8/22〜8/29のSANFRECCE Diary


<04.8.28> 明日は日立台の柏スタジアムで、2nd stage第3節の柏レイソル戦を行います。
 1st stageは第3節〜第14節に勝ち星に恵まれず3分け9敗。最終節にC大阪に勝って何とか最下位を脱出したものの、低迷から抜け出すために電撃的に早野氏を監督に据えて再出発を期しました。しかし2nd stage開幕戦は、鹿島相手に0-1ながら付け入る隙も与えられずに完敗。第2節も開始2分にセットプレーから失点すると、後半にも2失点を喫して連敗しています。若手とベテランをバランス良く組み合わせ、外国人選手に頼らないコレクティブなサッカーを目指している事は分かるのですが、道半ばどころかまだまだチーム作りが始まったばかりの様子。システム、メンバーともに色々試している段階のようで、明日どう言う戦いをしてくるのか正直言って良く分かりません。薩川が復帰するということなので、少なくとも守備に軸ができてチーム全体は安定する、と考えた方が良さそうです。メンバーは良く分からないのですが、GK:南、DF:波戸、薩川、永田、近藤、MF:明神、茂原、ゼ・ホベルト、田ノ上、FW:山下、玉田、と言う感じでしょうか。リカルジーニョを使ってくるかどうか、もポイントだと思います。
 一方のサンフですが、市原戦で早々に怪我でリタイアした盛田の回復は順調で、柏戦の出場も問題無さそう。また五輪から戻ってきた森崎浩も、週の前半はさすがに身体が重かったものの徐々にキレが戻って来ているようです。しかし2人戻って来たと言うことは遠征メンバーの枠が2つ減ったということで、昨日のミニゲームではメンバー入りを目指した若手攻撃陣の激しいバトルが繰り広げられていたそうです。と言うことで、予想メンバーは次の通り。
      下田

