11/27〜12/10のSANFRECCE Diary


<05.12.10> 今日の天皇杯の清水戦ですが、中国新聞によると退団が決まったガウボンが地元でのラストマッチと言うことで「有終を飾る構え」だとのこと。「1年契約だったので仕方ない。もっと活躍すれば契約更新の可能性もあったんだが…」と残念がりながらも、「天皇杯は日本で最も歴史ある大会で、チームにとっても大事だ。勝利に貢献したい」と燃えているそうです。今後については未定だとのことですが、京都が獲得を検討しているとの噂もありガウボンにとってはアピールのチャンスです。今季9ゴールを挙げた頭と左足に期待したい、と思います。また11/27の神戸戦で「右足関節外側靱帯捻挫で全治3週間」の診断を受けたジニーニョですが、痛みが残っているものの既に練習にも合流しているとのこと。小野監督は「メンバー入りについては、ギリギリに決めたいと思っています」と語っていますが、試合出場の可能性もありそうです。
 今日の試合会場は広島スタジアムで、午後1時キックオフ。席はそれぞれゾーン指定が3種類で、メインスタンド中央のS席が5,000円、S席の両脇のSA席が4,000円、その他の自由席が一般2,500円、高校生2,000円、小中学生1,500円となっています。今日はテレビ放送はありませんので、行ける方はぜひスタジアムで応援を。
<05.12.10> 中国新聞によると昨日は盛田が契約更改交渉を行ない、100万円減の推定650万円で合意した、とのことです。普通のサラリーマン並の給料で29歳のプロ選手としては激安ですが、今季は34分間出場でノーゴールと言う実績だったことで盛田自身は「契約してもらえるだけでもありがたい。頑張ります」と語っていたとのこと。新外国人次第では「電柱」タイプは盛田だけになる可能性もあるだけに、来季は今年以上に頑張ってもらわなければならないかもしれません。
<05.12.9> 明日は天皇杯5回戦を清水エスパルスと戦います。
 リーグ戦に続いて2週連続となる清水戦。しかもどちらもホームゲームで、どちらにとってもいささか難しいゲームとなります。先週の対戦では良い形で勝利しリーグ戦を締めたサンフレッチェですが、しかし相手は残留が決定してモティベーションが上がっていなかった、と言うことに注意する必要があります。今年最後のタイトルに向けて新たに気持ちを高めて戦いを挑んで来る可能性もあるだけに、決して侮るわけには行きません。
 一方のサンフレッチェですが、今週は主力組と控え組を分けずに練習を行っていたそうです。これは小野監督がよくやる手法で、チームをシャッフルして一から競争する、と言う意識を持たせるのが目的だとのこと。従ってメンバーがどうなるかは良く分からないのですが、前節の結果を考えると次のような形になる可能性が高いのではないでしょうか。
       佐藤昭

