今週のSANFRECCE Diary


<04.7.31> 広島フットボールによると、チアゴがまだ怪我から復帰できない上に茂木が太腿裏の筋肉に違和感を覚えているらしく、練習中に負傷した大木とともに大阪遠征には参加しないとのこと。また高萩と高木も体調を崩しているそうで、遠征メンバーは次のようになるようです。
【GK】下田、上野
【DF】リカルド、小村、吉弘、吉田
【MF】外池、ベット、森崎和、李、服部、高柳
【FW】盛田、田中、木村、中山
 今日の近畿地方は台風が接近していますがそう大崩れはなさそうなので、練習試合は予定通り行われるものと思われます。先週のゲームで新戦力として名乗りを上げた高柳と木村に期待したい、と思います。
<04.7.31> 昨日行われた五輪代表とベネズエラ代表との親善試合は、五輪代表が攻守に圧倒して4-0で勝ちました。日本のメンバーは、GK:曽ヶ端(→林85分)、DF:茂庭、闘莉王、那須、MF:徳永(→駒野75分)、阿部(→菊地81分)、今野、森崎浩、松井(→石川78分)、FW:大久保(→田中達57分)、平山(→高松70分)。日本は前半から積極的な動きが目立ち、中盤でのパス回しやコンビネーションで崩すシーンが多くゲームを完全に支配。前半は36分の大久保のゴールだけでしたが後半は平山、高松、田中達とFW全員が1ゴールずつを挙げるという理想的な形で国内最後のゲームを締めくくりました。ベネズエラはフル代表とは言え少々メンバー落ちしていたようで南米らしい高い技術を見せてはくれませんでしたが、その点を差し引いても日本五輪代表の良さが目立ちました。春にも韓国戦で良いゲームを見せたにも関わらず最終予選では苦戦したわけで、この状態の良さがそのまま本番にも生きるとは限りません。しかし少なくともチーム全体が良いイメージを抱いて欧州に向かう事ができるのは確かで、そう言う意味ではよい結果だったと言って良いのではないでしょうか。
 ところでサンフレッチェから選ばれた3人のうち、森崎浩は先発フル出場。駒野、林は終了間際の投入でした。森崎浩は前半は左サイドでの出場でしたが、頻繁に右サイドや前線にも進出してリズム作りに貢献していました。しかし後半は監督の指示があったのかどちらかと言うと守備的な役割で、石川投入後はトップ下に入りましたがイマイチの出来だったように思います。前半は何度か決定的な場面に顔を出しながらシュートが浮いたりパスを選択したりと言うことがあり、せっかくのチャンスを生かせないうちに好調なチームの中に埋没してしまったと言う印象で、少々残念でした。また駒野は何度か守備で良い仕事をしていたものの攻撃にはほとんど絡む事ができず、こちらもあまり目立つ活躍はできませんでした。更に林は一度正確なパントキックを蹴ったぐらいで見せ場はなしでしたが、ただこちらは怪我から復帰して久々にゲームでプレーできたということで、まずは一安心というところでしょうか。五輪本番ではおそらく昨日のような押せ押せの展開になることは無く、苦しい場面が多くなると思います。サンフレッチェから選ばれた3人には、そういう時にチームを支える役割を果たして欲しい、と思います。
<04.7.30> 広島フットボールによると、昨日の練習ではトップ、サテライト、ユースの3チーム総当たりで20分×3本の練習試合を行いました。最初はサテライト対ユースで、何と2-1でユースの勝利。開始早々に前田がゴールしたのに続いて、冨成のシュートを河原が後ろにそらすと言うミスであっと言う間に2点を失ったようです。その後サテライトはゲームを支配し、終了間際に高木のCKから外池が頭で押し込んだものの、プロがユースに敗れるという失態を犯してしまいました。続くトップ対ユースは、トップがさすがの貫禄を見せてゲームを完全に支配。前田にはほとんど前を向かせず、中盤は森崎和とベットを中心にユースにボールを触らせなかったそうです。なお、先週の東京V戦でデビューを果たした高柳はトップチームの方でプレーしていたそうで、良いクロスを何本も供給していたとのことです。そして最後のトップ対サテライトはサテライトが意地を見せ、松浦や田村ががむしゃらな動きを見せていたとのこと。また盛田がやや精彩を欠いていたものの中山のアグレッシブなプレーが目立ち、また木村も好調を維持している模様で、明日のG大阪との練習試合はこのへんのFWの争いが見られそうです。
<04.7.29> 2nd stageの福山、尾道、三原、東広島からの応援バスツアーのお知らせが来ていたので紹介します。行うのはリーグ戦のホームゲーム全試合で、各地区からのスケジュールは次のようになっています。
福山駅北口
試合開始3時間10分前集合

