7/17〜7/24のSANFRECCE Diary


<04.7.24> チーム史上初のナビスコ杯トーナメント進出を賭けた東京V戦は、新外国人のベットが初めて出場します。中国新聞によると出場の予定は45分間で、「自分のプレーで、チームに新たな風を起こしたい」と語っているそうです。また2年目の木村が初めて16人のメンバー入り。ユースの高柳とともにトップ初出場の可能性が高くなりました。広島フットボールによると木村は待ちに待ったチャンスをようやくつかんだ、と言う感じで「前にボールを引き出して、シュートで終わることで、リズムをつくっていきたい。積極的にやりたい」と語っています。また高柳は「今、ドキドキしています」と緊張感を顔に出しながらも「運動量と1対1には自信がありますから、そこを試したい」と意欲に燃えていたようです。
 今日の試合会場は広島スタジアムで、午後6時キックオフ。試合前イベントとして、補助グラウンドで「サンフレッチェと一緒にコクリツを目指そう」と言うイベント(入場券をお持ちの小学生以下の方がドリブルゲーム、シュートゲームに挑戦)が行われます。前座試合のフォリアチャレンジは4種(小学生)が2試合。「選手とハイタッチ」は4時半から、選手サイン会(李、田村両選手)は4時から広島スタジアム北側で整理券を配布します。入場者プレゼントは「サンフレッチェ広島特製応援うちわ」を全員に。ファンクラブ・後援会員限定のプレゼントは、松浦選手のユニフォーム型携帯アクセサリーとなっています。広島スタジアムは駐車場の混雑が予想されますので、なるべくバスなどを利用してご来場ください。またテレビ中継はありませんので、スタジアムに行けない方はtssの携帯サイト等で経過をチェックするしかなさそうです。
<04.7.23> 明日は東京Vとナビスコカップ予選リーグ最終節を戦います。
 ここまでの5試合を負けなしで来た東京Vは、前節も1st stageチャンピオンの横浜FMを下して早々に決勝トーナメント進出を決めています。
1A △1-1 C大阪 【V】林、【C】西澤
2H ○4-1 C大阪 【V】小林大、エムボマ、平本、玉乃、【C】下村
3H ○3-0 広島  【V】桜井2、エムボマ
4A ○2-1 横浜FM 【V】小林慶、エムボマ、【横】ドゥトラ
5H ○3-0 横浜FM 【V】小林慶、米山、小林大
 今年のサンフレッチェとの対戦は2回。4/17に行われた1st stage第6節は東京Vのゆっくりとしたペースと足元でパスをつなぐサッカーに戸惑ったものの、決定的チャンスを何度も作るなど内容的にはこちらが遥かに上でした。しかし度重なるチャンスに決めきれず、結局スコアレスドローに終わっています。またナビスコ杯の第3節は立ち上がりからゲームを支配したものの「いつか点が入るだろう、と言う安易な気持ち」(下田)につけ込まれて前半25分までに2失点。更に終了間際にもPKを与えて完敗と言う結果だけが残りました。押し込みながらもなぜか勝てない、と言う相性最悪の東京Vなのですが、実はこの相性の悪さは2001年の2nd stageに0-2で負けて以来のもの。2002年の対戦は0-1、0-0の1分け1敗で、この3年間は勝てないどころか点も取っていません。予選リーグ1位が確定している東京Vにとっては明日は勝ち負けどちらでもよいのですが、こちらとしては何としても勝ちたいゲーム。メンバーや内容よりも、この「相性」が本当の敵なのかもしれません。
 先週は茂木、盛田、中山の3トップが機能して快勝したサンフですが、その一角の中山が筋トレ中に腰を痛めてしまったそうで、明日のゲームには間に合いません。また先週出場した駒野、森崎浩も戻ってきません。一方、新外国人のベットは練習でも質の高い動きを見せているそうで、小野監督も「あれほどの技術の持ち主だから、もっと彼にボールを当ててもいいし、彼にボールが入れば周りが信じて動き出して、ボールを引き出してやればもっと面白くなる」(広島フットボール)と語っていて明日の先発は決定的。また中国新聞によるとU-19代表でユース所属の高柳一誠のトップデビューも確実だそうで、明日はフレッシュなメンバーが見れそうです。
       下田