駒野   西河  小村   服部

       森崎和
   李       ベット
       大木

    佐藤寿  盛田

SUB:上野、吉弘、高柳、木村、ガウボン
 昨年は初戦敗退しましたが、天皇杯は広島にとっては好成績が期待できる大会。元日の国立競技場に向けて、良いスタートを切って欲しいものです。
<05.12.9> 昨日サンフレッチェは駒野、下田、森崎浩、李の4選手との契約更改交渉を行ない、下田、森崎浩が更改を済ませました。下田は400万円増の推定4,000万円で合意。FC東京戦で痛めた右ひざの回復も順調で、来季は開幕から「守護神」としてゴールマウスの前に立つことになりそうです。また怪我などで14試合の出場にとどまった森崎浩は、200万円減の推定1,800万円でサイン。納得した表情で来季に向けての意欲を語っていたとのことです。更に今年で2年契約が切れる駒野は700万円増の推定3,000万円の提示を受けて昨日は保留していますが、「小野監督のもとで優勝を目指す」と残留を明言したとのこと。W杯出場に向けて「まずはチームで頑張る」と笑顔だったそうです。一方李は200万円増の推定1,300万円の提示を受けた李は「球団の期待は感じたが、今季の評価が自分と球団との間でずれがある」と保留したそうです。今年はW杯予選にも出るなど成長を見せましたが、怪我の影響もあって19試合の出場にとどまりました。確かに他の主力選手と比較してやや少なめのような気はしますが、チームに貢献すれば給料は上がると言うことは今年見ていれば分かることですし、納得してサインしてくれれば、と思います。
 なお、携帯サイトによると2年目までの選手は一昨日までに契約を済ませていたとのことです。
<05.12.9> 昨日JリーグはJ118クラブの監督、及び選手による投票結果を元にした優秀選手30名と優秀新人賞3名を決定し、サンフレッチェからは優秀選手として駒野、佐藤寿が選ばれました。今年の「Jリーグアウォーズ」は12/20に横浜アリーナで行われますが、そこで発表されるベスト11はこの優秀選手から選ばれます。広島からベスト11が選ばれれば、94年の高木琢也選手以来の事となります。
<05.12.9> サンフレッチェは昨日、小野監督が留任することを正式に発表しました。J2降格直後の2002年の天皇杯から指揮を執った小野監督は、翌年は25勝11分け8敗の2位でJ1復帰を果たし、昨年は年間トータルで6勝13分け11敗で12位の成績を残しました。そして今年は13勝11分け10敗の7位。この順位は94年の2位以来の好成績で、順調にチーム力をアップさせて来ていることが分かります。サポーターとしてはまだまだ上を狙えたのではないか、と言う気持ちもありますが、その思いはおそらく選手も監督も同じ。来年はもっと良いチームを作ってくれる、と期待したいと思います。
<05.12.8> サンフレッチェは昨日から主力組の契約更改交渉を行ない、森崎和、佐藤寿、服部、小村、大木の5人に金額提示が行われたそうです。それによると佐藤寿への提示は1.5倍増の推定3,000万円。日本人ゴールランク1位を評価された形で、佐藤寿は「しっかりした評価をいただいた。広島に呼んでもらったことを感謝したい。来季は優勝を果たしたい」と笑顔だったそうです。またキャプテンを務め全試合フル出場を果たした森崎和は、「総合1位の評価」(森崎和)とのことで700万円増の推定3,200万円。更に服部は600万円増の推定3,500万円、小村と大木はともに500万円増で、それぞれ推定3,200万円と2,000万円の提示を受けました。大木以外はすぐにはサインせず後日再交渉を行いますが、頑張った選手が報われる査定になっていて更改はスムーズに進むのではないでしょうか。
<05.12.8> 昨日の日刊スポーツの報道によると、サンフレッチェの新外国人候補としてブラジル・ジュヴェントゥージのFWエニウトンの名前が浮上している事が分かったそうです。エニウトンはアトレチコ・ミネイロやメキシコのティグレス等でプレー経験のある27歳で(28歳との説もある)、一瞬のスピードと小回り、そしてドリブルのテクニックは「凶悪」とも形容されるほどのものだとのこと。キープ力があるため持ちすぎの傾向はあったものの、最近はよりペナルティエリアに近いところでその技術を発揮するプレーが多くなっているそうで、今季はブラジルの国内リーグで得点を量産している、とのことです。報道によるとパルメイラスやサントスなど国内のビッグクラブからのオファーも来ているものの、最も好条件を提示している広島入りの可能性が高い、とのこと。エニウトンは「来週にも広島関係者と会って交渉する。早く移籍先を決めたい」と話している、とのことで、年内の正式発表もありそうです。
