12/18〜12/24のSANFRECCE Diary


<05.12.24> 昨日サンフレッチェは新潟のGK木寺浩一選手の獲得を発表しました。埼玉・武南高出身の木寺は、最初はNKKに所属してJFLでプレーしました。しかし93年にNKKが廃部となり、やはりJFLだった京都に移籍。しかし96年にその京都も解雇されると、しばらくはテストを受けても落ちることの繰り返しでサッカーとは無縁の9ヶ月を過ごしたそうです。しかしその間に患った左肩靭帯断裂の怪我を乗り越えると11月に関東リーグのルミノッソ狭山に加入。翌年にはやはりJFLにいた新潟に移籍して、J2昇格からJ1昇格までアルビレックスの歴史とともに歩んで来ました。その間、JFLでの出場は44試合、J2は34試合、そしてJ1は19試合。主に野澤に次ぐ第二GKとしての立場でしたが、野澤の怪我や出場停止により出番が巡ってくると、きっちりと役目を果たしています。今年も27節の東京V戦から最終戦まで8試合にフル出場。2試合を無失点、3試合を1失点に抑える活躍を見せて、チームのJ1残留に貢献しました。今回は新潟の世代交代の方針から戦力外となりましたが、実績も十分でまだまだやれる選手です。また控えと言う立場でも絶対に腐ることなく自分を磨き続ける姿勢は、若手のよいお手本となるに違いありません。今年は下田の怪我でGKの層の薄さが気になったサンフレッチェでしたが、木寺の獲得は良い補強だと言って良い、と思います。
<05.12.23> サンフレッチェの事務所とオフィシャルショップV-POINTの年末年始の営業予定が昨日リリースされました。事務所と講演会は27日が仕事納めで1/3までがお休み。新年は1/5の9時からスタートします。またV-POINTは年内の営業は28日までで、年始は1/4の11時からの予定です。この1/4には選手額入り写真やオフィシャルグッズが入った「あたりまして おめでとう福袋」が1袋5,000円で販売されます。限定100袋で1/4の朝9時から店頭で整理券を配布しますので、どうしても欲しい方はお早めにお越しください。
<05.12.23> プレスリリースによると、サンフレッチェは来季は1/19と20の両日の合同自主トレからスタート。1/21には全員が集合して全体集合写真を撮影します。翌22日から2/6まではフィジカル面・メンタル面を鍛えるためのグアムでの一次キャンプ。2/9〜24には宮崎・シーガイアでトレーニングマッチ中心の二次キャンプを行います。そして2/25にはエールエールイベント地下広場にてシーズン開幕キャンペーンを、2/28には清神社必勝祈願を行って、3/5に予定されている開幕戦(大分とのホームゲームになると言う噂だが...)を迎えます。来季は今年と同様の開幕前スケジュールで、今年以上の結果を目標にスタートするものと思われます。
<05.12.22> 昨日サンフレッチェは、茂木弘人選手の神戸への完全移籍を発表しました。2002年に広島入りした茂木は、第6節の横浜FM戦でデビュー。その年は15試合に出場して2得点を挙げるなど、一年目からそのポテンシャルの高さを存分に発揮しました。J2での戦いとなった翌年は23試合に出場して5得点取りましたが、途中から出場機会が無くなり尻すぼみに終わります。そして昨年は8試合の出場にとどまり得点も1点だけ。「死ぬ気で頑張る」と宣言して臨んだ今年は、開幕戦でゴールを決めるなど11節までに4点を取る活躍を見せましたが、夏場以降はほとんど出番も無くサテライト暮らしが続いていました。ボールを持ったときの巧さ、シュートの技術、そしてパンチ力とFWとして必要なものを沢山持っている茂木でしたが、それを生かすためのボールのないところの動きと、調子を落としたときになかなか盛り返すことのできない精神的な弱さを克服できなかったのは残念でした。サンフレッチェとしては彼の成長をじっくりと待つつもりはあって契約延長のオファーを出していましたが、茂木自身がいくつかあったオファーの中から神戸を選んだ、とのこと。4つのクラブを渡り歩きながら力を付けていった佐藤寿のように、この移籍をきっかけに大きく成長して欲しいものです。
