1/9〜1/15のSANFRECCE Diary


<05.1.14> サンフレッチェと新潟は昨日、レンタル中だったMF桑原裕義選手の完全移籍を発表しました。
 広島県工出身の桑原は、大体大を経て94年に広島入り。1年目こそ出場機会ゼロに終わったものの、2年目からはチームの主力として活躍してきました。元々のポジションは攻撃的MFでしたがプロではボランチを務めることが多く、危機を察知する能力と強いフィジカルとして中盤のクラッシャーとして活躍。またサイドやDFもこなすなどのユーティリティー性で代々の監督に重宝されて来ました。しかし森崎兄弟など技術の高い若手選手が成長するに従い徐々に起用が減って02年は14試合、03年は16試合の出場にとどまります。そこで昨年、出場機会を求めて新潟に期限付き移籍。1st stageの全試合に先発出場し、2nd stageも途中からポジションを奪い返して24試合に出場。新潟のJ1での初めての戦いに貢献しました。新潟はシーズン終了直後から桑原の残留を打ち出していて広島も取り戻さないことを発表していたのですぐに決まるかと思われましたが、正式発表がここまで伸びたのは他にオファーがあったからなのかも。真相は分かりませんが、正式決定したからには新潟に骨を埋めるつもりで頑張って欲しい、と思います。
<05.1.14> サンフレッチェは昨日、DF八田康介選手とGK河原正治選手のサガン鳥栖への期限付き移籍を発表しました。
 柳川高から2000年に広島入りした八田は、「スーパーセブン」で唯一のDFとして期待されてのプロ入りでした。高さと身体の強さは1年目から際立っていて、久保にも練習で勝っていた、と言う逸話が出るぐらい。結局1年目は出場機会はなかったものの、2年目のナビスコ杯初戦の新潟戦の後半からプロ初出場。続く1st stage柏戦ではリーグ戦初先発を果たします。結局その年はリーグ戦3試合、カップ戦2試合の出場にとどまったものの、出た試合ではそれなりに結果を出して将来の可能性を見せました。翌年はリーグ戦7試合、ナビスコ杯4試合、天皇杯2試合に出場。またJ2で戦った一昨年はほとんどの試合でベンチ入りするなど貴重なサブとして24試合にプレーし、チームのJ1復帰に貢献しました。しかし今年は怪我もあって出遅れ、1st stageの出場はわずか3分間。2nd stageも15分だけの出場にとどまり、年下の吉弘、西河の後塵を拝することになりました。本番では力を発揮するものの練習ではいまひとつ、と言う八田の特徴が「練習で結果を出した者を起用する」と言う小野監督の方針に合わなかったようで、起用法に不満を持っていると言う噂も耳にしていたため、移籍は本人の希望だったものと思われます。契約は来年の1月末までなので広島に戻ってくる可能性はあるのですが、コメントでは「自分の力で鳥栖をJ1に上げ、来年は是非広島とJ1でやりたいと考えています」と言ってもう戻ってくるつもりはなさそう。中学生の時にプレーした鳥栖でレギュラーを取って、小野監督を「見返す」ような活躍をして欲しい、と思います。
 一方奈良育英高から2003年に広島入りした河原は、素質は先輩の「楢崎以上」と言われた大器で、GK王国の広島で鍛えられれば代表へも成長できるのではないか、と期待されていました。しかし紫熊倶楽部12月号によると1年目は様々な「河原伝説」を残すほどプロらしくない生活をしていたようで、2年目の昨年は林不在時の第二GKの座を高校生に奪われる体たらく。さすがにその後は真面目に鍛えていたとのことですが、このまま広島に埋もれるよりも環境を変えた方が良い、と言う判断になったのではないかと思います。鳥栖ではシュナイダー潤之介、富永が正GKの座を争っていますが、どちらも河原にとって高すぎる壁、と言うことはないはず。(少なくとも下田、林に比べれば。)何としても出場機会をつかんで、成長して欲しいと思います。