<05.12.7> 今朝の中国新聞によると、ジニーニョを完全移籍で獲得することでほぼ合意に達した、とのことです。今年ブラジル・サンカエターノからレンタルで加入したジニーニョは、「エレガント」としか形容のしようのない守備で、シーズン途中までリーグ最少失点を保つ原動力となっていました。ジニーニョ本人も当初から広島残留を希望していたとのことで、9月から完全移籍の方向で交渉。結局推定1億5千万円の移籍金を支払うことで、完全移籍で決着した模様です。これでサンフレッチェの来季の外国人は3人枠のうち2人が決定。残る1枠はFWを狙っていて、「27歳のブラジル人」を有力候補として交渉中だ、とのこと。またC契約の外国人選手も狙っているとのことで、少なくとも外国人選手については今年以上の期待ができそうです。
<05.12.7> 昨日の日刊スポーツによると、J1昇格を決めた京都は、広島からレンタル中の大久保を完全移籍で獲得する方針であることが分かったそうです。大久保は開幕当初を除けばずっと出場機会がなかったのですが、J1昇格決定後に起用されて「安定した守備力を発揮」していた、とのこと。柱谷監督は「右SBに加えてリベロもこなす万能選手として高く評価し、来季のチーム構想に加えている」のだそうで、「テスト」にパスした格好になります。もともと広島としては1年限りのレンタルでシーズン終了後にはチームに戻す方針で、来季のオファーも出しています。ただこう言うものは本人の意向が一番重要で、大久保が京都への完全移籍を希望すれば拒否するのは難しい、と思います。来季は同じカテゴリーで戦う広島と京都ですが、DF陣の人材を見れば広島の方にライバルとなる選手が多く、すぐにレギュラーを取るのは難しいのは確か。となれば高く評価してくれるチームの方でプレーしたいと考えても無理はないでしょう。移籍係数は高いもののA契約になったばかりで年俸が安く、その上レンタル後は半額のルールがあるため移籍金はあまり取れませんが、大久保本人の将来を考えれば完全移籍になってもやむを得ないと言わざるを得ません。
<05.12.6> 報知新聞の報道によると、昨日のJリーグ臨時理事会でJ2昇格が承認された愛媛FCが、広島からレンタル中の田中俊也選手を完全移籍で獲得することが分かったそうです。7月下旬から愛媛FCに合流した田中は友近、永富のツートップからレギュラーを奪うには至りませんでしたが、スーパーサブとして昇格争いに貢献。J2昇格を賭けた後期14節のHondaFC戦では勝ち越しゴールを奪って勝利に導く、と言う印象的な活躍を見せています。サンフレッチェではいまひとつブレイクできなかった田中ですが、そのゴールセンスは試合に出れば出るほど磨かれるはず。来季のJ2をかき回すような活躍を期待したい、と思います。
<05.12.6> Jユースサハラカップの決勝トーナメントが12/4から始まっています。とは言え、1回戦は2試合のみ。湘南ベルマーレ、ヴィッセル神戸がそれぞれ愛知FCと横河武蔵野FCを下して2回戦進出を決めています。G組をトップで通過したサンフレッチェユースの初戦は12/11(日)の13:00から吉田サッカー公園で、浦和レッズユースとの対戦です。今年浦和とはクラブユース選手権の予選リーグで対戦。圧倒的に攻めたてたものの1点しか奪えず、逆にカウンターから失点して引き分けに終わり、決勝トーナメント進出の望みを絶たれています。従って今回はその時の「借り」を返す戦いとなります。
 なお浦和に勝って準々決勝(12/18(日)14:00 長居第2競技場)に進出すると、次の相手はおそらくG大阪ユース。こちらは高円宮杯のグループリーグで対戦し、0-3で敗れています。準決勝で当たるもう一つのブロックには目立った強豪チームがいないだけに、優勝のためにはここが最大のポイントとなりそうです。因みに3冠を狙うヴェルディユースの初戦の相手は横浜FMユース。こちらもいきなり激しい戦いが予想されます。
<05.12.5> ようやく安定したネット接続が可能になったので、今日から更新を再開します。
 まずは中国新聞のホームページから。昨日小野監督は、広島市内で総括記者会見を行ない、今季を振り返りました。まず13勝11分け10敗の7位でフィニッシュした最終結果について「後半戦は息切れと見られても仕方ない」と言いながらも「目標を見失うことなくぎりぎりの中でつかんだ順位は評価したい」と語っています。印象に残る試合としては第5節の東京V戦を挙げ、「自分たちのサッカーを貫き初勝利」したことがチームにとってのターニングポイントだった、と述べています。一対一の強さと層の厚さで上位チームに及ばない面があったものの、ぎりぎりで勝利を得た試合も多かったことから精神面での成長があったことを評価しています。そして来季に向けては補強に頼らず、選手を競争させて育ててチームを強くする方針である、と語りました。
