5/2〜5/8のSANFRECCE Diary


<04.5.8> 明日は1st stage第9節の神戸戦が行われます。
 毎年のように残留争いに顔を出し、咋シーズン終了後に運営会社が「倒産」するなどどん底を味わった神戸でしたが、後を次いだクリムゾングループの元で生まれ変わろうとしています。まず監督として、サンフレッチェのステージ優勝に貢献し、チェコ代表やスパルタ・プラハ、ストラスブール等で指導者としてのキャリアを積んだイワン・ハシェックを招聘。「トルコの貴公子」イルハン・マンスズや藤本主税を獲得するなどして、新しいチーム作りを進めています。そして開幕戦は3万人近い大観衆をバックに、優勝候補の一角である市原に逆転勝ちを飾るという華々しいスタートを飾りました。しかしその後はなかなか勝ちきれないゲームが多く、前節はFC東京に逆転負けを食らっています。
1H ○2-1 市原  【神】北本、和多田、【市】斎藤
2A △0-0 新潟
3H △0-0 大分
4A ●1-2 浦和  【神】土屋、【浦】三都主、長谷部
5H △1-1 東京V 【神】小島、【V】米山
6H ○2-0 柏   【神】播戸、和多田
7A ●0-2 鹿島  【鹿】増田、フェルナンド
8H ●1-2 FC東京 【神】レアンドロン、【F】今野2
 DFラインと前線にタレントの多い神戸ですが、弱点はやはり中盤の弱さ。本来はFWの小島をボランチで起用して結果を出していましたが、ここに来て綻びが見え始めています。FC東京戦を見た限りでは藤本のドリブル、播戸のスピード、レアンドロンの高さとポストプレーは脅威ですが、しかし逆に言えばセットプレーとカウンター以外に攻め手はありません。次節は守備の要の土屋が出場停止ですが、ここまでの失点は8でリーグ2位の安定度を誇っており、これを崩すのは容易なことではなさそうです。メンバー予想は、GK:掛川、DF:朴、北本、坪内、ホージェル、MF:吉村、小島、薮田、藤本、FW:播戸、レアンドロン、と言うところでしょうか。
 セレッソ戦で今季初勝利を挙げたサンフは、昨日は紅白戦を行ったそうです。広島フットボールによると前半は3-6-1、後半は4-2-3-1で戦ったものの、疲れが目立つAチームはBチームに押されまくっていたとのこと。このところ新人の田村、吉弘、青山らがチャンスを与えられてそれを生かしているだけに、控え選手のモティベーションが高いのも理解できる、というものです。「ウィニングチーム」は変えない、と言うのが原則ではありますが、疲れが溜まっている選手を何人か入れ替える可能性はありそうです。
       下田

   吉弘 リカルド 吉田

駒野   李 サンパイオ   服部

   森崎和    森崎浩

       チアゴ

SUB:林、外池、田村、眞中、大木
 広島フットボールと中国新聞によると、2度にわたる肉離れで戦列を離れていた大木が復活して良いプレーを見せていたとのこと。大木のキープ力と質の高い動きは大きな武器となるだけに、ベンチ入りはありそうです。怪我をしていた選手が全員揃って、いよいよ今季の本当の戦いが始まります。
<04.5.7> 昨日日本サッカー協会は中東とマレーシアに遠征するU-19日本代表を発表し、サンフレッチェとサンフレッチェユースから高萩、高柳、前田が選ばれました。今回選ばれたのは、次の25人。
【GK】松井(磐田)、西川(大分U-18)
【DF】増嶋(FC東京)、松下(磐田)、水本(市原)、柳楽(福岡)、小林(柏)、森下(磐田ユース)
【MF】寺田(G大阪)、中村(福岡)、兵藤、鈴木(早稲田大)、樋口(仙台)、
    前田、高柳(広島ユース)、家長(G大阪ユース)、高萩(広島)、山本(清水ユース)
【FW】原(駒澤大)、池元(リバープレート)、豊田(名古屋)、三木(G大阪)、藤井(磐田ユース)、
    渡邉(国見高)
 前回の代表合宿に呼ばれた吉弘、田村は選ばれていませんが、それはJリーグの日程と重なるため。他にもこの代表の常連だった梶山(FC東京)、カレン・ロバート(磐田)、苔口(C大阪)、増田(鹿島)らも選ばれていません。逆にトップチームではなかなかチャンスが巡ってこない高萩には、ぜひここでポジションを確保してきて欲しいと思います。
 このチームは5/9に集合して12日と13日にUAEで練習試合を行い、17日にはU-19マレーシア代表と対戦して19日に帰国後解散の予定です。
<04.5.7> GW中にJヴィレッジで行われていたナイキプレミアカップに参加したサンフレッチェのジュニアユースは、決勝で柏のジュニアユースに延長の末破れ、連覇を逃しました。
 一方、広島県内で行われていた「もみじカップ」に参加していたサンフレッチェユースは、決勝で湘南ユースを4-0で下して優勝しました。
<04.5.6> 昨日、長居で行われた1st stage第8節C大阪戦は、終了間際に同点に追いつかれましたがロスタイムの森崎浩のゴールで突き放し、今季初勝利を挙げました。
 2試合連続無得点のサンフは2トップの布陣として、次のメンバーで戦いました。
       下田

