1/30〜2/5のSANFRECCE Diary


<05.2.5> サンフレッチェは昨日、11日続いたグアムキャンプを打ち上げ帰国しました。「選手に大きな負荷をかけられる」と言うことから温暖な地でスタートしたキャンプは、昨年よりも早いスタートだった上に質量ともに高いものだったそうです。特にジニーニョ、ガウボン、佐藤寿、池田、茂原の加入で競争が激しくなったのは間違いなく、小野監督を初め選手もほとんどが「今までとは雰囲気が違った」と言うほど。レギュラーを保証されている選手は誰もいないと言う状況からのスタートで、しっかりと身体作りができたようです。また怪我人は大木だけだったのも好材料。その大木の怪我も軽く済み、順調なキャンプに終わりました。なお、中国新聞によると練習試合の敗戦に下田は「今後は何よりも結果にこだわらないと」と語っていたそうで、課題もちゃんと認識している様子。来週からの宮崎キャンプでは連日のように試合が続くので、そこでしっかりと「勝ち癖」を付けて欲しいと思います。
 一方新人選手たちは、昨日からJリーグ主催の研修会に参加しました。グアムに行っていた高萩、西河、入船は一足先に帰国して、ユースからの昇格組は吉田から移動して参加。プロとしての姿勢や取材対応、税務など様々な分野の講義を聞きました。J's GOALには前田のインタビューが出ていましたが「お金の問題や女性の問題など」が印象に残ったとのこと。この研修はいつもより1日短く2日間だけで終了で、グアムに行けなかった新人選手も、宮崎からは合流するのではないでしょうか。
<05.2.4> 昨日、今季初めての対外試合をグアムキャンプ中の神戸と行ない、0-1で敗れました。広島フットボールによると、30分×3で行われたゲームのメンバーは次の通り。

[1本目]
【広島】GK:上野、DF:高萩、小村、吉田、服部、MF:茂原、木村、ベット、FW:佐藤寿、大木、ガウボン
【神戸】GK:阿部、DF:松尾、北本、室井、ホージェル、MF:佐伯、菅原、平瀬、薮田、FW:和多田、播戸

[2本目]
【広島】GK:下田、DF:西河、ジニーニョ、池田、服部、MF:茂原、森崎和、田村、ベット(→森崎浩15分)、FW:ジョルジーニョ、田中
【神戸】GK:阿部、DF:松尾、北本、室井、ホージェル、MF:菅原、丹羽、平瀬、薮田、FW:三浦知、エムボマ

[3本目]
【広島】GK:上野、DF:駒野、西河、ジニーニョ、入船、MF:高萩、森崎和、森崎浩、青山、FW:茂木、盛田
【神戸】GK:阿部、DF:河本、石澤、松本、MF:中里、中村、丹羽、吉田、(練習生)、FW:村瀬、大江

 1本目にレギュラーを出してきた神戸に対して、広島のメンバーは完全にシャッフル。従って最初は劣勢で時間が経つにつれて盛り返したか、というとそうでもなかったようで、逆に2本目の途中までは広島ペースだったそうです。特にガウボンの確実なポストプレーと積極的なチャレンジから相手に脅威を与えていたとのこと。また佐藤寿も何度か決定機を作るなど能力の一端を見せていたそうです。しかし2本目の14分、神戸の速攻から松尾のクロスをエムボマに叩き込まれて失点。その後は前線にボールが収まらなくなり、また絶好のチャンスでシュートミスをするなどあまり見せ場のないままに終わったとのことです。
 広島フットボールにもあるように、両チームともに疲れがたまっている上に戦術練習もまだ、と言う状況での結果にはあまり意味がないのは確かだと思います。特に広島は前日「本気モード」の紅白戦を行ったばかりで帰国の直前。ここで無理をして怪我をしても仕方がないわけで、勝敗にも内容にも大きな意味はないと言って良いでしょう。ただ優勝を狙うからには、どんな時にでも結果に拘らなければならないのも確か。遊びのミニゲームでも負けると思いきり悔しがる、と言うジーコ監督のように、どのゲームでも絶対に負けない、と言う気持ちでやって欲しいと思います。
<05.2.3> 昨日グアムで行われた紅白戦は、田村のゴールで牧内チームが勝ちました。広島フットボールによると、25分×2本で行われたゲームのメンバーは次の通り。
         【前半】               【後半】

