5/16〜5/22のSANFRECCE Diary


<04.5.22> 今日の柏戦は午後6時30分から広島ビッグアーチで行われます。
 今日はチアゴが出場停止。小野監督は「チアゴと同じ能力を持つストライカーはいない」と言うことで、「選手の組み合わせで勝負していきたい」と語っています。その中で先発でも途中出場でも力を発揮できる大木の存在は大きいのですが、「元気な時でも、90分はしんどいですからね」(大木)と言うようにどちらにしろ途中で選手を入れ替えることになるのは間違いない、と思います。その候補として、メンバーに入って来そうなのは田中と中山。これまでまだベンチ入りだけで試合出場のない2年目の田中ですが、「ゴールへの嗅覚」と言う点と「シュートの上手さ」で首脳陣の評価は高く、いきなり先発のもありそう。森崎浩とのツートップでスタートする可能性が高そうです。
 今日のビッグアーチは、いつものように様々な試合前イベントが予定されています。まずはゲームボーイアドバンス用のソフト「ネットサル」のイベントが3時半から正面広場で。前座試合のフォリアチャレンジは4時40分から行われます。5時半からの選手サイン会はチアゴ、木村両選手で、4時半よりビッグアーチ正面広場前で整理券を配布します。選手とハイタッチを希望する小学生以下の方には、5時から整理券を配布。ハーフタイムプレゼントはリバウド選手のサイン入りプラクティスシャツを2名様にプレゼントするほか、ミズノと契約する小村、サンパイオ、大木、佐藤一、井川、大久保、青山、河原のサイン入りプラクティスシャツをそれぞれ1名様にプレゼントします。更に会員限定のユニフォーム型携帯アクセサリーは眞中選手となっています。今日の広島地方の天気予報は晴れで雨の心配はありませんが、ナイトゲームは冷え込みますので上に羽織るものを忘れずに。テレビ中継は、J SPORTS1(スカパーch306)で生放送。スタジアムに行けない方は、テレビの前で応援を。
<04.5.22> 6/1開幕のトゥーロン国際大会に参加するU-19日本代表のメンバーが発表され、広島からは吉弘、高柳の2人が選ばれましたが、高萩、前田、青山、田村は選ばれませんでした。今回選ばれたのは次の20人。
【GK】松井(磐田)、西川(大分U-18)
【DF】増嶋(FC東京)、吉弘(広島)、水本(市原)、柳楽(福岡)、小林(柏)
【MF】杉山(清水)、渡邊(名古屋)、中村(福岡)、苔口(C大阪)
    兵藤(早稲田大)、梶山(FC東京)、中山(京都)、高柳(広島ユース)
【FW】原(駒澤大)、豊田(名古屋)、平山(筑波大)、ロバート(磐田)、森本(東京V)
 トゥーロンでは6/2からスウェーデン代表、ブラジル代表、ポルトガル代表とグループリーグを戦い、そこを勝ち上がれば6/8に準決勝、6/10に決勝・3位決定戦を行ってくることになります。
<04.5.21> 明日は1st stage第11節の柏レイソル戦がホームで行われます。
 一昨年、サンフレッチェと最後まで残留争いを展開した柏は、昨年の1st stageは9位で2nd stageは11位。2nd stageでは第2節に首位に立ったもののその後はズルズルと滑り落ちて、さほど大きなインパクトを与えないままに終わってしまいました。そこでJ1昇格から10年という節目を迎えた今年は「レイソル日本一プロジェクト」と言う3年計画を立ち上げて、41歳の生え抜き指導者の池谷氏を監督に据え、また山下、ドゥドゥ、茂原を補強するなど積極的に動きました。そしてその期待通りに2連勝でスタートした今年のシーズンでしたが、第3節新潟戦でロスタイムにまさかの逆転負けを喫すると、その後は8試合で勝ち点がわずかに1。順位も最下位に沈んでしまいました。
1H ○2-1 大分  【柏】明神、玉田、【分】マグノ・アウベス
2A ○1-0 東京V 【柏】永田
3H ●2-1 新潟  【柏】ゼ・ホベルト、【新】鈴木慎、エジミウソン
4A ●0-1 名古屋 【名】中村
5H ●1-3 磐田  【柏】ドゥドゥ、【磐】中山、福西、グラウ
6A ●0-2 神戸  【神】播戸、和多田
7A △1-1 市原  【柏】明神、【市】佐藤勇
8H ●0-2 G大阪 【G】吉原、マグロン
9A ●1-2 FC東京 【柏】玉田、【F】今野、ジャーン
10H ●0-1 鹿島  【鹿】石川
 昨年までは強力な外国人の力に頼る、と言う戦い方が目立っていた柏ですが、今年は組織的なサッカーを目指しています。ボールを奪って素早く展開し、スピードのあるツートップを生かして点を取る。狙いがはっきりしているのは確かなのですが、しかしまだ熟成の途上にあると言うのがこのチームに対する印象です。FC東京戦でも鹿島戦でも良いサッカーができる時間帯はあるのですが、そこで点を取りきれない上に長続きがしない。そしてちょっとした隙を突かれて失点して、そのまま負けてしまうと言うパターンが多いようです。そう言う意味ではちょっと前のサンフと似たような状況で、一つ殻を破ればそのまま走る可能性も秘めています。元々選手個々の質は高いチームなので、最下位だからと言って油断は大敵です。予想メンバーは、GK:南、DF:波戸、近藤、永田、中澤、MF:明神、茂原、ドゥドゥ、リカルジーニョ、FW:玉田、ゼ・ホベルト、としておきますが、毎試合のようにメンバーが変わるので良く分からない、と言うのが正直なところです。
 対するサンフは、累積で出場停止のチアゴの穴をどう埋めるかがポイントです。大木が復帰したのは心強いのですが、彼にチアゴの代役が出来るかと言うと、やはり難しいと言わざるをえません。その上、怪我から復帰したばかりであまり無理が出来ないのも確かです。ワントップが出来そうな人材と言えば他に田村、田中、中山、眞中らがいますが、いずれも一長一短。となるとこれまで結果を出してきた「1トップ2シャドウ」は諦めて、他の布陣にせざるを得ないのではないでしょうか。守備をこれまで通りの3バックで行くか、それとも4バックにするかも含めて、小野監督の采配に注目です。私の予想メンバーは次の通り。
       下田