 またサンフレッチェは、名古屋から戦力外通告を受けたGK河野直人選手の獲得を発表しました。河野は以前広島に在籍した河野淳吾選手の実弟で、昨年清水商から名古屋入り。今年は福岡にレンタル移籍していました。これまでの試合出場はありませんでしたが、サンフレッチェのスカウトは以前から高く評価していたらしく、年末の練習で力を見て獲得を決めたようです。広島には絶対的な守護神の下田がいる上に佐藤昭もいるため試合出場のチャンスは非常に少ないだろうと思いますが、「精一杯力を出し、優勝に貢献したい」と言う決意に期待したい、と思います。
<05.12.21> 昨日Jリーグアウォーズが行われ、佐藤寿人選手が初めてベストイレブンに選出されました。サンフレッチェの選手がベストイレブンに選ばれたのは94年の高木琢也選手以来11年ぶり2人目で、Jリーグアウォーズで表彰された個人としては森崎和(00年新人王)、下田(04年フェアプレイ個人賞)に続いて4人目。今年のFWはMVPのアラウージョの他にワシントン、ジュニーニョ、大黒、西澤、マグノ・アウベスがいて激戦でしたが、日本人得点王となった活躍が高く評価されたものと思われます。表彰式で佐藤寿は彼を支えてきた妻と、これまで在籍した市原、C大阪、仙台、そして広島への感謝の言葉を述べました。他は普通に喜びの言葉を言うだけの選手が多かっただけに、彼のしっかりした姿勢は立派だったと思います。チームの勝利のために常に全力を尽くしてきた佐藤寿は、この受賞を糧にして来季は更に爆発してくれるのではないでしょうか。
<05.12.21> 昨日Jリーグは来年のヤマザキナビスコカップの大会方式と試合方式を発表しました。それによると、ACLのためにシードされるのはG大阪だけで、その他の17チームが4組に分かれて予選リーグを戦います。A〜C組はホーム&アウェイ方式の総当たりリーグ戦を行いますが、5チームで構成するD組は一部ホーム&アウェイになるとのこと。予選リーグの開催日は8日間確保されていることを考えると、まず1回戦総当たりで順位を決めて、残りの3日でトーナメントを行う、等の方法になるのではないでしょうか。
 なおグループ分けですが、これまでのやり方を踏襲して今季のリーグ戦の順位にチームを並べて上から順にA、B、C、D、D、C、...と分けています。従って7位の広島は4位千葉、12位新潟、15位清水と同じC組。この中で1位になるか、あるいは2位の中で成績上位の3チームに入れば決勝トーナメント進出の権利を得ます。
<05.12.20> 中国新聞によるとベットと来季も契約を結ぶことが昨日分かったそうです。期間は再来年の1/1までで、年明けにも正式契約を結ぶとのこと。昨年夏にバスコ・ダ・ガマから広島入りしたベットは来月1日で契約が満了となりますが、引き続き広島でのプレーを希望しているそうです。クラブ側も来季の戦力として考えていて、早くから契約延長に向けた話を進めていたとのことです。期間は来年の2/1からとなっているためグアムキャンプには間に合わないことになりますが、なぜそう言うことになっているかは今のところ不明です。
 一方、ガウボンに代わる新外国人として名前が挙がっているブラジル・ジュヴェントゥージのエニウトンですが、広島との仮契約を結んでいたにも関わらずパルメイラスとの3年契約を結んだ、と現地で報道されているそうです。広島との契約については本人も認めているらしく、これは明らかにルール違反。サンフレッチェはFIFAに提訴する方針だとのことで、その結果によって彼が広島に来ることになるか、あるいは違約金を取ることになるかが決まるものと思われます。ただ、仮に広島に来ることになったとして全力で働いてくれるかどうかは微妙なところ。サンフレッチェは年末に向けて、厄介な問題を抱えることになってしまいました。
<05.12.19> 昨日長居第2陸上競技場で行われたJユースサハラカップ準々決勝に臨んだサンフレッチェユースは、G大阪ユースとPK戦にまでもつれ込む熱戦を繰り広げましたが3-5で敗れ、4年連続の決勝進出を逃しました。