   小村 リカルド 吉田

高柳   外池 森崎和   服部

       ベット

    茂木    盛田

SUB:上野、森脇、李、大木、田中
 今年12回目を迎えるナビスコカップが予選リーグと決勝トーナメントの組み合わせ方式だったのは7回。このうち広島がめぼしい成績を挙げたのはグループ3位(8チーム中)だった96年ぐらいのもので、その他の年度は全て最下位かブービーに終わっています。従って言ってみればナビスコカップとの相性も最悪なのですが、しかしこう言うものはどこかで打ち破らなければならないもの。新戦力の力とサポーターの大きな声援で、勝ち抜きを決めて欲しいと思います。
<04.7.22> 昨日ソウルのワールドカップスタジアムで日本五輪代表と韓国五輪代表の親善試合が行われ、0-0で引き分けました。
 昨年の2試合、この春の1試合に続く4回目の対決となったこの世代の代表同士の戦いは、昨年同様に韓国が押し込み日本が我慢する、と言う展開になりました。日本は序盤から何度も攻め込まれましたが曽ヶ端を中心とした守備陣が集中を切らさず守りを固め、カウンターとセットプレーからチャンスを作りました。これまで「五輪メンバー入り」を最大のモティベーションにしてきた選手達が、目標を達成して気が抜けているのではないかと心配していたのですが、どうやらそれは杞憂に終わった模様。チームの形が出来ていないのが逆に「誰でもレギュラーを取れる」と言う気持ちになったのか、あるいは韓国のアウェイの雰囲気に気合いを入れざるを得なかったのかは分かりませんが、少なくとも選手達は「戦う」と言う面では成長しているのは間違いなさそうです。ただ、その一方で攻撃の形がほとんど作れなかったのは(予想の範囲内とは言え)がっかりでした。2人目、3人目の動きで相手を崩すシーンはほとんど無く、平山を狙ってロングボールを入れるか大久保の個人技で突破するぐらいしか可能性を感じることはできませんでした。五輪本番の相手は伝統的に守備の強いパラグアイ、そしてイタリア。これから始まるらしいチーム作り(!)の過程でどれだけ攻撃を構築していくのか、それとも小野が合流するのをひたすら待つのか。何となくもう「小野頼み」しかないんじゃないか、と言う気がするのですが...
 広島勢は森崎浩が前半、駒野が後半、いずれも左WBとして出場。なかなか攻撃の形が作れない中で何とか前線に絡もうとしていました。この日は右に徳永と石川、左に森崎浩と駒野を起用する布陣をテストしたものと思われますが、私が見た感じでこの中で一番機能していたのは駒野。守備はもちろんマイボールになったときにほとんどボールを失わないプレーは安心感がありましたし、ほとんど味方に繋がったロングパスの精度の高さには舌を巻きました。途中から「ジョーカー」として投入されたはずの石川がほとんど機能しなかっただけに、結局は平山と高松の「ツインタワー」目がけて左右の森崎浩と駒野からどんどんロングボールを放り込む、と言う作戦を取らざるを得なくなるかもしれません。
<04.7.21> 新潟国際ユースで決勝に進出したU-18日本代表は、U-18イラク代表に1-0で勝ち優勝しました。広島から選出された選手は、GK佐藤昭を除いて全員が先発出場。藤井はCB、森脇は右SB、高柳はボランチ、高萩は右ハーフ、そして前田はツートップの一角として活躍したそうです。この中で前田は調子はそれほど良くなかったそうですが、後半立ち上がりにドリブルで突っかけて相手のファウルを誘って退場に追い込むと、後半23分にはDFを引きつけてラストパスを出して決勝ゴールを導いたとのことです。アジアユースに臨むバックアップメンバーとしての色合いの強いU-18代表は、今回はメンバーが揃わず苦しい戦いが予想されましたが、そこを広島勢の活躍で優勝という結果を残したのは何よりのこと。次にこの年代(U-19代表)は8/15開幕のSBSカップに出場しますが、「常連」の高萩、高柳、吉弘だけでなく他の選手も選ばれる可能性が出てきたのではないでしょうか。
