6/6〜6/12のSANFRECCE Diary


<04.6.12> 2週間の「代表ウィーク」も終わり、Jリーグ1st stageは今日から再開。サンフレッチェは明日、広島ビッグアーチに鹿島アントラーズを迎えます。
 磐田と「二強時代」を築いた鹿島でしたが、昨年は1st stageは8位で2nd stageも4位。ナビスコカップでは決勝に進出したものの浦和相手に0-4で惨敗を喫しています。5年目を迎えるトニーニョ・セレーゾ監督の戦術は熟成の域に達していて常に優勝を狙う位置に付けていますが、かつてに比べて小粒になってしまったのは否めない、と思います。今季は覇権奪回の切り札として元セレソンのファビオ・ジュニオールを獲得したものの1ゴールも挙げられないうちに怪我でリタイア。守備の堅さと勝負強さで4位に付けてはいるものの、総得点15は満足できない数字でしょう。ここまでの戦績は次の通り。
1H △1-1 G大阪 【鹿】新井場、【G】山口
2A ○2-1 清水  【鹿】深井、本山、【清】アラウージョ
3H ○3-2 名古屋 【鹿】小笠原、本山、金古、【名】マルケス、ウェズレイ
4A ●1-2 市原  【鹿】小笠原、【市】サンドロ2
5H △2-2 新潟  【鹿】フェルナンド、石川、【新】エジミウソン、上野
6A ●0-1 C大阪 【C】西澤
7H ○2-0 神戸  【鹿】増田、フェルナンド
8A ●0-1 浦和  【浦】エメルソン
9H ○3-0 大分  【鹿】増田、小笠原2
10A ○1-0 柏   【鹿】石川
11H △0-0 FC東京
 今年は怪我人の続出でメンバー構成に苦労していますが、その分増田、野沢、中島ら若手を起用してある程度の結果を残しています。また攻撃の起点である小笠原が好調を持続している上に中田浩二が戻って来ているので、チーム全体のクォリティは高いと思って良いでしょう。予想メンバーは、GK:曽ヶ端、DF:名良橋、金古、大岩、新井場、MF:フェルナンド、中田、小笠原、増田、FW:平瀬、深井。本山は怪我のため出場は微妙のようです。
 対するサンフはここまで3勝5分け3敗の勝ち点14。開幕当初になかなか勝てずに最下位に転落したことを考えれば、まずまずの成績と言ってよいでしょう。ナビスコ杯の東京V戦では0-3と大敗を喫しましたがむしろこれは良いクスリ。先週は森崎浩、駒野を欠場させたにも関わらずC大阪を圧倒して、気の緩みを払拭しました。次節は小村が出場停止の上にチアゴが怪我で欠場の可能性が高そうですが、その分若手の奮起に期待したいと思います。
       下田