   吉弘 リカルド 吉田

駒野    サンパイオ    服部

   森崎和    森崎浩

    チアゴ  田村(→眞中65分)
    (→松浦79分→外池89分)

SUB:林、高木
 対するC大阪は、GK:伊藤、DF:ラデリッチ(退場32分)、千葉、上村、カブラル、MF:徳重、森島、下村、布部(→苔口61分)、FW:西澤(→久藤75分)、ロブレク(→佐藤67分)。立ち上がりは両チームとも動きが硬くミスが目立ちましたが、すぐにペースを掴んだのはサンフ。中盤でのプレスが良く効いて高い位置からボールを奪取して、何度もC大阪陣内に攻め込みます。特に素晴らしかったのは駒野で、サイドチェンジのボールを受けると必ず縦に勝負してチャンスを作りました。C大阪は12分に森島が、20分に西澤がいずれもカウンターから決定的なシュートを放ちますが、ピンチと言えばその2つぐらい。それ以外はサンフがパス、運動量とも圧倒して、相手はファウルでしか止められないと言う感じになります。そんな中、前半32分にはラデリッチがこの日2枚目のイエローカードを受けて退場になります。このシーンをビデオで後でビデオで見た限りでは退場させるには厳しすぎる判定だったと思いますが、しかしこの時間帯の流れとしては当然あり得るものだったように思います。
 これで圧倒的な有利になったサンフは、数的優位を生かして更にボール支配率を高めます。しかしここから主審は退場のバランスを取ろうとしたのか?サンフに厳しい笛が相次いで、41分には素晴らしいパス交換から森崎和が突破しようとして倒されましたがシミュレーションを取られます。1人少なくなった相手をうまく攻めることができないまま、前半は0-0のまま折り返すことになりました。
 後半になっても、ペースはサンフ。そして3分、待望の先制点をゲットします。左サイドの高い位置に上がっていた吉田が倒されてFKを得ると、そのボールを右足で蹴ったのは駒野。鋭いボールに森崎和がニアサイドで頭で合わせてゴールに流し込みました。その直後、上村からのロングパスがロブレクに通ってフリーで抜け出されましたが、これは下田が落ち着いてセーブすると、その後はサンフが何度もビッグチャンスを作ります。10分にはサンパイオがボールを奪って森崎和、森崎浩、駒野とつないでシュート。続くCKをショートでつないでチアゴがシュートしますがいずれもGKにブロックされます。14分には高い位置に上がっていた吉弘がシュート。17分には右サイドから森崎和が入れた低いクロスに田村が飛び込みましたがわずかに及びません。21分にはカウンターから眞中が1対1になり、23分にはペナルティエリア内の狭いスペースでのワンツーから服部が抜け出してシュートを放ちましたがいずれもGK正面。34分にもチアゴが抜け出してGKに当たって倒れましたが、これもまたシミュレーションを取られます。そして35分にはロングボールでDFラインの裏に抜け出した松浦が絶妙のクロスをファーサイドへ。ここに走り込んだ眞中が押し込みましたが、なぜかファウルを取られてゴールを取り消されます。何度もビッグチャンスを逃しているうちに、後半40分からはセレッソのペース。ラインがずるずると下がって相手にボールを回され、何度もピンチを迎えます。苔口に、佐藤に翻弄されてペナルティエリア内に侵入されて、森島が、上村が決定的なシュート。そしてついに後半43分、右からのクロスをファーで待ち構えていた徳重にダイレクトで叩き込まれてしまいました。