■         下田                 下田
牧
内  西河 ジニーニョ 池田   高萩      西河  森崎和 ジニーニョ
組
■         森崎和                 高萩
          茂原           茂木    茂原    田中
     田村        田中            森崎浩
        茂木  大木            田村   ガウボン

─────────────────────────────────────────

■    ジョルジーニョ 盛田           盛田   佐藤寿
横   入船          木村     ジョルジーニョ    木村
内         ベット                ベット
組         青山                 青山
■
   服部   吉弘  小村   駒野   服部   吉田  吉弘   駒野

          上野                 上野
 前半は若手が気迫を見せて走り回りましたが、暑さと湿気のためすぐに息切れ。しかしそこからの動きが目立ったのが茂原で、「人より動いているか、人より5秒先を見据えた動きをしているか」(小野監督)と言うほどの動きでボールに絡み、森崎和とのコンビで何度もチャンスを作っていたそうです。また守りでは池田・ジニーニョが効いて、堅い守りから攻撃につなげていたそうです。一方横内組は青山の奮闘とジョルジーニョ、盛田の突破などがあったものの双方無得点で前半を折り返しました。
 後半、牧内チームは疲れが出ていた池田を休ませ森崎和をリベロに下げた3バックを採用しましたが、これが素晴らしかったとのこと。森崎和はコーチング、ラインの統率、カバーリング、そして正確なパスでチームを操りました。更にボランチに入った高萩が素晴らしく、彼のボールから茂原、森崎浩らがどんどん前に飛び出したそうです。押し込まれた横内組は盛田とジョルジーニョのポジションをチェンジし、ジョルジーニョのドリブルを起点に木村、佐藤寿の決定機を作りましたが、下田、森崎和の素晴らしい守りで防ぎます。そしてその直後の後半16分、高萩の鋭い縦パスを受けた田村がワンタッチで前を向くと吉弘を抜き、GKとの1対1から端を狙ったシュートがゴールネットを揺らし、今シーズン初ゴールをゲットしました。その後は横内組が選手とポジションを入れ替え逆襲を図り、何度か決定的な場面を作りましたが気迫の守りを崩す事ができず、そのまま1-0で牧内組が勝ったとのことです。
 広島フットボールによると暑さと湿気の影響もあり、またキャンプも終盤で疲れも溜まっていてやろうとするサッカーが出来ていたわけではなかったようですが、選手の意欲は伝わってきたとのこと。今日は神戸との練習試合が予定されていますが、選手のコンディションを見ながらのものとなりそうです。
<05.2.2> 広島フットボールによると、グアムキャンプ10日目となる今日はこのところの恒例行事となった「真剣勝負」の紅白戦が行われます。これは選手を実力同等の2チームに分け、宿舎の出発から試合前のミーティング、試合から選手交代まで独立に行うというもの。今回は次のように2つに分けているそうです。