駒野  リカルド 吉田   服部

     李 サンパイオ

  森崎浩      森崎和

     大木  田村

SUB:佐藤昭、小村、外池、眞中、田中
 広島フットボールによると、第4節以来ベンチ入りも無かった茂木がミニゲームで2ゴールを挙げるなどキレのある動きを見せていた、とのこと。「一時の迷いや低迷からは脱したような感もあり、小野監督も『とにかく、一生懸命取り組んでいる』とその姿勢を認めていた」そうです。ただ、ボールのないところの動きはまだまだと言うことなので、彼が出てくるまでもう少し待つ必要がありそう。むしろ前節ベンチ入りしたものの出番の無かった田中に期待してみたい、と思います。
 明日の第11節を終えると、日本代表の遠征やU-23代表の試合のためにリーグ戦が中断します。良いイメージを残したままで中断に入るためにも、ぜひ勝ち点3を取って欲しいと思います。
<04.5.20> 日本サッカー協会は昨日トルコ選抜戦とU-23マリ代表戦に向けてのU-23日本代表を発表し、広島からは林、森崎浩、駒野の3人が選ばれました。今回のメンバーは次の24人。
【GK】岩丸(神戸)、林(広島)、川島(名古屋)
【DF】闘莉王(浦和)、茂庭(FC東京)、北本(神戸)、那須(横浜FM)、
    徳永(早稲田大)、菊地(磐田)
【MF】森崎浩、駒野(広島)、松井(京都)、石川、今野(FC東京)、
    鈴木、山瀬(浦和)、根本(大分)、阿部(市原)、前田(磐田)
【FW】高松(大分)、大久保(C大阪)、田中(浦和)、坂田(横浜FM)
    平山(筑波大)
 4月のギリシア遠征のメンバーと比較すると、黒河、青木、角田、栗原、近藤、森崎和、田中隼が外れ、岩丸、闘莉王、北本、那須、菊地、駒野が復帰しています。この中で、何と言っても注目は駒野。選出されたのは昨年5月の五輪二次予選以来一年ぶりで、山本監督も「ケガをしていたのかと思うほどに激しく積極的なプレーが目立つ」と、復帰後のプレーを評価したコメントをしています。もともと駒野はこの年代ではU-17代表の頃から常連で、能力の高さを考えれば選ばれるのは当然なのですが、ただ少々気になるのは「どちらのサイドでもレベルの高いプレーができるというユーティリティーな選手は貴重な戦力になると大いに期待して」いる、と言う山本監督の言葉です。これを深読みすれば、控えとして重要だ、と言っているようにも聞こえるわけで、選ばれたからと言って本番で使われるかどうかは微妙です。駒野が右で起用されるのか左で起用されるのか分かりませんが、いずれにしろ思いきったプレーを見せて、ぜひ使いたいと思わせてきて欲しいと思います。
 一方、またもや選外になってしまった森崎和ですが、これは実力というよりも戦術に合わないからだ、と考えるのが妥当でしょう。これで五輪に行けなくなるわけでもないし今後山本監督の気が変わる可能性もあるのですが、もし選ばれたとしても窮屈なプレーを強いられることはたぶん間違いないし、仮に今のチームでポジションを確保したとしてもオーバーエイジに取って代わられる可能性もあります。そう考えると、あまりぎりぎりまで引っ張られるよりもむしろ良かった、と言えるかも。彼にはここで腐ったりしないで、更にレベルアップしてフル代表を目指して欲しい、と思います。
<04.5.19> U-19代表のマレーシア戦の内容がある程度分かってきました。このゲームのメンバーは、GK:松井、DF:増嶋、水本、柳楽(→丹羽)、MF:高萩(→松下)、高柳(退場73分)、中村、兵藤、前田(→寺田)、FW:三木(→豊田)、渡邉(→家長)だったとのこと。高萩と高柳がドイスボランチ、また前田が左のウィングバックで先発しましたが、高柳は相手選手をパンチして?途中退場。また高萩と前田も途中で交代しています。得点は兵藤、渡邉、増嶋で、いずれもセットプレーからだったそうです。
<04.5.19> 週末に行われたサテライトと福岡大とのトレーニングマッチですが、一応2-1で勝ったようです。メンバーは、GK:河原、DF:西河、八田(→大久保)、井川、MF:佐藤一(→木村)、外池、高木、森脇(→青山)、高木、茂木(→松浦)、中山、眞中で、得点者は中山と木村だった、とのことです。
