7/4〜7/10のSANFRECCE Diary


<04.7.10> 北海道キャンプも3日目に入ったサンフレッチェですが、昨日は初めての実戦形式の練習を3/4コートの9対9で行ったそうです。メンバー分けは、赤組が下田、吉弘、小村、佐藤一、李、外池、田村、中山+練習生。黄組が河原、リカルド、大久保、青山、ベット、高木、吉田、田中、大木。白組が上野、西河、八田、木村、高萩、桑田、服部、茂木、松浦。怪我の森崎和、チアゴ、西村、疲れがたまっている盛田を除く全員がイーブンな力のチームを作って、それぞれ10分ずつ戦いました。広島フットボールによると最初の赤対黄の対戦は黄組のベットが目立っていたそうで、高い技術と速い判断はすぐにチームメイトの信頼を得た模様。どんどんボールが集まり、またそこからの展開で何度もチャンスを作っていたそうです。しかし赤組は激しい闘志で対抗し、何度も決定的なシーンを作られたものの最後のところで守り切って0-0のまま終わりました。続いて行われた白対赤は、赤の田村、中山のツートップが激しく動き、また白もカウンターから何度もチャンスを作りましたがこちらもスコアレスドロー。そして迎えた3本目。白対黄の対戦では3つのゴールが生まれています。1点目は黄組の田中。大久保の上がりを囮に使ったベットのスルーパスで抜け出した田中が落ち着いて決めました。これに対して白組は、まず茂木が大久保に激しくプレッシャーをかけてボールを奪って松浦のゴールを導くと、続いて相手のパスミスを拾ってGKと1対1になり、ループシュートを決めました。1st stageでは無得点に終わった茂木は「どん底まで落ちてしまいましたからね。正直、追い込まれている、という気持ち」だそうで、「とにかくやるしかない」とボールに食らいついて(中国新聞)いるそうです。この1得点1アシストはその成果とも言えるもので、期待の「大器」がようやく壁を破ろうとしているのかもしれません。1st stageは得点力不足に悩んだサンフでしたが、ベットや茂木が期待通りの働きをしてくれれば何も心配はないはず。そのためか小野監督も満足げな表情だったとのことです。今日は初めての紅白戦が行われるとのことで、まずは来週のC大阪戦での出場を目標にした「サバイバル」が始まります。
<04.7.9> 先日広島を退団してブラジルに帰国したサンパイオですが、名門・サンパウロ入りする事が決まり記者会見が行われたそうです。クカ監督はサンパイオにピッチ内の「監督」としての役割を求めているそうで、サンパイオ自身も「若い選手のお手本になる」と意欲的に語っていたとのことです。先週のサッカーダイジェストにサンパイオの「さよならインタビュー」が掲載されていましたが、それによると半年間だけ現役を続けてその後はスポーツの大学に入学して指導者を目指すとのこと。昨年まで通信教育を受けて高校卒業の資格は得ていたそうで、引退後の準備は着々と進めていた様子です。このインタビューでも「ブラジルで今年の終りまで半年間プレーする予定です。ただそれも、来年から新しいチャレンジを始めるための準備ととらえている」と語っており、サンパウロで「第二監督」としてプレーするというのはうってつけの役割と言えるかも知れません。
<04.7.8> 明日のスロバキア戦に向けて広島でトレーニング中の日本代表は、昨日サンフレッチェユースと練習試合を行ったそうです。ユースは週末のプリンスリーグを考えて、トップの北海道キャンプに選手を送らず今季初となるベストメンバーを組みました。(ただしGKのみ土肥が務めたらしい。)ジーコ監督がピッチサイドから笛を吹き、副審もいないという状態でのゲームでかなりいいかげん?な練習試合だったようですが、前半はユースが健闘して1失点に抑えていたそうです。そしてその1点も、ゴールラインを割っていたのではないかと言うところからの中村のクロスに鈴木が頭で合わせたもの。ちゃんと副審がいれば前半は0-0のままだったかも知れない、とのことです。後半になると代表は大きくメンバーを入れ替え、更にしばらく休んだ選手をまた投入するなど遠慮のない戦いをしてきたのに対し、ユースは暑さもあって終盤はかなりばてていた模様。藤田、小笠原、中田浩の中盤にいいようにボールを回されて、一方的に攻められていたようです。結局、パス交換から1点、セットプレーから2点、サイド攻撃から2点を失い、結果は0-6での敗戦でした。ユースは「5失点以内に抑える」事を目標にしていたためか、終了間際の2失点に悔しそうな表情を浮かべていたそうです(「広島三矢組」より)が、これから夏から秋にかけて重要な大会が続く事を考えれば、日本最高レベルのサッカーを体験できたことは大きな財産になるのではないでしょうか。