【牧内チーム】
GK:下田
DF:池田、ジニーニョ、西河
MF:高萩、茂原、森崎和、森崎浩
FW:茂木、大木、ガウボン、田中、田村

【横内チーム】
GK:上野
DF:小村、吉弘、吉田、入船
MF:駒野、服部、ベット、木村、青山
FW:佐藤寿、盛田、ジョルジーニョ

 シーズンで最初の実戦ということで内容にはあまり意味がないかも知れませんが、新戦力のチェックとしては興味深いものとなりそうです。
<05.2.2> プレスリリースによると、ホームゲームのチケット先行販売が明後日(2/4)から始まります。対象はホーム開幕戦のFC東京戦(3/12)から第7節川崎F戦(4/23)までのナビスコカップを含む5試合。場所はV-POINTで、サンフレッチェクラブの会員割引(20% off)と指定席の座席指定ができるのはここだけとなっています。なお、各プレイガイドやローソンチケット等での一般販売は1週間遅れの2/11からで、指定は自動発券となっています。
 一方、限定100組で販売していた年間パスの「SB4席パック」は、好評で売りきれてしまったそうです。SB席はゾーン指定で、普通に年間パスを買うと42,000円(会員は25,000円)。バックスタンド自由席でも32,000円(会員は18,000円)なので、家族やグループで買えば圧倒的に安かったのが人気の原因でしょう。ただSB席の見やすさはサポーターズシートとあまり変わらないので、「残念!買おうと思ってたのに」と言う方はサポーターズシートの年間パス(会員15,000円)をどうぞ。
<05.2.1> 先日はサッカーマガジンの記事からピックアップして練習試合の日程を書きましたが、昨日の広島フットボールに正式なものが出ていました。それによると、キャンプ中の練習試合は11試合。ほぼ連日というだけでなく1日に2試合ある日も4日あり、まさに「試合で鍛える」キャンプとなりそうです。

kick off

対戦相手

場所

2/9(水)

14:30

柏レイソル

宮崎・シーガイヤイベントスクエア

16:30

鵬翔高校

宮崎・シーガイヤイベントスクエア

2/10(木)

11:00

蔚山現代

宮崎・シーガイヤイベントスクエア

2/11(金)

14:00

アビスパ福岡

宮崎・シーガイヤイベントスクエア

2/13(日)

12:30

城南一和

宮崎・シーガイヤイベントスクエア

14:30

城南一和

宮崎・シーガイヤイベントスクエア

2/14(月)

13:00

ガンバ大阪

宮崎県綾町錦原サッカー場

15:00

ガンバ大阪

宮崎県綾町錦原サッカー場

2/16(水)

16:00

九州大学選抜

宮崎・シーガイヤイベントスクエア

2/17(水)

13:30

川崎フロンターレ

宮崎・シーガイヤイベントスクエア

2/19(土)

12:00

九州共立大

北九州市立本城陸上競技場

2/20(日)

10:30/13:00

(3決/決勝)