 一時は2位に上がるなど「3年目は優勝争いをする」との小野監督の「公約」も現実になるかと思わせながら、後半戦で勝てずに結局中位に沈んだことから今年のサンフレッチェの戦いに満足していないサポーターも多いか、と思います。特に9月上旬までは下の順位にいたC大阪が急上昇して最後には優勝ぎりぎりのところまで行った事を考えれば、もっと上を狙えたはず、と言う思いをもつのはサポーターだけではないでしょう。上位との直接対決に敗れたG大阪戦と浦和戦。腑甲斐ない戦いで転落のきっかけになった名古屋戦。そして上位進出の望みを絶たれたC大阪戦。ここで踏ん張れば、と言うポイントでことごとく星を落としていたわけで、そう言う意味ではこのチームはまだまだなのは確かだと思います。
 しかしその一方で、我々は一昨年はJ2で、昨年も降格圏内ぎりぎりだったことを忘れてはいけない、と思うのです。降格によって久保、藤本らを失い、若手を中心に一からのチーム作りを始めたのが2年前から。ここに小村や盛田、吉田と言った移籍組を継ぎはぎして、ようやくJ1で戦えるチームを作っていたと言うのが昨年までの流れだったわけです。今年は佐藤寿や茂原、池田ら主力級を補強してチーム力をアップさせましたが、彼らも存在そのものがチームを変えるほどの選手、と言うわけではありません。森崎兄弟や駒野らの世代を中心に将来的に長く強さを保てるようなチームを作る、と言う路線に揺らぎは無く、それが一定の成果を収めた。それが今年全体の評価だと言って良いのではないでしょうか。
 そして、そのように「選手を育てて勝つ」と言うのは言うほど易しいことではない、と言うことをよく考える必要があります。例えば今シーズンの最初は、良いサッカーをしながらなかなか勝てずに様々な不安が頭をもたげました。もしそこで気持ちを切らせてしまったら、きっとその後は残留争いに巻き込まれて育成なんて悠長なことは言ってられなかったに違いありません。またシーズン終盤の戦いも同じです。怪我や出場停止もあって控えを起用せざるをえない状況となりましたが、そんな中で若手を起用して結果が出なかったら、選手もチームも大きなダメージを受けることになります。単に出場機会を与えるだけでは、若手は育たない。チーム内で激しい競争をさせ、その中から這い上がってきた選手を起用する。そして試合で結果が出なくても、目の色を変えてチャレンジしてくるのを待つ。このような小野監督の育成方法で伸びたのが西河であり、佐藤昭であり、前田ですし、また彼らに続く桑田や高柳なのだと思います。幸い、サンフレッチェには彼ら以外にも多くの有望な若手選手がいます。来季はもっと多くの若手選手が大きく成長して、ベテランを押しのけるような活躍を見せてくれるに違いありません。
 また「育った」と言う意味では、これからのサンフレッチェを支えていく「アテネ世代」の成長もまた、見逃すわけにはいきません。キャプテンマークを託された森崎和は、今年ついに全試合フルタイム出場を果たしました。リーダーとして期待され、その重圧に押し潰されそうになりながらも、必死で頑張った2005年シーズン。チームが逆境でも反発できるだけの力を見せる事ができたのは、キャプテン・森崎和幸自身の成長があったからに違いありません。また、「日本人得点王」になった佐藤寿も同様です。昨年J2で20ゴールを挙げたと言う実績を引っ下げての広島入りではありましたが、しかしJ1での実績という意味ではこれからの選手。実際シーズン当初はなかなか結果が出ずに、川崎F戦とC大阪戦ではベンチ入りもできない、と言う屈辱も味わいました。しかしそこで気持ちを切らすことなく戦い抜いて、ついにはJリーグを代表するストライカーとしての結果を出したわけです。彼の成長もまた、チームを成長させる大きなファクターになったのは間違いないでしょう。そして、何と言っても駒野です。突然の代表招集というチャンスを逃すことなく定着し、来年のW杯出場も視野に入って来た彼ですが、そうなったのも彼自身が力強さを増し、一つ一つのプレーの精度が高くなっているからのこと。チームで成長すれば、代表にも呼ばれるようになると言う事を示したことが、他の選手にも好影響を与えていると言う面も、見逃すわけには行きません。