三原駅西口
試合開始3時間前集合
新尾道駅南口
試合開始2時間30分前集合

西条駅
試合開始2時間前集合
試合会場(広島ビッグアーチ)試合開始1時間前到着
新尾道駅南口
試合開始2時間後着

西条駅
試合開始1時間30分後着
福山駅北口
試合開始2時間40分後着

三原駅西口
試合開始2時間30分後着

 また料金は、それぞれ自由席入場券が付いて次の通り。
出発地
大人
中高生
小人
福山駅・新尾道駅
5,000円
3,500円
2,500円
三原駅
4,600円
3,000円
2,000円
西条駅
4,000円
2,500円
1,500円

 参加者の方にはサイン色紙を抽選でプレゼントするほか、車内で応援グッズの抽選でのプレゼントや小学生へのハイタッチ券、サイン会参加整理券がプレゼントされます。最小催行人数は25人で、申込〆切は各試合日の4日前まで。お申し込み、お問い合わせはひろでん中国新聞旅行福山支社(tel. 084-923-2228, fax. 084-924-4256、平日は9時半〜18時、土曜は10時〜17時、日祝日休業)までどうぞ。
<04.7.28> 日本サッカー協会は今年の天皇杯の日程と組み合わせを発表しました。それによると、1回戦は例年より2ヶ月早くなって9/23。JFLと大学のシードチームが出場する2回戦を9/26、そしてJ2が出場する3回戦を10/10に行います。これは天皇杯改革の一環で、これまで時期的に寒冷地ではできなかった試合を行うことが一つの目的。今回は秋田、岩手、青森で初めて開催されます。広島県代表の1回戦は福山市の竹ヶ端運動公園陸上競技場で、徳島県代表との対戦となります。また2回戦は富山県代表が相手で、JFLで4位に付けているYKK APか13位のアローズ北陸が上がってくるのではないでしょうか。更に3回戦まで進めば相手は大宮アルディージャ。昨年水戸ホーリーホックに惜敗したサンフレッチェユースとしては、何とかここまで勝ち抜きたいところです。(因みに高円宮杯の優勝チームに与えられていたシード権は今年はないようです。)
 なおJ1のチームが出てくる4回戦は11/13か11/14で、組み合わせと会場の決定は3回戦終了後に行われることになりました。もし都道府県代表が3回戦を勝ち抜くと希望すれば4回戦の開催権が与えられるとのことで、J1のチームをホームに呼べると言うことになります。天皇杯はプロとアマチュアが対等に戦える伝統のある大会であるにも関わらず、リーグ戦終了後に短期間でやるということでいまひとつ注目度が低かったのですが、この改革は注目度とともに全体的なレベルアップにも貢献するのではないでしょうか。都道府県代表にも過去8年間の成績に応じてシード権が与えられるそうなので、ユースと広島経大のどちらが広島県代表になっても、是非上位に進出して欲しいものです。
<04.7.27> 一昨日大分スポーツ公園総合球技場で行われた大分とのサテライトのゲームは、サンフが後半に3点を奪って快勝しました。サンフのメンバーは、GK:上野、DF:西河、吉弘、八田、MF:大久保、高萩、高木、森脇(→桑田45分)、FW:田中、松浦(→前田45分)、木村。得点は後半16分に前田、38分と44分に木村で、相手に退場者が出たため優勢にゲームを進めることが出来た模様です。
<04.7.26> 昨日長居スタジアムで行われた日本五輪代表とオーストラリア五輪代表との対戦は、後半34分にカウンターから喫した失点を取り返すことができず0-1で敗れました。
