12/11〜12/17のSANFRECCE Diary


<05.12.17> 昨日は駒野、李、八田の契約更改交渉を行ない、それぞれ合意しました。前回より100万円多い推定3,100万円で合意した駒野は「希望額に近づいた。球団には『アシストした選手にボーナスを』という提案もできた」と納得の表情だったとのこと。W杯イヤーとなる来季に向けて、年明けから広島で走り込んで身体作りをするそうです。一方李も前回提示より100万円多い推定1,400万円。出場試合数は少なかったものの5アシストした貢献度を評価されたようで、「来季も戦力として大切に考えてもらっていると実感できた」と笑顔だったそうです。更に鳥栖にレンタル移籍していた八田は750万円で契約しました。
<05.12.16> 昨日森崎和、佐藤寿、服部、小村との2度目の契約交渉が行われ、全員が合意しました。中国新聞によると、前回から100万円上積みして3,300万円の提示を受けた森崎和は「希望額に近づいた。主将など見えない部分も評価してもらった」と納得顔だったとのことです。また前回交渉と同じ推定3,000万円の提示を受けた佐藤寿は「高い評価をいただいた。来季は何得点とかではなく、勝利に導くゴールを多く決めたい」と語っていたそうです。また服部は前回提示通りの推定3,500万円、小村は前回から100万円上積みの推定3,300万円で合意。昨年は下田だけだった日本人の「3,000万円プレーヤー」がこれで5人となりました。
<05.12.15> 先週発売の「紫熊倶楽部」1月号(Vol. 95)の表紙は大木、前田両選手。「天才肌の男たち」と言うタイトルで、この2人のインタビューを中心に構成しています。
 先に登場しているのは大木選手で、タイトルは「インテリジェンス」。「局面でのプレーやボール扱いの巧さは、まさに天才的」(小野監督)な大木の埋もれていた才能に、小野監督はある時点で気づいたのだそうです。「彼は局面だけでなく、ゲーム全体を俯瞰して見る能力があるんですよ。その場限りでなく、ゲームの流れをしっかりと見極めることが出来る。そこからくる予測能力が、実に長けているんです。」小野監督の元で守備を覚えた大木が絶大な信頼を受けているのは、サンフレッチェのファン・サポーターなら誰でも知っていること。その彼のサッカーに対する、そしてチームメイトに対する考えを聞いています。
 続いて登場しているのは、前田選手です。誰もが認める才能を持ち、監督からもサポーターからも大きく期待されている彼が、どのように成長しようとしているのか。今年の自分を振り返りながら、将来について語っています。
 インタビューに続く記事は、小野監督のシーズン総括記者会見です。「優勝争い」を目標に掲げてスタートした今年のシーズン。結局その目標を果たすことはできませんでしたが、しかしいろいろな苦しい時期を乗り越えて賞金圏内の7位と言う成績を残したことは、選手一人一人はもちろん、サポーターも含めたクラブ全体の頑張りがあったからだ、と言うことを語っています。来季4年目を迎える小野監督がどのようなアプローチでチーム作りを進めるのか、今から楽しになる内容です。
 マッチレポートは大分戦、横浜FM戦、柏戦、神戸戦。後のカラーページには、最終戦の清水戦も掲載されています。コラムは6本で、トップページのいまおかゆう子さんの「サンフレッチェを支える人々」はtssの気象予報士、波田健一さんが登場。天気予報の担当者でありながら携帯サイトを立ち上げた経緯などについて語っています。ホームテレビの望月ディレクターは「来シーズンがたのしみになった」と言うタイトルで今年を振り返っています。私のコラムは「シドニーFC、そして懐かしのコリカ」。オーストラリアで観戦してきたシドニーFCの試合のレポートです。金広督子さんの「ユースをよろしく!」では、ジュニアユースを取り上げています。石井アナウンサーの「大好き!サンフレッチェ」では、サタスポでの佐藤寿人選手の公約についてです。そして最終ページはいつものサポーター紹介。今月は関東サポーターの「聖地」とも言える下北沢のスポーツバー「トレブル」の伊丹さんを取り上げています。
 紫熊倶楽部は定価350円で、V-POINTの他に広島県内の大手書店と新宿の「ひろしまゆめてらす」で販売しています。その他にお住まいの方は、通信販売か定期購読(紫熊倶楽部ホームページで受付中)でどうぞ。
<05.12.14> Jリーグの合同トライアウトの第1回が昨日、長居スタジアムで行われました。今回参加した選手は過去最高の97人で、広島から契約解除された木村、吉田、河原(鳥栖レンタル)、高木(山形レンタル)の他、広島に在籍経験のある松浦(広島→仙台)、外池(広島→山形)、高橋(広島→大宮→千葉)、山根(広島→大分→川崎F)、久保田(広島ユース→帝京→東学大→横浜FC)、河野、佐藤一(広島→横浜FC)、桑原(広島→新潟)、沖本(広島ユース→福岡)、井手口(広島→鳥栖)らが参加しました。1時からはまずGKテストが行われ基本技術をテスト。続いて15分2本の紅白戦が2試合行われ、限られた時間に必死のアピールをしていたとのことです。
<05.12.13> 今年も某スポンサーの方のご協力により、サンフレッチェカレンダーのプレゼントを行います。今回は壁掛けタイプ5部と卓上タイプを3部で、希望者多数の場合は抽選となりますのでご了承ください。ご希望の方は、お名前と郵便番号、住所、電話番号、カレンダーの希望のタイプをご記入の上、webmaster@sanfreccediary.net(@は2byte文字になっていますのでご注意下さい)までメールをお送りください。締切は12/17(土)必着です。
<05.12.13> 昨日サンフレッチェは福岡・東海大五高のDF橋内優也選手の獲得を発表しました。橋内は175cmと身長に恵まれているわけではありませんが、「抜群の跳躍力を生かした打点の高いヘッドとスピードを生かしたプレーが魅力」な選手だ、とのこと。普段はDF登録(サイドバックらしい)ですが、いざというときにはFWとして起用されることもあると言うオールラウンドプレーヤーです。高校総体や国体に出場経験がありU-18代表候補にもなっているので昨年の中尾ほどの「隠し玉」とは言えませんが、将来性に期待しての獲得だと思われます。今年のユースからの昇格は槙野と柏木に決定しており、今年の新人選手は橋内も加えた3人となる模様です。
<05.12.12> 昨日Jユースカップの2回戦が極寒の吉田サッカー公園で行われ、サンフレッチェユースは浦和を2-0で下して準々決勝に進みました。この日のメンバーは、GK:金山、DF:遊佐、横竹、槙野、中山、MF:柏木、福本、保手濱(→野田65分)、FW:平繁(→篠原88分)、中野(→藤澤88分)、木原。9分にCKから槙野がゴールを決めて先制すると、その後は広島ペース。3年生が引退して新チームとなっている浦和を押し込んだそうです。そして後半24分、平繁が左サイドをドリブルで突破し、シュート性のボールに中野が中央で合わせて追加点を奪うと、そのまま押しきりました。
 他の試合の結果ですが、これまで二冠を達成している東京Vは横浜FMに0-1で、昨年王者の鹿島は1-1からのPKで神戸に敗れ、更に柏も三菱養和SCに敗れました。一方FC東京は湘南を、清水は仙台を順当に下してそれぞれ準々決勝に進出しました。サンフレッチェユースの次の対戦相手は、アミーゴス鹿児島U-18を3-0で下した宿命の相手、G大阪。12/18(日)に長居第2陸上競技場で、午後2時キックオフです。
<05.12.11> 昨日広島スタジアムで行われた天皇杯5回戦の清水戦は0-3で完敗を喫し、今年最後の公式戦はブーイングで終わることになりました。
 タイトルを取りに行く、と言う目標を掲げて、小野監督は前節と同じメンバーで新たな戦いに臨みました。
       佐藤昭