<04.7.20> G大阪のホームページによると、7/31の11時よりG大阪練習場においてサンフレッチェとのトレーニングマッチが行われるそうです。関係者によるとサンフレッチェはレギュラー組を連れて行く予定だそうで、順調に行けばチアゴの実戦復帰のゲームになるとのこと。G大阪練習場は車でのアクセスも悪くなさそうなので、関西方面のサポーターは観戦に行ってみてはいかがでしょう?
<04.7.19> 本来は昨日行われるはずだったサテライトのC大阪と広島の対戦は、(たぶんC大阪側の)都合により延期されることになりました。ナビスコ杯の時に電光掲示板にちらっと出ただけだったのですが、確か10/10に行われることになっています。
<04.7.19> プレスリリースによると、8月、9月開催分のホームゲームの入場券が一昨日から販売されています。対戦カードは8/21のC大阪戦、9/18の横浜FM戦、9/26の東京V戦で、指定席SSは4,500円、指定席SAは3,500円、ゾーン指定SBは3,000円、自由席大人2,000円、自由席小中高生は500円となっています。店頭販売はV-POINTの他広島市内のプレイガイド、ファミリーマート、セブンイレブン、サンクス、ローソン、中国新聞販売所各店で行っています。またインターネットは@電子チケットぴあローソンチケットドットコムからどうぞ。
<04.7.19> 新潟国際ユースに出場しているU-18日本代表は初戦のU-18パラグアイ代表に4-1で、また第2戦の新潟高校選抜には4-0で勝ち、二連勝しています。広島から選ばれている6人のうち、初戦は高萩、森脇、藤井、高柳、前田が先発して勝利に貢献。また第2戦では前田、高柳がゴールを決めている模様です。
<04.7.19> 一昨日プリンスリーグの最終節が行われ、サンフレッチェユースは5-0で広島県工に勝ち、敗れた観音を得失点差で上回って2年連続優勝を決めました。佐藤昭、前田、藤井、高柳、森脇がU-18代表に呼ばれ主力抜きの布陣で戦ったユースは序盤は連係が悪かったようですが、17分に木原の突破から冨成が決めて先制すると、その5分後にも田中祐の折り返しに冨成が合わせて追加点を奪います。更に39分には木原の折り返しに田中祐が合わせて点差を広げました。そして後半も17分に木原、41分に藤澤が決めて突き放し、高円宮杯出場に花を添えました。なお、他のゲームは広島皆実が広島観音に勝って3位を確定。観音、サンフレッチェユースとともに広島県の3チームが高円宮杯に出場することになりました。一方多々良と作陽の対戦は1-1の引き分けに終わり、多々良が4位、作陽が5位。作陽は広島県工とともに残留決定戦に回ることになりました。また、広島観音がフェアプレー賞、桑田が最優秀選手賞を受賞しました。
<04.7.18> 昨日長居スタジアムで行われたナビスコカップ第5節は、茂木、盛田のゴールで2-0で快勝しA組2位に上がりました。
 北海道から広島経由で大阪入りしたサンフは、五輪代表から駒野、森崎浩が合流して次の布陣で戦いました。
       下田