 小野監督の4年目となる来年は、今度こそ優勝を狙って行く年になると思います。が、だからと言って他のチームの主力を引き抜いたり、強烈な外国人選手を連れてくる、と言う事はしないでしょう。となれば、地道に若手を育て、戦力の厚みを増やしていくしかありません。この道は長く苦しい道で、一朝一夕に達成できるものではないのは確か。しかし一度出来上がれば、長く強さを保てるはずです。来年もきっと辛く、苦しい戦いが続くものと思われますが、我々サポーターは、諦めることなく応援し続けるしかないのではないでしょうか。
<05.12.5> 昨日の日刊スポーツなどによると、サンフレッチェはガウボン、河原、吉田、高木、木村、ジョルジーニョ、田中と来季の契約を更新しない、と発表しました。
 得点力アップのためにブラジルから移籍してきたガウボンは、リーグ戦33試合に出場して9得点を挙げるなどまずまずの活躍を見せました。また前線からの守備を忠実に行うこと、性格が温和で問題を起こすこともなく、若いこと等から、再契約はあるかも、と個人的には予想していました。しかしクラブの判断は×。これは身長のわりにはハイボールに弱く、あまり前線の起点になれなかったこと、そして何より1人で突破して得点を奪うような力強さに欠けていた事がチームのコンセプトに合わない、と判断されたものと思われます。
 市原をクビになって広島入りした吉田は、昨年はレギュラー級の活躍で貢献度大でした。しかし今年は怪我もあって出遅れ、また西河の台頭もあって出場機会に恵まれないままに終わりました。どんなに苦しい状況になっても諦めずにチームを盛り上げようとする姿勢は若手のお手本になっていたそうですが、今後の事を考えればここで解雇もやむを得ないことだと思います。
 名古屋からC契約で移籍してきたジョルジーニョは、A契約にはなったもののあまり出場機会のないままにチームを去ることになりました。シーズン当初は「第4の外国人」と言う立場に腐ることなくサテライトでもゴールを取りまくるなど頑張りを見せていましたが、何度か与えられたチャンスで結果を出せなかったのが辛いところ。前田や桑田ら日本人選手の成長に取り残された、と言う面もあり、来季は外国人3人のA契約枠を争わなければならない事も考えれば、こちらもやむを得ない事と言えるでしょう。
 木村はユース出身の3年目。ドリブルとシュートの巧さがあり、中盤もFWも出来るユーティリティープレーヤーとして期待も大きく、また練習に臨む姿勢も良かったためリーグ終盤には途中からの起用もありましたが、そこで結果を出せなかったのが残念でした。
 河原、高木、田中はそれぞれ鳥栖、山形、愛媛へのレンタル中ですが、そこから広島に戻ることはなくなった、と言うことを意味します。そのままチームに残るのかどうかはあちらの都合で決まるのですが、ここで広島が契約しないと決めたことで移籍しやすくなるのは確か。3人ともレギュラーを取るには至らなかったようですが、将来性込みで認めてもらえると良いのですがどうなるのでしょう?
 ところでこのリストに入っていなかった選手は広島が契約する意思を示した、と言うことになりますが、それがストレートに広島でプレーする、と言うことにはなりません。例えばそれぞれ京都と鳥栖にレンタル中の大久保と八田。シーズン当初にはよく起用されていた大久保は怪我もあって途中から出場機会を失っていましたが、J1昇格決定後は起用も増えて成長した様子を見せています。一方の八田はシーズン中盤まではレギュラーとして活躍していましたが、後半は出場機会を失っていました。サンフレッチェの若手DF陣には西河と吉弘、中尾がいて、ユースからは槙野が上がって来ますが、ジニーニョと小村とは経験値に大きな差があります。また人数も少なめなので大久保と八田を呼び戻したい、と言う気持ちもあるかもしれませんが、しかし彼らの出場のチャンスを考えれば戻ってくることがプラスになるとは限りません。従って彼らは広島で契約した上で再レンタル、と言う可能性もありそうです。
 また今年出場機会の少なかった盛田と茂木ですが、ひょっとしたらもう契約しないのではないかとも見られていただけに安心しました。ベンチ入りの競争が激しかった今年、盛田と茂木は常に「16番目の椅子」を争う選手だったとのこと。ベンチ入りが5人までだった今年はチャンスをつかむ事自体難しかったわけですが、2つ枠が増える来季は彼らのようなスペシャリティのある選手のチャンスも増えるはずです。本当に強いチームには、レギュラーと遜色のない実力を持つ選手がベンチやその外に控えているもの。茂木には移籍の可能性もあるかとは思いますが、できればもう1年「死ぬ気」で頑張って欲しいと思います。
<05.12.4> 昨日広島ビッグアーチで行われたJリーグ最終節でサンフは清水を3-1で下し、7位でシーズンをフィニッシュしました。  サンフはガウボンが3試合ぶりに先発に復帰して次のような布陣でスタートしました。
       佐藤昭