 今野と松井を怪我で欠く日本は、GK:黒河、DF:茂庭、闘莉王、那須、MF:徳永(→石川82分)、菊地、阿部(→田中達62分)、駒野、森崎浩、FW:高松(→平山46分)、大久保。菊地を初めてボランチで起用しただけでなく、森崎浩をトップ下に据えた新たな「テストモード」で戦いました。ファーストシュートは森崎浩のCKのこぼれを駒野のミドルシュート。また13分には左サイドの高い位置に上がった駒野がオーバーラップした那須にループパスを通してビッグチャンスを作ります。更に前半26分には森崎浩のFKに大久保が頭で合わせましたが惜しくもバーを直撃します。森崎浩、阿部、菊地の新しい組み合わせの中盤は意外に?機能していた感じで、ショートパスの交換から大きくサイドチェンジして徳永や駒野が突破する、と言う形から何度も相手陣内に攻め込みます。コンビネーションが熟成されていないため決定的なシーンはあまり作れなかったものの、可能性を感じさせる前半の戦いだったと思います。しかし後半、流れを変えようと阿部に代えて田中達を入れ森崎浩をボランチに下げると、疲れもあったか中盤にスペースを与えて相手にボールを回されるようになります。また闘莉王が頻繁に攻め上がることにより守備組織が乱れ、むしろ逆襲からピンチになるシーンが多くなっていきます。そして後半34分、スルーパスで日本の右サイド、徳永の後ろのスペースを突かれると低いクロスを押し込まれ、先制点を許してしまいました。その後、駒野のクロスを平山、大久保と繋いで押し込んだシーンは平山がプッシングの反則を取られてノーゴール。田中達のミドルシュートも惜しくも外れ、ジョーカーとして投入された石川も流れを変える事ができずそのまま無得点に終わりました。
 サンフレッチェからの2人ですがいずれもフル出場。駒野は切れ味の鋭さを随所に見せて、やはりサイドはスペシャリストも限る、と言う思いを強く持ちました。終盤は3トップになってスペースが無くなったのとチーム全体がバランスを崩したため守備に奔走するシーンが多かったのですが、それまでは何度も突破や良質なクロスで貢献していました。一方、トップ下に入った森崎浩はタイミングの速いパスと前線への飛び出しで良いリズムを作っていたと思います。これでもう一歩前でボールを受けてシュートにまで行く形を作れれば、五輪代表としても大きな武器になるのではないでしょうか。ただ、惜しいのはもう時間がほとんど無いこと。彼の一番良いところは周りの選手とのコンビネーションで突破して強いシュートを打てることなのですが、そう言う形が作れたのは主に駒野との絡みからだけで、他の選手にパスを出しても良いリターンパスが来ることがなく不完全燃焼に終わった、と言う感じがします。山本監督がこの形を突き詰めていくのか、それとも元の形(森崎浩の左WB)に戻すのかは分かりませんが、いずれにしろコンビネーションの熟成が必要だと思いました。山本監督は会見で「ここで完ぺきに仕上がってしまうと本番で息切れしてしまうこともありますから、課題を次につなげていきたい」と語っていたそうですが、本当に完璧に仕上がる時が来るのかどうか。個人的には心配で仕方がありません。
<04.7.26> 昨日吉田サッカー公園で天皇杯広島県予選を兼ねた全広島サッカー選手権大会が行われ、サンフレッチェユースはフジタSCを4-1で下して決勝に進出しました。トップチームや代表にメンバーを取られ、重要なクラブユース選手権を控えることもあって森山監督は1、2年生主体のBチームで臨んだそうです。ボールは支配するもののフジタのフィジカルの強さを打ち破れないまま前半を0-0で折り返し、後半にカウンターからこぼれ球を押し込まれ先制を許しました。しかしその後、佐藤将がハットトリックを決めて逆転。更に木原もゴールを決めて終わってみれば4-1の快勝劇となりました。決勝戦は8/29の午後1時から広島ビッグアーチで、相手は皆実高を4-0で下した広島経済大学。昨年と同じ組み合わせとなっていますが、昨年はユースが10-2で「虐殺」しただけに経大も雪辱に燃えているのではないでしょうか?
<04.7.25> 昨日広島スタジアムで行われたナビスコ杯最終節は、高柳のプロ初ゴールがあったものの3失点を喫し、横浜FMが勝ったためベスト8進出を逃しました。
 広島フットボールによると、サンフの先発はこんな感じだったようです。
       下田