<04.5.19> 4月号からOFFICIAL MAGAZINEになった「紫熊倶楽部」6月号(Vol. 76)の表紙は、久々に(2001年4月27日号以来)駒野選手です。昨年8月16日の横浜FC戦の開始6分でピッチを後にしてから、8ヶ月に渡って手術とリハビリで苦しんできた駒野。実は前十字靭帯損傷だけでなく、深部静脈血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)のため生命の危機すらあったそうで、その彼の復活までのストーリーを描いています。コラム「戦え!紫熊の戦士たち」は、中国新聞の佐藤記者が「力を発揮する、と言うこと」と言うタイトルで吉弘選手について、また日刊スポーツの奈島記者が「広島のハイブリッド・ストライカー」と言うタイトルで田村選手について書いています。また新しい企画として「他チームの担当記者が見たサンフレッチェ」がスタート。今回はG大阪とC大阪を担当するフリーライターの尾崎ルミ氏が、第2節と第8節を比較しての印象を書いています。また「ひしゃく」の川端暁彦氏が、ナイキプレミアカップにおけるジュニアユースの戦いをレポートしています。
 FC東京戦、柏戦、ナビスコ杯の東京V戦、C大阪戦の予想記事を挟んで、広島ホームテレビディレクターの望月英男氏によるコラムはセレッソ戦の初勝利について。また「SUPPORTER'S COLUMN」では私が「アウェイの楽しみ」と言うタイトルで書いています。
 「紫熊短信」「Topics」「Reader's Area」の後はマッチレポート。大分戦、名古屋戦、東京V戦、ナビスコ杯横浜FM戦、浦和戦、そしてC大阪戦と神戸戦。苦しんだ4月から上昇気流に乗った5月上旬までの戦いをレポートしています。そして最終ページはいつものように、tssの石井百恵アナウンサーによる「大好き!サンフレッチェ」。揃って公式戦出場を果たした新人3選手を取り上げて、新人の頃の気持ちの大切さについて書いています。
 紫熊倶楽部は定価350円で、ホームゲーム会場とV-POINTのほかに広島県内主要書店と東京新宿の広島県のアンテナショップ「ゆめてらす」で販売しています。また遠方にお住まいの方は定期購読が便利です。希望の方は紫熊倶楽部ホームページの案内をお読みください。
<04.5.18> プリンスリーグの1st roundを首位で突破したサンフレッチェユースは、今週末から2nd roundを戦います。15日に発表されたその日程は次の通り。
日  時間 対戦相手 場所
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5/22 11:00 作陽   みよし運動公園陸上競技場
5/29 11:00 広島皆実 広島広域公園第一球技場
6/26 13:30 広島観音 広島広域公園第一球技場
7/10 13:30 多々良  吉田サッカー公園
7/17 11:00 県広島工 吉田サッカー公園
----+------+---------+------------------------
 この中で最大のライバルは、B組を首位で突破した作陽。また1st roundで引き分けた多々良も「今度こそは」と言う気持ちで向かってくるのではないでしょうか。今年の全日本ユース高円宮杯の中国地域の出場枠は3つ。ここを目指して、激しい戦いが繰り広げられそうです。
<04.5.18> 中東とマレーシアに遠征したU-19代表は、12日にまず地元クラブのアル・ワスルと対戦して10-0、翌日U-21UAE代表と対戦して、4-0で快勝したそうです。またマレーシアではU-19マレーシア代表と対戦してこれも3-1で勝ち、この遠征を3戦全勝で終えました。得点者を見ると兵藤や渡邉千真ら昨年の高校選手権を制したときの国見高のメンバーの名前が多く、そのへんが活躍した模様。また高萩もレギュラーとして出場して活躍していたとのことですが、高柳や前田がどうだったかは不明です。
<04.5.17> 昨日味の素スタジアムで行われたFC東京戦は、先制を許したあと前半ロスタイムに追いつきましたが、その後追加点を奪えず1-1の引き分けに終わりました。
 連勝中のサンフレッチェは、前節神戸戦から控え選手を入れ替えただけの次の布陣で戦いました。
       下田