<05.1.13> サンフレッチェは昨日、ブラジルのパラナクラブからFWガウボン(ジョゼ・アントニオ・マルチンス・ガウボン)を獲得した、と発表しました。ガウボンは1982年生まれの22歳で、187cmの「長身を生かしたポストプレーとヘディングの強さが魅力」の選手。またテクニックもあって左足からの強烈なシュートを打てる選手だそうです。01年からウニオン・サンジョアンでプロとしてのキャリアをスタートさせ、03年〜04年にはスイス・ジュネーブのセルベッテに所属。昨年はブラジル全国選手権で42試合に出場し、サントス戦で18秒のリーグ最短得点記録を作るなど15得点を挙げています。中国新聞によると織田強化部長は「大型の選手ながら器用さも兼ね備えている。性格もまじめだと聞いている。ゴール量産を期待している」と語っており、チアゴの代わりとしては良い選手が取れたように思います。
 一方、昨シーズン限りで戦力外となった佐藤一樹選手の、横浜FCへの完全移籍も同時に発表されました。昨年横浜FMから広島入りした佐藤一は駒野の「代役」として期待されて1st stageの第5節までの3試合に出場しましたが、その後は出場機会の無いままに終わりました。横浜フリューゲルスでスタートした佐藤一にとっては、横浜FCはある意味「古巣」ですし、ここに骨を埋めるつもりで頑張って欲しい、と思います。
<05.1.12> サンフレッチェは昨日、李漢宰選手がW杯予選の日本戦に向けての北朝鮮代表に選出された、と発表しました。広島フットボールによると李は「夢見ていた代表に選ばれ、嬉しい。日本と戦い、W杯に出場するという夢をかなえたいと思う」とまずは喜びの言葉を語っています。そして「僕を応援してくれる在日の人々や日本の中で僕を個人的に応援してくれている人のために、頑張りたい」と決意表明。揺れる二国間の関係の狭間で大変なことも多いと思いますが、「雑音」に惑わされずに頑張って欲しい、と思います。
<05.1.12> サンフレッチェとモンテディオ山形は昨日、外池大亮選手の山形への完全移籍を発表しました。平塚、横浜FM、甲府等を経て昨年広島入りした外池は、DFからFWまでこなすユーティリティー選手として期待されました。しかし昨年の出場はリーグ戦7試合、カップ戦5試合にとどまり、シーズン終了後に戦力外通告を受けていました。本人のサイトによると、「複数のチームから興味を持って」もらっていて、その中から山形を選んだとのこと。一足先にレンタル移籍が決まった高木とともに、チームのJ1昇格に力を尽くして欲しい、と思います。
<05.1.11> 昨日東京Vは、昨季広島からC大阪のレンタルされていた上村健一選手を獲得した、と発表しました。松永高校を卒業して広島入りした上村は、プロ1年目の93年からチームの主力として活躍し、在籍した11年間でリーグ戦213試合に出場して23得点をあげています。またアトランタ五輪に出場し日本代表としても4試合でプレー。3度の大怪我を乗り越えて「広島の顔」として頑張っていました。しかし昨シーズンオフにチーム若返りの方針により(一説によると起用法に不満があったとも)C大阪に期限付き移籍。そちらでも当初はレギュラーとして出場していましたが徐々に出場機会を失い、15試合の出場にとどまります。そしてシーズン終了後には広島からもC大阪からも戦力外となって、合同トライアウトに参加しつつプレーの場を探していました。三度目の復活のあとはさすがにスピードが衰えたかな、と言う感じの上村ですが、その高さや1対1の強さはまだまだ通用するはず。東京Vは上村と同年代の林、山田、米山がいますが全体的に若いチームだけに、上村の経験はきっと役に立つのではないでしょうか。ベテランとは言えまだ30歳。ここでもう一花咲かせて欲しいものです。