   吉弘 リカルド 吉田

駒野   李 サンパイオ  服部

    森崎浩  森崎和

       外池

SUB:佐藤昭、八田、高萩、高木、大木
 鹿島戦から後は横浜、新潟、磐田との対戦が続きます。ここまで順調にチーム作りをしてきたサンフにとっては、ここが正念場。暑くなる時期の強豪相手の連戦に、まずは気持ちで負けないように戦って欲しいと思います。
<04.6.11> プレスリリースによると、サンフレッチェは7月以降のホームゲーム全試合(リーグ戦7試合+ナビスコ杯1試合)が観戦できる「ハーフパス」を発売することになりました。種類は席種に応じて5種類で、SS指定席が30,000円(ファンクラブ会員は22,500円)、SA指定席25,000円(会員17,500円)SB指定席15,000円(会員10,000円)、自由席大人9,000円(会員6,500円)、自由席小中高生2,250円(会員1,500円)。どちらも皮製パスケースとサンチェぬいぐるみ付きで、指定席の「エクセレントパス」にはケータリングサービス(飲み物を持ってきてくれる?)が付いています。どのプランもシーズンチケットのちょうど半分の価格で、前売り料金と比較すると5試合程度の観戦で元がとれることになります。購入方法はホームゲーム会場かまたはV-POINT、サンフレッチェ広島事務所(082-233-3233)にて。事務所に電話すると郵便振込用紙を送ってくれるはずですので、それを使ってお近くの郵便局から申し込みできます。更にファミリーマート、セブンイレブン、サンクスなどの「電子チケットぴあ」でも購入できるようです。
なおプレスリリースによると、オフィシャルサイトからも申し込みできる事になっていますが、探してみた限りではどこからできるのか分かりませんでした。一昨日には「6/10からできるようになる」とのプレスリリースが出ていたのですが、今日見たらそれも削除されているので何か問題があったのかも。お急ぎの方は、事務所に電話するのが早そうです。
<04.6.10> 昨夜配信の広島フットボールによると、C大阪戦で内転筋を痛めて途中退場となったチアゴは火曜日も練習に参加していなかったとのこと。筋肉系の怪我は長引く可能性があること、今週末からスケジュールが立て込んでいる事も考えると、鹿島戦は無理させない可能性が高そうです。一方、試合終了間際に足を痛めたリカルドは、練習にも普通に参加しているとのことで鹿島戦の出場は問題ないようです。また火曜日は大木も別メニューで調整していたとのことですが、こちらもコンディションを考えての事で日曜日は大丈夫だろう、とのことです。
<04.6.10> プレスリリースによると、サンパイオの著書「SAMPAIOー勝者の証ー」が6/20にJCベストブックスから発売されることになりました。自らを「ずば抜けたテクニシャンでもなければ天才でもない」と評するサンパイオが、いかにして失敗や苦境を乗り越え、当初の夢を越えた結果を出して来たか。その源にある「勝者のメンタリティー」を中心に据えながら、『サンフレッチェ広島へ移籍してきた驚くべき経緯や、サンフレッチェ広島のJ1復帰に向けてサンパイオが発揮したリーダーシップ、テレビのニュースとしても取り上げられた「J1復帰記念Tシャツ」、昇格記念パーティーのエピソード』について綴っているとのことです。B5並製200ページで、価格は税込みで1,575円。お問い合わせは(株)コミテッド(03-5384-1577)までどうぞ。
<04.6.9> 私は元記事を見ていないのですが、昨日の中国新聞にヴァスコ・ダ・ガマのMFベットの獲得が明らかになった、との記事が出ていたそうです。ベットはナポリ、グレミオ、フルミネンセ等で活躍した選手で、99年にはブラジル代表にも招集されています。昨年は「J1復帰の切り札」として札幌に加入して7試合に出場。第2節の山形戦ではゴールも決めていますが、第9節終了後に突然「ホームシック」を理由に帰国。その後ブラジルでプレーしていたとのことです。
 ベットは第一クールのサンフレッチェとのゲームではフル出場しているのでテレビでは見たはずなのですが、実を言うと全く記憶にありません。(^_^;) 昨年の4/27のDiaryによると「ベット...が中盤からどんどん仕掛けてサンフ陣内に攻め入」ったとか「ベットの正確なキックがゴールを襲」ったとか書いてあるので、彼のプレーにかなり苦しめられたのは確かなようです。守備的MFが本来のポジションですが攻撃的MFもできるそうで、サンフとしては前目の選手として期待している模様。5月下旬には織田強化部長、影山ヘッドコーチのほか、久保社長もブラジルに渡って交渉にあたっていたようで、サンパイオに代わる選手として時間と手間をかけてじっくりと選考したのは間違いなさそうです。札幌からの退団の経緯が経緯なだけに「彼で本当に大丈夫か?」と不安にもなるのですが、別に焦って安物をつかまされた、と言うことでも無さそうなので、チームをレベルアップさせてくれる選手として期待して良いのではないでしょうか?
<04.6.8> フランスで行われているトゥーロン国際大会に出場していたU-19日本代表は、グループリーグの第2戦でブラジルに1-3で完敗した後ポルトガルにも2-2で引き分け、決勝トーナメント進出を逃しました。広島から選出された2人のうち吉弘はブラジル戦に先発しましたが、オウンゴールするなど出来は悪かった模様で後半28分に交代させられました。またポルトガル戦は吉弘、高柳ともに出場機会がないままに終わっています。今回のU-19代表は今年9月にマレーシアで行われるアジアユースに向けてのチームで、昨年秋に行われた予選を戦っていますが、この時の相手はチャイニーズ・タイペイとマカオ。従って強豪相手の真剣勝負の経験はまだ少なく、チーム作りもまだまだこれから、と言うことなのではないでしょうか。今回の結果はチームにとって悔しいものだっただけでなく、1試合ずつしか出場機会のなかった高柳、吉弘にとっては更に悔しいものだったのではないかと思います。彼らには今後クラブでレベルアップして欲しいものですし、また高萩や田村、前田、森脇らにも次のチャンスを狙って欲しいと思います。
<04.6.7> 昨日吉田サッカー公園でサテライトのG大阪戦が行われ、前半を1-0で折り返したものの後半4点取られて1-4で敗れました。
 サンフレッチェのメンバーは、GK:佐藤昭、DF:井川(退場57分)、八田、西河、MF:佐藤一、高萩、高木、木村(→松浦66分)、FW:中山、田中(→茂木70分)、眞中(→青山65分)。対するガンバは、GK:日野(→木村72分)、DF:丹羽(→渡部88分)、木場、青木、小暮(→松岡79分)、MF:矢野、松下、家長、岡本(→出口85分)、寺田、FW:三木。前半はボールを支配したのはガンバだったものの先制したのはサンフ。前半24分に高木の展開のパスから佐藤一が抜け出し、クロスを中山が頭で決めました。しかし後半12分、井川が相手選手を引っかけて退場となって以降は完全なG大阪ペースとなり、後半18分には寺田からのクロスに三木が右足で合わせて同点。その3分後には家長の個人技にやられて2点目を失い、28分にはクリアミスを三木に押し込まれて3点目を許しました。そして後半終了間際には松岡のパスを出口に決められてしまったとのことです。
 なお、このゲームに横浜FCのリトバルスキー監督が見に来ていたとのことです。おそらく誰かレンタルで取りたいと言う意図があってチェックに来たのだろうと思いますが、果たして誰が目的だったのか。噂によると横浜FCの補強ポイントは、ポストプレーヤーと展開力のある中盤だ、とのことですが...
<04.6.6> 昨日広島スタジアムで行われたナビスコカップの第4節C大阪戦は、チアゴと小村のゴールで2-0で勝ちました。
 小野監督はU-23代表から戻ったばかりの森崎浩と駒野を休ませ、ユースの森脇を初めて起用して次の布陣でスタートしました。
       下田