 一気に盛り上がるセレッソサポーター。これに対してサンフのサポーターは、一瞬の間を置いてホームに負けないほどの声援を返します。そのパワーが選手達に伝わったのは、後半もロスタイムに入ってからでした。中盤からのサンパイオのロングパスで抜け出した森崎浩が、GKと1対1になります。慌てて戻ってくるセレッソのDF陣。しかしなぜかファーに走り込んだ選手をケアしに行って、森崎浩には誰も来ません。たっぷりと時間をもらった森崎浩は落ち着いてボールを左足の前に置くと、カーブをかけたボールをゴールに蹴り込みました。その後、再びセレッソが攻めに出ましたが小野監督は外池を入れて守備を固め、そのままタイムアップ。森崎浩の起死回生のゴールで、ようやく勝ち点3を手にすることが出来ました。
 この試合を通じて、ペースを握っていたのはサンフレッチェでした。C大阪は後半途中までは数的不利はいかんともしがたく、上村を中心にサンフの攻撃をはね返すのが精一杯。こちらはカウンターにさえ気をつけていれば良いと言う感じで、後半の早い時間帯で2点目、3点目を取って圧勝すべきゲームだった、と思います。また、40分ぐらいから1人少ないセレッソの猛攻を受けて同点に追いつかれてしまった、と言うのも反省材料です。あの時間帯は激しく押し上げてくるセレッソのパワーに耐えきれずズルズルとラインを下げ、ボールサイドに寄りすぎて逆サイドで佐藤や徳重をフリーにしてしまう、と言うパターンで何度もピンチを迎えていました。下田のビッグセーブ連発で1失点で済んでいましたが、それがなければどうなっていたか分からない展開でした。これらのことはどちらも「勝ち慣れていない」と言うところに原因があるのかもしれませんが、それにしても楽勝の展開を自ら難しくしてしまった、と言うゲームでした。
 また、この日の試合が厄介なものになってしまった原因の一つはジャッジの不安定さにもあったように思います。上にも書いたように前半からセレッソのファウルが多く誰が退場になっても不思議ではない、と思って見ていたのですが、あのラデリッチのプレーはイエローカードを出すほどのものでも無かったでしょう。これで数的優位になって後半の攻勢に繋がったのは確かですが、しかし相手が引き気味になって攻めにくくなった、と言う側面もあると思います。またその後のジャッジも良く分からないのが多く、眞中のゴール取り消しはあんまりだ、と言わざるを得ません。サッカーの審判はミスが付きものでその運・不運を含めたものがサッカーだ、と言うのは分かっているのですが、それにしても審判のジャッジに翻弄されたゲームになってしまったのは残念でした。
 ただ、いろいろあったものの最終的に勝ったことは、何にもまして貴重な結果だったと言えるでしょう。いくら内容のあるサッカーをしていたとは言え、選手もサポーターもそれを信じて戦ってきたとは言え、結果が出なければその確信も揺らいで来るもの。この苦しさを選手達が自ら打ち破ったことは、勝ち点3、13位浮上という結果以上のものをもたらしてくれる、と思います。この確信を自信に繋げて行くためにも、ぜひとも次も勝って欲しいと思います。
<04.5.5> 広島フットボールや中国新聞の情報によると、今日は田村を先発で起用してチアゴとのツートップを組むことになりそうです。また、田中がナビスコ杯に続いて今季2度目のベンチ入り。古巣との対決に燃える眞中もベンチに入れて、攻撃的な布陣で戦うことになります。