   小村 リカルド 吉田

高柳   外池 森崎和   服部

    田中    茂木(→木村73分)
    (→ベット24分)
       盛田(→大木55分)

SUB:上野、吉弘
 予選突破を決めている東京Vですが、GK:水原、DF:米山、戸川、ウベダ、MF:小林大、林、相馬(→根占62分)、小林慶、平野、FW:桜井(→李康珍56分)、エムボマ(→飯尾75分)、とほぼベストメンバー(少なくともアルディレス監督によれば「現状のベスト」)を組んできました。序盤はこちらの3トップのプレッシャーがかからずズルズルと下がってしまったようで、ヴェルディらしからぬ?速いパス回しに翻弄されていたようです。そして前半9分、ヴェルディの左サイドからのクロスがゴール前を横切る時にジャンプしたエムボマを吉田が後ろから倒してしまいます。決定的とは言い難いシーンでしたが岡田主審のジャッジはPK。やや厳し過ぎる判定で、サンフは早々に1点を追わなければならない展開となりました。
 その後サンフは「少しずつ自分たちのペースになっていた」(小野監督)そうで、試合を支配できるようになります。特に前半24分にベットを投入してからは、彼の視野の広さと球離れの良さ、そして正確なFKから何度かチャンスを作っていたようです。後半は立ち上がりから何度も相手ゴール前に攻め込み、後半16分には高柳の突破から茂木が倒されますがこちらはPKをもらえず。逆に21分、クリアボールがエムボマに当たり、流れたボールをリカルドが空振りして小林大にボレーで叩き込まれてしまいました。23分には高柳が強烈なミドルシュートを決めて1点差に追いすがりましたが、28分に右からの小林慶のクロスに平野に頭で合わせられて3点目を失います。サンフはその後プロ初出場を果たした木村の突破などからチャンスを作ったもののゴールを奪う事ができず、そのまま敗れました。
 この日初めてトップのゲームに出たのはベットを含めて3人。いろいろな情報を総合するとこの3人はそれぞれに持ち味は出していたようですが、これを支えるべき立場の他の選手の出来があまり良くなかった模様。勝てば決勝トーナメント進出と言うゲームだったにしては、勝ちたいと言う気持ちがあまり見えなかったようです。涼しい北海道から戻って以降広島で練習を続けてきて、ちょうど今が疲労のピークにあるのかもしれませんが、そう言う条件は多分相手もそんなに変わらないはず。やはり勝たなければならないという状況で、出場したメンバーがどれだけ頑張れるかと言うことなのだろうと思います。森崎浩と駒野がいない2nd stageの序盤戦をどのように戦うのか。来週のG大阪との練習試合とその翌週の大分とのPSMで、答えを出さなければなりません。
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