   小村 リカルド 吉田

駒野   李 サンパイオ   服部
     (→大木68分)
   森崎和    森崎浩

       チアゴ

SUB:佐藤昭、吉弘、田中、田村
 対するFC東京は、やはり連勝中ながらメンバーを入れ替えて、GK:土肥、DF:徳永、茂庭、ジャーン、藤山、MF:石川(→加地75分)、今野、浅利、ケリー(→馬場80分)、FW:ルーカス(→阿部50分)、梶山。立ち上がりはボールを支配して優位に立ったサンフ。ファーストシュートは速い攻撃からの森崎浩のものでしたが、その後落ち着くと東京にペースを握られます。ケリーとルーカスを起点に右サイドの石川がチャレンジを繰り返して、サンフの守備陣を押し込みます。遠目からでもどんどん放り込んでゴール前の勝負に持ち込んで来るFC東京。速いパス交換から攻め込む広島。28分には右サイドを抜け出した駒野のクロスに森崎和が飛び込みましたがクリアされ、また36分には右サイドから森崎浩がクロスを入れましたがわずかに及びません。そして37分、森崎和?が中盤でボールを奪われてゴール前に持ち込まれ、クロスを何度か跳ね返したものの石川が左足で上げたクロスがケリーの頭にぴたりと合って押し込まれ、先制点を許してしまいました。
 アウェイで1点ビハインドとなったサンフでしたが、何とか前半のうちに追いつきたいと言う気持ちを前面に出して攻めます。43分にはチアゴが落としたボールを森崎浩が左足でシュート。その直後のCKがサンパイオに飛びましたがわずかにクリアされます。ロスタイム表示は1分と言うところで、サンフは波状攻撃を仕掛けます。そして、駒野がペナルティエリアに切れ込もうと言うところでたまらず藤山がファウル。今年初めて得たPKをチアゴが左足で蹴り、このボールは土肥の手を弾いてネットを揺らしました。
 前半は中盤での支配権を譲ることの多かった事を考えて、小野監督は立ち上がりから服部を中盤に上げて4-4-2で勝負をかけます。そしてこの采配が当たります。3分には後ろから走り込んだ服部がシュートを放ち、6分にも吉田?のクロスをゴール前で森崎浩が受けますがわずかにシュートに至らず、こぼれを李がシュートしますが弾かれます。更に後半9分には高い位置でボールを奪った森崎浩のボールを森崎和がヒールパス。走り込んだ李のクロスをチアゴがちょんと合わせるようにシュートしますが惜しくもポストに当たります。速いパス回し。うしろから湧き出すように走り込む選手。サンフはシステマティックな攻撃で東京の守備陣を脅かし、14分には右サイドの組み立てから森崎和のダイレクトのスルーパスにチアゴが反応しましたがわずかに及ばず。16分には森崎浩のクロスにチアゴが頭で合わせましたが当たり損なってしまいます。東京はドリブル突破と速いタイミングのクロスで勝負を仕掛けていきますが、サンフのDFと下田は集中を切らせずゴールを許しません。両チームとも切り替えの速い目まぐるしい展開で、一瞬たりとも気を許すことのできないゲームが続きます。後半23分には大木を投入して勝負に出て、28分には左からの服部のクロスからチャンスを作り、31分にはオーバーラップしたリカルドのボールを受けた大木のパスを森崎浩がシュートしましたがわずかに外れます。