   小村 リカルド 吉田

森脇   李 サンパイオ  服部
     (→高木76分)
       森崎和

     大木  チアゴ(→前田37分)
     (→外池80分)

SUB:佐藤昭、八田
 対するC大阪のメンバーは、GK:伊藤、DF:上村、ラデリッチ、カブラル、MF:布部、久藤(→山城45分)、中井(→米山66分)、佐藤、下村、徳重、FW:西澤(→御給72分)。C大阪はチアゴ、大木、森崎和にカブラル、布部、上村をマンマークで付けると言う戦い方でしたが、そこで出来たスペースを使って序盤戦はサンフレッチェのペースだったとのこと。12分には大木のパスを左サイドで受けた森崎和がクロスを入れ、ここに走り込んだチアゴが決めてあっさりと先制しました。その後もサンフはチアゴを中心に圧倒的にボールを支配して攻めましたが、しかしチアゴがC大阪のタイトなマークに何度も倒されるうちに徐々にペースを失います。そして37分には内転筋を痛めたチアゴに代えて前田を投入したものの大木とのコンビネーションが悪く、すっきりしない戦い方のまま前半を折り返しました。
 「ゆるみ始めている。気合いを入れ直せ」との指示を受けてピッチに散った後半のサンフでしたが、猛烈な暑さのためか動きが悪く、C大阪にボールを支配されます。何度か危ういシーンもあったそうですがそこを何とか凌ぐと、ようやく追加点を奪ったのは後半26分でした。右からのCKをショートで受けた李が、ファーサイドに大きなクロス。これをサンパイオが頭で折り返すと、中央でフリーになっていた小村があっさりと蹴り込みました。これで気落ちしたC大阪に対してサンフは息を吹き返して、再びペースを握ります。特に森脇、前田の2人の活躍が目立ったそうで、29分には前田のパスを受けた服部のクロスに森脇が頭で飛び込みましたが惜しくもバーに弾かれます。また途中から入った外池と高木も良い働きを見せたそうで、終盤は一方的に攻め続けます。その後得点は奪えなかったもののそのまま押しきり、ナビスコ杯で初めての勝利を挙げました。
 初めてのトップ出場でフルタイムプレーした森脇は「最初はめちゃくちゃ緊張した。どこを歩いているかわからないし、いったいここはどこだろう、って感じだった」のだそうで、前半はあまり目立ったプレーは見せれなかったようです。しかし落ち着きを取り戻した後半は良いプレーを連発し、小野監督に「よくやった」と言われるほどだったとのこと。昨年から駒野に代わる選手のいなかった懸案の右サイドに、ようやく答えが出たのではないでしょうか。また前田もキープやドリブル、キックにそのあふれんばかりの才能を見せていたそうで、「まさにロベルト・バッジオ」(KASAさんによる)だったそうです。小野監督は「動きの連動や守備面など、課題もたくさんある」と厳しい見方を変えていなかったようですが、本人も「ハードワークとか集中とか、僕の苦手とすることがいかに大事か、よくわかった。森山監督の言うことが実感として理解できました」と反省の言葉を語るなど収穫は大きかった様子。2人ともこの経験を生かして更にレベルアップして、コンスタントに力を発揮できるようになってほしいと思います。
 これでサンフの勝ち点は4。勝ち抜きのためにはサンフがこの後2連勝し、かつ上位チームが足踏みしてくれるのを待つしかなくなりましたが、可能性がある限り上を狙って欲しいもの。そしてこの勢いを、来週から再開されるリーグ戦につなげて欲しいと思います。
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