 広島のメンバーは、GK:金山、DF:槙野、遊佐、中山、横竹、MF:柏木、福本、保手濱(→野田73分)、FW:平繁、木原、中野。対するG大阪は、GK:木下、DF:森、上田、伊藤、下平、MF:倉田、安田晃(→池71分)、安田理、横谷、FW:岡本、星原(→持留76分)。開始早々に先制したのはG大阪で、右サイドのスローインから安田理がクロス。これをダイレクトで狙った岡本のボールはループ気味にGKの頭を越えてネットに吸い込まれました。
 これで目が覚めた広島は、前からどんどんプレッシャーをかけてボールを奪って攻め込みます。右から木原が、左からは平繁がドリブルで突破を狙い、中央からは保手濱が上がってガンバゴールを狙います。ガンバも技術の高さを見せて時折攻め込まれますが、しかし金山の落ち着いたセーブやシュートミスに助けられます。前半は広島が押しながらもなかなかゴールを割れない、と言う展開で、1点リードを許したままで前半を折り返しました。
 後半、森山監督の「1点取ればうちのリズムだから、向うはいずれ守ろうというメンタルになってしまって、急な反撃はできないから」と言う言葉を聞いてピッチに散った広島の選手たちは、後半早々に追いつきます。2分、右サイドの高い位置で柏木がキープして駆け上がってきた中山にパス。ゴール前を大きく越えるクロスをファーで中野が折り返し、これに木原が右足アウトサイドで合わせてゴールネットに突き刺しました。そしてその後もずっと広島ペース。セカンドボールを次々と拾ってガンバゴールに襲いかかります。後半の後半は疲れが出たかなかなか攻めることができなくなり相手の逆襲を食らうことも多くなりましたが、しかし終了間際には平繁が相手ゴール前でフリーになるなどビッグチャンスを作り続けます。しかしU-18代表の伊藤を中心としたG大阪のディフェンスも最後まで崩れず90分が終了し、PK戦にもつれ込みました。そしてPK戦は先攻のG大阪が5人とも落ち着いて決めたのに対して、広島は2番目に蹴った木原がストップされてしまってジ・エンド。昨年のリベンジを果たすことはできませんでした。
 試合後に柏木は「今年は3年生の力が小さかった。悔しさが残ります」と反省の言葉ばかりが口をつき、槙野も「今年はひとつも決勝へ行けなかった。僕がまとめきれなかったのかな」と言っていたようですが、しかし逆に森山監督は「この1年、3年生が少ない中でひとつにまとまり、気持ちのあるチームだった。チームワークも良くて槙野なんかが良く頑張ってくれた」と3年生を賛えています。柏木、槙野がサンフレッチェユースを選んだ2002年はトップチームがJ2降格を経験した年。ユースもJユース杯の決勝に進出するなどある程度の結果は残していたものの、翌年・翌々年ほどのインパクトはありませんでした。そんな中で広島ユースを選び(*)、上級生とともに4度の全国制覇を経験し、今年のチームを引っ張ってきた3年生達。その経験はきっとこれからの彼らのサッカー人生に役に立つに違いありません。トップに昇格する柏木と槙野はプロでの活躍を目指して、またその他の選手もそれぞれの道で、全力を尽くして欲しいと思います。
(*)因みにU-18代表の森重(皆実)や仙台入りが内定した左山(観音)は、いずれもこの年、ジュニアユースからユースに昇格しなかった選手でした。
<05.12.19> 昨日の高円宮杯U-15の準々決勝でC大阪と対戦したジュニアユースは、5-2でC大阪U-15を下しました。準決勝の相手はFC東京で、12/27の11時より西が丘です。
<05.12.18> 昨日「高円宮杯第17回全日本ユース(U-15)」の決勝トーナメント1回戦が広島ビッグアーチで行われ、D組1位のサンフレッチェジュニアユースはA組2位のベガルタ仙台ジュニアユースを4-1で破りました。広島のメンバーは、GK:田村、DF:森保、山崎、松岡、MF:村田、浜田、沖田(→竹下70分)、茶島(→嶋原40分)、宮本、FW:田中、宮原。前半1分に沖田のゴールで広島が先制しましたが、6分に追いつかれて同点で前半を折り返しました。しかし後半1分に宮原のゴールで勝ち越すと、終了間際に竹下、村田が1点ずつ奪って突き放し、粘る仙台に勝ちました。今日の準々決勝の相手は、G大阪をPK戦の末下して勝ち上がったC大阪U-15。広島ビッグアーチで午前11時キックオフです。
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