 今日のセレッソ戦は長居スタジアムで午後3時半キックオフ。今日の大阪地方は昨日までの雨も上がり、まずまずの好天に恵まれそうです。またこどもの日の今日は「ファミリーJoinデー」と言うことで、NHKは総合テレビでJリーグを中継します。NHK大阪放送局と広島放送局は、C大阪対広島のゲームを生中継。他の地域では浦和対鹿島の予定となっていますが、長居の状況も随時放送されるようです。またスカパーはJ SPORTS 1(ch306)で土曜日の午後8時から録画放送の予定です。
<04.5.4> 明日はアウェイでC大阪と対戦します。
 ボスニア・ヘルツェゴビナの代表監督も務めたムズロビッチ監督を招聘してスタートした今年のセレッソでしたが、結果が出ないと見るやわずか3試合、1ヶ月弱で解任。後任にヘッドコーチのアルベルト氏を据えて再出発しました。大久保、西澤、森島ら攻撃のタレントの質の高さはJリーグ屈指で、ツボにはまったら止まらない爆発力を秘めています。しかし、それに比べて守備の弱いのは相変わらずで、ここまで14失点はJ1最多となっています。
1H ●1-2 名古屋 【C】徳重、【名】角田、ウェズレイ
2A ●2-4 浦和  【C】大久保2、【浦】OG、長谷部、エメルソン2
3A ●1-2 横浜FM 【C】森島、【横】久保、中澤
4A ●1-2 磐田  【C】大久保、【磐】名波、グラウ
5A △1-1 FC東京 【C】千葉、【F】ルーカス
6H ○1-0 鹿島  【C】西澤
7A ●0-3 大分  【分】木島、吉田、高松
 当初はカブラル、上村、ラデリッチの3バックでスタートしたセレッソでしたが、アルベルト監督は第4節から4バックを採用。2年目の千葉を抜擢してレギュラーに据えて、毎試合のように組み合わせを変えて戦って来ています。その成果が出たのが6節の今季初勝利だったわけですが、しかしこのゲームは相手に退場者が出た上にPKまでもらうと言う幸運に恵まれたもの。その後の2試合は4失点(ナビスコ杯東京V戦)、3失点(大分戦)と守備が崩壊状態になっています。ナビスコ杯で退場して前節出場停止だった上村が立て直すことができるのか、が問題です。予想メンバーは、GK:伊藤、DF:千葉、カブラル、上村、苔口、MF:徳重、下村、濱田、森島、FW:西澤、ロブレク。これまでチーム得点王の大久保が累積で出場停止となっています。前節終了時にその大久保が「チームはバラバラ」「高校生以下」と語っていたそうですが、そのチームを2日間でどこまで立て直してくるか、がポイントでしょう。
 対するサンフですが、チアゴに続いて駒野が復活し、また吉弘も戦力になることが分かってメンバーが揃ってきました。現在リーグ戦では2試合連続無得点ですが、逆に2試合連続無失点でもあるわけで、特にJ屈指のツートップにほとんど何もさせなかったことは評価して良と思います。C大阪は高さのある西澤、ロブレクと森島や苔口、徳重の飛び出しが武器ですが、今のサンフなら無失点に抑えることはそう難しいことではないはず。李が累積で出場停止となっていますが、中盤の構成力で負けることも考えにくいので、あとはどれだけサイドを崩せるか、そして何人ゴール前に飛び込んで行けるかがキーだと思います。
       下田