駒野   西河  小村   服部

       森崎和
   李       ベット
   (→桑田45分→盛田84分)
       大木

    佐藤寿 ガウボン(→前田57分)

SUB:上野、吉弘
 清水は怪我人続出で苦しいメンバー構成を強いられ、GK:西部、DF:市川、青山、高木和、山西、MF:高木純、枝村(→平松67分)、伊東、兵働、FW:久保山(→北嶋81分)、マルキーニョス、と言うメンバーでした。立ち上がりは広島ペース。前半2分にはCKからの流れで駒野のクロスに大木が飛び出して決定的チャンスを演出しましたが、ヘッドはジャストミートせず。3分にもCKから李が繋いで森崎和が頭で狙いましたがクリアされます。その後も広島ペースでしたが、7分に久保山にループで決定的場面を作られ怪しくなってくると、10分には高木純の左からのクロスに久保山が合わせて清水が先制。その直後にも右サイドから兵働が左足で放ったループ気味のシュートがファーサイドのネットに突き刺さり、あっと言う間に2点のビハインドを背負うことになってしまいました。サンフは40分にベットのドリブルから駒野のクロスに大木が飛び込んだものの枠外。42分にもカウンターから森崎和がフリーでシュートしましたが枠外に外れ、得点を返す事ができません。入りは良かったものの失点で流れを失って取り返せない、と言う大分戦同様の展開で、前半を折り返すことになりました。
 後半、事態を打開するため小野監督は李に代えて桑田を投入します。しかしこの采配が裏目。後半12分、桑田の守備の甘さを突かれてマルキーニョスがドリブルからシュートを決めて決定的な3点目。その後サンフは前田のドリブルから何度かチャンスを作ったものの決めきれず、最後には盛田のポストから何度か良い形を作ったものの得点には至らず。結局そのまま敗れて今年最後のホームゲームを飾ることはできませんでした。
 試合後に森崎和は「声は出ている。でも、逆境になるとその声がバラバラになってしまう」と語っていたそうですが、結局のところチーム全体としてのメンタル面の課題が出てしまった、と言うことなのだろうと思います。様々な課題を抱えて迎えた今年のシーズン、苦手だったアウェイの勝率が飛躍的に上がり、競った試合をぎりぎりでものにするなど、いくつかの進歩は見せました。しかし、課題克服の道はまだ半ば。リーグ戦で先制された試合に1度も勝てなかったことに見られるように、試合中に流れを引き戻すことができない、と言う弱点は最後まで克服できないままに終わりました。上位進出への希望を見せた今年のサンフレッチェの戦いでしたが、本当に強くなるためにはまだ一山も二山も越えなければならない、と言う感じ。「これが今の実力。来季に向け、つかんだものを大切に、つかみ損ねたものを克服していきたい」との小野監督の言葉を信じるしかない、と思います。
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