高柳 リカルド 小村  服部

   ベット  森崎和
高萩         森崎浩

    中山  盛田

SUB:上野、吉田、木村、大木、田中
 今週の練習では中盤の4人のコラボレーションが素晴らしく、流動的なポジションチェンジと正確なパス回しから次々とチャンスを作り出していたそうです。特に昨日は入念にセットプレーの練習を行っていたとのこと。調子が出ない柏が相手とは言え、個人能力は高く爆発力もあるだけに、十分に注意して確実に勝ち点3をゲットして欲しいものです。
<04.8.27> ちょっと古いニュースなのですが、日本サッカー協会は24日、9/4から始まるU-17アジア選手権に向けてのトレーニングキャンプに参加するU-16代表候補選手を発表し、サンフレッチェユースからはMF野田明弘選手とFW平繁龍一選手の2人が選ばれました。代表候補選手25人は昨日からキャンプ入り。8/31に代表選手20人が発表されることになっています。また、大会の予定は次の通り。
9/4(土) グループリーグ・対北朝鮮(藤枝総合運動公園)
9/6(月) グループリーグ・対タイ (草薙運動公園陸上競技場)
9/8(水) グループリーグ・対中国 (藤枝総合運動公園)
9/12(日) 準々決勝(藤枝総合運動公園)
9/15(水) 準決勝(草薙運動公園陸上競技場)
9/18(土) 3位決定戦・決勝(藤枝総合運動公園)
 ユースは8/29に全広島サッカー選手権(天皇杯広島県予選)の決勝を戦い、9/10~14は国体(広島選抜として)、9/25~10/11は高円宮杯に参加することになりますが、このU-16代表やU-19代表、そしてトップチームに主力を取られた中での戦いを覚悟しなければならないようです。
<04.8.26> プレスリリースなどによると、昨日駒野選手の手術が無事終了しました。聞くところによると骨折と言っても完全に折れたわけではなかったようで、比較的軽いものだったとのこと。全治1ヶ月とのことなので、10/2の第8節鹿島戦か、遅くとも10/17の第9節G大阪戦には間に合うのではないでしょうか。
 一方、市原戦で肉離れを起こして戦列を離れていた盛田が昨日から練習に復帰した模様。怪我の後遺症もなく全力でプレーしていたらしいので、次節の出場も問題無さそうです。
<04.8.25> 9/11(土)に行われるアウェイの清水戦の応援バスツアーの募集が、今週月曜日から始まっています。9/11の朝6時45分に広島駅新幹線口に集合して日本平まで行き、試合終了後に現地を出発して翌朝9時に広島駅に戻ってくると言うツアー。帰りは車中泊となりますが、途中でどこかのスーパー銭湯に立ち寄って汗を流す予定が入っています。料金は貸しきりバス代、2F自由席のチケット代、旅行保険料金を含んで大人・高校生18,500円、小中学生17,000円。ファンクラブ・後援会員はいつものように2,000円割引となっています。募集期間は9/4(土)までで、定員は40名。ただし最小催行人数30名に達しない場合は中止になることもあるそうです。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島アウェイ清水エスパルス戦バスツアー」係(082-240-3447、10時〜19時)までどうぞ。
<04.8.24> 昨日、C大阪戦の録画放送があったのでようやく見る事ができました。その感想ですが、前半は想像ほど悪くなく、後半は逆に思っていたほど圧倒的ではなかったと思います。確かに前半はシュートと言えばミドルシュートばかり。相手の守備を崩すシーンはほとんどなく、チーム全体がギクシャクした感じでした。特に前線でのキープがほとんどできないに等しく、少ないタッチでパスを回そうとするもののミスで続かないことが多く、結局は長いボールを蹴るしかありませんでした。しかし守備は失点シーン以外はほぼ問題なし。特に前節狙われていた右サイドは、高柳が高萩、リカルドの支援を受けてきっちりと抑えて、チャンスを作らせませんでした。
 一方後半ですが立ち上がりはあまり良くなく、ペースを掴んだのは15分ぐらいからでしょうか。高い位置でのボールキープができるようになり、ドリブル、ショートパス、ロングパスのリズムが良くなり相手のマークをずらす事が出来るようになりました。しかしピンチも後半の方が多く、DFラインと中盤の間のバイタルエリアでパスを回されるシーンが多かったように思います。シュートは打たせてもコースをきっちり切っていてボールが下田の懐に収まるケースがほとんどで、見た目ほど危なくは無かったのかもしれません。しかしシュートがDFに当たってコースが変わって入ってしまう、と言う事だってあるわけで、そこで先に2点目を失っていたら追いつくのは至難のワザだったでしょう。後半立て直して逆転で勝ったことは高く評価できますが、負けてしまう可能性もあった危ないゲームだった、とも言えるのではないでしょうか。
 小野監督は後半から大木、吉田を投入してペースを引き寄せ、勝利を手繰り寄せました。後半の頭から2人入れ替えるとその後の戦術変更の枠が狭まってしまうわけで、カケだと言っても良い大きな変更です。しかし吉田を左SBにして服部を前に出し、大木をトップに入れると言う布陣は冒険でも何でもなく、むしろノーマルな組み合わせです。従ってチーム全体の戦い方を変更したのではなく、本来の戦術を貫いたわけです。それで勝利を得たと言うことは、今後のチームにとっては重要な結果だった、と思います。小野監督も選手達も、2nd stageからの4-4-2で戦える、と言う手応えを感じる事ができたのではないでしょうか。
 ただその一方で、今後に向けて高い可能性を持つのはやはり前半のメンバーだと思います。あまり目立たなかった木村や茂木がチームの中で機能するようになれば、後半以上の戦いができるのは間違いない、と思うのです。今回はベテランの力、チーム戦術の中で自分を生かす眼の確かさが勝りましたが、サンフレッチェが優勝を争うチームになるためには、彼らを若手が実力で凌駕しなければならないのだと思います。前半うまくいかなかった原因である「微妙な食い違い」を克服することが出来れば、チーム力を一気にアップさせることも可能なのではないでか、と思います。このセレッソ戦は「やはりベテランの力は大きい」と言うことを確認した結果でしたが、それだけでは終わらない、と言う予感をも感じさせるゲームだった。そのように総括しても良いのではないかと思います。
<04.8.23> 昨日のサテライトの福岡戦は、2-2の引き分けに終わりました。サンフのメンバーは、GK:上野(退場62分)、DF:佐藤一(→河原62分)、八田、大久保、高木、MF:青山、李(→西村80分)、外池、FW:木村、松浦(→田村73分)、田中。得点は前半18分に佐藤一、39分に篠田[福岡]、後半5分に首藤[福岡]、後半7分に李。後半17分に上野が得点機会阻止でレッドカードを受けて退場になりましたが、そのPKを代わりに入った河原が止めて引き分けに持ち込んだとのこと。また福岡は松下、川島、沖本が出場していたとのことです。
<04.8.23> SBSカップを戦ったU-19日本代表は、最後のU-19ブラジル代表戦は0-0からのPK戦で敗れ準優勝に終わりました。
 この日のメンバーは、GK:西川[大分]、DF:柳楽[FC東京](→吉弘[広島])、増嶋[FC東京]、水本[市原]、MF:中村[福岡]、小林[柏]、寺田[G大阪]、兵藤[早稲田大]、中山[京都]、FW:カレン[磐田]、豊田[名古屋](→渡邊[国見高])、だったはず。土曜日にビッグアーチにいた苔口[C大阪]と吉弘はどちらも静岡に急行して途中から出場しています。日本は守備はブラジルにあまり形を作らせずに良く頑張っていたと思いますが、攻撃はそこそこパスはつながり相手を脅かすもののFWの力強さが足りない感じで、あまりチャンスは作れていませんでした。吉弘は後半35分頃から右ストッパーとして出場してしっかり仕事をしましたが、4番目にキッカーとして立ったPK戦ではGKにコースを読まれて止められ、敗戦の一因となってしまったのが残念でした。
 なお、U-19トルコ代表と対戦した初戦のメンバーは、GK:松井[磐田]、DF:吉弘[広島](→柳楽[福岡])、増嶋[FC東京]、水本[市原]、MF:中村[福岡]、増田[鹿島](→中山[京都])、寺田[G大阪](→田中佑[福岡])、小林[柏](→本田[星陵高])、兵藤[早稲田大]、FW:カレン[磐田]、萬代[仙台](→渡邊[国見高]→森本[東京V])。前半は押され気味だったそうですが、後半疲れからトルコの足が止まると日本のペースとなり、後半29分に中山のクロスを兵藤がボレーで決めて先制。更に32分に増嶋がPKを決めて突き放しました。
 続いて「年下」の静岡ユースと対戦した第2戦は、力の差を見せつけて快勝しています。Jリーグに出場する選手を欠いたU-19代表のメンバーは、GK:西川[大分]、DF:柳楽[FC東京](→酒井[新潟S])、増嶋[FC東京]、水本[市原]、MF:中村[福岡]、増田[鹿島](→中山[京都])、小林[柏]、寺田[G大阪]、兵藤[早稲田大]、FW:田中佑[福岡](→前田[広島Y])、原[駒澤大](→渡邊[国見高])。先制点は前半3分で、兵藤のドリブル突破から田中佑が決めたもの。2点目は後半4分で、ロングフィードを受けた渡邊が決めたと言うことです。
 アジアユースに向けての最後の強化試合だった今回のSBSカップでしたが、複数のレギュラー級を欠いた状態だったこともあってテストの繰り返しに終わった模様。大熊監督は今回の結果を元にメンバーを絞り込んで9/15から予定されている最終合宿でチームをまとめるものと思われますが、吉弘だけでなく高萩、高柳らがトップの貴重な戦力となっているサンフにとっては代表招集は最小限にして欲しいもの。代表に招集するのは試合で使うメンバーだけにして、呼んでおいてベンチに置いておく、と言うことだけは勘弁して欲しいと思います。
<04.8.22> 昨日のJリーグ2nd stage第2節C大阪戦は、前半に先制を許したものの後半2点を奪って逆転し、ステージ初勝利を挙げました。
 チアゴが怪我で再離脱したと言うことでベンチにも入らず、サンフは次のような布陣で戦いに臨みました。
      下田