   吉弘 リカルド 吉田

駒野  高萩 サンパイオ  服部

   森崎和    森崎浩
       チアゴ

SUB:林、小村、外池、高木、田村
 一応前節の布陣で李の代わりに高萩を入れたメンバーとしましたが、4バックにする、あるいは2トップにするなど可能性はいろいろあると思います。アウェイではありますが相手のチーム状態を考えると、田村、チアゴのツートップで攻めに行くかも知れません。ここで負ければ再び最下位に転落してしまうと言う大事なゲームになりますが、負けを怖れることなく強い気持ちで戦って欲しい、と思います。
<04.5.3> 昨日ビッグアーチに詰め掛けた観客は、昨年最多だった新潟戦を3,000人以上上回る29,332人。この中でサンフは4位浦和を上回るパフォーマンスを見せましたが、またもや得点できず3試合連続の引き分けに終わりました。
 昨年8/16の横浜FC戦以来8か月半ぶりに駒野が先発に復帰して、ルーキー吉弘も先発起用して次の布陣で臨みました。
       下田

   吉弘 リカルド 吉田
   (→田村79分)
駒野   李 サンパイオ  服部

   森崎和    森崎浩
       チアゴ

SUB:林、小村、外池、高木
 対する浦和は不調の山田をベンチにも入れず、また怪我から復帰した闘莉王をいきなり先発起用して、GK:都築、DF:坪井、闘莉王、室井、MF:平川、酒井、三都主、鈴木(→堀之内84分)、山瀬、FW:エメルソン、田中(→長谷部53分)、と言うメンバーでした。開始から10分ぐらいは両チームとも慎重で、リスクを冒さずに早めに前線にボールを入れる、と言う戦い方。サンフ守備陣はエメルソンの速さに対して最初は戸惑い気味でしたが、「最初のプレイで相手をびびらせようと思って、思いきりいきました。エメルソンに抜かれたシーンがありましたが、あれでタイミングがつかめました」(吉弘・広島フットボールより)との言葉通り、DFラインを上げてタイトな守備を徹底して浦和のツートップを封じます。そんな中で徐々にペースを掴んだのはサンフ。10分には駒野が右サイドを突破して鋭いクロスを入れましたが惜しくもチアゴに合わず、14分にはロングボールを受けた森崎和がミドルシュートを放ちますが枠を外します。34分には左45度からの駒野のFKが素晴らしい軌跡で浦和ゴールを襲いましたが都築がパンチングに逃れます。サンフは服部のクロスや森崎兄弟のパス交換から何度も浦和ゴール前に攻め込みましたがなかなか崩せないまま、ハーフタイムを迎えました。
 後半立ち上がりは浦和のペース。開始早々に右から田中にペナルティエリアに侵入されてシュートを打たれ(下田がセーブ)、5分にはエメルソンのクロスに田中が飛び込みましたが、これは吉弘がカバーします。17分には平川に左サイドを破られて入れられたクロスにエメルソンが飛び込みますが、わずかに届きません。後半はサンフの運動量がやや落ちたかアプローチが遅くなり中盤でパスを回されるシーンが増えます。逆にサンフは18分にチアゴがDF2人を引き連れてペナルティエリアまで持ち込んでシュートしますが、カーブがかかったボールはポストを舐めるように外れていきます。30分には高い位置で森崎浩がパスカットして森崎和へ。カズはフェイントで相手をかわしてシュートを打ちましたがわずかに外れます。どうしても点が取りたいサンフは34分に吉弘を下げて田村を投入。4バックにして攻めの圧力を強めます。そして田村はその直後に右サイドを力強くドリブルで攻め上がってチャンスを作り、CKを取りましたがショートコーナーは不発に終わります。その後も中盤でのパスカットからチアゴがゴールに向かうなどチャンスを作りましたが有効な形を作ることが出来ず、そのままスコアレスドローに終わりました。
 この結果をどう見るか。勝ちきれなかった、と言うのも事実だし、また勝ち点1を取ったと言うのも確かです。今日は昼間のゲームで東京Vが勝ったため、未勝利チームはサンフレッチェだけとなってしまいましたが、しかし勝ち点1を取ったおかげで最下位を脱出しました。数字だけで議論できるものではありませんが、しかしそれが現実なのだと思います。今のサンフは、決して守備だけを固めて戦っているわけではありません。高いラインを維持して前からプレッシャーをかけ、少ないパス交換から相手ゴールに迫るという現代的なサッカーを目指しています。そしてそれがリーグ全体で下から3番目に低い8失点と言う結果に現れている、と思います。今年の最初の方ではつまらないミスから失点することも多かったのですが、それがなくなってきたと言うのはチームの成長を表している、と言って良いでしょう。特に吉弘が使えるようになったこと、エメルソン・田中のツートップを抑えることができたことは収穫です。