駒野   西河  小村   服部

       森崎和
  李(→桑田88分)ベット(→吉弘89分)
       大木

    佐藤寿 ガウボン(→盛田74分)

SUB:上野、高柳
 対する清水は、GK:西部、DF:市川(→和田79分)、青山、高木和、山西、MF:久保山(→チェ・テウク67分)、枝村、伊東(→岡崎79分)、兵働、FW:マルキーニョス、西野。立ち上がりはやや落ち着きのない展開で11分にはゴール前で枝村をフリーにしてしまったもののシュートミスに助けられます。しかしその後は流動的な動きとパス交換からゲームを作るサンフレッチェのサッカーが機能。守備と攻撃の速い切り替えでカウンターも封じてペースを握ります。サイドからのクロスや中央突破等何度か清水ゴールに迫りながらなかなかシュートに行けなかったサンフでしたが、前半27分ようやく先制点を挙げます。森崎和からのボールを受けたベットが鋭いクサビのパス。これを佐藤寿がワンタッチでDFラインの裏に落とすと、ここにそのまま走り込んだベットが右足インサイドでゴールへのパス。今年何度も惜しいシュートを放ちながら無得点だったベットが、ようやく初ゴールをゲットしました。
 その後もペースはサンフ。30分には李の右からのクロスに佐藤寿が頭で合わせましたが、惜しくもGK正面。33分には服部の突破から2度、3度とクロスが入ります。清水は右から、左からクロスを入れて来ますが西河、小村が集中を切らさずはね返します。43分にフリーで許した枝村のシュートも枠外に外れ、サンフは1点リードのままで前半を折り返しました。
 後半も立ち上がりはイーブンでしたが、2分に同点ゴールを許します。清水の右からのCKを蹴るのは兵働。ここに走り込んだ19歳の青山がフリーで頭を叩きつけ、ボールはゴールネットを揺らしました。
 その後もペースは清水。高い位置でボールをカットされるシーンが目立ち、何度もゴール前に迫られ久保山、マルキーニョスのミドルシュートを浴びます。しかしこの時間帯を我慢して徐々に押し返すと、16分には西河が奪ったボールをつないでベットから佐藤寿。DFラインの裏を狙ったベットに釣られた一瞬の隙を見逃さず佐藤寿が反転して左足でねじ込み、今季18点目のゴールでリードを奪いました。
 これで落ち着きを取り戻したサンフは、次々と後から人が湧き出してくるような攻撃を見せて相手を脅かします。22分には変化を付けたFKから大木がクロスを入れましたがGK。24分には波状攻撃を仕掛けて得たCKから李がミドルシュートを放ちます。その後のサンフは清水の身体を張った守りになかなかシュートまでは行けなかったものの、ボールも人も良く動くサッカーで相手を押し込みます。逆に清水は25分にチェ・テウクの突破から西野がシュートしましたが、これは佐藤昭が横っ飛びでキャッチ。33分には兵働の右からのクロスに西野が飛び込みましたが、これも佐藤昭ががっちりと止めます。そして後半ロスタイム、ドリブル突破を図ったベットが倒されて得たゴール正面からのFK。駒野の強烈なストレートボールは西野の手を弾いてゴールネットを揺らし、その直後にホイッスルが鳴ってサンフは勝利で最終戦を飾りました。

<05.11.28> 昨日の神戸戦は先制点を生かせなかったものの終盤の15分でひっくり返し、久々に勝利を収めました。
 この日のサンフレッチェのメンバーは、
       佐藤昭

駒野 ジニーニョ 小村   服部
   (→西河64分)
       森崎和
  李        ベット
       桑田(→前田59分)

    佐藤寿  大木(→ガウボン74分)