高柳 リカルド 小村  服部

   ベット  森崎和
高萩          木村(→吉田45分)

    中山  茂木(→大木45分)
    (→田中77分)

SUB:上野、吉弘
 対するセレッソのメンバーは、GK:羽田、DF:下村、柳本、千葉、布部、MF:濱田(→マリオ88分)、久藤、森島、徳重(→苔口64分)、FW:古橋、西澤(→御給82分)。2nd stageからの4-4-2、左右のサイドハーフに若い高萩と木村という将来性優先?の布陣でややコンビネーションが合わないところがあったようですが、しかしチーム全体の戦う気持ちは良く出ていたようで、特に高萩の運動量が効いていたそうです。しかし前半19分、高柳のパスをカットされてボールを裏に出され、西澤がフリーで抜け出します。そして横パスを受けた古橋に決められ先制点を許してしまいました。
 ハーフタイムに「このままでは絶対に終わるな!」と相当な声で怒鳴ってカツを入れた小野監督は、吉田と大木を投入してベットをトップ下に入れ、中盤をダイヤモンド型にするという戦術変更を行います。その中で特に大木の運動量が目立っていたそうで、前線に比べて流れが良くなったようです。後半28分、右サイドのタッチライン際からのFKを蹴るのはベット。ゴール前中央に飛んだボールを大木が頭でコースを変えるようにして地面に叩きつけ、ボールは見事にゴールネットを揺らしました。更にその後、田中を投入して前線の運動量を増やすサンフ。勝ち点3が欲しい両チームのせめぎ合いが続きます。そして後半38分、左サイドからのCKをベットが短く蹴り、服部がカーブをかけたクロスをゴール前に送ります。これがこぼれて混戦となりましたが、ルーズボールに飛び込んだのが高萩!至近距離から強烈なシュートを叩き込み、プロ初ゴールを決めてユース譲りの?「靴磨きパフォーマンス」を披露しました。(だそうです。)その後何とか追いつきたいセレッソの攻撃をサンフは集中した守備で食い止め、サンフは5/22の柏戦以来のリーグ戦での勝利を挙げました。
 この試合は録画放送もまだなので私はダイジェストの映像を見ただけなのですが、内容的には良いところも悪いところもあったゲームだったようです。勝ったとは言え最下位を争っているセレッソが相手で、手放しでは喜べないと言う側面もあったようです。しかしチアゴ、森崎浩、駒野、盛田を欠く中で、高校生の高萩、高柳や2年目の木村をプロ初先発で起用すると言う苦しい布陣で戦って逆境をはね返した、と言うことには大きな意味があると思います。これから成長しつつあるチームにとって、必要なのは経験です。特に厳しい試合を勝ったという経験は、何ものにも代え難いものがあります。駒野が長期離脱しそうな上に9〜10月はアジアユースで選手を抜かれるなどまだまだ苦しい状況は続きますが、とにかく一つ一つの試合を拾っていって、チームも選手も成長して欲しいと思います。
SANFRECCE Diaryトップページに戻る