   小村 リカルド 吉田

駒野   李  森崎和   服部
(→森崎浩45分)
  茂木(→大木68分) 中山
       盛田(→外池68分)

SUB:上野、田中
 対するセレッソは大久保がベンチにも入らず、GK:伊藤、DF:ラデリッチ、柳本、上村(→佐藤悠70分)、MF:久藤(→徳重75分)、下村、マリオ、斎藤、森島、FW:西澤、古橋。前半は引き気味のC大阪の守備をサンフがパスをつないでこじ開けようとする、と言う展開。1分にいきなり茂木がミドルシュートを放ったのを手始めに、何度かシュートまで持ち込みます。この日のサンフは監督の指示なのかサイドチェンジの意識がはっきりと出ていて、一方のサイドが詰まったら逆に振る、と言う攻撃を徹底。盛田が基点になり中山がかき回し茂木が中央突破を図る、と言う形で何とか崩そうとします。特に26分の場面は出色で、右サイドから突っかけた駒野が森崎和に戻すと、タメを作ってクサビのパス。これを上村?を背負いながら受けた茂木は素早く反転して相手を振り切りシュートを放ちます。また43分のシーンも見事なもので、李のパスカットから3トップがダイレクトでボールをつなぎ、盛田の突破は潰されたもののこぼれを拾った森崎和のパスを李がミドルシュート。どちらもシュートは大きく枠を外したものの、サンフレッチェのやりたいパスサッカーが表現されていた前半だったと思います。逆にC大阪は右サイドに張ったマリオが久藤とのコンビネーションから突破を図り、森島が飛び出してチャンスを作ろうとしていましたが、何度かカウンターからゴール前に攻め込まれたものの決定的なシーンはほとんどなし。両チームの完成度の違いが現れた前半となりました。
 後半になって森崎浩を駒野に代えて投入し、そのまま右サイドに入れて4バック気味の布陣としたサンフ。逆にセレッソは高い位置からボールを奪いに来るようになり、何度か攻め込まれてピンチになります。しかしそこはベテランDFラインが集中を切らさずしっかりと守ると、ようやく先制点を奪ったのは後半12分でした。李が倒れ込みながら縦パスを送ると、ぴたりとトラップした茂木がドリブルでぐっと前に出ます。セレッソの3バックはその迫力に気圧されたのか詰めるのが一瞬遅れます。茂木はその隙を狙って左足でミドルシュート。「ハンジェさんがボールが出た時、裏に抜けられると思った。縦に行った時に上村さんと柳本さんがついてきた。上村さんは何とか振りきったけど、柳本さんがカバーしてきた。ただ、あまり詰めてこなかったので、シュートコースができて、そこを狙った」(茂木、広島フットボールによる)ことにより生まれたゴールは、茂木にとって昨年7/2の水戸戦以来381日ぶりの得点でした。この日の茂木はこれまでにないほどボールに良く絡み、またボールを持つと常にゴールを狙い続けるなど素晴らしい出来で、このゴールは彼のプレーに対する正当な報酬だったと言えるでしょう。
 更に後半21分、今度は盛田が魅せます。リカルドのロングボールをラデリッチと競り合いながら胸でトラップした盛田はこのボールを足元でコントロールすると、GKの位置を見て左足で冷静にループシュート。これまでJ1のリーグ戦・カップ戦合わせて26試合に出場してノーゴールだった彼の6年目の初ゴールは、この試合を決定づけるものとなりました。
 その後サンフは茂木、盛田に代えて外池と大木を投入。その大木の頑張りから何度かチャンスを作ります。36分には大木のパスカットから森崎和のスルーパスは森崎浩にわずかに合わず。39分には中山の落としに大木が飛び出しますが、惜しくもオフサイド。43分にも森崎浩に森崎和がスルーパスを出しますが、惜しくも合いません。更にロスタイムには左サイドを単独突破した大木がファーサイドにクロスを入れましたが、走り込んだ中山はわずかに届かず。その間にセレッソは何度かチャンスを作りますがミスが多く、下田を脅かすことは出来ません。サンフは点差以上のチームの完成度の差を見せつけて、完勝しました。
 サンパイオが退団し、チアゴもベットも不在で森崎浩と駒野をフルに使えないサンフでしたが、しかしチームで戦うと言う意味では何の問題もないゲームだったと思います。小村や吉田、李などのミスは何度かあったもののチーム全員の力でカバーしあい、押し込まれる時間帯があっても落ち着いてはね返し、ゲームをコントロールし続けました。チームに合流して10日の盛田の高さはさすがで、ロングボールのターゲットとして大きな力になっていました。また上にも書いたように茂木の「変身」は見事なもの。以前は試合に出場してもピッチ上を漂っているだけで「行方不明」になることが多かったのですが、この日は前線からのチェイシング、マイボールになった時の動き出し、ボールを持ったときのアグレッシブな姿勢など、大きく成長した姿を見せました。更に中山も持ち前の運動量で前線からプレッシャーをかけ続け、途中出場した大木もようやくコンディションが上がって来たのか昨年までの良かった時期を彷彿とさせるプレーを見せてくれました。1st stageに得点力不足に悩んだのはエースと頼んだチアゴの怪我が多かったことと代役の力不足が原因でしたが、彼らが昨日のようなプレーを続けてくれれば問題ないはずです。2列目、3列目の飛び出しからゴールを奪うことも大事ですが、やはりそれ以上にFWが点を取ることが大切だという「当たり前のこと」を再認識させてくれた試合だった、と言えるのではないでしょうか。
 昨日のナビスコカップは東京Vが横浜FMに3-0で勝ち、準々決勝進出を決めました。この結果サンフは横浜FMと勝ち点で並び、得失点差で2位に上がりました。小野監督の采配を見る限りではあまりナビスコカップの結果には拘っていないような感じでしたが、このチャンスを逃すのはもったいない、と思います。横浜FMの結果次第ではありますが東京Vに勝てばかなりの確率で勝ち抜けるだけに、良い準備をして次のゲームを迎えて欲しいものです。
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