<04.7.7> 昨日サンフレッチェは、移籍で獲得した盛田、上野両選手の記者会見を行いました。その席上で高田強化部長は「チームの戦力を考えたときに手薄なポジションを補強した」と意図を説明。チアゴ不在時のポストプレーヤーとして盛田を、腰痛から復帰したばかりでアテネ五輪に招集される可能性のある林に代わる選手として上野を獲得した、と語りました。また織田強化部長は盛田について「背が高くボールタッチの柔らかい良い選手」で「大学時代から注目していた」、一方上野については「GKコーチの評価が高い」事を理由に挙げて「環境の変化に刺激を受けて成長して欲しい」と語っています。
 質疑応答で盛田は「まさかJ1のクラブから誘いが来るとは思っていなかった」と素直に喜んでいたとのことで、移籍が決まって「一番最初に買ったのが『るるぶ』でした」「あと、熊が出るのがちょっと怖い。あと言葉遣いも」等と周囲を笑わせるなど、明るい性格であることをうかがわせています。(もっとも「利き足は」と言う質問にはさすがに「左足」と答えていましたが。)
 一方の上野は「試合に出られるよう頑張りたい」「京都で試合に出ていなかったし、自分でチャレンジしたい」と繰り返し試合出場への意欲を語っています。元日本代表の下田、U-23代表の林とのポジション争いは京都での争いよりも一段上のレベルになるはずですが、厳しい環境に身を置くことになると言うことは十分に分かって来ているはず。日本一のGK育成スタッフの元で、才能を伸ばして欲しいものです。
<04.7.6> 昨日サンフレッチェは、新たに契約を交わしたベットの加入記者会見を行いました。背番号は6番。この席上で高田強化本部長は獲得の理由として「攻撃力アップ」を挙げ、ラストパスを出し自らシュートを打つことの出来る選手として、得点力アップに期待している、と語りました。また織田強化部長も「もともと彼は攻撃的な選手、トップ下の選手です。以前はFWもやったこともあり、攻撃が得意なんですよ。我々が期待しているのも、攻撃の部分です。ただ、ボランチもやれる、ということで、中盤であればどこでも力を出せる」と語っています。織田氏と影山コーチは5月下旬から6月にかけてブラジルに渡り、いろいろな選手を実際に目で見て判断してきたそうで、その中でベットは技術の高さとともに判断の速さを見せていたそうです。そして小野監督に電話で相談したところ札幌在籍中の印象から「ベットならば獲得したい」との意向を示したとのこと。彼が入ることによってチームの総合力がアップする、と期待しているそうです。
 一方ベット本人は「リカルドや森崎兄弟などいい選手が多い」事を広島入りの理由として挙げ、「日本にまた来ることができたこと、とてもうれしく思っています」と語っています。練習嫌いだ、との噂は気になるところですが「キャンプにも行きますし、練習でベストを尽くします。自分の持っている力をすべて出し切りたい」と語っていて、昨日は早速吉田に行って練習をしていたとのことです。ブラジルでも札幌でもサポーターからの人気は高かったそうですし、今は「尊敬するサンパイオの後にやって来たわけですから、とにかく頑張りたい」との言葉を信じたい、と思います。
<04.7.6> 日本サッカー協会は昨日、7/16から行われる「国際ユースサッカー IN 新潟」に参加するU-18代表を発表し、広島からは高萩、高柳、前田、佐藤昭、森脇、藤井の6人が選ばれました。今回のメンバーは次の18人。
【GK】八田(磐田Y)、佐藤昭(広島Y)
【DF】森脇、藤井大(広島Y)、森下(磐田Y)、平岡(清水商)、高萩(広島)
【MF】大山(浦和Y)、狩野(静岡学園)、赤星(藤枝東)、本田(星稜)、
    高柳(広島Y)、柳澤(柏Y)、中川(四日市中央工)、山本(清水Y)
【FW】藤井貴(磐田Y)、前田(広島Y)、河原(大宮東)