<05.1.11> サンフレッチェは昨日、クラブの新エンブレムを発表しました。(オフィシャル)(中国新聞)(スポニチ)これまでのエンブレムはJリーグ開幕時からずっと使用してきたものですが、J2に降格した2002年の12月にクラブの再出発の意味を込めてエンブレム変更を決定。一年かけてデザインを行ない、一昨年12月のJリーグ理事会で「05年シーズンから使用できる」と承認されていたとのことです。新デザインはヨーロッパ風の落ち着いた雰囲気で、盾の上に王冠をあしらったもの。中央にクラブ名の元になった「三本の矢」を置き、そのバックには広島市内に流れる6本の川を意味するタテのラインを描いています。更に両脇にはサポーターを意味する蔦を配し、「力強さ・バランス・親しみのあるエンブレム」(久保社長)となりました。以前WEBLOGの方にも書いたのですが、Jリーグ開幕時の各クラブのエンブレムは広告代理店の意向からかマンガ的なものが多く、既に変更したクラブが多数派です。そんな中で13年間生き残って来たエンブレムの変更は少々寂しくもあるのですが、これまでの伝統を踏まえて新たな出発を目指す、と言う意味ではちょうど良いタイミングでもあるし、またデザインもそれにふさわしいものになっていると思います。久保社長によるとこれに伴ってフラッグやグッズ、ユニフォームも新しくするとのこと。「優勝争いをする」05年シーズンに向けて、サポーターも新たなレプリカユニフォームやグッズで身を固める?必要がありそうです。
<05.1.10> 「Jリーグキャリアサポートセンター」(CSC)はJリーグの選手が引退や解雇によってプレーの場を失ったときの「その後」を支援する組織。今日が2回目の「合同トライアウト」を行っているのもここなのですが、そこが主催のインターンシップ(職場体験)が今年も行われています。これは、報酬なし、交通費も自己負担で、3日間に限って一般企業やサッカースクールなどで働く、というもの。昨年が最初の試みで5人の参加だったそうですが、今年は一気に増えて15人が参加したそうです。サンフレッチェ関係では佐藤一樹選手が、野球やサッカー、ラグビー等のデータ収集と分析などを行っている「データスタジアム」へ、また外池大亮選手が「フロムワン」(サッカー専門誌の編集)に参加しているとのこと。外池は昨年に続いて2度目の参加ですが、別にこれで現役を辞めてしまうと言うわけではなく、本人のサイトによるとプレーを続けることを前提に交渉を続けている模様です。昨年末に契約解除となった選手のうち行き先が決まっていない(今のところ正式なアナウンスがない)のは外池、佐藤一、西村、上村、桑原、松下、眞中、チアゴの8人ですが、何とか全員にプレーの場が見つかって欲しい、と思います。
<05.1.8> オフィシャルホームページによると、今年も宮崎キャンプの激励応援バスツアーを行います。期間は2/11(金)〜2/13(日)の2泊3日(車中1泊)で、福山駅、新尾道駅、広島駅、新岩国駅を午後9時15分〜11時45分の間に出発。翌朝7時に宮崎シーガイアに到着し、各自入浴と朝食を済ませてキャンプを見学し、昼は小野監督・選手らと交流食事会を行います。そして13日は午前中にトレーニングマッチ(予定)を見学して午後2時頃シーガイアを出発し、午後9時〜11時15分の間に出発駅に戻ってくる、と言うスケジュールです。料金はお部屋のタイプによって違っていて、4、5名一室で23,800円、3名一室で25,800円、2名一室で27,800円。広島と岩国からの出発の方は1,000円引き、小人(6〜11歳)は2,000円引き、幼児(3〜6歳)は10,000円引き。更にちゅーピークラブ会員とサンフレッチェクラブ会員は1,000円引きとなっています。募集人数は45名ですが、最小催行人数30名に達しないときは中止となる可能性もあります。募集期間は明後日1月11日から24日まで。お申し込み、お問い合わせは、ひろでん中国新聞旅行「サンフレッチェ広島宮崎キャンプ激励応援ツアー」係(tel:082-512-1000、fax:082-512-1001、受付は平日9時〜18時半、土曜10時〜17時、日祝日休業)までどうぞ。
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