北九州市立本城陸上競技場

13:00

セレッソ大阪

岡山・桃太郎スタジアム

 なお今年のユースからの練習参加は、新3年生の柏木、槇野と新2年生の平繁になるとのこと。トップの激しいポジション争いを体験して、大きく成長して欲しいと思います。
<05.1.31> 紫熊倶楽部増刊「アシスト」の2005冬号のサブタイトルは「2004年シーズン総決算号」ですが、中身はむしろ表紙に大きく書かれた「勝負の年」と言うタイトルの通り、2005年シーズンに向けての決意表明になっています。最初の記事は、久保允誉社長のインタビュー。98年の社長就任以来クラブ経営の安定に力を注いで来た社長が、成長に転じるために勝負の年となる今年に向けての決意を語っています。勝てるサッカーを目指す。クラブとしてこう言うコンセプトで戦うのは初めてと言える今シーズンに向けて、まずは積極的な補強を敢行。これまでとは比較にならないほどの補強費用を使った「投資」は、経営上は大きなリスクを背負うことになるわけです。しかし、このチャレンジは「Aクラスのクラブ」を目指すためにはどうしても必要なものなのです。そして高い目標は、チーム成績だけではありません。収益面でもAクラスを目指すべく、今年は年間35万人動員を掲げているそうです。この数字は、ステージ優勝した94年に一度だけあったものなのですが、その時のホームゲーム数は22試合。今年はリーグ戦17試合、ナビスコカップ3試合しかないわけで、その条件で達成するためには史上最高の動員がなければなりません。フロントが燃え、選手が燃え、クラブが燃える。それによってサポーターも燃えてくれる。社長の強い決意は監督から選手、クラブのスタッフ、そしてこの文章を通じてサポーターにも伝わってきます。
 続く記事は、小野監督のインタビューです。コーチに比較したときの監督としての立場の難しさ。J1昇格を果たした後の2年目の難しさ。それを乗り越えて迎える3年目は、「優勝争い」と言うノルマを抱えてのものとなります。そのために何が必要か、どこを変えていくべきか。そこを考えた上でシーズンオフに補強に動き、その結果をどう評価するのか。そして今年はどのようにチーム作りを進めていくのか。なかなか思い通りに行かないなかで、監督自身も悩み苦しんでいる様子が分かります。
 リーグ戦の記録や選手出場記録等のデータに続くのは、事業部長の亀井新五氏のインタビュー。「来季、どれくらいを目標にする?」と社長に問われて最初は「30万人」と答えた亀井氏。昨年は23.5万人だったこと、今季は2試合増えることを考えれば、ある程度現実的な数字を挙げたわけです。しかし、社長から返ってきた言葉は「35万人、やってみろ。」スタッフ一同にとっては衝撃的な言葉でしたが、そこで「できない」と言うメンバーは1人もいなかったのだそうです。昨年、前年度比64%とJリーグ全体で最高の伸び率を記録したサンフレッチェでしたが、それはここまで続けてきた観客動員の努力がようやく花開いた、ということ。97年には1試合平均がわずか6,533人だったのが7年で1万5千人近くまで増やしたことを考えれば、不可能はないという気持ちなのでしょう。
 そして最後は、服部選手のインタビューです。2年連続で全試合フルタイム出場を果たした秘訣は、常に危機感を持って臨むこと。サイドの職人がどのようにプロとしての自分をデザインしているか、を語っています。
 紫熊倶楽部増刊アシストは、定価480円。いつものようにV-POINT、ひろしまゆめてらすの他、広島県内の主要書店で扱っています。また通信販売のお問い合わせは、紫熊倶楽部ホームページからどうぞ。
<05.1.30> グアムキャンプの6日目。カタールに遠征していた吉弘が関空経由で合流し、午後から練習に参加。別メニューで身体を動かしただけでしたが、中国新聞によるとチームメイトの激しい練習を見て「『夜寝付けなかったとか、時差ぼけとか言っていられない』と、表情を引き締め」ていたそうです。また広島フットボールによると、午前中の雨の中での「センパチ」(1000mを8本走るトレーニング)では疲れが出たのか元気がなかったようですが、午後からの1対1の練習は活気のあるものだったとのこと。特にベット、ジニーニョ、ガウボン、ジョルジーニョのブラジル人選手たちが高い能力を見せつけたそうです。ただ、今年はそれで日本人選手が引き下がると言う雰囲気ではなく、盛田も「昔は外国人にはかなわない、と思っていたが、今はそうは思わない」と語っているとのこと。新しい選手の加入で、チーム全体が活気づいている模様です。
<05.1.30> Jリーグはナビスコカップ予選リーグの日程も発表しています。B組に属するサンフレッチェの予定は次の通り。

開催日
kick off
対戦相手
競技場
1
3/19(土)
ガンバ大阪
万博記念競技場
2
3/26(土)
東京ヴェルディ1969
広島スタジアム
3
5/21(土)
川崎フロンターレ
広島スタジアム
4
5/28(土)
東京ヴェルディ1969
国立霞ヶ丘競技場
5
6/4(土)
ガンバ大阪
広島スタジアム
6
6/11(土)
川崎フロンターレ
等々力陸上競技場

 今年は代表招集などで選手が欠ける可能性は低く、また各ポジションの層も厚くなっています。従ってナビスコカップをいかに戦力アップに役立てるかが、チーム作りのポイントになりそう。これまでサンフレッチェはナビスコで良い成績を収めたことがありませんが、今年こそは上位進出を狙ってほしい、と思います。 


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