 ちょうどこの期間は九州と関東で国体があるらしく、中部と中国が中心の選考となっています。またU-18と言うカテゴリーは国際大会の年齢の分け方からすると「谷間」(次回のワールドユースは今のU-19で、その次のユースは今のU-17)にあたり、これまでこの単位ではあまり呼ばれていないと言う事情はあります。しかしそれにしても広島から6人も選ばれる、と言うのは画期的なこと。昨年最強を誇ったユースの強さが、評価されたと言う面はあるのではないでしょうか。コーチとして選ばれた森保一氏ともども、頑張ってきて欲しいと思います。
 なお、この大会(7/14にU-18イラク代表、7/16にU-18パラグアイ代表、7/18に新潟県高校選抜と対戦し、7/19に順位決定戦)はナビスコ杯の第5節(7/17)と日程が重なっているので、ここに前田、森脇らが使えないのはちょっと痛いかも。またプリンスリーグの第10節とも重なっているので、ユースも主力抜きで戦わなければなりません。
<04.7.5> この週末に天皇杯の広島県予選を兼ねた全広島サッカー選手権大会の1回戦、2回戦が行われ、準決勝進出チームのうち3チームが決まりました。1回戦、2回戦の結果は次の通り。
【1回戦】
サンフレッチェユース 3-0 佐川急便中国
広島修道大学     2-1 瀬戸内高校
福山大学       4-1 スクデット
広島フジタSC    1-0 広島工業大学
広島大学       8-0 広島FC
広島皆実高校     4-0 広島国際大学
広島観音高校     5-1 広島教員SC
広島経済大学     3-2 JFEスチール西日本

【2回戦】
サンフレッチェユース 2-0 広島修道大学
広島フジタSC    2-1 福山大学
広島皆実高校     2-1 広島大学
 なお、残りもう1試合の広島経済大と観音高の対戦は、広経大が総理大臣杯への出場のため7/22(木)の18時からに変更になっています。
 ところで準決勝に進出したユースですが、高柳がU-19代表で、平繁と野田がU-16代表で不在でしたが久々に前田、佐藤昭が出場したそうで、1回戦は前田の2ゴールや佐藤昭のスーパーセーブ等で勝ったそうです。また西河が所属する修道大との対戦となった2回戦は控えメンバー中心で戦い藤澤のミドルシュートで先制しましたが、その後は修道大のフィジカルの強さにやられて防戦一方だったそうです。しかし後半から前田と槇野を投入。更に柏木を入れて押し返し、前田の一発で突き放して勝利したとのことです。準決勝は7/25で、中国地域リーグを2位で走るフジタSCとの対戦になります。
<04.7.4> 昨日Jリーグオールスターが新潟スタジアムビッグスワンで行われ、3-3の引き分けでした。
 サンフレッチェから選ばれた森崎浩と駒野はフル出場。ボランチとして出場した森崎浩は最終ラインから前線まで動き回って楽しそうにプレーしていました。ただ、前半は完全にJ-EASTのペース。前線からプレッシャーがかからないため簡単にサイドを使われ、DFが引っ張り出されて中央を突かれると言うパターンで何度も崩されていました。そんな中で駒野と森崎浩はサイドからのロングクロスでゲームを作ろうとしましたが、あまり効果的ではありませんでした。しかし後半、ツートップがウェズレイと高松に代わってから雰囲気は一変し、オールスターらしい撃ち合いになってなかなか楽しいゲームとなります。森崎浩も何度か前線に飛び込んで、駒野からの完璧なクロスに合わせた惜しいシュートもありました。(決めて欲しかった!)試合後のインタビューによると森崎浩は、A代表やベテラン選手と一緒にプレーできたのが嬉しかったようです。一方の駒野は対面の三浦淳を気にし過ぎたのか、それとも堅くなっていたためか(試合後のインタビューで二度も「緊張した」と言っている)あまり持ち味は出せなかったように思います。しかし後半は何度か突破して良いクロスを入れる事ができましたし、何と言ってもフル出場したことは良かったと思います。2人とも初めての出場で良い経験になったようですし、来年以降も出場できるよう、更にレベルアップして欲しいと思います。
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