運があれば、あるいはFWの決定力があれば4点ぐらい取っていても不思議で無かったでしょう。長いシーズンには運が向くときも向かないときもあるものですが、今はそれが悪い方に出ている、と考えざるをえないのではないでしょうか。
 ここまで4試合で勝ち点が1しか取れなかったものの、本当に力負けだったと言えるのは市原戦ぐらいのもの。いる選手を何とかやりくりしながら戦っていることを考えれば、そう悲観したものではないと思います。ただ、そうは言っても結果が出ていない、と言うことは問題です。いくら内容が良くても、勝てなければ徐々に確信が揺らいでチームがバラバラになってしまうのはよくある話で、サンフもこのままではいずれそうなることは多分間違いない、と思います。このゲームも厳しい見方をすれば終盤での両監督の采配の差で負けた、とも言えるわけで、そのへんが残念で仕方がありません。怪我人が戻って来ない中で今週は更に2試合戦わなければならないわけですが、幸い名古屋戦はホームで中2日の相手を迎え撃つことになりますし、東京Vも本調子とは言えません。どんな形でもいいから勝ちという結果を残すこと。そのことのみに集中して、これから2試合を戦って欲しいと思います。
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