 しかしその一方で、7試合で4点しか取れていない得点力の無さはやはり問題です。チアゴ、大木、駒野ら本来のレギュラーを欠いた状態で戦ってきたこれまでは「言い訳」もできたのですが、しかし昨日はチアゴ、駒野ともにフル出場。特に駒野は守備に攻撃に良いところを見せて、完全復活も近いことを示しました。しかしそれでも点が取れない、と言うことは、個人の力に還元できない、何か足りないものがあるのだと思います。これまでどのようなパターンで点が取れているかというと、例えば名古屋戦での田村のゴール。森崎和が森崎浩に出そうとしたボールを田村が「インターセプト」してゴールに向かってゲットしています。またナビスコ杯での青山のゴールは、それまで存在感が無かった青山が自分のポジションを捨ててゴール前に走り込んで決めています。つまり相手の予想できないようなプレーが出たからこそ、ゴールという結果を生んでいるのだと思います。
 今のサンフは、真面目にプレーしているのは確かです。小野監督の戦術を忠実に守って、できることをきっちりとやっているという印象があります。しかし、やはりそれだけではだめなのです。どこかで自ら殻を破るプレーをしなければ、リスクを冒して相手の意表を突かなければ、得点を取って勝つことは出来ないのだと思います。これまでは、手探りでJ1を戦ってきたサンフですが、しかしもうそろそろいいでしょう。J1と言っても怖れるほどではない。自分たちのサッカーをきっちりとやれば十分通用する。まずはそこに自信を持って、そして勝利に向けてチャレンジして欲しいと思います。
<04.5.2> 広島フットボールと中国新聞によると、ナビスコ杯でプロデビューした吉弘の初のリーグ戦でのベンチ入りが決定的だとのことです。浦和、と言えばエメルソン、田中のスピード系2トップですから、高さに強い選手よりもスピードで負けないDFを、と言うのは当然の選択。小野監督は「先発をどうするかはこれから考えて決め」ると語っていますが、怪我から復帰したばかりの小村ではなく吉弘を先発から起用する、と言う可能性は高そうです。また駒野の先発起用も確定的で、ようやく今季初めてベストメンバーで戦うことができそう。今季未勝利のサンフレッチェですが、小野監督はチーム作りに手応えを感じている様子。「この3戦とも、必ず勝ち点3をとりにいきます」と語っています。
 今日はゴールデンウィーク中唯一のホームゲームと言うことで、いろいろなイベントが予定されています。まずは試合前の賑わいイベント「ネットサルin広島ビッグアーチ」。ゲームボーイアドバンス用ゲームソフト「ネットサル」のオリジナルキャラクターをプレゼントするそうです。また、チチヤス少年サッカー大会は午後1時半から補助競技場で。4種(小学生)による前座試合は午後5時5分から。フェイスペイントやキックターゲット、キックスピード、選手とハイタッチ等のイベントもいつものようにビッグアーチ正面広場で行われます。午後6時からの選手サイン会は中山、茂木両選手で、午後5時から先着100名様に整理券を配布します。更に小村選手のJ1リーグ戦出場300試合達成の花束贈呈とチアリーディングクラブGUTZのパフォーマンスも行われます。
 先着プレゼントは、オリジナルキャップを先着5,000名の小中学生に。ファンクラブ会員限定で、Mr.ピッチ携帯ケースをファンクラブサロンにお越しの方先着400名様に、ユニフォーム型携帯アクセサリー(森崎浩、小村のセット)を入場者先着2,000名様にプレゼント。更に公共交通機関利用促進キャンペーンとして、アストラムライン、広電バス、シャトルバスご利用の方5,000名様に広島・浦和のエンブレムをあしらったユニフォーム型ピンバッチをプレゼントします。今日の広島地方の天気は下り坂で、今のところ曇りの予報で何とか雨は降らずにすみそうですが、雨具の用意はお忘れなく。キックオフは7時からですので、寒さ対策も必要だと思います。
 テレビ中継ですが、NHK-BSで生放送。スカパーは録画放送で、J SPORTS1(ch306)で5/5(水)の午前10時からの予定です。
SANFRECCE Diaryトップページに戻る