SUB:上野、木村
 対する神戸は、GK:徳重、DF:河本、佐伯、北本、MF:朴(→石澤62分)、坪内、丹羽、遠藤、栗原(→北野75分)、FW:播戸、村瀬。序盤戦は広島ペースで、速い出足と鋭いパス交換で何度も相手ゴールに迫ります。5分には大木のスルーパスから佐藤寿がシュート。その直後にも駒野のクロスにベットが頭で合わせましたがGKにキャッチされ、11分の服部のロングシュートは枠を外れます。その後は神戸も押し返して蹴り合いとなり、DFラインへの裏へのパスとセットプレーから攻め込まれます。その前半途中からの嫌な流れを断ち切ったのは、この日絶好調だった佐藤寿でした。前半32分、森崎和がゴール正面40m付近でFKをもらいます。これを駒野が狙ったボールは左ポストに当たりましたが、こぼれを拾った服部のクロスを李が折り返し、中央に飛び込んだ佐藤寿が頭で押し込んで先制点を奪いました。その後の流れも広島で、35分にもセットプレーの流れから佐藤寿が決定的なシュートを放ったものの、北本がゴールラインぎりぎりで掻き出します。サンフの追加点も時間の問題かと思われるような流れでしたが、しかし前半40分、神戸の左からのクロスに栗原が頭で合わせてあっさりと同点に追いつかれてしまいます。佐藤昭は飛び出したにも関わらず先に栗原の頭に触られてしまったと言う痛恨のミス。前半はサンフのシュート10本に対して神戸は2本と内容的には圧倒しましたが、しかし神戸にワンチャンスを生かされて流れを失った、と言う感じでした。
 後半開始早々、いきなりチャンスをつかんだのは神戸。朴康造のFKは佐藤昭が必死でクリアし、その後の攻撃も何とか凌ぎます。しかし後半9分、ジニーニョのクリアボールのこぼれを拾った北本がフリーになって、GKをかわして決められてしまいました。
 その後の流れも、攻める神戸に守る広島と言う感じで、たまらず小野監督は前田を投入します。しかしジニーニョが怪我で西河に交代せざるをえなくなり、劣勢を食い止めることができません。神戸の速い出足に前にボールを運ぶこともできず、シュートもできない苦しい時間帯が続きます。22分には駒野が左足でロングシュートを放ちましたが枠外。25分には森崎和のスルーパスから佐藤寿が抜けようとしましたがシュートを打ちきれません。しかし後半28分、右サイドを駆け上がった駒野のクロスをファーで受けた佐藤寿が冷静にトラップしてシュート。このボールがキーパーの足下を打ち抜いてゴールに突き刺さり、大黒に並ぶ今シーズン16ゴール目でサンフレッチェは同点に追いつく事ができました。
 これでペースを取り戻したサンフは、パスが軽快に繋がるようになってチャンスを作ります。33分にはガウボンが左足で強烈なシュート。その後もガウボン、前田、佐藤寿のコンビネーションから何度か相手ゴールに迫ります。そして後半ロスタイム、ベットが粘って出したボールを服部が左からGKとDFラインの間に鋭いクロス。これが佐藤寿にピンポイントで合って、佐藤寿の今季2度目のハットトリックとなる3点目のゴールで勝ち越しに成功しました。その後神戸はGKも上がって必死の攻撃を見せたものの、サンフはこれを凌いでタイムアップ。サンフは4試合ぶりの勝利で、賞金圏内の望みをつなぎました。
<05.11.27> ホットニュースによると、ベットは「ずっと下腹部に痛みがあったが、それはもう大丈夫」だとのこと。「ベットは問題ない。練習でも気持ちが入っていた。明日はやってくれると思っている」(小野監督)と言うことで、今日の先発は間違いなさそうです。出場停止明けのジニーニョも復帰するので、久々に現状でのベストメンバーで戦うことができそうです。一方の神戸ですが、報道によると既に来季に向けて動き出しているとのことで、外国人選手を起用せず日本人だけで戦う模様です。ただ、このチームは北本、遠藤、三浦淳、播戸と、もともとセンターラインに質の高い選手を揃えています。ホーム最終戦を飾るために全力で来るであろう相手に対して、気持ちで負ければやられてしまうのは明らか。こちらも4試合ぶりの勝利と賞金圏内の7位を目指して、貪欲に勝利を目指して欲しいものです。
 今日の試合会場はウィングスタジアム神戸で、午後3時キックオフ。ホームからのバスツアーと関西サポが、アウェイゴール裏を埋めるはずです。またテレビはBS-iとスカパーのTBSチャンネル(ch363)で生中継の予定です。現地に行けない方は、テレビの前で応援を。(因みに私は今日からオーストラリア出張なので、現地でもテレビでも見れません。泣)
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