後半38分にはサンパイオが落としたボールに走り込んだ大木が決定的なシュートを放ちましたが、惜しくも土肥の手に当たります。更に41分にはカウンターから森崎和が前線に走り込み、43分には大木のゴール前を横切るクロスに森崎浩が飛び込みましたがわずかに届きません。両チームとも疲れきった身体を意思の力で走らせて最後まで戦いましたがともにゴールを割れず、そのまま引き分けに終わりました。
 前節まで6位だったFC東京と10位のサンフレッチェ。中位同士の対戦ではありましたが、しかし前日の「首位決戦」に負けないほど質が高く、エキサイティングな内容のゲームだったと思います。選手全員が流動的に動いてパスを動かして勝負するサンフ。個人の力を前面に出して次々と勝負を仕掛けてくるFC東京。更に上を目指すチーム同士が、お互いの特長を出しながら正面からぶつかり合った好ゲームでした。ただ試合後の両チームの監督の表情は対照的で、思うようにできなかったと言う顔だった原監督に対して、小野監督は「結果は残念なもの」といいつつもチーム作りに手応えを感じている様子を見せていました。前半はどちらかと言うと東京、後半は広島のペースでしたが、全体的な流れから言えばサンフの方が良かったと言って良いと思います。守備の集中、中盤の構成、ゴール前でのつなぎ。それぞれの部分での精度は間違いなく上がっていて、あとはゴール前での落ち着きと思いきりだけ、と言っても良いかも知れません。開幕から2ヶ月が過ぎ、3連敗して最下位に沈むなど苦しさを味わってきたサンフでしたが、そこを耐えた成果は出ています。この日勝てなかったのは残念ではありますが、逆に負けなかったと言うところをポジティブに見る必要もあるでしょう。課題はまだまだあるものの、それを一つ一つクリアすることによってチーム全体の力を上げていく事ができるし、間違いなくそのプロセスにある事が確認できたゲームでした。
<04.5.16> 広島フットボールによると、遠征メンバーはGK:下田、佐藤昭、DF:リカルド、吉弘、吉田、小村、MF:駒野、服部、サンパイオ、李、森崎和、森崎浩、FW:チアゴ、大木、田村、田中で、前節のメンバーから外池が外れて「シュートがチームで一番うまい」(小野監督)と言う田中が入っています。先発がワントップだったとするとベンチにFWを3人入れた攻撃的なメンバーで「打ち合い」に備える事になりそうです。一方のFC東京はケリーの復帰が有力で、また右サイドには徳永を入れて来そうだとのこと。逆にここまでフル出場を続けてきた戸田を外すなど連勝中のチームに微調整を加えて来る模様です。
 今日の試合会場は味の素スタジアムで、午後3時キックオフ。今日は梅雨の走りなのか関東から西は天気が悪そうなので、現地で観戦の方は雨具の用意をお忘れなく。テレビ放送はNHK-BS1で生中継の予定で、スカパーは5/17(月)の深夜24時にJ SPORTS 1(ch306)で録画放送となっています。
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